ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

背中越しの言葉について、ちょっと思う事 (うちは一族の場合)

中越しの言葉について、ちょっと思う事 (うちは一族の場合)

サスケを「・・・・・」と見つめ、それからナルトを思い浮かべ・・・
そしてクルっとサスケに背を向けたイタチ。

『お前を変えられるのはもうオレじゃない』
 
『だからせめて… この術を止めることがオレの今できること』
『ナルトに託したことをないがしろにしないためにもな』
 
イタチの言い方、確かに《遮断》的で取りつく島もないかな(苦笑
 
でも・・・兄弟共闘のあいだ、サスケはどこか嬉しそうでしたよね。念願だった、「兄さんとの修行」が実現したような気持だったでしょうか。 だけどその“兄弟の時間”も終わってしまった。 
サスケが叫び始めたのも、急に《兄さんと別れなきゃならない》現実に引き戻されたからだと思うんです。
イタチだって、これ以上サスケと一緒にいたら里心がつきそうだったんじゃないのかな。 だから死人である自分はとっとと穢土転生の術を解させて 早く切り上げるべきだと思ったかもしれない。
仲間との約束を守り 口先だけじゃなく「行動で」示そうとしているイタチ・・・ もう嘘つき忍者なんかじゃない己の姿を《最後の兄の姿》としてサスケの記憶に留めておきたいのだろうか。
そして・・・サスケはそんな兄さんの背中をどんな思いで見つめているのだろう。
 
ところで。
 
背中を向けて話すってことは、我々の世界ではあんまりいい印象は無いですよね。ちゃんと目ぇ見て話せよ、ってなる。 だけど忍の場合はちょっと違うかな・・・彼らが背中を見せる時、それは体を盾にして仲間を守る決意の表れだったり、背越しに語った言葉は責任を持って担うという意思の表明だったりもします。
たとえば九尾事件の時の四代目火影、彼が出陣する時の背中にも《里を背負う》覚悟を感じたものです。
 
そして、うちは一族の「背中」。
今回のイタチを見て思い出した印象的な《背中》があります。
 
1つは、27巻241話のうちはオビト。
 
カカシと対立したオビトはリンを助けに行こうとしてカカシに《背を向けて》言うんですよね、
 
『オレは白い牙を本当の英雄だと思ってる』
『確かに忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる』
『けどな・・・』
『仲間を大切にしない奴は それ以上のクズだ』
 
(このあと、例の《それが正しい忍じゃないってんなら、忍なんてのはこのオレがぶっ潰してやる》が続くんですけど、それは置いといて・・)
 
例の名言をオビトが言ったのも「背中越し」でした。 でもこのあと泣き虫オビトは色々あって泣いてしまうんですけど、背中越しにカカシに言ったあの言葉を思いだして《オレはいつも口先だけで・・・口先だけの落ちこぼれだ・・・けど… あの言葉だけは口先だけにしたくないんだ》と決意を新たにし、ついに写輪眼を開眼するんですね。
 
オビトが《背中越し》に決意を語ったのには意味があると思ってまして・・・それは《背中の家紋に誓う》という意味があったのではないかと思っています。
 
《うちはの家紋はその誇り高き一族の証でもあるんだよ》とイタチがサスケに説明していたことがありますが、うちは一族にとって、背中につけた家紋は何よりも大切な一族の誇り。彼等は必ず背中に家紋をつけていますが、背中越し・・・つまり「うちはの家紋」を相手に見せて話すという事は、《家紋に誓って》という意味があるんじゃないかと思っております。 その言葉を"口先だけにしない”という決意の表れといいますか・・よく「宣誓」する時に己が大事にしている物に手を置いて誓ったりするのと同じことなのかな、と思ったりします。 この時のオビトもそうだったのかな・・・・とね。
 
そしてもう1つ・・・
 
25巻223話で登場する《サスケが初めて火遁・豪火球の術を会得した時》の話。
 
《うちは一族は火遁を使えて初めて一人前と認められる》・・・だからサスケは必死で修行し、フガク父さんの前でやっと成功させる。ただただ父さんに認められたくって・・・。
で、成功したのに、フガク父さんはクルっと背中を向けてしまうんですよね(で・・・サスケはがっかりする)。
 
だけどフガクは背中を向けたまま言う・・・
 

《…さすがオレの子だ》
《…良くやった 今からはその背中の家紋に恥じぬ様 己を磨き 大きく舞い上がれ》

これがサスケが《一人前のうちは一族》として認められた瞬間だったんですね。 《背中の家紋》越しに語ったフガクの言葉は、うちは一族としての誇りに満ちた言葉だったと思うんです。
 
《火遁を扱えるようになることが一人前のうちは一族と認められる条件》なのだとしたら、これは うちは一族の子供達が必ず通らなければならない道だったりするのかなと考えてます。 火遁を成功させれば、父から《背中の家紋越し》に一人前と認められる・・「家紋、つまり一族の誇りを大切にするように」という教えと共に、今日からお前も一人前だと告げられる。それが一族にとって大事な儀式みたいなものだったのではないかと思ったりします。
 
そして愛情を表現するのがど~も苦手なフガクにとって、あの言葉はサスケへの精一杯の愛情表現でもあったのかと思ってます。 サスケを認め、いずれ自分を超えて飛び立って行け・・と自立を促す言葉でもあったのかな、と。
 
イタチがサスケに背を向けさっさと自分の仕事をしようとしたのも、サスケを一人前と認めた証でもあると思うんです。《お前も、いい加減に自分自身を認めてやって自信を持ってオレから巣立っていけ》と・・・ もうオレがおんぶしてやらなくても大丈夫だろう、と。 ちょっち冷たいようだけど、それもイタチの愛情の表現なのかなぁ・・と(なんだかそのあたりはフガクに似てるような気もしないではないけれど)。
 
そして最後の最後ぐらい、「嘘つき忍者」ではない・・・約束を守るカッコイイ兄でもいたかったの「かも」しれない。今のイタチが着ている「カブト仕様」の服には残念ながら「うちはの家紋」は実際には無いですが、イタチがサスケに背を見せる時は・・やはりそこには「うちはの家紋」が在るのかもしれない(目には見えないけれど)。
イタチは、うちはの家紋に恥じぬ様 嘘のない行動を示そうとしているんじゃないだろうか・・。
 
サスケも兄の気持ちを本当は分かってるんじゃないかという気がします。あんなに騒いではみたけれど、やっぱり「分かってる」んじゃないかと・・ 
背中を向けて「意志を証明」しようとする姿は、やっぱり兄さんらしいと思ってみているのかもしれない。
 
これで《穢土転生を止める》作業が終わったら、消える前に約束通りサスケに「真実」を伝えてあげてほしいんですけどねぇ・・。
 
っていうか・・・
 
 
読者にも教えて、イタチ兄さん(笑
 
 
 
 

・長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
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