(南座の赤い大提灯、そして岸本先生画の看板)
何と言っても京都の南座は、歌舞伎発祥の地。 しかも昨年秋に改修されて、この公演も「新開場記念」の一環なんだそうな。 劇場内も、昭和初期の和洋折衷の美しい内装、それにずら~っと並んだ提灯のあかりが、もうそのまま「木ノ葉の街の風景」みたいで(というかNARUTOがこういう感じの世界観と言った方がいいかな)。
衣装も美しく、刺繍も豪華で煌びやか。 皆さん、ビジュアル的にも声も「本物?」に近づけておられて、本当にびっくり・・・しかしそこは歌舞伎らしく、パタンパタン!というツケの音が鳴り響き、カッコよく立ち回り見得をきる。それでいて音楽は新しく、和洋折衷。いい意味でのゴチャゴチャ感。 歌舞伎の古い伝統や心を大切に受け継ぎつつ、新しいモノにどんどん挑戦して取り入れていってる・・それって、まさにNARUTOの精神じゃあないですか。 今回もあらためてG2さんの脚本の素晴らしさに感動しましたが、ラストの本水を使った立ち回り(終末の谷)、直前の休憩時に前列の人たちはビニールを渡されてた・・・何だかアトラクション気分?ちょっと羨ましかったなぁ。
で、今回のパンフレット(パンフレットとは言わないのだが)では、ジャンプ編集長の中野氏が興味深い事を書いておられました。 《極端なことを言うと、ストーリーはハチャメチャでも、ページをめくっていくと主人公がかっこいい言ってればいい=主人公が見得をしているってこと》なのだと。
たしかに、ナルトって大体1話の中で1つぐらい、カッコいいセリフ言って決めてますよね(たまにナルトじゃなくて、それがイタチだったり他の誰かだったりしますが)。 うん・・NARUTOって、かならずどっかで「見得」が入る。だから「決まって」るのかもしれない・・毎週毎週、読んでて「満足感」があった。話的にはややダラダラした部分であっても《誰かの見得》があるから、今週も読んでよかった~となる。 そして思わせぶりなところで「次週」・・で、次号が待ちきれないってなる。
これも、岸本先生がNARUTOで得た「ノウハウ」の1つなのかな・・?
今のところ、サムライ8八丸伝ではその「見得」がある時もあるけど、あまり感じない回もあったりして;それがバッチリ決まってくると、もっともっと面白くなるのかも・・。 あれ、歌舞伎の感想じゃなくなってる(笑)
(ナルト好きブログ! 2019/06/25)