ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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「いい奴」と「スゴい奴」・・・シカマルとチョウジ

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お前はいい奴だぜ・・・チョウジ

 

 サムライ8で、竜というキャラクターがよく言うセリフに《お前はいい奴だ》ってのがあるのですが、これ聞いて  思い起こしたのがコレだった・・

 

《お前はいい奴だぜ・・・チョウジ》。

 

シカマルとチョウジ・・・この二人は「ライバル」というよりも「よき相棒」。 阿吽で何でも通じるし、一緒に居てすご~く居心地がよさそうなんですよね。  

で・・・このセリフですが、二人の「いい感じの関係」がよ~く伝わってくる場面なんです。 中忍試験が終わった後のことなのですが・・

 

 

 

(同期の中で ただ一人「中忍」に昇格したシカマルを祝って、第十班は焼き肉Qで祝賀会。 シカマルは「自分一人だけ昇格しちゃって」ちょっと照れ臭そうで、バツが悪そうな顔している。  いのには(中忍ベストを着ていると)「マトモに見える」とからかわれ、チョウジには「似合ってない」と笑われて・・・  そしてチョウジは、乾杯の前から肉を食べ始める始末。 その後もチョウジは、バトルのような勢いでひたすら肉を食べまくり、ついにアスマに「お前は食い気ばっかりだな、修行しろよ、シカマルは中忍だってのに」と注意されてしまう)

 

チョウジはすっかり落ち込んでしまい、そのあとシカマルがいろいろとチョウジを励まそうとする・・

 

 

 

・「シカマルはスゴい奴」

 

 この時のチョウジは・・ 中忍試験では、せっかくアスマ先生が「勝ったらご褒美に焼き肉」と言ってくれたのに、結局勝てなかったし・・ それでも「焼き肉は連れてってやる」と言ってもらったんだけど、結局 そのご褒美の焼き肉も「シカマルの中忍昇格祝い」になってしまったし。   チョウジが あんな凄まじい勢いで肉を貪っていたのは、「落ち込んだ気分」を隠すためだったんじゃないのかな。 シカマルは中忍になったってのに、チョウジは自分が情けなくて・・・

 そんなところに アスマが「チョウジが一番気にしてるところ」を突いてきた・・《シカマルはもう中忍だってのに》ってね。 これでチョウジはさらに凹んじゃったのです。  

 

 そのあと、いの にも「やせないとモテないよ〜」と言われたりするのですが、シカマルが「意外とポッチャリのほうがモテる」とチョウジを励ましたり、「いのだって太った方がモテる」と言って ほっぺたを ぷ~~っと膨らませて、チョウジを笑わせてくれたり。・・チョウジは嬉しかっただろうなぁ。 

 

 で、ここまでは シカマルが一方的に「凹んだチョウジを励ましていた」のですが、ここでチョウジが 良い意味での「逆襲(お返し)」に出ます。  今度は、チョウジの方から《シカマルを応援する言葉》が出る。

 

 

「オレは分かってんだ‥サスケやネジって人なんかより 

シカマルはずっとずっとスゴい奴だってね」って。

 

 

シカマルは、ちょっと目を逸らして「ふ~~~ん・・そんなの考えたことねーな」なんて答えていた。

 

 

 

・「チョウジ、お前はいい奴だぜ」

 

  シカマルのほうも、「自分一人だけ中忍になっちゃった」ことで、色々気になってたと思うんですよね。 チョウジが凹んでいるんじゃないかとか、周りはどう思ってるんだろうとか、気になって素直に喜べないっつーか・・・ 特に「チョウジはどう思っているんだろう」って、すご~く気になっていたんじゃないだろうか。 

 

 で、チョウジのほうも「シカマルがそれを気にしてる」事は分かってたと思うんです。 だから、ホントはもっと前に「シカマルはスゴイ奴だって、オレには分かってたよ!」って伝えてあげたかったと思うんですよね。 だけど、言えなかった・・・ あまりにシカマルと「差」がついてしまったから。

 だけど、中忍になっても シカマルはちっとも変わらない。 自慢もしないし、偉そうにもしないし、今までと変わらず対等に付き合ってくれる。 それでチョウジも、やっと素直な自分の想いを伝えられたんだと思います。  シカマルは誰よりもスゴイとオレは思ってる・・ってね。

 

 チョウジに認めてもらって、これでシカマルも安心して「中忍になった自分」を素直に受け入れられたんじゃないかと思います。 

 チョウジは、《シカマルが何を気にしているのか》ちゃんと分ってた。 

 だからホントは嬉しかったと思うのに・・・目を逸らして「ふ~~~ん」なんて言ってるところは、いかにも「シカマルらしい」。  照れ隠しだったのか・・ それとも《自分が気にしてる事》を見抜かれて、ちょっと気恥ずかしかったのかな。  

 

  そしてシカマルは「ありがとう」と言う代わりに、今度は「チョウジが気にしていた事」にツッコミを入れて、チョウジを さらに励ましていくのです。 またいい意味での逆襲ですね。 

 

 

・チョウジは「いい奴」

 

「オレはオレだかんなァ・・」

 

「だって・・今回の中忍試験で中忍になったのシカマルだけだし・・」

 

「でもやり合えやぁ お前の方が強いかもな・・ だろ? お前とやり合ってもギブアップしてたかも知れねーし」

 

「でもさっき先生に お前は食ってばっかで成長してないって・・

 

「オレはオレだっつったろ」

「で お前はお前だ どっちがどうのこうのなんてくだらねー話だよ

 

「ま あんまり気にすんなよ アスマの言うことなんてよ もっと自然のまま気楽に生きてりゃいんだよ

 

 ここで、チョウジは「アスマ先生に言われちゃったこと」として「食ってばっかで成長してない」と言ってるんですよね。  でも、先生に言われて一番凹んでたのは「シカマルはもう中忍だってのに」の部分のハズ・・・ なのに、チョウジはそれは言ってないんですよね。 ま、言えないですよね・・シカマルには。

 

 でも、シカマルはこう続けてるんですよね・・・「オレはオレ」「お前はお前」「どっちがどうのこうのなんてくだらねー」と。 

 シカマルは、《チョウジが何を気にしているのか》ちゃんと分ってた。 チョウジが一番気にしていたのは《シカマルはもう中忍だってのに》の部分だったって事を・・分かってた。

 

 

そしてチョウジは、

 

 

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・・・・・・・・(ニコッ)


・・と最高の笑顔を見せるのです。



 根っからの平和主義者のシカマルは、家では「ガミガミ母ちゃんの小言」に辟易し、外でも いのは怒らせると怖いし・・世の中、怒ってる奴ばかりでめんどくせぇとウンザリしている。 だから「笑顔」にはめっぽう弱い(シカク父さんと同じですよね)。 で・・この少し後に、シカマルはテマリの《ニカッ》という「とびっきりの笑顔」にノックアウトされる事になる訳ですが・・ ともかく、シカマルにとって「誰かの笑顔」は、最高の癒し。 色々と気がつき、神経すり減らして気疲れするシカマルにとって、チョウジの この「絶品な笑顔」は、最高の《ありがとう》だったと思います。

 

 そしてこのあと、シカマルはチョウジに やんわりと「修行のススメ」もしています。でもダイレクトな言い方じゃあなく、やんわりと・・遠まわしに言ってるんですね。

 

「オレ帰るわ オヤジが新技伝授するなんてめんどくせーこと言い始めやがってよ」

 

「・・シカマル」

「・・ん?」

 

「・・・・」

「・・・・」

 

「へへ・・」 「修行ガンバレよ」

 

 チョウジは「シカマル」と話しかけた後、しばらく「・・・」と黙ってるんですよね。 ちょっと はにかんだような表情で「へへ・・修行ガンバレよ」といってる。

 

 これね、傍から見ると「シカマルが修行のススメをしているのに、チョウジには伝わってない」ようにも聞こえるんけど、チョウジにはちゃんと伝わってたと思うんです。 のんびり屋で鈍そうに見えるチョウジも、シカマルの考えは誰よりも鋭く見抜く。

 

 中忍試験の時も、テマリ戦で「シカマルはギブアップする」と予言してみせたり、次郎坊に土遁・土牢堂無で閉じ込められた時も シカマルの作戦を鋭く読み取ってみせたり・・  だから、シカマルがやんわり「お前も修行ガンバレよ」と伝えたことは、ちゃんと分っているハズ(だと思う)・・ 

 だけど、そこをあえて「うん、ボクも修行頑張るよ!」なんて答えなかったのは、せっかく「柔らかい表現で伝えてくれた」シカマルの想いをぶち壊さないように・・そしてさっき シカマルに言われたように《チョウジらしく自然のまま気楽に》答えたんじゃないかと思います。 嬉しそうな、静かな沈黙の中に《中忍になっても変わらずにいてくれて、ボクの事を認めてくれて、そして優しい言い方で修行を勧めてくれたりして・・ありがとう》という想いがあるような気がするのです。

  

 お互いに、今何を想っているのか、何を気にしているのか、何を伝えたいのか・・ちゃんと分ってる。分かってくれてる。 それに、いつも自分より相手の事を大切にしている・・・そして側に居てくれると安心できる。 

 チョウジにとってシカマルは・・いや、お互いに二人は《誰よりもスゴい奴》であり《お前はいい奴》なのだと思います。 

 

 

 そしてシカマルは「・・・」とチョウジを見つめた後、「ああ」と立ち去りながら、心の中で呟くのです。

 

 

《お前はいい奴だぜ・・チョウジ》

 

 

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

 

 (174話「想い、それぞれ・・・!!」より ナルト好きブログ! 2020/02/29)