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NARUTO-ナルト- 607 : どうでもいいんだよ 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ48号) その3

NARUTO 607:どうでもいいんだよ その3

(その2の続きです)
 
・《で・・・九尾事件の目的は何だったんだろう?》
 
オビトは、九尾に尾獣玉を発射させる直前に《ミナト班最初の日》を思い出している・・・
 
第三演習場でこれから鈴取り合戦するところなんだろうか、やっぱり遅刻してきたオビトが火影になる夢を熱く語る。 オビトにとって忘れられない《火影になる夢》・・・その大事な記憶をオビトは断ち切るようにして《ミナト先生・・・》と心で呼びかけてから《もう・・・ こんなとこは・・・ こんな世界は・・・ どうでもいいんだよ》と自分に言い聞かせてる。
 
口先で言ってるのは確信を持っているかのような「やれ九尾!」。・・・だけど誰にも聞かれない心の中では、やりきれない思いを募らせてたんです。「この世界を破壊してやろう」と本気で思ってるんだったら、こんな迷ったような事を心ン中で呟かないと思うんですよね。《もう》には、過去の自分と決別し、もう引き返せない道・・・二度とこの里に「帰れない」こと、ミナト班には帰れない事を覚悟して自分に言い聞かせてるように感じるんです。ホントは火影の夢も、里に帰る夢も捨てたくなかったんじゃないだろうか。それこそ心の中で泣きながらの言葉だったと解釈できないだろうか・・・。でも・・・
 
なら、どうして九尾に里を襲わせたんだろう?という疑問が生まれる。
 
一~九尾まで集めるとしても『九尾は最後に外道魔像に封印しないといけない』ハズなのに、いきなり九尾を取りに来るだろうか? 
それに、魔像に九尾チャクラを封印するのが目的なら人柱力を狩ればいいだけのこと。九尾を「外」に出す必要は無い訳で、勿論「九尾の封印が弱まる」出産を待つ必要も無い。おまけに、最終的に九尾を放置してオビトは消えている・・・。だから九尾事件は九尾を入手するのが目的ではなく、「九尾に里を襲わせる」事だけが目的だったと考えられるんですが、ただの復讐だったのだろうか?
でも、こんな世界は夢で上書きしちゃうんだったら復讐する必要も無い。 心を殺してまで、やる必要性が無い。 
 
「木ノ葉に帰りたかったオビト」が久々に帰郷をした場面・・・
 
事件を起こす直前、オビトは里の入り口あたりの電柱の上から里を見渡し、火影岩を眺めているんですよね・・・ミナト先生の顔岩が増えている・・・
 
ちょっと高いところから火影岩の方向を見渡す・・・これ、28巻で帰郷したナルトも同じように電柱に乗ってやってるし、16巻で帰郷したイタチも、壁の上を歩きながら里を眺めて何かを思ってる。 
そして「故郷にはやはり未練がありますか?アナタでも・・」という鬼鮫「いいや・・・まるで無いよ」と心にも無いお言葉のイタチ;
 
あの時の“イタチの帰郷”について、43巻でオビトはサスケにこう話してるんですよね・・・
 
三代目火影が死んですぐにイタチが木ノ葉に姿を現したのは・・・》
《ダンゾウを含む里の上層部に“オレは生きている”と忠告するためだった》、と。
 
・・・イタチの帰郷は「“オレは生きている”と警告すること」が目的だった。
 
43巻のイタチの真実語り、オビトはイタチの気持ちをよ~く分かってるんですよね。もちろんイタチの真実全てをオビトが知ってるかどうかは疑問ですが、少なくともイタチの「心」は驚くぐらいよく分かってる。
 
これ・・オビト自身の行動とイタチの行動が「重なる」部分があったからなんじゃないだろうか?
 
《オビト(マダラ)が木ノ葉に姿を現し九尾を口寄せして里を襲わせたのは・・・》
《ミナトを含む里の上層部に“オレ(マダラ)は生きている”と警告するためだった》・・・とは考えられないだろうか・・・?
 
まだこの時点では、マダラを輪廻天生させ「マダラが十尾の人柱力になる」シナリオは健在で、オビトもそれに逆らえない状態だったのかもしれないけど、何らかの事情で《マダラの考えている無限月読は阻止した方がいい》と考えるに至り・・・マダラの計画を止められるのはミナトしかいないと、ミナトなら「救世主になれる」とオビトは考えたの「かも」しれない。

でもその為に、かつては火影になりたいと夢を見た少年が、里を襲う犯罪者に堕ちる。
・・・その覚悟は、それこそ血の涙を流すほど辛かったかもしれないが、警告をできる役割はオビトしかいない。 もはや里では「死者扱い」になり、かつ体に「マダラ時限爆弾」を抱えるオビトが出来る手段は・・・「事件を起こして伝える」ぐらいだったんじゃないだろうか・・・?そしてミナトに「気づいてほしかった」んじゃないだろうか。そして「動いて」ほしかったんじゃないのか。
 
だから、ミナトが自分の命を犠牲にして「赤ん坊である息子」に希望を託すという結果はオビトには想定外であり、かなり失望だったのかもしれない(だから、しばらくの間「ナルト」を信用は出来なかったのかも)。 
 
ミナトが死んでしまい、オビトは計画の変更を余儀なくされた可能性もあるけど、この時オビトが起こした悲しい「九尾事件」は、16年の時を経て、ナルトの「ンな訳にいくかボケェ!」の言葉と共に「結実」することになったんじゃないだろうか・・・?
 
 
・《そして、今のオビトの目的は・・・》
 
そして今のオビトですが、ど~やらマダラを輪廻天生させる気は無かった様子だけど、一体どうするつもりなんだろう?
 
先日の雑考で、オビトの本当の目的は十尾との和解じゃないか、その為に連合をまとめていると書いたのですが・・オビト自身が十尾の人柱力になり、忍達に自分ごと十尾を倒させるのが目的じゃないだろうか・・?と言う可能性もあるかもしれません。 オビト自身、十尾の人柱力になって、自分を倒させる・・・。
 
オビトの「訳分からない行動」の中でも最も訳分からないモノの一つは、「十尾を不完全な形で復活させようとしている」ことなんですよねぇ。八尾九尾も本気で狩るつもりがなく、おまけに一~七尾までの尾獣チャクラも「わざと減らしている」。
 
《これだけのもの(白ゼツ軍団)を作るのに かなり魔像の中の尾獣達のチャクラを使ってしまった》 (512話トビの言葉)。
 
せっかく集めた尾獣チャクラを「使っちゃった」ってどういうことだ?と当時からかなり疑問だったんですが、もし・・・オビトの目的が《十尾を復活させ自分が十尾の人柱力になり、連合に自分を倒させるつもり》ならば・・・なるべく「十尾」は不完全で、弱いほうがいいに決まっている。
 
それに、忍達を1つにまとめて連合を作らせ宣戦布告した理由も分かる。 サスケを戦力として育てておきながら今は放置している理由も分かる。オビトは「名のある英雄などいらない」と言っていた・・「誰でもない男」のまま、誰にも真意を気づかれないまま、犯罪者として十尾と共に死ぬ事を決めている・・なんてことはないだろうか?そのぐらいしか、オビトの「意味不明な寄り道」の理由を説明できるモンを思いつけないのですが・・
 
43巻で、サスケにイタチの事を語るオビト・・・最後のほうを読むと、オビトの語りはすごい熱いんですよね。
それは当時「騙しのテクニック」かと思ったんだけど、オビトがここまでイタチを理解できたのは「同じ気持ち」だったからなんじゃないだろうか・・・?
 
ちょっと「弟」を「親友」に変えて読んでみると・・・アレはオビトの気持ちそのものだったんじゃないかという気もしてくるんです。
 
「里の人々を殺し 上司を殺し・・・」
「だが殺せなかった ・・・親友だけは」
 
「血の涙を流しながら感情の一切を殺して平和のために同胞を殺しまくった男が・・・」
「どうしても親友は殺せなかった」
 
「親友に倒されることで」
「師や同胞の仇を討った英雄に親友を仕立て上げる為に」
 
「平和のため そして何より親友のために 犯罪者として裏切り者として死んでいくことを望んだ」
 
「名誉の代償に汚名を・・・ 愛の代償に憎しみを受け取り」
 
「親友をずっと騙し続けたまま・・」
 
オビトは、《口先だけの英雄に成り下がった親友カカシ》に、かつての意志を取り戻して今度こそ「本当の英雄」になってもらいたかったんじゃないだろうか・・? カカシこそ、オビトにとってこの世界に残る「希望」だったのかもしれない(「カカシ(親友)」ではなく、「サスケ」を英雄にしたかったって事もあるかもしれない)。
 
「かも」という話ですが・・;
 
ま、今のこんな状況では《また妄想甚だしい》と言われそうですけど、いや・・・でも、これでも結構真剣に考えておるのです(笑) とにかく、オビトの行動の「矛盾」が気になるんですよね、“暁”の名前みたいに小さいところに真実は隠れてる・・って思っちゃう。
 
 
・《オビトの夢》
 
 
「オレは火影になる!!うちはオビトだ!!」
 
「んでもってオレの火影岩にはトレードマークのゴーグルと 
さらに写輪眼もしっかり彫ってもらう
・・・それで他里にニラミきかせてやんのだ!!」
 
「写輪眼でメンチきってるオレの火影岩にビビって ここには手を出せねーよーにな!!」
 
う~~~ん、この頃のオビトは可愛いなぁ・・・。
 
ほんとナルトに似てるっていうか、ナルトはこの頃オトナ達の汚い面を知ってたから「里の奴らを見返してやる」的なところがあったけど、オビトは純粋そのもの。 私はこういうオビトの無邪気な言動とか、ナルトの屈託のない笑顔が大好きなんですよ!だから・・・私はこれこそがオビトの「本当の姿」だと今も信じたくなるんです。
いくら分厚い仮面を被ろうと、仏頂面して演技をしてても騙されないゾって思っちゃうんです。
 
あの真っ直ぐな意志を持つオビトがホンモノなのか・・・「その後の」クズっぽいオビトがホンモノなのか。
作者は両極端な「オビト」を見せて、読者に判断を委ねている気がする。あなたはどっちを本物だと思うか?と。
 
 
・《オビトのゴーグル》
 
彼のゴーグルについては、以前(まだトビだと判明していない頃)は、「劣等感を隠すためのアイテム」だと思っていたんです。 だけど最近になって考えが変わりまして、逆にあのゴーグルは大切なお宝である「写輪眼」を守るためのモノだったのかと思うようになりました。 オビトの夢は、写輪眼で里を守る事だった・・・ だからその眼を守るゴーグルは、オビトにとって「己の夢と意志の象徴」だったのかもしれない。 
 
オビトのあのゴーグルは、神無毘橋の戦いで写輪眼を開眼した時に邪魔になったのかもう要らないと思ったのか・・なぜか外して「どこかに置いてきちゃった」んです。そしてそのまんま・・・。
 
でも実際には、カカシが拾って持ち帰っている描写があります(244話最終頁)。
 
その後、あのゴーグルはどうなったのだろう。 たぶんカカシが大切に《オビト唯一の形見》として保存しているんじゃないかと思われるのですが・・。でもペイン戦で里は破壊されちゃってるし、当然カカシの上忍アパート?も壊されてるし、大切な「ミナト班の写真」やら「リンがくれたお守り」とか「オビトのゴーグル」そして「(おそらくミナトから受け継いだ)鈴取り合戦の鈴」がどうなってるのか不安なのですが・・・
 
でも、カカシが今“戦争用”に付けてる、普段の倍ぐらいの大きさの お腰につけた『ポーチ(忍具入れ)』の中に・・・もしかしたらオビトのゴーグルが入ってんじゃないか?なんて邪推してしまうのです(あの大きさなら、ゴーグル入るし)。 
 
それこそオビトのゴーグルなんて“任務に役立たない道具”だけど・・・もしかしたらカカシは戦争に出るにあたって、オビトの意志として一緒に持って来てるんじゃないだろうか・・・? 
そして、本当にオビトが背中に付けてる刀らしきブツが「サクモのチャクラ刀」だったりしたら・・・・(勝手に想像してドキドキするw) 
 
 
 
神無毘橋のあの日・・・二人が見せた「意志」を、今も二人が互いに大切にしてるのだとしたら・・・
 
 
(その4へ続けます)
 
 
 
 
 
 
 
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