ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO ナルト519:尾獣玉 今週号のジャンプ・ナルト感想 (WJ01号)

NARUTO519:尾獣玉

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カンクロウ・・・父と母の傀儡もお前に託す・・・・」
「そしてお前が死ぬ時はさらに次の者に託せ・・・ あの二体は・・」
 
さて、ついにサソリも縛りを解かれましたね。
 
永久の美ってのは、理解し受け継いでいってくれる後世の者がいてはじめて成り立つわけで。 傀儡師の魂と後世の操演者の魂・・・・その2つをつなぐのが「芸術」。
 受け継がれていくことで「永久の美」は実現し、サソリの芸術も「完成」するんですね。 サソリは「永久の美」の新たな答えを得たのです。
 
そして・・・サソリは、傀儡"父"と"母"をカンクロウに託す・・
 
・"父と母"
 
《それこそ・・・オレ望んだ芸術の形か・・・》
《造った者の魂が宿るか・・・ 確かにな》
 
サソリにとって、やっぱり「父と母」が一番なんですね。なのに、何故サソリはあの人形を置いて里を出たのだろう?
 
チヨがあの二体を出した時 サソリが言った 今さら そんなので何しようってんだ?」「くだらねェ」
 
 "今さら"と"そんなの"。 2つも否定する言葉を重ねて、心の動揺を否定しようとしていたサソリ。 そして、例の口癖 "くだらねえ"。 サソリは全力で「想い」を否定してました。 だけど、本当はその「くだらねえ感情」にこそ魂が宿っているってこと・・・サソリも本当は気づいていたのだと思います。 ただ、それを認めるってことは弱っちい自分を認めてしまうことになる・・・そう思って否定してきたんじゃないか。
 
両親の温もりを恋しいと思い、そこに居場所を見出そうとしていた 感情を無くせない「弱い自分」・・・それをを否定したくて、あの人形を置いて里を出たような気がします。
 
赤秘儀操演者としてのプライドと 弱い自分・・・そのギャップを隠す為に「ヒルコ」に身を隠し続けたサソリも、カンクロウという心強い後継者を得てやっと素直になれたのかな。
 
「あの二体は・・」で途切れたサソリの言葉。 あれだけはずっと後世に「永久に」残して欲しい。 本当は心優しい両親思い(そして祖母ちゃんっ子の)サソリ・・・外見同様、心も純粋な10代のままなのかも・・。
 
"父"と"母"、二体の傀儡にサソリの魂は永遠に抱かれ続ける・・・
 
 
そしてサソリは心満たされて旅立ちます。
 
 
 
 
・一方で、残されたデイダラは・・
 
「旦那ァ!こんな奴らの口車に乗せられてんじゃねーぞ!」
「芸術は一瞬の輝き!芸術は爆発だァ!」
 
・・・必死に叫び続けているデイダラ、サソリの心変わりに動揺しているのか?少しヒビが入ってきているような;
 
 
デイダラの作品は「一瞬」の輝きと儚さの美。
 
でも その一瞬の輝きが『人の心に永遠に残るかどうか?』が肝心だってことは、デイダラも承知しているんですよね。 だからカブトに「君の最期の爆発・・世間ではそんなに話題になってないよ」と痛いところを突かれた時は、しどろもどろになっていたっけ。 
 
 
 
サソリの『孤高の美学』は 理解者が居ないデイダラにとって心の支えだったはずで、そのサソリが「理解者を求めた」ことは・・・デイダラにはかなりショックなんですよね・・。デイダラだって、本当は誰かに理解してもらいたいはず。
 
・1つの終わりと・・・
 
「完璧に思えたこの穢土転生とか言う術にも穴があったみてーじゃん」
 
カンクロウ、先週までは気持ちが張りつめていたのか口癖の「・・・じゃん」が鳴りをひそめていましたが、今週は復活してますね~w 緊張がほぐれたのかな? 
そういえばナルトもカッコつけると「だってばよ」をつけなくなりますよねw
 
ともかく、これで穢土転生は 現世に残る縛りから魂を解いてしまえばOKだということはわかりましたが・・・問題は殺戮人形化させられた時ですね。今のところ「封印」しかない。
 
静かに絵本を閉じ、表紙の兄さんを見つめるサイの悲しい瞳・・・愁いを帯びた男の瞳って、なんて艶っぽくて美しいのだろう (おぃ
 
これでサイの絵本も完成したわけですが、それは1つの「おわり」でもある・・・ 
でも、次の奇襲に向かえというカンクロウの命令に「ハイ!」と答える彼の表情は逞しく力強いですね。良かった・・・サイもふっ切れたんでしょうね。これからサイはもっと強くなるだろうな・・・怒らせたら金剛力士の拳が出そうw
 
・カブトとトビの駆け引き
 
アンコを縛り上げながら穢土転生軍をコントロールするカブトに、その状況を見ているトビ。
 
《大体の感じは分かった》・・・
 
"暁"奇襲部隊は、カブトにとって(言い方悪いですが)捨て駒的な「試し」だったんでしょうか。意志をコントロールせずにそのまま放置したら一体どうなるかのチェック、というか。
カブトにとっては「モロモロ」(ダン、アスマ、再不斬ら)や"切り札"(最後の棺おけ)をどう使うか、ってことが重要なんでしょうね。。
 
『君は戦線へ行ってくれ ボクは身を隠し術のため集中する』 ・・・カブト、トビを追い払って何をしようというのだろう?
 
《この女(アンコ)アジトにここまで近づいてやがる・・・そしてその事を知っていたカブト・・わざと導いたな》
《カブトめ・・ハナからこっちと連合軍の共倒れを狙う気だろうが そうはいかんぞ・・・利用するのはこちらだ》
 
カブトがわざわざトビの目の前でアンコを捕獲したってことは、「連合軍はボクが導いたんだよ」とトビに教えたようなもの。そしてトビは当然警戒する・・・。
 
カブトの"本当の"目論みは、連合軍の忍をおびきよせたうえで「切り札」穢土転生を出し トビを動揺させることなのだろうか。 はて、トビとカブト、どちらのほうが駆け引きが上だろう・・・?
 
トビは黒幕口調で『優位』を印象付けようとしていますが、カブトのほうが全然リラックスしているように見えるんですよね。 トビって仲間の裏切りで動揺しちゃうような意外と繊細な面もありますが、カブトはそんなトビの「弱さ」を見抜いている気すらします。スパイとして世を渡り歩いたカブトの方が、駆け引きには自信があるんじゃないだろうか。
 
・尾獣チャクラモード(チリチリ)のリスク
 
さてナルトですが、尾獣コントロール最終段階の修行に入りましたね。でも尾獣化は・・・
 
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なんだなかぁ、これじゃただの変化の術?w 尾獣化は九尾と仲良くならない限り無理のようですね。
 
しかし八尾っていい味出してますね、年の功なのか?いつもビーに的確なアドバイスしていますよね。ちょっと子供っぽいビーのよき理解者であり、親友でもあり師でもあるような。
 
《じゃどうやって教えんだ尾獣玉?》 
《尾獣モードのリスクも教えといた方がいいんじゃねーか?》 《お前とナルトじゃ根本的にリスクが違うぞ》・・・とか、実に無駄なくうまく話を進めるし。《つーかオレが説明する 表に出せ》って・・・八尾も自分のほうがビーよりずっと説明が上手いこと、わかってるんですねw
 
どうやら九尾チャクラをナルトが使っている間は、九尾はナルトのチャクラを奪っていくシステムらしいです。ナルトが九尾チャクラを使えば使うほど、ナルトチャクラも九尾に取られ・・で、自分のチャクラがゼロになればどうなるかは、カカシ先生が実証済み
 
「へへ でもオレのチャクラってば もれ出した九尾チャクラをカンゲンしてるか何とかで いっぱいあるから・・」
 
おい、ナルト・・「カンゲン」って・・・! お得意の「カタカナ」でのごまかし、出ましたね・・。
つまり・・誰かがカンゲンとか言っていた気がするけど、還元?換言?甘言なのか・・・何のことだかさっぱり分かってないw(で、それを分かったフリして使っちゃう。答えは当然、「還元」w)
ナルト、自分に施された封印式が「四象封印」だってことも知らなかったし、ちょっち他人任せすぎじゃないですかい?
 
ど~も今までナルトは 「九尾は自分の意志に反して勝手に封印されたもの」っていう被害者意識が強すぎて、それが無関心につながったのかもしれません。それに九尾に関しては周囲がケアしていてくれたから他人任せ癖がついているのかも。そろそろ自分の事を知らなければ・・。
 
八尾の話では、通常 人柱力と尾獣の間でチャクラのやり取りを交渉で決めるらしい・・です。
たとえば四尾の老紫は尾獣の力を借りて熔遁を使ったらしいので、四尾と取引していたのかもですね。 「九尾は取引するようなタイプじゃない」・・八尾に言わせると九尾は尾獣の中でも評判の悪いひねくれ者のようですね。
九尾って、他者不信になるような大きなトラウマでもあるのかな・・・(まるでそれじゃトビみたいだけど)・・・。
 
・受け継がれていくもの・・・
 
ナルトが九尾チャクラモードで作った螺旋丸はまるで「尾獣玉」(尾獣がつくる巨大チャクラ玉)。
チャクラを圧縮、留める・・・ 仕組みが尾獣玉と螺旋丸は同じらしいですね。
それをみたビーが驚いて、誰に教わったのか?と聞いてますが、この時点でビーには『四代目火影』が頭に浮かんだようでした。
 
四代目火影・・・!!! なんて偶然だ・・・運命か!驚異♪》
 
ビー、わなわなと震えて、相当興奮してますね。気になっていたものが「つながった」ような・・。
 
ビーが思い浮かべているのはイケメンすぎる四代目の絵! 
多数の時空間忍術クナイが地面に刺さり、四代目が螺旋丸を作っている・・・。これはミナトが火影になってからだから、戦争が終わったばかりの九尾事件の少し前、ということでしょうか。
 
あれだけの時空間クナイが刺さってるってことは、ビーは四代目の「螺旋丸と飛雷神の術」の圧倒的な強さを見せつけられたってことなんでしょう。(ビーに「とんでもなく凄い忍」として強烈な印象を与えたに違いない。) で、おそらくあの絵は、「ビーとミナト、2度目の対戦」の絵。
 
「1度目」は、その少なくとも3年以上前・・・その時にミナトは尾獣化したビーと対戦し、「尾獣玉」を見たのかもしれません。 その尾獣玉を参考にして、ミナトは「螺旋丸」の開発に取り掛かり3年かけて今の形に完成した・・。
つまり20年近く前の「ミナトとビーの出会い」が今のナルトの術につながり、ビーとナルトを繋ごうとしている・・。 ここにビーは「運命の出会い」を感じちゃった、っていうことでしょうか。
 
自来也の言っていた、四代目がナルトに完成させようとしていた「あの術」これは螺旋丸のことだったんだろうか(私ってば「飛雷神の術」だと思い込んでるんですが;)
螺旋丸にしても、飛雷神の術にしても、未完成な術(トビの時空間瞳術に対抗する為には飛雷神の術を「印やマーキング不要」にする必要がある)。  両方とも四代目がナルトに完成を託した術じゃないかという気がします。
 
それに、ビーが想起している四代目の絵にある「螺旋丸」と「飛雷神の術式クナイ」・・それはまるで、この2つをナルトに完成させてくれ・・というメッセージであるかのように、ビーに伝っているのかもしれない。
この出会いもまた、見えざる神の手による「シナリオ」の一部・・なのだろうか。
 
いよいよ、四代目の作った「忍術」が、ナルトに受け継がれる事で「完成」していく・・・それはサソリの傀儡が、カンクロウに受け継がれる事で完成していくように・・・
 
魂=心で受け継がれていく つながり。これが憎しみの連鎖を断ち切っていくことになるのでしょうか。
 
 
 
☆「尾獣のチャクラはプラスの黒チャクラとマイナスの白チャクラの2つが合わさってる・・・ですと?
 
☆ナルトの九尾チャクラは「陽チャクラ」だけですが、その中にもプラスとマイナスがあるんですね。これは「成分」のように考えたほうが良さそうですね。難しく考えすぎると、ナルト並みに分からなくなる(カタカナ状態w)
 
☆九尾事件の時、九尾の「尾獣玉」を冷静に時空間結界で飛ばした四代目。あれは前に尾獣玉を見た事があったからこそ、冷静に対処できたのかもしれない・・。
 
☆強力な尾獣玉が完成しそうですが、チャクラの問題がかなり出てきそうですね。最終的には九尾と理解し合あい、この世の「憎しみ」と向き合わないことには解決にはならないのでしょうね。 あのコギツネも捨てがたいですがw
 
☆来週はナルト巻頭カラー、久しぶりに「キャラ人気投票」。
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
☆ナルトの尾獣玉のことなど・・難解。ご意見お待ちしています。