ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

カカシの笑顔 (49巻で見せた穏やか~なカカシの笑顔について)

カカシの笑顔 (49巻で見せた穏やか~なカカシの笑顔について)

イメージ 1


49巻のカカシを見てると、笑顔、笑顔、また笑顔! それもすご~く穏やかな笑顔が多い。
サイに「信じてるよ」といった時や、ナルトと木ノ葉丸のおいろけの術勝負を見たとき・・
じゃなくって、そのあとにナルトが木ノ葉丸を誉めてすっかり先輩らしくなったのを見たとき。
最近のカカシは、次の世代の成長が嬉しくてしかたない様子w
そして、はじめてナルトと四代目の話をした時も、カカシ・・めちゃくちゃ嬉しそうでした。

カカシがそんなすっきりした笑顔を見せるようになったのも、ようやく脱皮できたというか・・1つ壁を乗り越えることが出来たからなんだろうと思います。

カカシ世代が悩んだ「壁」

自来也綱手世代の次の世代にあたる カカシ、アスマ世代。

忍としては経験も十分積んで、脂が乗ってきた頃だし、師としても教え子達が成長して手ごたえを感じている頃。
全て順調に見える彼らも・・見えない壁にぶつかって悩んでいたようなのだ。

忍としても、師としても達成感を得た時・・・・すべてを達成しきってしまった感に襲われ、今まで突っ走ってきた彼らは「今度は何を目標に生きたらいいのか?」戸惑って悩んでいたようにみえる。。

シカマルに続いてチョウジ、いのも中忍に昇格し、アスマも次に自分は何をすべきか悩んだのかな?
そんなアスマに答えを示したのが、父・ヒルゼンが遺した火の意志。

「今度は(自分たちが)子供達を信じて託す番」・・そのためなら、「笑って命も懸ける」。
これは三代目から火の遺志を受け継いだ、綱手自来也の言葉です。

そろそろ次の世代にバトンを渡す時期。。しかしその気持ちの切り替えは意外と難しいようです。。
アスマは最後の戦いに赴く前、入院中のカカシに「話がある」といって訊ねてきたんですが、邪魔が入って話が中断しちゃったままでした。
あの時、同じ世代の師同士として「オレたちもそろそろ託す側になったんじゃないか?」という話をしたかったのかな?アスマ・・。

 皮肉なことに、アスマが亡くなった後にカカシも同じように「壁」にぶつかっちゃったようでした。


カカシが乗り越えた壁

それまでのカカシ・・・師であるよりは、一線で働く「里の上忍」であって、ナルトの「お守役」・・・そういう感覚が強かったんじゃないかな。
「先生」という表向きの肩書きはついているけれど、実際は里の重要人物の護衛という「特別任務」のような・・。
「安心しろ・・お前たちはオレは死んでも守ってやる」(2巻、再不斬戦)
あの時みたいな、「守ってやる」感覚は なかなか抜けなかったんじゃないかと思います。
カカシにはサスケの里抜けを止められなかったトラウマがありますから、ナルトを守ることで精一杯だったような気もしますし・・  もう大切な存在を失いたくなかっただろうしなぁ。

それに師匠らしいお仕事(術を教えるとか、修行に付き合うなど)は ほとんど自来也に取られちゃってるんですよね~カカシ。w
それだけに、ナルトの影分身修行を思いついて、それが成果を上げた時は嬉しかったようでしたw
「この修行法のおかげだから」とか自慢している(かなり、自慢してるw)

それで嬉しくなって、「四代目を越える忍はお前しかいないと信じてるのさ」なんてナルトに言っていたのは かっこよかったんだけど・・
いざ ナルトが自分を超えたと実感した時。 カカシに、予想してもいなかった感情が襲ったみたいでした。達成感というよりは、虚脱感・・・?

イメージ 2

(第10班を引率してアスマの弔い合戦に行く前。ナルトの開発途中の「風遁・螺旋丸」がカカシの螺旋丸を圧倒した時・・・ナルトの背中に四代目の姿を見るカカシの表情はさびしそう)

カカシにとって、四代目は「永遠に超えられない遠い背中」。
自分を超えて、四代目に並ぼうとしているナルトも・・・自分を置いて遠い存在になっちゃうんだろうか?みたいな。
カカシにとって師とは、「弟子を守る存在」。そして守り守られるのが師弟関係。
それが崩れた瞬間、師弟関係も崩れたような感覚に襲われたのかな?

しかし、そんなカカシの迷いを変えたのが、角都戦でのナルトの一言。

「カカシ先生・・修行中オレにいったこと覚えてるか?四代目火影を超える忍はお前しかいないって。
そう信じてるって。
今オレは危ない橋を一人で渡りたいんだってばよ・・ 向こうへたどりつけなきゃオレはいつまでたってもガキのままだ」(38巻)

カカシはナルトの言葉にハッとしています(この時のカカシの表情、カカシ外伝でオビトが写輪眼開眼したのに驚いた時の仔カカシにそっくり・・ってどうでもいいですねw)
ナルトのことを「信じている」と口では言いながら、実際には信じて託すことはしていなかった・・・
そんな自分にハッとしたみたいでしたね。
弟子を信じ、託すことで 本当の師弟の絆は築かれるということに、あの時やっと気づいたようでした。

ペイン天道と戦った時、カカシが取った行動は、迷わず「生きている者に情報を託すこと」でした。
カカシが命と引き換えに託した情報がナルトにも伝わり、里を救うことにつながった。
カカシにもしっかりと、火の意志が受け継がれた瞬間でした。

ペインが木ノ葉を襲撃した時、意見番に対して綱手がかっこいいことを言ってましたっけ。

自来也そして猿飛先生や砂のチヨ様にあってアンタ達に無いもの・・それが何だかわかるか?
信じる力だ!私の祖父初代火影がアンタ達を信じ木ノ葉を託したように!
今度はアンタ達が信じて託す番だ!」

初代火影から三代目、綱手自来也へ受け継がれた火の遺志のバトンが、今度はアスマやカカシにもつながり、さらにナルト達に受け継がれていく。(賢いシカマルはもう、そのことを悟っているようですがw)


16年の時を超えて・・やっと近い存在になった、四代目

ナルトが四代目に会ったという話をして「信じてるっていってくれた!」と最高の顔でニカーッと笑った時。カカシも最高に嬉しそうでした・・!

カカシが 師である四代目を失った九尾事件の時(っていうかナルトが生まれた日ですよね)・・・まだ14歳でした。 親友のオビトを失ってから、まだ1年位しか経っていない頃です。(正確には1年8ヶ月から8ヶ月の間)
立て続けに大切な人を失ったカカシが、あの時に冷静に師の死を受け入れられただろうか?ミナトが託した火の意志のことまで考える余裕は無かったかもしれない。
そして、カカシにとっての四代目は 憧れの師であると同時に、永遠に超えられない遠い存在としてあり続けた・・・。

でも九尾事件のあの日、四代目は・・弟子のカカシをはじめ木ノ葉を支える次の世代を信じ、自分の思いや 生まれたばかりのナルトを託す気持ちで 屍鬼封尽の印を結んだんじゃないかと思います。
事件当日、直接四代目からナルトを預かった(と思われる)三代目が、ナルトの師としてカカシを任命したのも・・それが四代目の遺志だと考えたからなのでは?

四代目がナルトに伝えた「信じている」という言葉。
16年間の時を超えて、カカシにも伝えられた懐かしい師の言葉は・・今のカカシには最も大切なことだと理解できる言葉でした。

信じることでつながった「四代目・カカシ・ナルト」の絆。
ようやくカカシも、四代目から火の遺志を託されていることを実感できたのではないでしょうか。
遠い存在に感じられていた四代目が、やっと近くに感じられたかな?

雷影に直訴しにいくというナルトの突拍子も無い計画に付き添ったり、サクラの「告白」にもあえて口出しをしなかったし、いま頭がごちゃごちゃになっているナルトにも あえて口出しはしない・・・
出来る限り彼らに判断を任せ、弟子を信じるつもりでいるのかな、カカシ。
(最近は、ナルトに口出ししようとするヤマトが、カカシに止められる光景が多くなった・・w)

次にカカシの笑顔が見られるのは、・・・・いったいいつになるのだろう?