ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 647:後悔 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ43号) その1

NARUTO 647:後悔 その1

 
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「後悔したくねーんだ・・・」 
「やっときゃよかったってよ!!!」
 
ナルトの言葉に、思わず《ドキッ!》・・・自分に言われたかと思った(苦笑)  
ナルトの言葉に《ドキッ》としたのは、自分だけでは無いハズ(と言ってみる)。  
 
話が逸れますが、前に・・《今日の自分が一番若い》という言葉を聞いた時、はて・・?と首を傾げた事があるんですが、それは《明日の自分、来年の自分より若い》って意味だと知って、そりゃそうだ・・・何も「過去の自分」と比較しなくてもいいんだと・・・発想を変えると「逃げの口実」も無くなり(笑)、まさに「出来る時に、言い訳せずにやっとかなくちゃ!」という気持ちになる(食傷気味の《今でしょ》という言葉に置き換えたくはないけれど)。 NARUTOの中でも、後悔を引き摺ってばかりの人達・・・結構いますよね。それを「耐え忍ぶ」という言葉でひたすら「堪えている」人達が・・・ 
 
(今回は、21ページ増量・・少々体調崩したりしてるので焦らずゆっくりアップしようと思ってます、すみません)。
 
まず「やっと戦場近くまで、我愛羅の砂に乗ってやってきた五影」ですが・・・
 
 
・「吸収」の理由
 
「な・・・何なのアレ?」 (水影メイ)
 
「カツユ!」 (綱手
 
「ハイ!私が全て説明します!」 (蛞蝓)
 
たしか、蛞蝓は「大まかな主戦場の経過報告」は済ませていたハズだけど、まだ「火影達の復活」や「神樹」のことまでは伝わってなかったみたいですね。でも忍達についていた蛞蝓の分裂体は、神樹にチャクラを吸い取られて死んでしまったようで・・・
 
「皆様も私の分裂体と同じです」・・・
 
思えば第二部は「忍とチャクラの物語」でもあったのかなと・・・
いきなり我愛羅が一尾(守鶴)のチャクラを抜かれて命を落とし、カカシが「チャクラゼロ」になって命を落とし(2人とも復活しましたが)、ナルトと九喇嘛がチャクラの綱引きをしたり・・・忍達がいかに「チャクラ」に依存して生きてきたかという話が多かった。
 
「チャクラの分割、吸収」という話も、復活した大蛇丸がカブトから「自分のチャクラ」を取戻していたし、その際に「カブトが蓄積した情報」までも吸い取ってましたよね。 そして「私も“蓄積”が好きでね・・」なんて話していましたっけ(これは65巻)。
35巻では、ナルトの風遁螺旋手裏剣の修行時に「影分身を解いて自分のチャクラを本体に戻せば、影分身の経験は本体に蓄積される」という話が出てきましたよね。
 
つまり・・・
 
忍達から「本来、神樹のモノである」チャクラを吸い取った「神樹」は、忍達の経験、情報を本体に“蓄積”した事にならないだろうか・・? もしかしたら、神樹(あるいは神のような存在、自然かなぁ)がチャクラを「取り戻す」目的には、忍達の「経験」を“蓄積”することもあるんじゃないだろうか?と。
 
「実」を与えることで、自分の分身のような「チャクラ」を忍達に潜ませ、千年後の「約束の時」にすべて回収し、そのチャクラの「記録」を吟味し・・・「人間に最後の審判を下す」。 それが神あるいは神樹の「目的」でもあるのかな・・と漠然と考えてしまいました。 魅力的な「禁断の実」には、神の「秘かな企み」が仕込まれてたんじゃなかろうか、と。
 
そして「神樹」(十尾)は、神が地上に遣わした「救世主」でもあり、そして「裁きの死神」でもある、いわば「神の子」のような存在なんじゃないだろうか(と推測)。 ますます《神樹、月、トビ(の中に居た意識・精神)》は本来1つではないかと思えてしまう・・・
 
「忍は終りだ・・・もう続けることはない 抵抗しないならば殺しはしない」 
「後悔したくなくば もう何もしない事だ」 (オビト)
 
「終り」を通告するオビトは、神樹の前にプカッと浮かんでいるのか・・・正直、今のオビトの「状態」がよく把握できておりません。 人柱力と「獣」は独立して存在できるのか、とか・・神樹とオビトは直接繋がっているのか、いないのか等々・・・いずれにせよ、神樹(十尾)とオビトは密接に「リンクしてる」のは確かだと思います。 両手を広げ、宙に浮くオビトの姿は「裁きの神」のようでもあり、「救世主」のようでもあり・・・
 
ヒルゼンの「この大樹はオビトと密接に繋がっておるの・・・まるでチャクラを引き抜く手足・・・うかつに近づけぬ」という分析通り、神樹とオビトは一心同体状態にあると思うんです。 それだけに、オビトが語る言葉は「神樹の言葉」そのものと考えていいんじゃないかとも思えるんです。 
今のオビトはたしかに「オビト自身」であるし、オビトの意志で動いている・・・・だけど、オビトは自分の意志で「神樹の代弁者」になっているんじゃないか。 というか・・神樹の代理人となる為に、オビトは十尾の人柱力になったと言ってもいいんじゃないだろうか。
 
「オビトと神樹(十尾)」のつながり・・・それは、ナルトと九喇嘛、ビーと八つっあんと同じぐらい密接なものだと思うんです。 マダラは、オビトの代わりに『自分が人柱力になるつもり』でいるみたいですが、正直マダラさんでは「ダメ」じゃないのかな・・? 十尾をコントロールする「力」はマダラの方が上かもしれませんが、オビトは十尾と「心」が繋がってる・・・この差は大きいと思うんです。
 
というのも(前にも書いたけど)66巻でオビトがボソッと言っていた「“唯一”繋がっていたオレと十尾を切るからだ 抑えがきかんぞ もうそろそろ人柱力になった方がいいんだろうがな・・」の言葉、アレは「マダラとオビト2人でチューブで十尾と繋がっていた」ように見えて、本当の意味で繋がっていたのは「オビトだけ」だったということ・・・ そして、オビトだけが「十尾を抑えていた」事が分かるわけで、「今の段階では」オビト以外に十尾(神樹)をコントロール出来る人はいないんじゃないだろうか。
 
死神か救世主のような姿で浮かんでいるオビトですが、あれもオビト自身というよりは、「神樹が擬人化した姿」と言っていいのではないか・・・ 
「何もしなければ」夢の世界へ連れて行く・・・「死に怯え耐え忍びこともない」。そして「忍はもう続けることはない」。 “無い”ばかりのこの言葉・・・これは「全てを無にする神」そして「救いの神」からの「無の宣告」に聞こえるんです。
 
 
・弱腰の理由
 
「ずいぶん弱腰ですね」
「アナタらしくない・・・・・・・」 (大蛇丸ヒルゼンに言った言葉)
 
54巻のダンゾウの回想に登場するヒルゼンは、弱腰の「逆」でして・・・誰よりも決断が早いし、誰よりも勇敢。そしてダンゾウは、イタチにも「三代目はああ言ってるが いざとなれば木ノ葉を守るために動く・・・奴はそういう男だ」なんて言ってたことがありますが、ヒルゼンは日頃は優しくても、イザとなれば火影として決断する・・ようするに「影を背負う覚悟」が出来た男だということですよね。
 
だけど穢土転生されて「その後の木ノ葉」を知った時ヒルゼンは「ワシは誰よりも甘い忍」 「火影として失敗ばかり」と後悔していましたよね・・・ それにかつてヒルゼンは、確かに大蛇丸にも「甘かった」。
 
昔、人体実験をしていた大蛇丸のアジトに踏み込んだヒルゼンは、大蛇丸を見逃してしまった・・・その甘さがのちの木ノ葉崩しを招いてしまったと、ヒルゼンは「己の甘さ、弱腰っぷり」を後悔してたはずなんです。 だけど、たとえ大蛇丸が「変わってしまったように見えても」可愛い弟子であることに変わりはなく、大蛇丸を最後まで「信じたい」と思ったのはヒルゼンの「愛情の強さ」ですよね。 弱腰なんかじゃない。
 
うちはの集会所で「ワシは誰よりも甘い」と落ちこんでいたヒルゼンに対して、オロちゃんはその場では特に「なぐさめ」の言葉はかけてなかったんです。 
だけど、この戦場に着いてすぐに《ずいぶん弱腰ですね アナタらしくない・・・》つまり《アナタは弱腰なんかじゃない》と言ってあげたのは、大蛇丸があれから「落ちこんでいたヒルゼンを心配していた」事が分かる・・・大蛇丸の「弟子としての愛情」を感じるんです。 言い方は、相変わらず「ストレートじゃない」・・オロっぽい表現だけど。
 

水月の「予言癖」
 
「しかし・・・近くで見るとやっぱ大きいね この木 切り倒すのにどんだけ時間がかかるかな?」 (水月
「ンな事はどーでもいいんだよ!」 (香燐)
 
いや、どうでもよくないって(笑)
 
水月って、この前も蛞蝓を見て「倒すのに塩どんだけいるかな?」なんて言ってましたよね。 そんな事されちゃ困るけど、もし蛞蝓に大量の塩をかけたら・・・体の90%が水分で出来てる(と思われる)蛞蝓は水分を全部吸い取られて死んじゃうかもしれない水月だって、体に水分が結構ありそうだけど)。 
あれだけの回復力と、どんな衝撃にも耐えうる軟体を持ちながら、「吸い取られる」のは命取り・・・
そして「蛞蝓の分裂体たち」はチャクラを大量に「吸い取られて」死んでしまったわけで(「塩」で吸い取られたワケじゃあなかったけど)、水月のあの発言はちょっとした「予言」のようなモノになってます。
 
今回の「切り倒すのにどんだけ時間がかかるかな?」の発言だって、おそらくは「予言」のようなモノ・・・。 神樹を死なせても困りますが、どうやら「切り倒すのにかかる時間」がこれから重要になってきそうです(このあとの柱間の分析に出てくる)。 
水月自身は深く考えずにモノを言ってますが、どーやら水月には無自覚に「重要な事を予言しちゃう」能力(勘?)があるらしい。
 
だからこそ余計に、38巻の大蛇丸を倒し、ボクたちの自由を取り戻してくれたのはサスケだ 外に出たらその事を言い広めてくれ この世に安定と平和をもたらす男が現れたとね・・クク・・」という水月の“予言っぽい言葉”も、サスケ救世主フラグとして「ここに来て」真実味を帯びてくるのです。水月の言葉は「当たる」と・・・
(“この世に安定と平和をもたらす男”って、まるで六道仙人みたいだけど)。

 
・「不機嫌」の理由
 
サスケを見て、(不機嫌そうね・・・)と考えている大蛇丸
 
サスケの遠くを見つめるキリっとした目は、不機嫌というよりは「何かを決意するかのような」、何かを深く考えているような表情だと(私には)思えたのですが、大蛇丸は《不機嫌そう》と言う・・・そしてオロちゃん師匠が言うからには、それは的確な言葉なのだと思います。
 
大蛇丸はサスケの扱いについて「私より厄介だからね」なんて言ってたこともありますが、大蛇丸はよく知っているハズなんですよね・・・サスケの「不機嫌」の理由は、サスケの「寝起きの悪さのせい」だと。
 
カブトが34巻で「あの子(サスケ)は寝起きが悪い」と言っていて、サイがサスケの眠りを邪魔した時にも実際に「不機嫌」になってましたが、サスケは寝起きには「不機嫌」になる。 低血圧だか知らないけど(笑)、つまり・・・エンジンが始動するのが遅いってことですよね。 スッキリと目覚めるまでに「時間がかかる」サスケは、“覚醒”までに時間がかかり・・その間、“不機嫌”な顔になる。 
 
つまり、サスケが《不機嫌顔》になっているということは・・・《覚醒の前兆》、飛び立つ直前の「集中」に入っている状態と言いましょうか。 
 
サスケは意外と「のんびり、おっとり」なところもあると思うんで、誰かに過激に焚き付けられない限り「目覚めない」傾向があるんじゃないかと思ってます(それをイタチもオビトもよく分かってたんじゃないだろうか)。
 
サイエンティスト大蛇丸は、「感情の高まりと共に脳内にチャクラの変化が生じ、それがサスケを動かし始めるが、時間がかかり、その間不機嫌そうな顔になる」とでも分析してそうですが、サスケの不機嫌顔に「サスケくんはそろそろ動くわね・・・」と感じてたんじゃないでしょうか。
 
 
 
(ちょっと遅くなりますが、その2へ続けます・・・)