ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 648:忍の夢・・・!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ44号) その2

NARUTO 648:忍の夢・・・!! その2

(その1の続きです)

で、「フルネーム呼び」といえば・・・

「・・・うずまきナルト
 
(何度も・・・何度も・・・) (オビト) 
 
ナルトとサスケの攻撃を受ける為に黒いチャクラの盾を構え、ギューんと飛んでいったオビトですが、「人柱力」とは言ってもど~やら十尾(神樹)とは別個に行動できるみたいですね。
 
十尾の正体が「神」であるのなら、「神樹」(十尾の最終形態)は神の一形態に過ぎず、オビトの中に「神」の本体が存在しているのでしょうか。だからオビトは十尾(神樹)とは別個に行動できるのかもしれないし、だとしたら・・・「神樹」を斬り倒し無限月読は阻止出来たとしても、「対峙すべき」神の本体はオビトの中にそのまま存在し続ける事もありそうです(でも、そもそも「神」とは和解すべきであって、倒すべき相手じゃあないとは思いますがね・・)。 
 
「後悔は先に立たんぞ・・・お前らの先には何もないがな」 
 
先週647話最後のオビトの表情は「敵の表情じゃない」柔らかい表情で、ナルトの“心”に動かされ思わず「本音」の表情を出しちゃったなコレ!なんて書いたのに、今週はまた険しい表情してイヤミな事言ってますな(苦笑)・・・やっぱりそう簡単に仮面は剥がさないか。
 
オビトは十尾(天目一箇神)の人柱力として、十尾の気持ちを代弁し、忍達に十尾への「答え」を出させるように仕向けているのではないか・・そして忍達には本当の意味で“暁”の時を迎えさせようとしてるんじゃないか等々と私は(いまだに)考え続けておりますが、これらの考えはそもそも「49巻463話」あたりのトビが鉄の国の宿屋にナルトを電撃訪問した際に感じた“疑問”から全て始まっております(??と思う方は「うちはオビト(トビを含む)」記事内の過去記事ひっくり返してみてくださいな)。
ナルトを「うずまきナルト」と呼んだからには、どういう意味であれ「ナルトを認めた」反応だとは思うのですが、そのあとの「何度も何度も」に続く言葉は「しつこいぞ!」なのか、それとも意外な言葉なのか(はて)。

《あいつら本当に…向かって行きやがった》
《ああ…オレ達はどうする…!?》
《五影様達が来てから…聞いてみるか?
《そんなんでいいのか!?》 (そこらへんの忍)
 
う~ん、まだ一般の忍達は「基準」を持っていないらしい。
 
前にもお話した、忍達が依存してきた「基準」の話・・・例えば掟やルール、そして恩賞や勲章が無いと「何が正しくって何が悪いか、何を為すべきなのか」分からなくなっちゃう忍の世界で、忍達は己の判断ってモンに自信を無くしているのではないかと思うんです。 例えば56巻のゲンマとライドウが交わしていた『勲章の話』やら(※1)、この前取り上げたカカシが依存していると思われる『ナルト基準』やら(あくまで個人的な解釈ですが※2)、「誰か」のマネをするとか、定められた「基準(道標とも言えるかな)」通りにしておけば間違いないという発想がある限り、忍達は今まで自分達を縛ってきた掟やらルール、勲章などの「呪印」から自らを解き放つことは出来ないんじゃないだろうか。そして本当の自分を取り戻すことも。 
イタチは、サスケを「イタチ基準(イタチの立てた道案内)」から解き放ち、その結果サスケは己を取り戻せたのだと思いますがでも、まだまだ己を解き放つことが出来ない忍は少なくないかもしれません(カカシですら、まだ・・だしなぁ)。
 
 
そして柱間なのですが・・・まだ忍達が判断を何に「依存すべきか」迷っている現状を知り、自分の「想い」を素直に伝えていく…柱間の『本当の夢』そして『先の夢』のことを。
 
《今度は柱間の記憶が忍達全員に伝わる》
 
…前回のナルトの「記憶」同様、今回も「映像付き」で全員に伝わったようですが、これもいのの術と柱間の強い想いがシンクロして映像化され伝わったのか、その仕組みは相変わらず気になるところではありますが、この局面ではさほど重要な事とも思えないので、もう・・適当に流すとします(ゴラッ)。
 
(柱間が思い出す、マダラとの会話)
 
《本当の夢の道へ行くまでの間…お前との闘いを愉しむさ》
《本当の夢って何だ…?オレ達の目指したモンはこの里にあるんだろーが!!》
《お前は…見えないのさ… さらにこの先が…先の夢が》
《だったら…その先の夢ってのを教えてくれ》
 
 ・・・先の夢・・・
 
(そして柱間が思い出す、初代五影が集った最初の「五影会談」が忍達に伝わる)
 
 
柱間が他里に「尾獣を分配してパワーバランスを保ってきた」という話は44巻404話でオビトがサスケ達に語っていたのですが(オビトは何故知っている?)、なるほど「尾獣の分配」を条件にして、協定を結ぶための「初めての五影会談」が開催されたのですね。 という事は、当然この段階で木ノ葉は自分達の所持分「九尾」を持っていた事になり、この会談は終末の谷の戦い後つまり「マダラの死後」という事になります。
 
二尾~八尾(一尾は既に砂隠れが所持)という巨大な戦力を「分配しちゃう」なんて、いかにも柱間らしい「気前の良さ」ですが、そこまでして協定を締結させ五影会談を実現したかったのは、これが「本当の夢への第一歩」になると柱間は信じていたから・・・そしてそれは亡き友「マダラ」と共に見た夢でもあったから、柱間はどうしても「頭を下げてでも」叶えたかったんじゃないかと思うんです。
「今を見守るために」耐え忍ぶ覚悟を決めてマダラを倒した柱間だけど、「先を見守ろうとした」マダラの意志は何としてでも守ろうとした・・それが柱間の「マダラへの友情」であり、誠意だったのではないだろうか。
 
 
「ここにこうして各五大国初代五影が集い五影会談ができること」
「本当に……………」
 
「感謝する!!」 ゴン←頭を垂れて机に激突させる柱間)
 
思わず嬉し泣きして「礼」しちゃったり、交渉が決裂しそうな険悪な空気になった時にも他里の長たちに頭を垂れて「どうか!どうか!どうか!」とひたすら懇願した柱間の姿と(↓)
 
イメージ 1
 
 
「サスケを始末するのを止めてもらいてー」と言って「お願いだってばよ!」と雷影に泣いてひたすら懇願したナルトの姿(↓)が重なりますねコレ…(457話)。
 
イメージ 2
 
457話でナルトが雷影エーに懇願した時、エーには「忍が簡単に頭を下げるな!忍が尊重するものは行動と力だ!」「力無き者は踏み潰される!それが忍世界の絶対の真理だ!」「バカのままやり通せるほど忍の世界は甘くない!」と言われてましたっけ。
 
だけど、柱間もナルトも、「バカのままやり通した甘い忍」。
 
ナルトは「復讐し合う事を止める」という夢の為に、そして「友の為に」頭を下げたし、柱間も「先の」夢の為に、そして共に夢を語り合った「友の為に」頭を下げた・・・やっぱり、ナルトと柱間は「似ている」。扉間はナルトに「かつての兄者」を見ているし、オビトもナルトに会ってすぐに「柱間」を感じている(でもオビトは柱間を知らないハズなんですがね・・このあたりに謎がまだ潜む)。
 
第一回五影会談では「険悪な一触即発状態」になった時、柱間が「ゴン!」とテーブルにぶっつけて「頭を垂れて」解決したわけだけど・・49巻ごく「最近」の五影会談では、同じように険悪な空気が流れた時、雷影エーが「ドカッ!」とテーブルをたたき割って「護衛が飛びだして」さらに険悪になってましたっけ(笑)・・
 
第一回五影会談だって「和やかな」空気とは言い難いけど、この前(49巻)の五影会談と比較すると、昔の五影の「距離」はかなり近いですよね。 五人が囲むテーブルはかなり小さいし、護衛も「一人だけ」。
つまり・・第一回五影会談開催から数十年後の「今」、小競り合いは減ったとしても、五大国の距離は幾度かの戦争を経てかえって「遠ざかってしまっていた」ことになる。 
 
もし「神」による「約束の審判の時」が近づいていたのだとしたら、今(戦争開始前)の忍世界の状況は、かなりヤバい状況だったのではないだろうか。 それこそ神の怒りで「無」にされリセットされてもおかしくないような状況に、忍達は居たんじゃないだろうか? 
戦争がいい手段とは絶対に思えないけど、ここまで荒っぽい事態が起きなければ、忍世界の「先」は本当に無かったかも・・と思ってしまいます。

そして「初代の五影達」ですが・・・今回登場した中で「初代土影」はオオノキの回想で登場済みだし(575話)、初代風影は『彫像』として姿だけは30巻74頁で拝めます。 水影は初出(やっぱり「お魚歯」)、雷影も初出(彼のセリフは「長たる者がよゥ♪する行為じゃねーよそれはよゥ♪」ってラップ調にすると読みやすいかも)・・・
それと後ろに控える護衛(側近)の殆どが「二代目」となる人たちですよね。
二代目雷影(56巻46頁に登場)、二代目土影無サマ、そして二代目風影(これも彫像に出てくる)。ただ一人「二代目」じゃないのが、初代水影の後ろに控える美形なお方(二代目水影は水月のご先祖、穢土転生された例の「チョビ影」さまですから)。
 
この謎のお方、顔立ち的にはちょっとウタカタ似でもありますが、もしかしてこの人が「謎」な三代目水影でしょうか?? 歴代五影達の中で、唯一判明していない「三代目水影」については今までアレコレと妄想を勝手に飛ばしてまいりました。
現水影メイの話から判断すると、今のところ血霧の時代は「四代目やぐらの時代」に限定されるみたいなので(確定ではありません)、三代目水影は「フツーの人」の可能性もあります。 が、今まで「出てきてない」ってのはちょっと気になるんですよね。
 
ここで整理しておきますと(今までの情報の中で考えると)四代目水影やぐらを瞳術別天神らしき術)で操り「血霧の時代」にしたのは「オビト」ではありません。
 
リンの事件は「血霧時代」の霧隠れが関わった事件でありますから(霧の忍?の「血霧の里をなめるなよ!」発言より)、リンの事件発生当時、既にやぐらが「何者かに操られていた」ことになるわけで、やぐらを操っていた人物は当然オビトではない別人という事になります。 
当時鬼鮫を「スカウト」して「月の眼計画」を熱く語った人物は誰なのか・・イタチが「うちは事件」直前に接触した仮面は誰なのか。そろそろ「霧隠れ関連の謎」が語られてもいい頃じゃないかと、それが九尾事件にやうちは事件にも関わる「事件の核心部」に繋がっていくのだろうと期待しています(あの美形さん、まさか49巻で登場した、出立する水影メイに笠を渡した「ほふふ」の長老ではあるまいな)。
 
しかし五影会談に登場する五影たちを観察すると、抜け目のない巧みな交渉をする初代風影に、疑い深そうな水影、短気そうな雷影に、「ただでサインする訳ではない」と したたかそうで陰険そうな土影・・・あれっ?初代土影と言えば575話「石の意志」で「お茶目でかわいい、ダジャレじじい」として登場しますよね。でも今回はそのイメージとは全然違う「陰険ジジイ」でしかない。
 
もしオオノキの回想に登場する「本当の(素のままの)初代土影」の姿を知らなかったら、初代土影は「陰険そうなジジイ」としか思わなかったハズでして・・・「見た目や思い込み」だけでその人を判断すべきではないという事を、「オオノキの回想による本当の初代土影」と「柱間回想による初代土影」のギャップがこっそりと教えてくれてるんですね・・・こういうちょっとした「小さな描写」にも、しっかりと作者が仕込んだ「隠し味効果」がある。
 
オオノキによって「前もって」初代土影という人の「本当の姿」が読者に伝えられていた事にも、そういった意味「も」あったのかもしれない・・・。
 
この前アニメでちょうど初代土影が登場する「石の意志」を観たのですが、「おいおい、初代土影の話なんていいからさぁ~さっさとイタチとサスケを出せぇ~ごら」なんてボヤいていた自分をまた恥じるのです(笑)
 
 
 
 
(その3アップは夜になると思います。今回も長くってゴメンなさい)。