ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

忍という名の道具 ・・その2.忍の存在理由 (白とナルト)

 

忍という名の道具 ・・その2.忍の存在理由 (白とナルト)

また波の国エピソードから、「忍の在り方」ってことをちょっと。
在り方・・・、つまり忍としてどう生きるか、そして存在理由。
 
再不斬と白の墓前で、サクラが呟いた言葉・・・「忍者の在り方って・・・やっぱ この2人が言ってた通りなのかなあ・・」
 
国の道具として存在する事が大切・・・それは木ノ葉でも同じだとカカシは答えるのだが・・
「アンタもそう思うのか」なんてサスケも言っていたっけ。・・・ナルトもサクラもサスケも。 最初の(任務らしい)任務で みんな同じようなことに疑問を持ったんですね。忍者ってそういうものなの?って。・・・・(サスケはずーっとカカシのこと「アンタ」なんですよねぇ・・どうでもいいんですが)
カカシもそれには疑問を持っていたわけだけど、大人になると上忍としての立場とか里の都合とか・・・そういうことを考えるようになっちゃうわけでして。 ナルト達のように素直に疑問を感じたりできなくなっちゃうのかな・・;
 
"強くなければ自分の存在価値を失う"・・と白が言ったことに、ナルトは反発していた。
 
「納得いかねぇ・・・」
「強いやつでいるってことだけが・・・お前がこの世にいていい っていう理由なのかよ!!」
「闘うこと以外でだって何だって・・・他の何かで自分を認めさせりゃよかったはずだろ・・・」
それはナルト自身へ向けられた言葉のようにも聞こえた・・。
 
忍が「戦う道具」である以上、誰よりも強くなければ存在を許されない。この世に居ていいと言えなくなる・・。
 
再不斬は子供の時、その年のアカデミー卒業生を「皆殺し」にしてしまった・・・「楽しかったなぁ あれは」なんて回想していたけれど、彼があんなことをして自己アピールしたのも、周りの大人に自分を認めてもらいたかったんだろうなぁ。・・・
そして望みどおり、彼は名誉ある「忍刀七人衆」の一人となり地位も名誉も確立したはずだった・・・里の誰からも「認められる存在」になったはず、なんですよね。
でも彼は「クーデター(失敗)」を起こし、「水影を暗殺(失敗?)」、里を抜けた。せっかく七人衆という地位を手に入れたというのに、いったいなぜ?・・・
 
再不斬が霧隠れの里を抜けた日、白に「必ずオレはこの国に帰ってくる・・・この国を手中にしてみせる・・・」と言っていた。 
彼が目指したのは「霧隠れを手にし 支配する事」。つまり彼は里で「一番」にならないかぎりは自分の存在理由や居場所を見出せない、と思ったんだろうか。
子供の時に、先輩たちを「皆殺し」にし 自分が「一番」であることを証明しようとしたように。
・・・・
 
鬼鮫にしても再不斬にしても。 自分の存在理由や自分の居場所ってものを悩みながら、ずーっと追い求めていたんですね。
 
ナルトの場合。
 
ナルトもつい最近まで「里一番の忍者になって、皆にオレの存在を認めさせてやる」・・・って思ってた。 白に対しては『闘うこと以外でだって何だって・・他の何かで自分を認めさせりゃ良かったはず』とか言っていたけど、結局はナルト自身も『戦いの道具』としての存在理由しか自分に見出せなかった・・・
あの日 白の前でナルトが口にした疑問・・・《強いやつでいるってことだけが・・・お前がこの世にいていいっていう理由なのかよ!!》って疑問を、ナルトもずっと解決できていなかった・・ってことでしょうか。
 
そしてペイン戦で里を救い、英雄と呼ばれ・・・・誰もがナルトの強さを認めてくれた。それってナルトがずーっと求めていたはずのものだったのに、でもナルトの心は満たされなかった。
 
「英雄」としてのナルトは存在を認めてもらったけど、「うずまきナルト」の存在が認められたわけじゃない・・・・ナルトはそう思ってしまったわけで。
 
ナルトのその迷いを一瞬で解決したのは、母クシナの言葉。
「いいえ・・・」 「ここに居ていいのよ」。
 
ただ、ここに居ていい・・つまり「闘うことや、強くなろうと頑張ること以外で自分の存在を認めてもらった」のは初めて、かな・・・?ナルト。
波風ミナトうずまきクシナの息子」としての存在価値。はじめて「道具」以外の自分の価値・・・それを教えてくれたのが母だった。
 
白も再不斬も「優秀な道具」だからお互いに求めていたわけではなく、大事な家族のようなつながりを求めていた・・ 最後にやっと、それに気づくわけで。
再不斬の最期の言葉は「ずっと側にいたんだ・・せめて最後もお前の側で・・・」「できるなら・・・お前と・・・同じ所に・・行きてェなぁ・・・・ オレも・・」。
再不斬は「白と一緒」の場所が、自分の居場所だったと・・・自分もここに居てよかったのだと やっと気づくんですよね。
 
・・・穢土転生、サイの兄さんの魂を解放したのは サイの「絵」。
サイが兄さんとのつながりをずっと求めていた・・・ということを知って、兄さんは自分の人生(生き様)を肯定する事が出来たんだろうか?自分はこの世に「居ていい」存在だったんだと・・・。
自分の人生は確かなものだった、と思うことが出来たから 魂の縛りが解けたんだろうか。
 
忍の「生き様」も認められるようにならないかぎり、忍は自分が「この世に居ていい存在」だと思えることは無いのかもしれない。。
 
再不斬と白が なぜ穢土転生されているのか?っていうのは気になります。 彼らに心残りがあるとしたら、いつかは戻りたいと願っていた故郷・霧隠れの里への想いと里の未来を見てみたいという思い、なのかなぁ・・・。
 
 
☆だらだらと、いつもすみません。読んでくださって有難うございます。