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イタチの、あの日の『怒り』について  (6/9 うちはイタチ誕生日)

イタチの、あの日の『怒り』について

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6月9日は うちはイタチの誕生日。
 
穢土転生されたイタチ、相変わらず何を考えてるんだかなぁ・・・その表情からその真意を読み取るのは、私にとっては至難の業です;
ホント、彼のセリフって遠回し表現だったり哲学的だったり、肝心なところは「・・・・・」で黙秘?しちゃうし。
とにかく難しくて、何度読み返してもまだわからない部分が沢山で。 さすがは暗部出身の忍とでもいいましょうか、感情を表に出すことは滅多にない人ですよね。
 
そのイタチが、珍しく感情を「顔に出した」っていうのは・・・・・
 
29巻、カカシが万華鏡写輪眼を開眼したことを仄めかした時の「驚いた顔」。 あれはよほど驚いたんだろうなぁ・・・一族じゃないカカシが「まさか」というのもあるだろうし、ただ単純にそれだけではなくて・・・・その他『何か』イタチは思い当たるようなことがあったのかもしれない・・・。
 
それと、イタチが珍しく取り乱したように「怒り」を見せた時。 
25巻シスイ事件の翌日、うちは警務隊に「シスイ殺し」を疑われた時の、暴発したようなイタチの「怒り」・・・今まで抑えこんでいたモノが、一気に噴出したかのようでした。  
あの時のイタチは暗部に入って約半年、まだ11歳ぐらいの頃(※)なんですが・・・・イタチにしては珍しく「キレたように」怒ってるんですよね。 温厚で冷静なイタチにしては本当に珍しい。
 
サスケは、《こ・・・こんな兄さん・・今まで見たこと・・・》と驚くし、フガク父さんも《どうしたというのだ 一体・・・ イタチ・・・お前最近少し変だぞ》と当惑する・・・。 
 
「うちはの家紋」にクナイを投げつけたイタチを見たフガクは、息子の「尋常じゃない変化」に驚きつつも《任務の忙しさのせいなのだろう》と庇った。 ・・・というか、そう思っておきたかったのかなぁ。
いずれにせよ、フガクは息子の異変の原因を探る事よりも『うちはの長・警務隊隊長』としての立場と役割を優先していたように見えるのだけど(少なくとも、あの時は。)
  
・忍達の「怒り」・・・
 
日頃、あまり感情を表に出さない忍達が見せた、「怒り」。 
・・・・最近の例でいうと、
大事な「兄さん」の体を爆弾にされた時に サイが初めて見せた激しい怒り。
大事な「戦友」の死に様を穢されたカカシが、久々に見せた激しい怒り。
信念を忘れた半蔵にミフネが示した静かな怒り、 そして『父ちゃん』のことを失敗者と言われたナルトの怒り等々。
 
怒りの原因はそれぞれですが あの25巻のイタチの「怒り」は、第541話で《戦場へ向かおうとするビーとナルトに対する雷影の怒り》と本質的には似ている気がします。 (イタチと雷影が似てる、って意味じゃないですw)
 
・どうやって ぶつけたらいいかわからない もどかしい怒り・・・
 
今週の541話の雷影の「怒り」・・・
 
「お前ら個人の好き勝手にはいかん!! 立場を理解しろ大バカ共が!!!!」・・・
 
〝己の立場を考えて行動しろ〟という雷影の言葉は、五影の1人としての責任、総大将として勝たなくてはいけないという切迫感もあるんでしょうけど、本当はそれよりも・・・「大切な〝弟〟ビーを危険な目に遭わせたくない」というのが本音なんじゃないか?と思うんです。
 
大きく時代が動こうとしている今、その渦の中に大切な弟が 自ら飛び込んでいくなんて。 
そんなこと、雷影が黙って見ていられるはずがないし、危険だとわかっている場所に行かせたくないんじゃないだろうか。 これだけ全力で彼等を守ろうとしているのに、肝心の彼等にその気持ちが伝わらないことにイライラしているようにみえます。
 
彼等を閉じ込めておけなかった自分への苛立ちもあるだろうし・・・もうどこへどうぶつけていいやらわからない、もどかしい「怒り」。 それがついに爆発して『連合の総大将としての立場』を見失うほど、冷静ではいられなくなってしまったんじゃないだろうか・・。
 
イタチの怒りも、どうやってどこへぶつけていいのか わからない もどかしさからくる「怒り」だったんじゃないかと思うのですが。・・・
 
・ シスイ事件の背景
 
シスイ事件翌日のあの日。 イタチがあそこまで怒りを顕わにした背景には何があったんだろう?
 
暗部に入ってからのイタチは、うちはと里側、双方のスパイという重い任務をこなすうちに様々な『真実』・・・誰も知らないような真実を知ってしまったのでしょうか。
マダラの事、ダンゾウの真の狙い、うちはと千手の因縁、六道仙人の事、おそらく十尾のこと等。
 
シスイの事件があった10年位前といえば霧隠れの里でも大きな動きがあった頃ですよね、この少し前あたりに「ロン毛の仮面男」が鬼鮫に接近してますし、10年前には鬼鮫が霧隠れの里を抜けています(※2)。
(再不斬の里抜けも、恐らくその頃。) 
だいたい、この頃四代目やぐらの時代・血霧の時代が終わったのではないかと推測していますが(これは違う考え方もできる描写もあったりで、断言はできませんが)。
 
つまり、この頃四代目水影にかけられていた術を青が解いて、「仮面男」が霧隠れから離れたと思うのですが・・・ ちょうどその頃に木ノ葉では「シスイ事件(シスイの「自殺」)が起きたということになります。
ついに うちは一族が『仮面男のシナリオ』に巻き込まれていくんですよね。
 
イタチは いち早く「仮面の男」の存在に気づいていたし、一族を巻き込んだ「陰謀」が密かに進められている事に気づいていたハズで、不安を抱えながら暗部での任務をこなしていたはずですが・・・・・・
そのイタチの不安は「シスイ事件」という形で現実になってしまうことになります。
 
・イタチの怒り
 
あの日、警務隊が来るまで イタチはサスケと穏やかに会話をしてるんですよね。
あの平和そうな表情からは、警務隊から「シスイの自殺」を聞かされるまで イタチは「シスイの死」を知らなかったように見えるんです。でも、シスイの「遺書」を見せられたイタチは『何か重大なこと』に気づいた様子なんですよね・・・そのあたりから、イタチの表情が変わっていってます。
 
《一族などと・・ちっぽけなモノに執着するから 本当に大切なモノを見失う・・・》
 
うちは一族は《規制や制約、予感や想像という枠に収まりきったこと》に捉われていて、目に見えない時代のうねりを見てはいなかったんでしょうか。 
 
大切な一族や父さんたちが その渦に巻き込まれようとしている。 そして「シスイの死」は、もう事態が「引き返せない状況」にまで来てしまったことを イタチに悟らせたのかもしれません。
どこにどうやってぶつけていいかわからない、不安と悲しみ・・・イタチの「父さんや一族への愛情」が「怒り」となって噴出したのか・・・・。 
大切な人達が巻き込まれていくのを止められないこと、それをこの先見なくてはならないことへの イタチの悲しい怒りだったのかな・・。
 
そして今現在。
 
ついに、忍世界が大きく変化しようとしている中で、穢土転生されたイタチは 何を考え何を見つめているんだろう。 
あの時、《規制や制約、予感や想像の枠に収まりきっていては出来ない》・・・そう言っていたイタチ。
「不確かな可能性」の中にこそ「本当の変化」があると、未来を見据えていたんだろうか。 
 
「勝者とは先を見据えた者」・・・・ 一番先まで見据えていたのは、あの日のイタチ・・・・本気で「怒った」、あの日のイタチだったのではないかと思います。
イタチよ、その写輪眼・・・・  
 
「お前はどこまで見えている」・・・・
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
(※1)イタチの暗部入りとシスイ事件
イタチの暗部入りの時期は、「(10歳で)中忍に昇格してからたった半年でここ(暗部入り)まで来た」というフガクの発言と、サスケのアカデミー入学式があった頃だった(おそらく4月)という描写から、イタチ10歳の4月ごろと推定。
 
シスイ事件は、サスケの初めての「上期の成績」が出た頃だから、おそらくさらに半年後ぐらい・・・イタチ11歳の秋ごろと推定。(サスケは6歳)
 
(※2)干柿鬼鮫の里抜け
鬼鮫が最後に「霧隠れの里の、まだ小さかった水月」を見たのは10年前。(鬼鮫の話による)。・・・ということは、鬼鮫が里を抜けたのも10年ぐらい前と推定。 
 
 
 
 
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