「お前がサスケをそんなふうにしたのか!」
と叫ぶナルトに、
と叫ぶナルトに、
「イヤ、違う・・サスケ自身がそう選択したのさ」
と満足げに語るトビ。
サスケ本人の意志による憎しみの選択。
そしてトビは・・サスケを真の復讐者とするために、じっくり時間をかけて計画を練ってきた・・・
そしてトビは・・サスケを真の復讐者とするために、じっくり時間をかけて計画を練ってきた・・・
「うちは一族虐殺」ですら、サスケの憎しみを育てるための材料だったのかもしれない。
「オレも賭けだった・・彼がイタチの意志を取るか・・
はたまた木ノ葉への復讐を取るのか
彼は復讐を選んだ・・本心はこちら側の人間だったということさ」
はたまた木ノ葉への復讐を取るのか
彼は復讐を選んだ・・本心はこちら側の人間だったということさ」
イタチの真実を語り、サスケを手懐けること。
これはトビにとって一世一代の賭けだったと思います。
これはトビにとって一世一代の賭けだったと思います。
トビの巧妙話術
トビの語りは あせらず、じっくり相手の反応を見ながらすすめていく・・
少しずつサスケの心を揺さぶる言葉をかけては、
「・・・・」
面の奥の写輪眼でサスケを伺う。そして手ごたえを感じたらもう一段階、話を進めていく。これの繰り返し。
相手に一さじずつ毒を盛りながら・・どのくらい毒が回ってきたか確認しながら進めるかんじですね。
「・・・・」
面の奥の写輪眼でサスケを伺う。そして手ごたえを感じたらもう一段階、話を進めていく。これの繰り返し。
相手に一さじずつ毒を盛りながら・・どのくらい毒が回ってきたか確認しながら進めるかんじですね。
けしてトビのほうから復讐をすすめたわけではない。
サスケが自らの意志で はたして復讐を選択するかどうか。
ここまでサスケをじっくりと「育てて」きたトビにとって、これがサスケの「復讐者」としての適性をみる最終判断になったのではないでしょうか。
サスケが自らの意志で はたして復讐を選択するかどうか。
ここまでサスケをじっくりと「育てて」きたトビにとって、これがサスケの「復讐者」としての適性をみる最終判断になったのではないでしょうか。
イタチの真実をひととおり語り終え、サスケを完全に「こちら側」に引き寄せた自信があったトビですが、
さらにサスケにどちらを選択するのか確認する場面があります。
さらにサスケにどちらを選択するのか確認する場面があります。
「イタチの生き様を知ったお前が イタチの意志を継ぎ
木ノ葉を守るという考えもある
本当のことを言え・・お前はどうしたい?」
木ノ葉を許すことは出来ない、と言うサスケに さらに
「それは本当か?あれだけの生き様を見せられて
イタチの意志・・守ろうとしたものを無にしていいと・・
本気でそう思えるのか?」(45巻)
木ノ葉を守るという考えもある
本当のことを言え・・お前はどうしたい?」
木ノ葉を許すことは出来ない、と言うサスケに さらに
「それは本当か?あれだけの生き様を見せられて
イタチの意志・・守ろうとしたものを無にしていいと・・
本気でそう思えるのか?」(45巻)
かなりしつこ~く、何度も何度も聞きなおしてサスケの本心を確認しています。
ここにきても、トビはサスケに一切強要はしていないんですよね。
「イタチの意志を継がなくていいのか?」と逆のことを訊ねたりしているくらいですから。
「イタチの意志を継がなくていいのか?」と逆のことを訊ねたりしているくらいですから。
サスケが抱いた憎しみは トビの想像をはるかに上回るものであり、十分すぎるほどの手ごたえを感じるのです・・・
「人は愛情を知ったとき 憎しみのリスクを背負う」(45巻)
トビがサスケを見て思う言葉ですが、これは自らの体験と重ねている気がします。トビも、弟への愛情から憎しみを募らせているのかもしれません。
そして、サスケを新たな復讐者として目覚めさせたトビの目的とは・・
トビの目的
うちは一族とは図抜けたチャクラを有するもの、とトビが語っています(43巻)。
六道仙人から精神エネルギーとチャクラをうけついだ兄の末裔ならではでしょうか。
六道仙人から精神エネルギーとチャクラをうけついだ兄の末裔ならではでしょうか。
六道仙人長男末裔・うちはの力が、精神(つまり陰、闇)・写輪眼幻術を使い精神世界をコントロールする力ならば、弟系の千手の力は肉体、生命力。
弟の血筋である柱間の木遁も、自然界のチャクラから木という生命を生み出す術。生命を与え物質世界をコントロールすることが出来るんですよね。
マダラが尾獣を口寄せしたところで、物質世界をコントロールする柱間がいる以上、何度戦ってもマダラは柱間に勝つことは出来ない・・それが宿命なのかもしれません。
負け犬となったマダラは 別の手段で力を得るシナリオを考えているのだと思います。
それが、尾獣という巨大なチャクラを外道魔像に封印して利用する方法なのでしょうか?
それが、尾獣という巨大なチャクラを外道魔像に封印して利用する方法なのでしょうか?
最終的にトビが求めているものは、外道魔像を利用して六道仙人が封じた力を解放させることなのかとも思うのですが・・
(過去に、六道仙人が地爆天星で月を作っています。長門が九尾を封印するために小さな地爆天星を作ったのと同じように・・何か巨大な力を封じるために月を作ったと思われます)
(過去に、六道仙人が地爆天星で月を作っています。長門が九尾を封印するために小さな地爆天星を作ったのと同じように・・何か巨大な力を封じるために月を作ったと思われます)
外道魔像を完成させるには、あと八尾と九尾が必要なわけですが・・
しかし九尾に関しては一つ問題があります。
現在、ナルトに封印されている九尾は 陽チャクラのみしかありません。本来の形ではなく、不完全な状態なわけです。トビの計画では、まず九尾を完全体に戻す必要があるのではないでしょうか。
四代目によって死神の腹の中に屍鬼封尽されてしまった九尾の陰チャクラ。
それをとりもどす計画・・・
現在、ナルトに封印されている九尾は 陽チャクラのみしかありません。本来の形ではなく、不完全な状態なわけです。トビの計画では、まず九尾を完全体に戻す必要があるのではないでしょうか。
四代目によって死神の腹の中に屍鬼封尽されてしまった九尾の陰チャクラ。
それをとりもどす計画・・・
ナルトの中の九尾の陽チャクラは、(カカシによれば)カカシのチャクラ量の約100倍。
カカシだって天才エリートとしてw並の忍者よりチャクラは多いのではないかと思いますが、にしてもカカシが100人分・・桁外れです。
カカシだって天才エリートとしてw並の忍者よりチャクラは多いのではないかと思いますが、にしてもカカシが100人分・・桁外れです。
九尾復活には、それに見合うような莫大な量の陰チャクラが必要ということになります。
今暁が集めている尾獣ですが、外道魔像には陰チャクラだけを封じている可能性はないでしょうか。
全ての陰チャクラを合わせてやっと、九尾の陽チャクラとバランスが取れるのかもしれません。
「九尾は最後に封印しないとバランスが取れなくなる」と鬼鮫がいっていましたっけ。
全ての陰チャクラを合わせてやっと、九尾の陽チャクラとバランスが取れるのかもしれません。
「九尾は最後に封印しないとバランスが取れなくなる」と鬼鮫がいっていましたっけ。
そのためにサスケの中にある憎しみを増大させ、陰チャクラに呼応できるように導く・・それが今トビがやっていることではないでしょうか。
全世界へ憎しみを向けるくらい、サスケの復讐心という黒い炎を燃やさせる・・・
深い憎しみの力を増大させることで、外道魔像と呼応できるようになるのかもしれません。
全世界へ憎しみを向けるくらい、サスケの復讐心という黒い炎を燃やさせる・・・
深い憎しみの力を増大させることで、外道魔像と呼応できるようになるのかもしれません。
かつての長門。
弥彦を失って深い悲しみと絶望に陥り、目的を失った長門が外道魔像を口寄せしてシンクロ成功したように・・(あれもトビが仕組んだシナリオだと思う)、同じように イタチを失って深い悲しみから目的を失ったサスケにつけこんだトビ。
弥彦を失って深い悲しみと絶望に陥り、目的を失った長門が外道魔像を口寄せしてシンクロ成功したように・・(あれもトビが仕組んだシナリオだと思う)、同じように イタチを失って深い悲しみから目的を失ったサスケにつけこんだトビ。
魔像に蓄えられた莫大な陰チャクラ。魔像にリンクしても、あの莫大なチャクラに耐えられなければ魔像をコントロールできないのでしょう。
サスケの後ろに見え隠れする、あの禍々しい巨大なチャクラ。
あれは憎しみによって引き出されるサスケ自身の闇の力なのだと思いますが、サスケ自身の禍々しいチャクラを最大限にすることで、魔像の巨大なチャクラにも耐えられるようになるんじゃないのかな??
あれは憎しみによって引き出されるサスケ自身の闇の力なのだと思いますが、サスケ自身の禍々しいチャクラを最大限にすることで、魔像の巨大なチャクラにも耐えられるようになるんじゃないのかな??
それは、ナルトが生まれつきチャクラを多く持っているからこそ、九尾のチャクラに耐えられるのと同じことではないでしょうか。
「本物だ・・本物の復讐者だよ、彼は!」
このトビの叫びは・・「やったぞ、長い間待った甲斐があった!」という
ついにシナリオを完結させることができる、トビの勝ち誇ったような叫びだったのではないでしょうか。
ついにシナリオを完結させることができる、トビの勝ち誇ったような叫びだったのではないでしょうか。
(オレは賭けに勝った・・!)