ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO ナルト509:平和への懸け橋 今週号のWJナルト感想 (ジャンプ41 号)

NARUTO509:平和への懸け橋

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「彼は光・・・だからこそ皆・・  希望の花を持てる」
 
今週号のタイトル、『平和への懸け橋』。
 
かけ橋の「懸」の漢字が表す意味。 これが今週号のテーマそのものだと思います。さすがは漢字使い分けの上手い岸本先生!
 
そして「信じる」・・・・やはりこの言葉がNARUTO第2部、最大のテーマなんだなぁ・・と思ったのが今週号。
 
さて・・・・小南VSトビ。 いよいよ、トビの「素顔」が見えてきましたぞっ! 
とはいっても、彼が奥に秘めた「内面」という意味での素顔です; 彼が心に秘める葛藤・・・。
 
・【トビが抱える人間臭い悩み】
 
なんだかなぁ・・・トビも意外と人間臭い悩みを抱えているような、彼の弱い一面を見てしまった気がします。
 
「一つ問う・・・ なぜお前らほどのメンバーがオレを裏切った?」
うずまきナルト・・・ 奴にそれ程の価値があるとでもいうのか?」 (トビ)
 
トビは小南に直接会って、ど~してもこの点を確認したかったらしいですね。 前も、鉄の国までナルトに会いに行き「ナルトってどんなヤツなんだ?」と確認していましたが・・・よほど気になっているらしい。
 
ま、それもそのはず。
長門がナルト側に寝返った事』 これはトビのシナリオには「ありえない」筋書きなわけで、なぜ計算が狂ったのか・・・・彼はまだ納得していないんですね。 今まで確信を持って進めてきたシナリオが次々と覆されていく・・・・ この状況で、彼は今までにない焦りと孤独を感じているのではないだろうか?
 
「フッ、オレに牙を向けるというのにまだその衣を着ているとはな 暁に未練があると見える」なんて小南に向かって言ったのは、トビのほうこそ未練があるように見えますなぁ・・・。なんだか・・・フラレれた男が「俺が贈った時計してるってのは、お前・・・本当は俺のことがまだ好きなんだろぅ!」と叫んでいるのに似てる。。。
 
・・・寂しいのか?トビ。
 
 
・【輪廻眼開眼のシナリオ?】
 
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「輪廻眼を長門に与えたのもオレだ」
 
弥彦に暁立ち上げを唆し、「長門に輪廻眼を与えた」のもトビの「シナリオ」の一部だったらしいですね。
 
 
「輪廻眼と 最上級の写輪眼(鷹の眼)」。
 
この2つは、トビのシナリオ成就には欠かせないアイテムであり、同時にサスケには写輪眼を進化させる試練を次々と与えてきたのではないだろうか? 
大事に守った「輪廻眼」。 これを奪い返す役目は『鬼鮫には任せられず自分で行く』と決めたトビは、誰も信じる事が出来ない人間なのだろうか・・・それとも、特別な想いがあったのだろうか。
 
 
・【小南の、第1の秘策によって暴かれた「仮面」】
 
小南の「第一の秘策」。 異空間へ小南を吸い込もうとしてトビが実体化する瞬間に 大量の紙に紛らせた起爆札で道連れ自爆する作戦・・・でもこれは爆発よりもトビの「吸い込み」が一瞬早かった為に失敗。
 
「爆発ごと吸い込んだ・・・ オレのほうが速かった 少しくらったが・・・」 (トビ)
 
爆発ごと(異空間へ)吸い込んだ?・・・これ、どっかで聞いたセリフですぞ。 そうそう、31巻デイダラの自爆分身を神威で消し飛ばした時のカカシのセリフ・・・。
 
「爆発ごと 別の空間へ飛ばした」 (カカシ・・・278話) 
 
あの時のカカシと・・・ほぼ同じことやったわけですねトビは。
やっぱりトビの瞳術とカカシの神威はほとんど同じ種類のものと思っていいんじゃないでしょうか。  そしてトビの「吸い込み」は、「万華鏡写輪眼の瞳術」であることも間違いないかと思います。
 
「うちはの瞳術をなめるなよ」という言葉と、今回描かれている「トビが吸い込むときの眼」。 (起爆札を混ぜ込んで・・)のコマに描かれたトビの面の穴には、よぉ~く見ると眼に吸い込まれる「渦」が描かれてます。 (真っ黒に塗りつぶされてはいますが; コミックス発売時の印刷では、もっと鮮明に見えるかな)。
 
ただし、吸い込み時の「万華鏡写輪眼の模様」はまだ見せてくれませんね。 まだ「見せられない」ってことは、カカシの万華鏡模様と同じだからかなあ・・・はてw
 
神威とは異空間の出入り口となる「結界」の場所が違うという相違点はあるものの、そこは左目と右目の違いってことでしょうか(←つまり、カカシとトビの眼は同一人物の眼だと言ってます。) 
 
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「甘く見ていたな・・・考えれば 元“暁”メンバーだ お前も」
 
ぐはっ、トビのお面、ついに割れちゃいましたね~; 
 
サスケに見せた時よりも今回の絵のほうがわかりやすいかな・・・? 
 
細かく絵を観察すれば、この顔(目元)はやっぱり『うちはオビト』でしょ、と思います(私的には断言。オビトは小さい時のサスケと目元が似ていたので、大人になったら今のサスケの目元に似ているはず)
 
トビとは『誰かがオビトの肉体を器として操っている状態』とも思っていますが、 「誰か」については現時点では「うちはマダラ」かなぁと考えています。(マダラと思われる理由は後述)。「トビの右眼」はオビトの眼そのままだと推測していますが、「マダラの眼」そのものも、もしかしたら異空間内にて健在なのではないでしょうか。(マダラが永遠の万華鏡を開眼して新たに手に入れた力とは、「眼の素質を見抜く」能力なのかも? マダラが長門やサスケの「眼の素質」を見抜けたなら、当然「オビトの眼の素質」も見抜けたはず。)
 
 《神無毘橋の戦いも、マダラのシナリオの一環だったのではないか・・・・?》
 
なぜオビトの死体が大人の大きさに成長するのか?という謎ですが、その答えは・・・「オビトは生きている」ということなのではないでしょうか。カカシ外伝で、作者は「オビトは死んだ」と一言もいっていないし、オビトは生きているのか、あるいは操られている状態なのかもしれません(四代目水影のように)。
 
「お前が生きていたら・・・今のオレに何て言うんだろうな・・・・なぁオビトよ・・」 (27巻)
 
カカシの「第一部最後の言葉」への答えが、カカシメインの話になると確信してます(断言癖、ご容赦)。 
 
・【そして小南、第2の秘策】
 
小南の第2の秘策・・・これは海を紙に変え(それともあの海は紙製?) 紙海を真っ二つに割って奈落の底へトビを落とし 閉じ込めんとする大掛かりな術。 まるで旧約聖書十戒モーセが海を2つに割る奇跡の光景。 こればっかりは先生の絵をぜひとも見ていただきたい・・・!
 
果たしてこの術、異空間に逃げ込めるトビに通用するのか疑問ですが、どういうトリックが仕込まれているのでしょう。
 
小南が回想する弥彦と長門の言葉・・・
 
長門は・・・あいつは平和への懸け橋になる男だ オレの役目はその橋を支える柱になる事だ」 (弥彦)
 
「平和への懸け橋は彼だよ 彼の意志そのものがね」 (長門
 
そして小南の決意 (私は弥彦と長門・・・二つの懸け橋を支える柱になる!!)
 
希望のためには海に柱となって立ち、闇は海の底へ突き落とす・・・
この術は、長門と弥彦という2人の「希望の懸け橋」の「柱」となろうとしていた小南による「闇への天罰」なのかも・・・・。
 
 
・【「懸け橋」の意味】
 
さて、冒頭で触れた「懸け橋」の漢字。 一般的に「かけ橋」というと懸け橋と架け橋、両方使いますがイメージが違うと思うんです。(※ただしこれは私見ですが
 
「架け橋」・・・「」は、しっかりと計画されて1点から1点をつなぐ(見えている)イメージなのに対し、
「懸け橋」・・・「」は「願いを懸ける」など 漠然としたものへの願望を表しているイメージです。見えてはいないけれど、実現できると信じて渡す『希望の橋』という意味かな、と・・。
 
弥彦が言った「懸け橋」。 
弥彦にも平和なんて まだ見えてはいなかった・・・・
 
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「この国は相変わらず泣いている・・・痛みに耐え続けている」
「だが今は救ってやりたい・・・」 
 
日常のような死、終わらない闘争、永遠に降り続く雨・・・・
それでも弥彦は希望を捨てなかった。
 
「オレ達は弥彦を信じてる!!」・・・そして弥彦を信じて追いかけていった仲間達。
・・・「懸け橋」とは、信じることが出来なければ 絶対成立しえないものなのなんです。
 
対照的に、トビのシナリオは 懸け橋ではなく「架け」橋。 
計画的で、寸分の狂いも許さない・・・緻密な構造計算のうえで成り立った設計図のようなものです。 「希望」なんて目に見えないものは信じられないトビには、確実なシナリオが必要なんじゃないだろうか。 
そして、リスクの高い潜入ミッションに鬼鮫を送り込んだ「トビの真意」は何だったのか?という疑問をここ数週間提示してきましたが (何となく)理由が分かった気もします。
 
トビは 暁メンバーを信用しているようで、大事な仕事(輪廻眼回収等)は自分でやらないと安心できない。 一番近い存在であった鬼鮫のことすらも完全には信じられず、《鬼鮫も、ナルトに会ったら心変わりするのではないか?》と試すような気持ちもあって送り出したのではないだろうか? 
そしておそらく、トビは自分の事も信じてはいない。 だからメチャクチャ綿密な計画が必要だし、ナルトの出現を前にして こんなにも動揺している。
・・・・
 
弥彦やナルトにあって、トビに無いもの・・・・・それは人を信じる事、そしてこの人なら信じてみたいと思わせる希望。 
 
「ナルトといると・・オレはあいつと一緒に歩いて行きてえ・・・そう思わされんだ」、シカマルにそう言わせたような不思議な力は、トビには無い。
 
 
・【「裏切り」の螺旋 】
 
最後に、小南がトビに言ったのは・・・
 
「なぜアナタは私達に裏切られたか分かる?」
「アナタは闇 光のない世界では花は枯れるしかない!!」
 
「なぜ裏切った」・・・トビがこだわり続けるこの疑問こそ、彼の人間不信・憎しみの原点になったものなのでしょうか。 「トビ」を操り支配する人物がマダラ本人なのではないか?と推測した理由もここにあります。 
 
43巻、トビが語る「マダラ」の思い・・・・
 
「部下達は再び争いの火種を起そうとするオレをうとましく思い」
「裏切ったのだ」
 
「オレは里を出た」
「全てに裏切られてな」  (マダラの言葉、399話から)
 
・・・・「うちはマダラ」は、裏切りというものにトラウマを抱えているんじゃないだろうか? 
 
愛情が深ければこそ、その裏切りに対する憎しみも大きくなる・・・「人は愛情を知った時 憎しみのリスクを背負う」(トビの言葉、45巻)。 
「マダラ」とは本来愛情の深い人物であり、裏切られる度に大きな悲しみを抱いていたんじゃないだろうか。 裏切られるうちに、自分を信じられなくなっていったのではないだろうか・・。
 
ナルトが心の闇に打ち克ったのは、皆に信頼されてる自分を信じようと思ったからでした。
 
「自分を信じてみようと思うんだ」
「里の皆に信頼されてる自分ってのをよ」 (495話、ナルトが闇ナルトに言い聞かせた言葉)。
 
信じる力、それが希望であり光となる。  
トビの「闇」は 自分も含め誰も信じられないことにある・・・。 
しかし、そんなトビのことも信じてくれた「一人の例外」はあった。 
それが鬼鮫だったのだ。
 
(私もそこへ行ってみたかった・・・) (507話鬼鮫の言葉)
 
鬼鮫だけは、最後までトビの計画に夢を見て、それに「懸けよう」と信じてくれたのだ。なのに トビは「一番身近な」鬼鮫すら信じる事が出来なかったのだろうか
 
トビの元に、鬼鮫が命を懸けて託した「情報の巻物」が届いた時・・・・皮肉にも、その時になってトビは初めて「人を信じる」ことを知るのではないだろうか・・・・。
 
 
☆トビ=オビトの体?については→過去記事(書庫:トビの正体)
 
☆輪廻眼、小南が誰かに預けている可能性も?
 
☆また取れたゼツ素材右腕「スッ」って音がきになる・・。
 
 
次号は、18日(土曜日)発売です!!
 
長駄文、読んでくださって感謝。