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イタチの『誤算』について思う事・・・ (576話雑考つけ加え)

イタチの『誤算』について思う事・・・(576話雑考つけ加え)

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今週の「可愛い笑顔のイタチ兄さん」の絵なんですけど・・これって、前髪を下げて通学かばんらしきものを斜め掛けしてるので「アカデミー通学時代」ですよね;そういえばイタチって「アカデミーを1年で卒業した優等生」だったんだよなぁ~(カカシも同じ)なんて思いながら・・。
 
でも、あれ?・・・イタチがアカデミー卒業したのって何歳だっけ?たしか7歳・・・。
ってことは、サスケは5歳年下だから この絵の当時サスケは1~2歳ってことになっちゃう。
んん・・?覚えてんのか?サスケ・・・(そういえば43巻最後の回想も、この時代だったなぁ・・)
 
それはさておき・・・
 
576話のイタチの言葉・・・
 
《オレは死ぬ以前より…お前が違う道に行かぬよう…分かれ道の無い一本道に誘い込むようにした》。
 
道標を立てるってことは、サスケが立ち寄ったり 道草しそうなところを先回りして あらかじめ「戻れ!」とか「これは右だぞ」とか道標を立ててくる、ということ・・。 何とまぁ優しい兄さんなんだろう、と思ったんです。
確かにそうですよね、イタチのやってきたことを見ると・・・確かに先回りして準備している。
 
「暁」に入って大蛇丸をけん制したり、マダラに睨みをきかせたり・・・。
うちは一族抹殺を《イタチが一人でやった》ことにしたのも、サスケの憎しみをイタチだけに向けさせるためだったし(それは成功したし)・・ 
《万華鏡を開眼したければ 親しい友を殺すことだ》とサスケに言ったのも、サスケはイタチと同じ手段をとらない・・・だからそう言っておけばサスケは親しい友を殺すことは無い・・(これも成功)、そしてサスケとの戦いでは予定通り大蛇丸を引出し封印・・等々。
このあたりまでは ほぼイタチの考えていた通りで、サスケはイタチの用意した一本道を進んでいたのかもしれません。
 
だけど問題はイタチの死後ですよね。
ナルトに「サスケは里に戻っていない」と聞かされ、「一本道を外れた」事に驚いていたイタチ・・。予想外だったって顔してましたよね。あれだけ完璧に見えたイタチの「道標立て」にも、誤算があったわけで・・・。
 
で、サスケがコースを外れたのは「イタチの真実」を聞いた直後ですよね。あの時点で一本道は分岐して、2つに分かれた・・。
 
『イタチの意志を尊重して里に帰る道』を選択するのか、それとも『復讐という道』を選択するのか。
 
イタチも、この時点で道が「2つに分岐する」事までは予測してたんですよね、だからこそ「まさか」に備えてナルトにシスイの眼を託していたわけですから。それでもイタチは「おそらくサスケは里に帰るだろう」とは考えていたんですねぇ・・。
だけどサスケはイタチが考えていたのとは逆ルート、『復讐への道』を選択してしまった。
 
サスケがどちらの道を選択するのか・・・あの時は、トビがうま~く誘導(洗脳?)したんだなとは思っていたんです。・・・・ですが、よく考えてみればあれは《サスケ自身の選択》だったような気がするんです、トビの意向は関係なく。
 
トビが語ったイタチの真実も、聞く側によっては どっちにも受け取れるような気がするんです・・・「兄さんの想いを無駄に出来ない」と受け取るか、「憎しみ」を優先させるか。
あの時のことについて トビは『サスケ自身が選択したのさ』・・そして『オレも賭けだった…彼がイタチの意志をとるのか…はたまた木ノ葉への復讐をとるのか』なんて言っていましたが、確かに本当に「賭け」だったのではないか、と。トビもあえてサスケに判断を任せた気がするんですよね・・サスケの本心を測り試すために。
 
『イタチの真実』をトビから聞かされたカカシも、『あいつならイタチの意志を継ぎ木ノ葉へ帰ってくるハズだ』なんてサスケの気持ちを判断してるんですよね。 カカシにとっても「サスケの選択」は「まさか」だった。
『元々優しくて愛情も深いサスケの性格』から考えれば、当然イタチの意志を尊重するだろうと・・・カカシも思ったのだ。(だけど違った)
 
・・・416話で、トビはサスケにしつっこく意思を確認してるんです。
 
「イタチの生き様を知ったお前が イタチの意志を継ぎ木ノ葉を守るという考えもある 本当のことを言え・・お前はどうしたい?」
「あれだけの生き様を見せられて イタチの意志…守ろうとしたものを無にしていいと 本気でそう思えるのか?」と。 
 
それでもサスケは『復讐の道』を進む決意する・・
 
トビも「ここまでサスケが憎しみを持つとは思っていなかった」んじゃないでしょうか・・・驚いたような反応をして、サスケの背中を「・・・・」と見つめながら 心の中でつぶやいている・・
 
《人は愛情を知った時・・ 憎しみのリスクを背負う》・・・
 
トビにとっても、カカシにとってもサスケの選択は まさかここまで・・という意外なものだったみたいなんですよね。
それも当然というか・・・イタチですら、あの分岐点で「サスケは戻ってくる道を選ぶだろう」と判断しちゃっていたのですから。 誰にとってもサスケの選択は「驚き」だったんじゃないだろうか。
 
しかし、イタチはどうしてここで予測を誤ったんだろう・・?
 
思うに・・・それは《イタチが思っていた以上に、サスケの「兄さんを慕う気持ち」が強かったから》なんじゃないだろうか。兄さんのこと、一族のこと・・・ サスケの心の中にある「愛情」ってものが(予想以上に)深いものだったからなんじゃないか・・とも思うんです。愛情が大きく深い分、予想以上に悲しみ憎しみを抱えてしまったのでは・・。
 
今週576話で、サスケはトビに聞かされた『イタチの真実』を思い出してますよね・・《あいつにとってお前の命は里よりも重かったのだ》・・・いつも振り向いてくれなかった兄さんだったけど、こんなに自分を愛してくれていた・・・それはサスケにとって大きな衝撃だったのかもしれない。その深いイタチの愛情が、サスケの中に眠る「より大きな愛情」を覚醒させるキッカケにもなったんじゃないだろうか。
 
愛情が深い分、悲しみと憎しみも大きくなる・・・・。皮肉なことに、愛情に覚醒したサスケが抱え込んだのは、それに匹敵するほどの憎しみだった・・・ということではないかと。
 
九喇嘛達尾獣と同じで、愛情が大きければ大きいほど、悲しみを負った時に得る憎しみも大きくなってしまう。
・・・サスケという子は、イタチが思っていたよりも「さらに」多くの愛情を持っていた・・ということなんじゃないだろうか。なんだかなぁ、今週のサスケを見てると・・・兄さんのことが大好きで大好きで、たまらない。愛情がいっぱいですよね・・・。
 
逆に、もしサスケの愛情がここまで深くなければ・・・サスケはここまでの憎しみを負わなかったかもしれないし、そうすれば もっとアッサリと《兄さんありがとう…》なんて一本道を戻ってきたの「かも」しれない。 
その点、ナルトはサスケをよく分かってるな・・と思ったんです。イタチの真実を聞いたあと、ナルトは・・・
 
『サスケは家族や一族が大好きだった… 愛情が深けー奴だから余計に許せねーんだと思う』
 
と言っていましたっけ(サクラが嘘告白した時にですが)。
ナルトは、サスケが「愛情が深けー奴」だってこと・・・よく分かってたんですね。かつて第七班として一緒に過ごしていた時に ナルトは既に《サスケは愛情深け~奴》ってことを感じ取っていたんじゃないだろうか。
 
イタチがサスケを『一人だけ選んで残した』本当の理由も、おそらくはサスケの器が「愛情が深い器」つまり六道仙人が遺した力を手にすることが出来る器だと判断したからじゃないのか・・・とは思うのです。しかし《想像以上に》サスケの愛情の器は大きくさらに深かった・・ということなんじゃないだろうか。だから想像以上の憎しみを抱えてしまったのが誤算となったのではないか・・。
 
つまりイタチの誤算は「いい意味で」少し誤差があった・・ということじゃないかとも思うんです。
サスケがあの分岐点で「憎しみを選択したこと」・・・その選択をした時点で、実は「サスケは本来それだけ愛情が沢山ある器であること」が判明した、ということなんじゃないだろうか。
 
だから失敗に見えたサスケの選択も、実は(先を見据えるという意味では)けして失敗とは言えなかったのかもしれない。 なんかなぁ・・・少し「光」が見えてきたような気もします(まだ先は長いけど)。
 
あとは、それを方向修正してくれる「道標」さえいてくれればいいのだから・・・。
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
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