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奈良シカマル・・「めんどくせ~」考察 (NARUTO登場人物雑考)

  シカマル「めんどくせ~」考察

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「オレ達はもうガキじゃねぇ・・オレ達が暁を止める
そしてサスケを止めるんだ」(49巻、459話)。

 

同期で一番のめんどくさがり屋のシカマルが見せてくれた、固い決意。
守られてばかりじゃない、もう自分たちで考えて行動しなければならない時が来ていることを、シカマルは同期の誰よりも自覚している。やっぱりしっかりとした頼れる奴だなぁ、シカマル。

 

シカマルって、ポケットに手を突っ込んでいること多いんですよね。それが、いかにもシカマルのめんどくせ~感を醸し出してるのですが…
他にポケットに手を突っ込んでいる代表格キャラといえばカカシもです。
最近のカカシはイチャパラを持っていないので、余計にポケットに手を突っ込んでいることが多くなりました
(シカマルの師・アスマも歩いている時はポケットに手を突っ込んでいた印象があります。)

 

彼らの共通点といえば、日頃は泰然としていて細かいことにはこだわらないように見えること。そして普段はどっちかというとしまりがない顔しているタイプ。
データブックに書かれちゃっている彼らの性格は
「面倒くさがり」「気楽」「楽天家」・・それでいて、本当は細かいことを人一倍気にしているタイプでもあります。

 

アスマ曰わくシカマルは「火影の器」ってことでした。めんどくせーから、やりたがらないだろうとも・・・・。確かに嫌がりそうですよね、シカマル。それはシカクにもいえてます。シカクも火影の器なんですが、彼も頼まれたら断りそうです。

 

木ノ葉崩しのとき、シカマルは漠然とした人生論を思い描いている…
「テキトーに忍者やって、テキトーに稼いで・・奥さんより先に老衰で逝く・・普通に終わりたかったのによ」
平凡で平和に過ごせるのが一番。この年齢にしちゃ現実的な発想のシカマルなんですけど、これもシカク父ちゃんの影響が大きそうです。

 

シカク父ちゃん世代が育ち、一番忍者として働き盛りだった20代のころまでは激動の時代でした。
相次ぐ戦争に九尾事件… 生まれた時から30近くなるまで、平和な時なんてなかった。
彼ら世代がやっと平和な生活を手に入れたのは、結婚して子供が生まれたあと…。
平和で平凡な生活を守ることがいかに大変かを知っているシカクは、毎日のふつ~の生活を何より大切にしている…

 

「オヤジ、どうしてあんなキツい母ちゃんと結婚したんだ?」というシカマルの質問に、
「そだな…あんな母ちゃんでも優しく笑うときがある・・それでかな」とシカクは答えますw
「そんだけ…?」とシカマルは怪訝そうな顔をするんですがw
でもシカクが求めている幸せとは、日常の中の…小さな幸せをしみじみと感じることができる平和にあるのだ…。
奈良一族として父と行動を共にしている時間が長いシカマルは、そんなオヤジの人生観に大きな影響を知らず知らずにうけているんじゃないかな?

 

ただ…本当の意味でシカマルがそれを理解したのはアスマの死によってだったと思います。アスマから教えられた、玉を守ることの大切さ。
そして大人たちが守ってくれてきたおかげで自分たちが平和に暮らせてきた有難さ。
今度は自分たちが守る立場になり、そのための答えを自分たちで出す時が来ていることもアスマから教えられたのかな・・と思います。

 

シカマルは、めんどくせーを連発するわりには、いつも面倒にみえる仕事をしっかりと引き受けているんですよね。彼は実は行動力があって、責任感も人一倍強い。
シカマルがサスケの件に強い責任感を感じているのも・・以前のサスケ奪還作戦の失敗が大きな原因になっています。

 

3年前(そろそろ4年前かな)、シカマルの初任務は同期で「サスケを救出」する作戦でした。。

 

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「サスケは同じ木ノ葉隠れの忍びだ 仲間だ! だから命がけで助ける!
それが木ノ葉流だ」

 

大蛇丸のもとへ向かったサスケを連れ戻すために、命がけで追ったシカマル、ナルト、キバ、チョウジ、ネジの5人。
しかしあの時の任務失敗が、結局は今日のサスケの暴走と世界の混乱に繋がってしまったともいえるのです。
シカマルは責任感が一倍強いから、いまだに隊長としての初任務失敗を後悔している。。

 

「前の小隊長としての任務失敗に少なからず責任を感じている・・だから説得役を名乗り出たのさ」(ネジの言葉、49巻459話)。

 

「サスケ奪還任務」では砂の3姉弟によって助けられ、瀕死のケガを負ったチョウジとネジはシズネと綱手の懸命な看護で命を取り留めた・・。
任務失敗に落ち込むシカマルに、綱手は「でも皆生きている・・それがなによりだ」と励まし、シカクは「てめーがもっと優秀になることを考えやがれ」と励ましてくれた。
シカマルの失敗は、大人たちのフォローで何とか最悪の結果は免れたのでした。

 

あの時の失敗のケリは、自分たちでつけなければならないことをシカマルは自覚しています。。
「オレ達はもうガキじゃねぇ・・・」守られる立場はとっくに終わっている、と。
そして同期で出した答えは「木ノ葉の手で(自分たちの手で)サスケを処分する」ことでした。

 

自来也の訃報を聞いて落ち込んでばかりだったナルトに、シカマルは励ましていました・・・
「うじうじしてても始まらねーだろ とっくにそんな立場じゃなくなってんだよ」。

 

ナルトは、ペイン戦で長門に答えを求められたのですがパニックになり・・・
意識の中で会ったミナトに「四代目、教えてくれってばよ」って答えを求めていました。
でも、四代目は「答えは自分で探すんだ」とキッパリ返事する。
16年ぶりにあった息子だからといって甘やかしなどしないのだ、四代目は・・
ナルトの中からずーっと見守ってきた四代目は、今のナルトには「自分で答えを探すこと」が大事だってことを・・よくわかっていたのですね。

 

今のナルトは、一度にたくさんの衝撃の事実を聞かされ、混乱しきっています。
思わず ナルトに指示しようとしたヤマトのことをカカシが制止して、
「自分で答えを出すしかないよ」と言ってます。四代目の言ったことと同じ(さすが師弟)
ナルトも、自分で結論を出さなければならない時が来ているんですよね。

 

シカマルが、心の奥にずっと抱えてきた「3年前の失敗」。
ついにその答えを出す決意をし、今度こそ責任をとろうと覚悟しているのだと思います。

 

アスマの弔い合戦に向かう時、シカマルはこうも言っています。。

 

「このまま逃げて筋を通さねェまま生きていくような 
めんどくせー生き方もしたくねーんすよ」(37巻331話)

 

つまり、自分でケリをつけなくちゃいけないことを放置しておくような「めんどくせぇ」ことはしたくない。
今回のサスケの問題も、放置して他人任せにするような「めんどくせえ」ことはすべきじゃない・・というのがシカマルの答えでしょうか。

 

彼の嫌う「めんどくせーこと」とは、大変で面倒な仕事という意味ではなく・・
筋を通さずに ごまかしたままいい加減に生きること、という意味なんですね。
普通の人間の考える「めんどくせ~」とは、ちょっと定義が違う気がしますが、そこが天才と凡人の違い?
どっちにしろ、やっぱり彼はめんどくせーことが嫌いなのです。