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「神威」の時空間と十尾の「関係」 (オビトの「すり抜け」についての雑考)

「神威」の時空間と十尾の「関係」  (オビトの「すり抜け」について)

まずは今週の雑考で書き忘れたことを、一言だけすみません。 オビトが最後まで大切に背中に巻きつけていた、例の「ブツ(サクモのチャクラ刀らしきモノ?)・・・あれ、どうなっちゃったんだろう? どこか、戦場に落ちて地面にでも突き刺さってるのかなぁ・・・重要アイテムと思われるだけに、心配。
 
さて…いつも言っててナンですが、今度こそ本当に「時空間忍術」が必要な時だと思っています。 それは、時空間とは《生と死の狭間》…外道、十尾神の「空間」じゃないかと考えているからです。 これから、十尾と向き合う(闘う)為には、「時空間忍術」は重要になるのではないか、と。
 
そして「飛雷神の術」と、瞳術の「神威」・・・どちらも「神」の名を冠する術」ゆえに、十尾との関係が気になる術でもあります。 特に瞳術《神威》は、十尾の空間と「直結している」事が「ほぼ確実」じゃないかと考えているのですが、そのカギを握る存在が、あの《グルグル》だと思うのです。
 
ちなみに、私は《グルグルは十尾の精神エネルギー(のようなもの)》と想定しています。、「~のようなモノ」と現時点では曖昧にしか言えないのですが、オビトがあれだけ十尾と「深くリンクしていた」ことを考えると、グルグル十尾じゃないかと。
 
①グルグルの?すり抜け能力について
 
オビトは瞳術《神威》による時空間へのモノの出し入れと、《すり抜け》の2つの時空間関係の能力を使いますが、そのうち《すり抜け》はオビトではなく、グルグルの能力ではないかと疑っています・・・というのは、「オビトの右眼」と「カカシの左眼」はほぼ同じ能力なのに、カカシは《すり抜け》は使えないからです。
 
十尾復活直前、オビトはカカシに《自力で時空間から戻るためのトレーニング》をしていましたが、その結果、「同じ眼だ・・・やはり出てきたか」と、カカシの左眼がオビトの右眼とほぼ同じ能力であることを確認しています。 なのに、オビトは「すり抜け」は、カカシに教えてない・・。 それは「まだ出来ない」とか「左眼だから出来ない」のではなく、「元々すり抜けは、オビトの眼の能力ではないから」じゃないかと思うんです。 あのすり抜けは、オビトと同居(=リンク)していたグルグルの能力ではないか、と。
 
神無毘橋で岩に埋もれたオビトが“奇跡的に”助かったのは、マダラに言わせれば「まるで岩をすり抜けたとしか思えんほどだ」という事だったけど、まだこの時、オビトは万華鏡を開眼してはいなかった。 ということは、「すり抜け能力を持つ者」がオビトを救ったのではないかと思えるんですよね。
 
そして605話「地獄」で、オビトは万華鏡を開眼し、同時に「すり抜け」を使い始めます。 だけど、いわゆる「モノの出し入れ術」(カカシも使える神威)は使ってないんですよね。 あの時、オビトは全身「グルグル」で覆われ「グルグルの中」に居た…  なので、あの「すり抜け」はオビトの術ではなく、グルグルの能力だったのではないか(と思うのですが)。
 

②グルグルのすり抜けの空間=神威の時空間
 
「着ぐるみグルグルの中」ってどうなっているんだろうか・・・これは1つだけ絵がありまして(63巻603話113頁右下)、グルグルの中は、真っ暗で広い・・・とても「着ぐるみの中」とは思えない、無限の空間っぽい…《すり抜け》や《神威》の時空間に似ているんです。 グルグルとリンクすることで、オビトは「真っ暗な空間=時空間」に出入りできるようになり、すり抜けが出来るようになるのではないか・・と推測されるのです。
 
さらに596話「一つの術」で、カカシが「神威の時空間とすり抜けの時空間は同じ空間」である事を実験で証明し、実際に「すり抜け」を使ったオビトをカカシやナルトが「神威の時空間」で待ち伏せして螺旋丸ぶつけたり、ボディブロー喰らわせたりしている・・つまり、
 
《神威の時空間=すり抜けの時空間は同じ》という事は証明されている。
 
でも、グルグルのすり抜け空間とオビトの「瞳術・神威」の空間はなぜ「同じ空間」なのか・・・
もしグルグル≒十尾(神)ならば、万華鏡瞳術「神威」とは、その名の通り《神の力》・・・神に与えられた力だからなのかもしれません。
 
「神威の眼を持っていた」ことが、オビトの運命を決めたのか・・・
あるいは「十尾に選ばれたオビト」が神威の眼を与えられたのか・・
いずれにせよ、オビトは神無毘橋で既に「十尾の人柱力」になる運命が決まっていた・・と言っていいのかもしれません。 
 
神無毘・・・巨大な竹林や、巨大キノコ森、巨大な植物が生い茂る自然エネルギーに満ちた《神の棲まう場所》で。
 

③グルグルモードと、オビトモードの「シフトチェンジ」
 
さて、「瞳術・神威」はオビトが使う能力で、「すり抜け」がグルグルが使う能力だとしたら、どうやって“使い分け”するのか。
 
「神威、実体化状態」(オビトモード)と「すり抜け、霊体化状態」(グルグルモード)の切り替え・・・これについては、オビト自身は「シフトする」という表現を使っています。
 
「時空間で飛ぶのを止めて・・爆発をすり抜ける方へシフトしなければ・・確かにヤバかったかもな・・」
(510話、小南戦にて)。
 
「シフト」とは、移行、切り替え、交代。
 
つまり、オビトの「すり抜け」はオート(自動)というよりは「グルグルモード」への切り替え、グルグルとの交代と言っていいでしょうか。 
 
オビトとグルグルの「リンク」はほぼ完璧と思えるので、日頃のシフトチェンジはごく自然に素早くやっていたと思われます(日頃のシフトチェンジとは、九喇嘛が「ナルト、いいから代われ!」みたいな感じと同じかなぁ)。 
そして、ご存知の通り、オビトのすり抜け連続使用時間には《5分間》という時間制限があります。 これは、ナルトの尾獣モードの連続使用時間に《5分間》という時間制限があるのとそっくりです(今では《7分間》まで伸びましたが)。  
 
当初、グルグルはその「シフトチェンジ」について、こんな説明をしていました。

「君の戦闘能力はボクより低い」 「戦闘はボクが動いた方がいいと思うけど…」 (604話)
 
「戦闘ではボクが動く」・・・これが「シフトする」ってことなんですね。
 
うん・・・でもたしかに「グルグル」の戦闘能力は高いのかもしれない。 617話で、十尾とのつながりを「完全に切られた」オビトは、その後は何だか…戦闘能力が多少落ちたような(笑) 
それでも柱間細胞があるおかげか、628話でオビトが使っていた火遁・爆風乱舞の迫力はマダラの火遁・豪火滅却と同レベルのとんでもない威力でしたが、でも・・時空間に入った時もいきなり転んだし、カカシと勝負した時も簡単に蹴っ飛ばされてたし…あれは「ワザと転んだ」と思ってましたが、もし本当に転んだのだとしたら…もしかしたら十尾と切れて「落ちこぼれオビト」に戻っちゃっていたりして(笑) それはともかく・・
 
オビトは、おそらくリンの事件があったあの日(603話)以降、ずーっとグルグルとリンクしていたと思うんです。 だから「オビト」の名前を知っているハズの白ゼツも、アジトで二人っきりで居る時でさえ「オビト」とは呼ばず「トビ」と呼んでいたのでは・・・  既に「オビトとトオビ」が同居していたから、略して「トビ」ってことで。
 
ただし、「グルグル」には、無邪気でお調子者なところもあるけれどデイダラとコンビを組んでいた時の、あの調子)、違う面もあるんですよね。 暗くって憎しみに満ちた「十尾っぽい」面も。 
時々、トビが「オビトらしからぬ、冷酷な発言」をしていた事がありましたが、その時は「十尾」がシフトチェンジでオビトと代わって「前面」に出ていたんじゃないかと思われるんです(※1)。 十尾には「色々な面」があるのか(まるでオビトが「仮面」を付け替えていたように)…十尾そのものが複雑な存在なのかもしれません・・・これも「今後の描写待ち」です。
 
 
④オビトとグルグルのリンクが「完全に切れた」のはいつか?
 
外道魔像が『十尾』として復活してからは、グルグルは『本来の自分の体』である十尾に完全に移ったと思われるのですが、それでも「オビトと十尾がチューブでリンクしている間」は繋がってたんですよね、だから十尾の頭上でオビトはまだ「すり抜け」も使えていた…  
 
だけど617話で、ナルトの「螺旋手裏剣」がオビトと十尾をリンクしていたチューブを切断して、十尾とオビトは完全にリンクを切られたんです。 それ以降、十尾は手加減なしで暴れ始め、それでオビトの「唯一繋がっていたオレと十尾を切るからだ…抑えがきかんぞ もうそろそろ人柱力になった方がいいんだろうがな・・」の発言になるのです(628話で)。 なので…617話以降、オビトはグルグル能力「すり抜け」は使えなかったかもしれない(推測ですけど)。 
たとえば628話では、オビトはナルトの近くまで来て話をしていますが、その時、ナルトの攻撃を避けるのに「すり抜け」を使わず「わざわざ」神威を使って移動して避けてるんです。 たぶん「リンクが切れてすり抜けを使えなかった」んじゃないかと思ってるんですが…。もっとも、その直後にカカシと「神威空間」に入っちゃったので、それ以降は「確認する」チャンスはありませんでしたが(神威空間内では元々「すり抜け」は使えませんから)。
 
 
⑤「神」の空間に入れる術
 
もし、グルグル≒十尾なのだとしたら、神威の空間とは、まさに「神(十尾)の空間」ということになるわけですが・・・そうだとしたら、オビトがカカシを「十尾の空間」に置いてきたことは、何か意図があるのか・・・重要なことだと思うんです(カカシも何か気づいてくれるのではないかと・・)。
 
ただし、「時空間忍術」は「神威」だけではなく、それこそ一般の「口寄せの術」も時空間忍術ですし、口寄せ動物達も移動の際、一瞬ですが「時空間」を通過するわけです。 時空間というのは、結構「一般的な、公の空間」でもある・・。
その点について、ビーが「時空間忍術って皆どいつがやっても繋がってるもんなのか!?」とカカシに質問したことがあるのですが、カカシは「イヤ…そうじゃない おそらく奴とオレだけだ」、つまり「神威の時空間は他の時空間とは繋がっていない」と分析していたんです(597話「時空間忍術の秘密」)。 
 
もしカカシの仮説が正しければ、十尾の空間に出入りできるのは「神威だけ」ということになる・・・「神威」は非常に重要な術って事になるんです。 だけど、本当に十尾の空間に出入り出来るのは「神威」だけなんだろうか…?
 
そこで気になるのは、やっぱり同じく「神の名を冠する飛雷神の術」なんですよね。 もし「飛雷神の術」が通過する時空間も「神威(十尾)空間」だとしたら、こりゃますます、ナルトは「飛雷神の術」を覚える必要があるんじゃないだろうか。そして・・ミナトが九尾事件のあの日、「あの術=飛雷神の術」の完成の為にナルトに九喇嘛のチャクラを遺したことは・・・ますます「正解」だったということになりそうです。
 
 
そして、十尾の「器」は「外道魔像」・・・外道とは「生と死の存在する世界の外に居ると言われている」(小南の説明)。 十尾の空間、時空間とは本当に「生と死の存在する世界の外」なのかもしれません。 

601話、マダラ爺ちゃんのところで目を覚ましたオビトが、「ここは・・?」と尋ねた時、マダラはこう答えたんですよね…
 
 
「あの世との狭間だ・・ うちはの者よ」
 
 
 
あの時のマダラの言葉は、まるで「神」のような言葉… 
オビトはあの時から、グルグルと一緒に、本当に《あの世との狭間》に居たの「かも」しれません。
 
 
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 

(ナルト好きブログ!2013/07/08)