ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

《トビはなぜ、長門の眼を閉じさせたのか》・・・気になって仕方ない、トビの あの言動について

気になって仕方ない、トビの あの言動のこと・・・

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雨隠れの風景・・・すごく好きだったりします。 
水面の向こうに煙る林立する塔の群れ・・・塔を繋ぐ、無数の無機質な電線たち。
小南の回想に登場した、塔に囲まれた街で 弥彦が雨に打たれながら空の天辺をながめる姿・・・54巻の中で一番印象的な絵です。
 
(話は変わりますが)人間って、なにげない仕草に 思わぬ深層心理が表れちゃうことってありますよね。 
54巻の中で、ず~っと気になっている部分があるんです。これ、感想でも触れた話ではあるのですが・・どうもまだ気になって仕方ない。
 
511話、トビが長門の元へ輪廻眼回収にやってきた部分。 冷たくなった長門との再会・・・・ ほかの誰も見ていない場所で、この時トビは「素」の表情を見せるんです。  気持ちに整理をつけるように長門に二言三言話しかけてから、ズズーーっと吸い込むのですが・・・
その前に「スッ」と手で長門の眼を閉じさせるんですよね。 トビのこの行動が気になっているんです。 
 
何故、トビは長門の目を閉じさせたんだろうか?って。
 
それで、つい先日ニュースで読んだのですが・・・たとえば殺人事件で犯人が被害者の知リ合いだった場合、被害者の顔を布などで隠す傾向があるらしいです。 その記事を読んだ時、ふと トビが長門の目を閉じさせた絵を思い出してしまったんです・・・。
 
う~ん、トビも似たような心理で、長門の目を閉じさせたのだろうか? って。
 
確かに、殺人事件の犯人の心理のように・・・知り合いである"仏様"の「視線」が鋭く、痛く感じたというのもあると思います。 長門の微笑んだような表情を見て、トビは「裏切ってなお オレを笑うか・・」なんて呟いていたから、長門の視線が耐えられなかったということもあるのか、と。 ・・・・でも、それだけなんだろうか?
 
「裏切りトラウマ」にずっと悩まされてきた(と思われる)トビにとって、長門の「裏切り」はショックだったとは思います。 長門の「幸せそうな笑顔」は、ついに一人になってしまったトビに向けられた同情のような憐み、嘲笑のようにも思えたんだろうか。 
おまけに長門の「まさかの笑顔」。 トビの前では笑顔を見せた事が無かった(と思う)長門が、ナルトに出会ったことで 幸せそうな笑顔を見せたっていうことに 再びショックを受けたのかも。
  
トビがどれほど長門&小南の『裏切り』にショックを受けていたか・・・ 
それが一番端的に表れていたのが、509話で小南に向かっていった言葉、
『まだその衣("暁"の衣)を着てるとはな "暁"に未練があると見える』。
 
こんな事言うなんて、トビのほうが未練タラタラな証拠でしょ~よwと・・・
《暁のほうが、本当はイイと思っているんじゃないか?オレの元に戻ってきたいんじゃないか?》なんて言ってるようなもので、ちょい黒幕とは思えない「未練タラタラ男」ぶり。・・・
 
でも、小南は『ナルトを信じる!』と宣言するわけで、その言葉を聞いた後のトビの言動はちょっと感情的ですらありましたね。これだけ感情的な言動をしたのは、九尾事件時のクシナに対する言動以来なんじゃないでしょうか。 
(トビって・・・女性に対しての方が、感情的になるんですね。 なにか女性に関することで辛い過去でもあったのかな??)
 
ただしトビの場合、単純にナルトに嫉妬して感情的になっているわけではないんですよね。
口先では『奴(ナルト)にそれ程の価値があるとでもいうのか?』とか長門はナルトを信じる事で哀れだった自分を慰めたかっただけだ』なんて言っていましたが・・・でも、トビは『長門達がナルトを信じたくなる理由』を 本当はわかっちゃっているんですよね。 一人で鉄の国までナルトに会いに行って確認しているし、洞察眼は鋭いトビのことだから・・・・皆がナルトに『希望』を見出す理由も、もうわかっているハズなんです。
 
トビが長門の目が自分のことを「嘲笑している」ように思えたのなら・・ それはトビの心の中に「動揺」が生じている証拠でもあります。 自信があったら、長門の視線ぐらいで動揺するわけない・・・。トビはナルトを認めたくないんじゃなくって、ナルトに希望を見出してしまった自分自身の『気持ちの揺れ』を認めたくないんじゃないだろうか? トビの形振り構わぬ嫉妬的《イライラ》言動は、小南に向けた苛立ちではなくて・・・自分自身にむけた苛立ちだったんじゃないのかな。 
 
だから本当は、トビは自分を裏切った長門や小南のことを 恨んでもいないし怒ってもいないのでは・・・・。
 
  
苦労してやっと辿り着いた輪廻眼の在り処。サッサと吸い込んで帰ればいいのに、トビは長門に話かけてるんですよね。。 
 
『お前は・・・・三人目の六道・・・』
 
『うずまき一族末裔の証である赤い髪が 白に変色するほどの力を・・・』
 
この言葉、なんて慈愛に満ちた言葉だろう・・・って思うんです。
 
本当なら、長門はトビのシナリオをぶち壊した「裏切り者」。組織の裏切り者なんだから、情けをかける必要なんて無いんですよね、罵倒して、即ズズーっと吸い込んでしまえばいい。
でも、トビが「裏切リ者・長門」にかけた言葉は『お前は・・・三人目の六道・・・・・』でした。
 
六道2人目はトビなので、3人目である長門は「後輩」「後継者」。 お前は三人目、という言い方は「お前はオレの"弟"のような存在だった」と言っているように聞こえるんです。
オレの後を継いでくれる存在になると「信じていた」のに・・という、切ない「兄」の声のように聞こえるんです。
 
さらに 『うずまき一族末裔の証である赤い髪が 白に変色するほどの力を・・・』 という言葉。
これは《こんなに自分がボロボロになることを厭わぬほど、お前はうずまきナルトを信じたのか・・・》という意味だろうと思うんです。 もしトビが長門に恨み・怒りの感情を持っていたら、こんな言葉をつぶやくだろうか・・?
裏切られた事は辛いが、長門がナルトを信じようとする気持ちも、わかってしまう。・・・・だからこそ呟いた言葉ではないだろうか。
 
『裏切ってなお オレを笑うか・・・・』 
 
そう言って、そっと左手で長門の目を閉じさせたトビ。
 
トビが長門の気持ちを「理解できていた」としたら。この目を閉じさせる行為は、視線が辛いから・・・という理由だけではない気がします。
 
《赤い髪が白に変色するほどの力を使って力尽きた、"弟"》・・・・未来を見ずに人生を閉じた長門へ、「お疲れ」とねぎらう、優しさと敬意の表現だったのではないだろうか・・・?
 
4巻の、波の国編で(また波の国の話かい!って言わないでね、)再不斬をかばうために命を落とした白の「カッ」と見開いた目を・・・ カカシはそっと閉じてやる。「敵」であるはずの白に「敬意」と「ねぎらい」の気持ちをこめて、優しくそっと・・・白のまぶたを閉じさせるんです。 その時のカカシの悲しそうな慈愛に満ちた表情と、トビが長門を見つめる表情が、これまた似ている・・。
 
"暁"の黒幕を演じるトビは、長門の前ではいつも冷酷なボスとして 全く『素』を見せたことは無かったのだと思います。
・・・"お前は三人目の六道・・"なんて言いながら寂しそうに長門を見つめる・・・そんな優しい"素"の表情は、一度だって長門に見せた事は無かったのだろうと。
 
本当の顔を仮面の下に隠し、長門やゼツにすら本当の気持ちを隠さなければならないトビ。
最後の最後に、誰もいない場で見せたトビの行動。 あれは彼の心の奥深くに隠された『本来の姿』だったのではないだろうか・・・・?
 
彼の、本当の目的・・・本当の『心』はいったい、どこに隠されているのだろう・・・??
 
 
 
 
☆小南は止めを刺されたのか、実は息がまだあるのか・・・?長門に対する言動から判断すると、止めを刺していない可能性あると思ってるんですが・・・
もしくは、フーとトルネ、油女ムタを含め戦死者をオール復活させる事を前提で止めを刺しているか・・・とも考えたりしてます。可能性という話ですが。
 
☆本年も駄文にお付き合いくださり、感謝です。ありがとうございます。
 
☆次のジャンプは1月4日《火曜日》です。 それまで、よろしければ雑談におつきあいください。
 
 
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