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NARUTO-ナルト- 第561話:その名の力 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ47号) ・・・その1

NARUTO №561:その名の力 (雑考その1)

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自分の置かれた状況に動じる様子も見せず、その「力」に微塵の迷いも疑いも無い。
堂々と岩上に立ち長い髪を靡かせる姿は、まるで獅子。
 
でもなぁ・・・・その瞳が見つめる「先」は、なんだか遠いんだな。
 
 
・・・さて、先週マダラが落としてきた隕石。
 
天地を揺るがし迫る来るゴゴゴ・・・・という音を止めるために上書きする音はなんだろう?と思っていたのですが、その音は「ゴ ゴ、 ゴッ・・・」。オオノキが執念で止めた「ゴッ」と力の入った音でした。 隕石の落下を一時食い止めたオオノキの「土遁・超軽重岩の術」と我愛羅の砂。やはり、キッシー・・・・音の描写も緊迫感があるなぁ。 
 
《・ライオンとハイエナ》
 
落ちてくる大岩を見あげて「ボク達ごと(潰すのか)・・・?」なんて聞いてるカブト(無サマ経由)。 カブト、アナタ自身は関係ないでしょーよとも言いたくなりますが;
カブトって自分でも残酷な事をやってるのに、他人の無慈悲な行動には「容赦ないですねぇ」とか「残酷な事をお考えになる」なんて突っ込むんですよねw ・・・・で、そういう時は大抵、本当にそう思って呟いてる。
カブトが「悪党」として大物になりきれない理由は、こういう中途半端な甘さが残るせいじゃないだろうか。
その点、マダラなんて気持ちがいいほどに割り切ってて、容赦なく大胆な術を使ってきますからね~・・。
 
カブトが陰湿なハイエナタイプなら、マダラは獅子。
マダラは今まで登場した「敵役」のなかでも圧倒的な大物感があるのですが、それは堂々と、悪びれずに力を見せつけてくるからだろうか。 時には敵を褒める余裕を見せ、時に無慈悲に力の差を見せつける。ここまで大胆にかつ堂々とやられると なぜか「汚さ」ってのは あまり感じないんですよね~・・・。
 
「当たり前だ・・ 穢土転生の術は本来こうやって道連れに使うものだ」とアッサリ言うマダラは、怯える忍達を見て笑みすら浮かべている・・・
 
穢土転生の「道連れ」戦法としては、奇襲部隊戦でサイの兄さんが体に爆弾が仕込まれて使われていましたっけ・・・あれは見ていて気の毒でした、サイを本気で怒らせてましたよね。
穢土転生以外の「道連れ戦法」としては、飛角コンビが「不死身の飛段」ごとカカシに風遁・圧害をぶつけてきた例もあったなぁ・・・。
 
穢土転生の道連れ戦法を使っていたと思われる扉間って、やっぱり汚いな…と思っちゃいそうですが、これも「時代」・・・・仕方ないんだろうなと思ってます。扉間時代は、(汚い手段を使っていたらしい)無サマの時代でもあるし。
そしてオオノキも、その時代に生きた一人。
 
隕石を食い止めたオオノキを「両天秤の小僧め・・・  少しはやるようになったな」なんて誉め、笑顔まで見せるマダラ・・・それは《自分が最強》という自信があればこその余裕の笑みなんだろうか。
でも、その笑みは一瞬にして凍てつき、無機質な冷たい表情に変わっちゃうんですよね・・・この豹変ぶりがすごく「コワい」。
 
『さて・・・2個目はどうする・・ オオノキ?』
 
ちょっと、2個連発出来るなんてアリなの?コレ・・・六道の万物創造の術、陰陽遁なんだろうか?
 
マダラの「2個目の隕石」は、束の間の希望を一瞬にして絶望に変えてしまう・・・・自分の力を凌駕しようと試みる者には一切の情けを与えない、問答無用の冷たい神の裁きみたいに見えてくる・・・。
 
《・その名が力》
 
『・・・マダラという存在がこの世に生きているのではないか?・・・欺瞞に満ちた存在でも そう思わせておけば世界は恐怖する』
『その名が“力”なんだ』
『その名は注意を引き付け 皆を戦争に巻き込むだけの無視できないハッタリになった』 (綱手の言葉)
 
忍の世界でマダラとは「力と恐怖」の象徴なんですね。
 
43巻でトビが語ったマダラの話・・・・そこに浮かび上がる「マダラ」とは、一族を深く愛し、ひたすら激しく生き抜いた男だったんですよね。だけどエドテンされたマダラを見ていると、確かに彼は「力こそ全て」と信じている男。
大量の犠牲者を出した2連発メテオすら、マダラにとっては今の穢土転生体を試すための「試運転」に過ぎないんですよね・・・。それでいてこの破壊力。
そして何よりも恐怖なのは、あっさりと大量の命を奪って何事も無かったかのように平然としていられる その鉄のような心だろうか・・・・。
 
「私が行く!!」・・・
ついに綱手が戦場に出向く決意のようですが、蛞蝓を使っての医療忍術目的でしょうか。
しかしマダラは「祖父柱間の宿敵」・・・・・決意を表すかのようにクローズアップされる額に浮かぶ「うずまきミト」と同じ印・・・綱手に流れる千手一族の血も騒いでいたりするんだろうか・・・?
 
・《六道の力》
 
「これが六道仙人の力・・・ すばらしい」
「フッ・・・ 懐かしい光景だ」
 
むむ、懐かしいだと・・・? マダラはいつのことを言っているんだろう。
前にもメテオを落としたことがあるんかい、とも思いましたが、懐かしい光景と言ったのは・・・「終末の谷」のことだろうか。 
 
「この川はかつて二人の男が争い その傷跡から生まれたと言われている・・・」(26巻でのカカシの言葉)
43巻の「終末の谷の戦い」の絵を見ると、舞台は森なんですよね。でも激戦の末、大地が裂け谷が出来・・・・それが現在の終末の谷のような景色を造った。
・・・・それを思い出してマダラは懐かしい、と言ったのだろうか。
 
(マダラ、ギロ・・・と睨んで)
「カブトとか言ったな・・・お前はどこまで知っている?」
 
トビが小南に語っていた《終末の谷の戦いは柱間の力を得る目的だった》という話は本当だったみたいですね。そして、カブトはそれまでも知っていた(というか大蛇丸が知っていたんだろうな)。
 
襟をひっぱって、自分の左肩あたりをチラっとのぞき見するマダラ・・・ちょっとセクスィ~な想像をしちゃいましたが、いやもしかして・・・
 
ダンゾウみたいに柱間の顔がついてるんじゃあるまいな・・・・・(十分あり得るけど)
 
マダラは「迷わず」左肩をチェックしたって事は、生前も「左肩~左腕」に柱間細胞あるいはゼツ素材を埋め込んでいたということになる。 
九尾事件の時の仮面男は、「左腕」がゼツ素材でした(右の状態は不明)。
で、今のトビは「右腕」はゼツ素材だとわかっています(トルネの毒蟲にやられたのもイタチの転写封印天照を喰らったのも右腕)。
そして本マダラは「少なくとも左腕は」ゼツあるいは柱間細胞・・・・・この左右描き分けにはそのうち意味が出てくるかどうか。
 
「だからか・・・ 段取りのいい奴だ オレ達の計画も知っているのか?」
 
《オレ達の計画》、ねぇ・・・。
 
この言い方だと、オレ達は《計画を一緒に考えたほぼ対等な関係》にあるイメージです。 
主従関係というよりは、完全分担制というか。最初にマダラが言っていた『あいつのすることだ・・・考えがあってのことなんだろうが』から分かるように、あいつは作戦担当で、マダラが実行役という具合に。(マダラは力で、あいつは頭脳かな)。
 
「あまり詳しくは・・・ でもボクはアナタの味方です・・」
 
「あの偽マダラが 計画通り事を運ぶ気があるのかどうかは知りませんが」
 
むむっ、カブトの得意技が出てますな。 この話の運び方、巧妙にして実にイヤラシイ。。。
52巻でトビを《切り札穢土転生》を使って追い込んだ、あの時と似た冴えがあります。
カブトは、段取りのいい手筈で ある程度マダラの信頼を得た後で、マダラの不安をズバッと言い当てる・・・
泰然としている様子のマダラが、唯一心に引っ掛かりを感じているモノ・・・・・それが、
 
・・・「あいつ」。 「オレ達の計画」を一緒に運んでいるはずの「あいつ」。
 
廻天生が穢土転生になってるし、計画に無かった術者が登場するし・・・《あいつは一体何をやってるんだ》という事をマダラは一番気にしてるハズなんですよね。 それでも「あいつのことだから(大丈夫だろう)」と自分に言い聞かせてたんだろうと思うのです。
(でも、アイツが姿を見せないことに対しては マダラは疑問を持っていないんですよね。 っていうことは、あいつは「姿を表せない状態」にいるんだろうか・・・)
 
そこにカブトは、マダラが一番考えたく無かったはずの《偽マダラが計画通り事を運ぶ気があるのかどうか》という不安を突き付ける・・・・。
 
そこは流石はマダラ、動揺を表に出したりはしないけど それでも『・……』。
遠く見つめるその瞳には、不安と疑念の色が浮かんでいるような・・・・。 
 
マダラには、何か「思い当たる」点があるのだろうか。信じてはいるが《もしかしたら》と思い当たる点が。
 
カブトの一言は、「あいつは計画通りに動いていないかもしれない」という疑念をマダラに「現実」として突き付け、マダラの「あいつ」に対する不信を植え付ける・・・
そこで「アナタの味方です」と言葉を添えて自分を信頼させようとするんですが、なんだか詐欺師的なカブトお得意の手法ですね、コレ・・・・・。でも、これはマダラにはさほど通用していない。カブトはマダラの心を読み切れてはいないんです。 
カブトは「効果あり」と思ったのか「ところで・・・」と次の話に進めようとしてますが、マダラは乗り気じゃない。
 
カブトが考えている以上に、マダラは「あいつ」の事を気にしているんだと思うんですよね~・・・。殆どその事で頭がいっぱいなんじゃないだろうか・・。
 
マダラにとって「あいつ」はかなり大きな存在なんだろうと思うんです。マダラにとってはこの世界で唯一の大切な「つながり」なんじゃないだろうか。
 
でもカブトはそこまで読めていないんですね・・・・それは「つながり」を知らないカブトの大きな「穴」になるんじゃないだろうか・・・・とも思うのであります。

 
 
 
☆コメント欄は、その2のほうに設けさせていただきます。
 
 
 
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