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NARUTO-ナルト- 601:オビトとマダラ 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ42号) その1

NARUTO 601:オビトとマダラ その1

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   あの世との狭間だ・・・
・・うちはの者よ
 
で、出た―・・・・・いや、いきなり最後のコマの模写出しちゃいましたが、このお爺ちゃん・・・おそらく老マダラですよね、コレ。

やはり、神無毘橋のあの時、オビトは「困っているヨタヨタお爺ちゃん」に会っていたのだ。
《…大体いつもいつも そうオビトの前に困った人が いるわけないでしょうよ!》 ・・・(239話、カカシ)
 
・・・・いるんだってばよ(笑
 
困っているお年寄りを見たら、助けずにはいられないのがオビトの性分。とんだ「困ったお爺ちゃん」に出会ってしまったもんだ・・・。いや、この時をマダラはじーっと待っていたのだろうか。
 
しかし「カカシ外伝」・・・事実上の第二部とも言うべき《本編239話~244話》。 
オビトの遅刻と「オビトは困ってるお年寄りに出会ってしまう」話に始まって・・・・とにかく隅から隅までギッシリ「伏線」だらけです。カカシ外伝は伏線の宝庫と申し上げてきたのは外伝ファンだからでは無く、第二部の重要テーマを読者に潜在意識的に「刷り込んでやろう」という作者の意図が見え見えなのです。 僅か6話ですから、とにかく「無駄」が無い。全てのコマ、全ての言葉が重要だと思っています。
もっとも、オビトが神無毘橋で出会ったと思われた「困っているヨタヨタお爺ちゃん」が誰だったのか(マダラかイズナか、六道仙人か六道兄ちゃんか等々)そこは正直予想できませんでした。・・・マダラ爺ちゃんだったんですね。
 
とりあえず、それはさておき・・・・
 
・タイトルの「オビトとマダラ」。
 
適度な距離感を保ちつつ並んだ「うちはマダラ&うちはオビト」。 
圧倒する迫力の揃い踏みですが、なんつってもこの威圧感は『姿勢の良さ』によるものだと思っています。マダラさんは、相手の心理をよ~く心得ておられる。高いところがあれば敵より高い場所を陣取って見下ろし、足を肩幅より広くとって、背筋を伸ばして立つ。 この「マダラ立ち」、相手を心理的に威嚇する効果充分です。
 
でも意外とこの姿勢で構える人って少ないんですよね、同じうちは一族だってイタチやサスケは前屈み構えです(我愛羅は時々マダラ立ちやってますけどね)。でも、街中でこの姿勢で立ちつくすのは・・ちょっと勇気がいるかもw
 
「穢土転生の術に逆らうとは… 実にアンタらしいな」
 
眉間にしわを寄せたまま横目で話しかけたオビト。
この愛想っ気ゼロの話し方なんて、なんだかサスケにそっくり。仮面を取ったオビトはますますサスケに重なって見えてくるなぁ・・。「トビ」の時は、誰に対しても「お前」呼ばわりでしたから、「アンタ」がちょい新鮮に聞こえます。 ど~やら、うちは一族は目上の人には「アンタ」を使うのがスタンダードらしい(もっともナルトだって使いますよね)。
 
《マダラなら穢土転生に抗いかねない》・・・オビトは予測済みだったんですね。
カブチョが「身の程知らずに」マダラを穢土転生してみせた時から、オビトはこの事態は予想し おそらく「対策」は考えていたのだと思います。 だから嫌そうな顔は(思わず)しちゃったものの、あくまでマダラがここに来るのは「想定内」。きわめて冷静ですよね。
オビトって・・・実は冷静な「インテリタイプ」だったんですね;だからなのかなぁ・・・トビ時代の彼は、実年齢よりも「老練な忍」のような印象を与えていたのかもしれません。しかし久々の再会?なのにお互い『アッサリ』ですよねぇ。 マダラはオビトの「師」なんだろうけど、ただの協力者でしかないような感じもします(まさに「相棒であり師であり不滅の男・・・」かな)。
 
「・・・・・」
「そんなことより」
 (マダラ)
 
そんな事より《今まで何をしていた?》って、そりゃあ聞きたいことが山ほどありますよね。「輪廻天生じゃなくて穢土転生」なんかで蘇らされたうえ、カブトに『あの偽マダラが計画通りに事を運ぶ気があるのかどうかは分かりませんが・・』なんて不安を煽られて さすがのマダラも内心不安Maxだったハズです。おまけに肝心の九尾も狩ってないんだから… (ナルトの言葉で会話は途切れましたが)。
 
「何で・・・!!? 何であっちのマダラがこっちに居んだよ!!?」
「マダラ…! あの…マダラか!?」 
(カカシ)
 
「!」 「こいつも影分身だな… 本体はどこだ?オビト」 (マダラ)

「!」 (カカシ)
 
マダラとカカシの「!」。
 
マダラの「!」はナルトに気づいての反応、「こいつ“も”影分身だな」・・・。
「あっちの戦場」にいたナルト“も”影分身だったから、さっそく目当ての「本体」探しを始めたわけです。 
ナルトの『尾獣化モード影分身』を見抜くのは難しそうですが、さすがは「柱間の木遁分身を唯一見破った」マダラだけはある・・・一瞬で影分身だと見抜きましたね(ちなみにオビトは本体と影の区別がつかなかった・・598話で杭をぶつけたナルトが「消えた」ので「これは影分身か・・」と言っているので。 )
 
そしてカカシの「!」
カカシが「!」となったのは、マダラが《ナルトの本体を探している》こと・・つまりマダラの目的が《九尾狩り》であることに気付いたからなんだと思います(この時点では カカシはまだ『マダラの目的も月の眼計画』だとは知らない。 だからマダラがここに来た目的を、ここで知ったわけです。)
マダラがナルトを狙っている・・・こりゃもう、項垂れている場合じゃあないぞ、カカシ。
 
 
「向こうの皆はどうした!!?」 (ナルト)

「あそこか・・・」
 
「どうしたかって聞いてんだ!!?」
 
「さあな・・・ おそらく―――」

「無事ではあるまいな」
 
 
・つ、綱手サマ・・・・;
 
 
・・・マダラ、ここまでやるとはね。ん~ちょっとこれ、我愛羅や五影ファンの方にはかなりショックな絵だと思います・・・
 
影達は瀕死の状態だし、綱手に至っては無残に木遁で体を切断されてる・・・。
今までも首が飛んだり黒秘技機々一髪とか「かなりのグロさ」はありましたけど、こりゃあ・・・酷い。 
 
この状態で蛞蝓を口寄せして他の影達を助けようって言うんだから、綱手の肉体の強靭さ・・・さすがは柱間の孫というべきでしょうか(なんで縄樹は戦死したんだろうという疑問がまたモヤモヤしてきますが・・・火影の首飾りが災いしちゃったんだろうか)。そして、今週は「柱間細胞の力」描写・・これが幾つかでてきてますね。
 
マダラはど~も「柱間の子孫」綱手を目の敵にしてる感じがありますよね。 
 
この前も綱手を真っ先に串刺しにしたり、綱手だけは「柱間の木遁」で確実に倒そうとしているあたり、執念イヤ「讐念」を感じますね~・・。これじゃ(柱間の子孫のお前だ…コイツ(木遁)で殺してやる)と言った感じで、まるで九尾事件の時の仮面が「九尾の人柱力だったお前だ…コイツ(九尾)で殺してやる」と九尾でクシナを倒そうとしたのと発想が同じです(あの時の仮面が誰なのかは、とりあえず不明ですけどね)。 
だいたいマダラは「柱間が遺したモノ」への憎しみが強烈で、そのあたりにマダラの憎しみの「原因」がありそうなんですよね。 
 
弟イズナが死んで「何も残っていない」事にやりきれなさを感じているようだけど、なんだかなぁ・・そのあたり九喇嘛がいきさつを知っているんじゃないかとも思うんですけどね・・・。

綱手様、さすがに百豪の術が切れて自動回復という訳にはいかないようですが、まだ額にはダンがくれたチャクラが貯められている状態。綱手は自分より五影達を救う事を優先にしているようですが、彼女自身もダンがくれたチャクラのおかげで助かれば・・・ダンが穢土転生された「意味」もあるってもんですよね。
しかし、前の戦いでも綱手は自分を犠牲にして里を守り、今度は「他里の影達」を守ろうとしている・・やはり彼女には火の意志《愛》がしっかりと受け継がれているようですね、あっぱれとしか言いようがない。
それに蛞蝓の治癒能力にも驚きます、千手の圧倒的な回復力と湿骨林の仙力は深い関係があるのかな・・。
 
千手柱間の力は、瀕死の重傷者さえ死の淵から「連れ戻す」ことができる・・・
 
「私なら・・・ まだ・・ 救える・・」
 
でも、マダラさんもうこれ強すぎでしょ・・ 今まではあきらかに手を抜いて「遊んでいた」感じでしたが、最後まで諦めないオオノキを見て この前マダラが無表情に呟いていた《醜いな・・・》。 弱いくせに諦めが悪く抵抗する事・・これはマダラの美学には反する「みっともない」事で、諦めない五影に「最終手段」を取ったのかもしれません。
 
でも、あえて彼らを《瀕死》に留めたのは・・・何故なのだろう。マダラは、綱手を「試した」のだろうか・・・?
 

・マダラの団扇
 
ナルトが九尾の尾で「八っつあんを拘束している杭」を抜いて投げ返してくる事に気付いたオビト… 咄嗟にマダラに「団扇」を返しましたね(それも「サッ」と投げ飛ばしてw)
 
「そいつは返す… アンタのものだ」
 
「・・・・」
「フン・・・!」
 
やはり、あの団扇はオビトがマダラから預かっていたものだったんですね。
 
オビトが団扇を急いで「返した」のは、マダラがそれで「盾」を作って杭を防げることが分かっていたからだと思うんです、「これを使って杭を防御しろ!」とばかりに投げ返したんですよね。 
これはマダラへの事実上の「作戦命令」…ちょいと上から目線の行動で、マダラもちょっと苦笑い的な「フン・・!」だったと思います。
 
(だけどマダラはオビトの意図通り?団扇を利用して作った「盾」で杭を防御する)。
 
この団扇…マダラが里を抜けた時にも大事に背負って出たものですよね。終末の谷でもこれを使って戦っていたし、マダラにとっては最強武器なのかもしれません。
オビトもこの「託された団扇」で上手く戦ってはいましたが、ただ振り回していただけ・・・この団扇の本当の力を使いこなせるのは《本来の持ち主》マダラだけなのかもしれません(カカシが託された写輪眼を使いこなしてはいるものの、おそらく本当の持ち主オビトほど使いこなせないのと同じかな)。オビトが“左眼”で神威を使ったら・・なんてちょっと考えてしまいます。
 
オビトがこの団扇を背負って出陣したということは・・・いよいよ「約束を口先だけにせず、実行する時が来た」という覚悟を背負って出てきたのだと思います。そして、それはかつて「カカシがやっていたこと」・・・父サクモの形見のチャクラ刀を背負っていたカカシを真似しての行動だと考えてます。
 
背負った団扇は《マダラから託された意志》、その団扇を実際に使う事は《意志を行動で証明する事》。
 
それはかつての“成り下がる前の”カカシが《サクモのチャクラ刀を使って父サクモの意志を行動で証明した事》を意識した行動・・・ いつまでたってもオビトにとって、オビトとリンを「助けに来てくれたカカシ」(242話)は英雄なのだ。
 
ここでオビトがマダラに団扇を返したという事・・・それは約束は「守ったぞ」ということでしょうか。
 
計画推進役のバトンタッチかも知れませんが、ある意味ここから先は《己の意志で動くかもしれないぞ》というオビトの秘かな意思表示なの「かも」しれない・・とも思うんですよね。
オビトはマダラの計画には協力しながらも、こっそり《第3のシナリオ》を隠し持っていると思えてなりません(※第1シナリオとは長門がいる場合のシナリオ、第2シナリオは長門死亡の場合の別ルートシナリオ。 この2つまではゼツも把握済み=48巻)。
 
しかし・・・
こうなってくるとオビトが背中に大事そうに結びつけている「アレ」は、今まで数名のコメントくださった方々と同じく「神無毘橋の戦いでカカシが置いてきたサクモの折れたチャクラ刀」に違いない・・!と思えてくるんです。もしオビトが本当に「アレ」を大事にしているのなら・・それが彼の隠れた《本心》でもあるのだと思います。
 
それに・・
 
何といっても、カカシ外伝には「一コマたりとも」無駄な描写はない、のですから!
 

(その2へ続けます。長文すみません)
 
 
 
 
 
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