ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

ナルトとサスケがあの日、見たものは・・・・

ナルトとサスケがあの日、見たものは・・・・ 

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岸本先生は、よく「目」をアップにして描かれますけど・・・・今週の第538話「詰問」も、目のアップが多かったですね~。 それだけ「心」の描写部分が多い話だったってことになりますか。 「目」ほど心を語るものは無いですから。
 
ナルトが九尾をにらむ目、サスケがナルトを見る目、ナルトがサスケを見る目、九尾がナルトを見る目・・・。
まさに「目で語る物語」。
 
人間は、本心を隠そうとして作り笑いをしてみたり、言葉ではぐらかしてみたり。 でも、「目」だけは、なかなか誤魔化せないんですよね。 538話「詰問」では、九尾がナルトの「覚悟」を試すかのように詰問していきます。 《お前は本当に憎しみを受け止めることが出来るのか?》と。
九尾は、ナルトの言葉を聞いているというよりは ナルトの「目」を見ていたような気がします。その言葉はホンモノかどうか。迷いはないのか・・・。ナルトが「曲げねェド根性」を語る時、その目は九尾を圧倒するほどの目力があります。九尾も、最後にナルトの目に「本気」を見たようでしたが・・・・。
 
「目は心の鏡」・・・・目は、その人の心を映し出す。 
 
実はナルトも、小さい頃から他人の「目」をすごく気にしていたんですよね。 なにせ周囲の大人たちから冷たい視線を受けてきたのだから、それも当然なんですが・・・・ナルトは周囲の目に敏感に反応する習慣が付いちゃったんですね。
 
《人間が他人を嫌い その存在を認めないとき・・・その存在を見る人間の目は・・・恐ろしいほど冷たい目になるのじゃよ》
 
これは三代目の言葉ですが、それでナルトは周囲の「目」に過敏に反応しちゃうようになったと思うんです。 だから、誰かと目を合わせた瞬間にナルトの脳は、「コイツもオレを憎んでるのか?そうでもないのか?」と判定してしまう・・・。 なんだか小さな子供がそんなことを考えていたなんて、ちょっと哀しいことですが。 
 
そして、サスケとはじめて「拳を交わした」あの日。 あの時も、ナルトはいつものように サスケの「目」を見たんですね。・・・・・・
 
 
・「サスケの目」に、ナルトが見たもの
 
538話中のナルトの回想・・・あれはたぶん彼等が8歳の頃、うちは事件直後のことだと思うのですが(25巻の描写を参考に判断。) 
ん~、ナルトとサスケ、それまであまり接点は無かったみたいですね。 ナルトにとっての「サスケ」って「なぜか女子にモテる ウザい奴」くらいの認識だったのかも。
 
そして、ついにあの日、ナルトとサスケは初めて「拳を交わす」ことになるのですが 勿論当時の彼らは『忍のたまご』。 「ひよっこ」にもなっていないわけで、『一流の忍』にはまだまだ程遠い。 
《互いの心を読む》なんて到底出来るわけはないですが、でも拳を交すことでお互い「何か」を感じ取るんですよね。 そのへんは、やはり普通の「たまご」とは違ったということかな・・・?
 
拳を交わして(ナルトは一瞬で倒されちゃったけど;)・・・お互い目を合わせた瞬間。ナルトの脳は「例のごとく」、即座に判定をしようとします。 「コイツはオレをどう思ってるか?」と。
 
で、判定結果は《いつものオレを見る皆の目》・・・・つまり、強い憎しみの目・・・
ただし、「オレを見てねェ」。
 
目の前のナルトを通り越して、もっと奥へ・・・・・もっと深くへと向けられているサスケの目は、焦点が合ってはいない。 制御出来ないほどの憎しみにとらわれ、ナルトの闇の中で戸惑って、迷ってる。
 
サスケが、憎しみの矛先を「どこへぶつけていいかわからない」状態で迷っていたことを・・ナルトはなんとなく感じたと思います。 なぜなら、ナルトも同じ・・・
あの頃は、まだナルトは九尾の事を知らされていなかった頃で 『どうして自分が疎まれるのか』 『なぜ自分は一人なのか』わからなかったんですよね。 
 
自分に冷たい目を向ける里の大人達への「憎しみ」と、それに相反するもう1つの思い「人恋しくて、里の人達に受け入れられたい想い」・・・
 
2つの思いの狭間で、ナルトも苦しんでいたんじゃないだろうか。
憎しみをどこにぶつけたらいいのか、わかんなくて。
 
 
・「ナルトの目」に、サスケが見たもの
 
一方、サスケですが。
 
サスケって、事件直後もアカデミーには ちゃんと行ってたんですよね。 「あいつだけ生き残ったらしいぞ」なんてコソコソ言われてイヤな思いをしても、気丈に振る舞っていたと思うんです。 フガク父さんに「さすがオレの子だ」って褒めもらった言葉が、サスケをどうにか支えていた気がします。
 
25巻のサスケの回想では、うちはの事件直後、サスケはフガク父さんのことを想いながら ぼーっと水面を見つめています。でも、水面を見つめるうちに・・・深い水底の闇に吸い込まれるようにして、悲しみが憎しみに変わっていき・・・
 
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水面にイタチ兄さんの顔が表れる・・・
 
そして、サスケは 水の中の「闇」に引き込まれるように飛び込んでいく。
 
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≪兄さん・・・ アンタを殺すためなら この先がどんな闇だろうと オレは突き進んでやる!
どんな事があっても 力を手に入れてやる!!≫
 
 
憎いのは兄さん。絶対倒してやる・・・そう思う反面、仇であるイタチの事を『兄さん…』と思わず言ってしまって、打ち消すかのように『アンタ』と言い換える。 
まだまだ、サスケは戸惑っていたんですよね。
 
大好きな「兄さん」を慕う気持ちと、大好きな父さんと母さんを奪った「仇」を憎む怒りの感情との狭間で。
 
自分の中に湧き上がる怒りを、どうしたらいいのかわからない。 あの頃のサスケは、怒りと憎しみを どこにぶつけていいかわかんなくて、闇の中で もがいていたんじゃないだろうか。
 
サスケがナルトと最初に「拳を交わした日」。
サスケの優れた瞳力は、ナルトの中に潜む巨大な深い闇に気づいたのかもしれません。(すでに、事件の時にサスケは1つ勾玉の写輪眼に開眼して、うちはの石碑を読んでましたよね)。・・・もちろん、ナルトの中に潜む闇の正体が、何であるかまでは分からなかったとしても。
 
そして、ナルトの目の先に在る暗い闇は、サスケを一瞬 飲み込んでしまったのでしょうか。
イタチ「兄さん」が映った、あの深くて暗い水底と同じように・・。
 
愛情と憎しみ・・・2つの感情の中で迷い、どこへ持って行っていいかわからない痛み・・
 
ナルトとサスケ、この時はまだ・・・2人とも同じような闇の中を彷徨っていたのかもしれない。。。
 
 
 
 
☆サスケが水面を眺めてたのと ほぼ同じ頃・・・イタチも遠くで水面を見つめていたんですよね(54巻508話)。
イタチは、あの時 何を見ていたんだろう・・・
 
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☆長駄文読んでくださって感謝です。
 
 
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