ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 607 : どうでもいいんだよ 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ48号) その4

NARUTO 607:どうでもいいんだよ その4

(その3の続きです)
 
『ンな訳にいくかボケ!! オレってば四代目火影の息子だぞ!!!』
『てめーの口車なんかにゃ乗らねェ!!』 
(ナルト)
  
『そうか・・・ 人柱力の本体だからだと大目にみてやったが・・・』
『なら手加減はできんぞ』
 
『かつてオレの九尾を縛り上げた柱間の木龍だ』
 (マダラ)
 
って・・・マダラさんは相変わらず堂々クールですねぇ。 しかもまた柱間の術とは・・・ホント好きですね、柱間のことが(笑)・・・っていうか、かつて自分がやられた術でやり返してるって感じでしょうか。ナルトが九尾で、マダラが木遁・・・かつての闘いと逆になってますねコレ。 今のところ互角みたいですが、このままではナルトは苦戦するんじゃないかという気もします。 だってマダラ・・・かなりの余裕ですもんね。おまけに不死、無限のチャクラ・・。
(ガイ先生、いつのまにナルトの応援してたんですね。 カカシとオビトの間に邪魔しない配慮かなぁ・・たしかに、あの2人の間に入るのは気がひける。ガイも気を遣うタイプですね。 それに、・・・というか、かなりボロボロだけど・・)
 
しかし、マダラはなぜ終末の谷の戦いで わざわざ九尾を柱間に取られたんだろう・・?というのが疑問なんです(取られるのも、分かっていそうなものを)。 元々あの戦いは「柱間細胞ゲットが目的だった」とはいえ、九尾まで取られる必要があったんだろうか。 もしかして、マダラは「うちは一族の誰かに九尾を使わせるぐらいなら、柱間に預けておいた方が安心」だと思ったんだろうか? ・・もしそうならば、よほどマダラってのは「子孫を信用していなかった」ってことになる。 
 
マダラって「未来を託せるような後継者を得られなかった」事が絶望につながっているのではないか、と思うんです。子孫は自分の意志(一族への愛)を継いでくれず、自分を理解してくれず裏切り・・・だから子孫を下っ端といい、見捨てたような態度を取って未来に絶望しているのではないか、と。
 
でも・・・年寄りの扱いに慣れてるオビトなら、マダラの本心を分かってくれるんじゃないかなぁと思うんです。 
今まで、誰一人分かってやれなかったマダラの心を、オビトなら分かってやれるんじゃないだろうか。
 
マダラ爺ちゃんの「やり方」はともかく、本当は愛の人だってことをオビトは分かってるような気がするんです。 だから・・・オビトは、爺ちゃんじゃなくって「自分が」十尾の人柱力になって、そして十尾と共に消える事を考えてるような気もするんですよね。 だけど、オビトには《マダラを止める》事で、マダラに「自分を理解し超えていく子孫が居る」と安心させてあげて欲しいんですよ。 カカシとオビトの“共闘”で。
 
 
・《カカシの理解力》

 
『なぜだ!?』
『なぜ マダラのような奴と!?』 
(カカシ)
 
『・・・・・・』 
(オビト)
 
『お前に語るべきことなど 何もない』
『あるのはこの…』  
 
『最終戦だけだ・・・!!』  

 
 
おおぉぉぉ…ッ、終戦・・・ついにガチ勝負できますか! (って来週休載;)

オビトは「スッ」と手を出してますが、何かとっておきを出すつもりでしょうか・・・あの手つき;
「ミナト先生の」螺旋丸とか:
(まさか、二人で螺旋丸と雷切をぶつけるわけじゃあないだろうなぁ・・・;)
 
でも、拳をぶつけ合って心の中での会話って事もあると思うんです。なにせ、二人とも《一流の忍者》なのだから。・・・そして言葉でお互い素直になれないのなら、拳をぶつけ合って《心を読む》しか無いような気がする。
 
でも、ん~~カカシってば、また言ってますね「なぜだ!?なぜマダラのような奴と!?」という言い方を。
これ、オビトが回想に突入する直前の601話で「どうしてあんな奴と・・・!?」と言ってるのと同じじゃないか・・まだ言ってんのか。
 
カカシは相変わらずマダラの事を知りもしないで「悪い奴」と決めつけている・・・ 
601話でも、カカシの《あんな奴》発言にオビトは「・・・・・」となって、回想を始めたんです。
で、またカカシの《マダラのような奴》に再びオビトは「・・・・・」になってる。

しかも、今度はうつむいて・・・何かを考え込んでいる。
 
オビトは、カカシのこういう発想に最も苛立ちを感じているんじゃないかと思うんですよ、カカシの「自分に都合がいいふうに思いこもうとし、現実を直視することを避ける」傾向に。 
オビトの「・・・・・」の心中は、《まだお前は分かんねーのか・・・》ってとこでしょうか。
 
今回カカシは、オビトがこんな風にヘンになっちゃったのは「マダラのせい」だと思ってる。
オビトがこんな風になるハズがない・・だから「他の奴のせいだろう」と思ってる。 
問題を自分とは関係ない「第三者」のせいにして、問題を直視するのを避けてるんです。 カカシはいっつもこればっかり。だから、大切なものを見落としてしまうし・・・本質を理解できないんです。
 
以前、サスケの心に闇が巣食いサスケが焦っているのは《イタチのせい》だと思ってたし、51巻でも人が変わったように見えたサスケのことは《マダラにここまで・・》なんて考えている。 そして、今度はオビトがこうなったのも《あんな奴のせい》だと思おうとしている・・・ その思考がカカシの眼を曇らせ、現実と向き合うこと・・・例えばサスケを理解することの妨げになってきたんです。
 
リンのお墓の前で《オレ達ももう少し遅くに・・・》と言ってたのも、オビトから見たら《そんな事言ってねーで、だったらお前が世界を変えてみろよ》ってなモンかもしれません。それは、オビトがカカシを認めているからこそ抱く感情なんです。オビトは、カカシにはその力がある、カカシなら本当の英雄になれると信じてるんです。だからこそ《英雄が墓の前で憐れに言い訳する姿》も嫌だし、カカシが《一生後悔だらけの人生を過ごす》のもイヤ。《託されたモノを蔑ろにして後悔する姿》も見ていられない・・だったら行動しろよ、と。
 
オビトは、自分がもう「死者扱い」で誰でもない人生を歩まざるを得なかったから、カカシには生きて「表舞台」で英雄になって欲しかったんじゃないか・・と思うんです。それこそカカシには、自分の代わりに火影になって里を変え世界を変えてほしかったんじゃないのかな・・。 そして、それは「カカシが大好きだったリンの為」でもあるのかも。
 
カカシの《もし~だったらいいのに》或いは《~だから大丈夫だろう》的な発想や、《○○がこうなったのは、●●のせいだ》と考える、現実から目を逸らす思考になっちゃったのは・・・これ以上傷つくのが怖いからだとも思うんです。 もう、十分すぎるほどカカシは傷つき、失ってきましたからね・・・
 
《失う苦しみは 嫌ってほど知ってるよ》・・・
 
かつて、珍しく心の内をサスケには話してましたっけ(20巻で)。
 
父をあんな形で失い、班の先生、仲間達を次々失い・・・それでもカカシは里を恨まず他人を恨まず生きてきた・・その精神力の強さは大したものだけど、彼の心を支えてきたモノ・・・それは《大丈夫、これ以上悪い事態は無い》と思いこもうとするバイアスが心の中で強く働いてたせいだと思っています。 人間はそうやって、立ち直ろうとする・・そしてパニックにならないように自分を支えようとする。 カカシほど辛い体験が続くと、人間はそういう傾向に陥りやすくなるのかもしれません。それがカカシの心を支えてきたとも言えるし、カカシを現実と向き合う事から遠ざけてきたとも言える・・。
 
いわば、カカシは《現実を受け入れられない》まま、後悔と新たな失敗を繰り返すというイザナミにかかりっぱなしなのです。
 
カカシをいつも『外から見てきた』オビトは、カカシがグルグル同じところを回ってる姿をみて、いい加減立ち止まれよ!と言いたかったんじゃあないか・・と思うんです。だからあえて《口先だけの男に成り下がった》なんて厳しい口調で言ってるような気がするんです。・・・そして、ごもっともだと私は思うのです。オビトの指摘は鋭い・・・そしてそれは、カカシを親友として思うからこそ「気付く」カカシの欠点なのです。
 
この戦場で(特に)カカシに与えられたお題が「理解力」であるってことは、カカシがこの戦場に到着した567話で提示されています。
 
《さすがだなカカシ すごい理解力だ》 (ガイ)
《さすがカカシ先生 またまたすごい理解力!》 (ナルト)
 
これ・・私には皮肉に感じちゃったんですが;
 
もちろん、ここでガイとナルトが言ってる「理解力」とは、情報から分析し戦況を判断する能力としての理解力です。だけど、カカシはもう1つの、自来也が言っていた「本当の意味での理解」つまり《人の気持ちを分かる》事は苦手・・・。分かれないのではない、分かることを躊躇する。 人の心に踏み込むことを躊躇する。 
それは自分の心にも踏み込まれたくないし、人の心に土足で踏み込むことは『人の心の痛みを抉り出すような事だ』と思っているから。 そのカカシらしい優しさ由来の遠慮が、他人の心を知ろうとする事にストップをかけてしまう。
 
その辺りの「理解力」の問題について、 過去の雑考「なぜ、ガイとナルトはカカシの「理解力」と言ったのだろうか・・?」にて以前述べておりますので、お時間のある時にでも目を通していただけたら幸いです。
 
なぜ、カカシが《マダラみたいな奴》と言った時にオビトが《・・・・・》となったのか、カカシには考えてもらいたい・・・。
 
マダラという人物は、世界を自分のモノにしたいという理由だけで無限月読をしようとしているのだろうか?
なぜマダラは無限月読計画を立てたのか?・・・その背景には何の問題があるのか。
「敵」の目的が、はたして本当に酷い事なのか。

 
「うちはマダラ」という人物の本心も知らない、知ろうともしない、理解しようともしない・・・
なのに「悪者」と決めつける・・・ それを「理解力がある人」とは言わない、と思う。
 
オビトも本心を頑なに明かそうとしないですが、オビトにも「明かせない事情」があるハズなんです。それをカカシには「理解力」で分かってやってほしい。 一人で抱えこもうとしているオビトを救えるのは、カカシしかいない。
だから、カカシにはオビトに言ってやって欲しいんです
「オレ(オビト)が生きていたかどうかなんてのは、どうでもいいことだ」なんかじゃないって・・・ 

 
お前が“生きていて”くれて、本当によかった、と。 
 
 
この世界も、未来も、希望も、夢も・・そしてオビトという仲間の存在も、 
どうでもよくは・・・ないんだよ!!と。
  

オビトとの最終決戦、本当にやらなければならない事は・・・「理解」なのだから、

 
だから・・・ここはカカシとオビトで本気で「拳」をぶつけ合って欲しい!
で、互いの心の中を見てほしい。
今度こそ、一方が殴られるんじゃなくって、互いに拳を・・・
 
 
 
・・・・ぶつけてみやがれぇえ! (涙)
 
 
 
 

 
 
 
※次号はNARUTO休載です。次のNARUTOは11月12日50号。
 
※「サスケ外伝」迅雷伝(原作岸本斉史東山彰良著) 11月2日発売。
 
長駄文、読んでくださって有り難うございます!(感謝)
 
長くてすみません・・・
 
 
※次まで長いので、次週月曜は自由に語り場開けさせていただきます、よろしくお願いします。
 
 
 
 
 
 
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