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NARUTO-ナルト- 第592話「第三勢力」 今週のジャンプ・ナルト感想  (WJ32号) その1

NARUTO 592:第三勢力 (その1)

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タイトルの《第三勢力》。
 
言葉通り、敵対する二大勢力以外の「もう1つ」。 岸本先生の三択法じゃないですけど、AでもなくBでもない、三番目の「C」・・・
 
で・・・ 
出てきましたねーーー!ついに《あの人》が! 
 
いや、正確には「出てきそう」ですね(待ってましたぞ!)
 
あの人が、あれで終わるはずはない!とは思ってましたが、最近の展開では少々雲行きが悪く、「ご本人登場」は半分諦めかけてたところでした。
 
そして、まさに真の第三勢力… 
今まで表に出てこなかった陰の「あのお方」も、いよいよ出てくるか?という感じで、非常にドキドキな展開となってまいりました。 さらには、ついに「あの存在」も出そうだし・・。いや、とにかく一気に加速して面白くなってきた・・・
 
出るものが出たな! (笑
 
 
・さて、まずは「サスケ」ですが。
 
591話では《虚空を見つめて ぽわ~んに見えたサスケ》、ちょい心配してましたが取越し苦労だったようで;既にサスケの眼は《現実》を見据えていた…。
意外と冷静だな、サスケ! 兄さんの愛情は、もう共闘中に十分確認できていたのかな? 
今はそれより《イタチから聞かされた真実の重さ》を受け止めることで精一杯なのかもしれません。
 
《一族とは…何だ…?》
《…里とは…何だ…?》
 
《…忍とは何だ…?》
 
サスケが思い浮かべている「うちは一族」。
 
両親もいるけど、イタチは大人サイズ(最近のイタチ)だったりで、多少時代はゴチャ混ぜですね。シスイもいれば警務隊のヤシロ(白髪の人)もイナビもいるし、そして「うちはせんべい」のテヤキさんまでいます。
でも、この顔ぶれ見ると「シスイとイタチ以外は」大した事ないような・・;やっぱりクーデター計画は少々無謀だったような気もしちゃいます。 いや、年々弱体化していくようにみえた「うちは一族」に、かなりの危機感や焦りがあったのかもしれません。
 
そしてサスケが思い浮かべている「里」。
 
三代目火影にダンゾウ、コハル、存在感が薄いホムラ…いわゆる「上層部」ですよね。 今のサスケにとって「里」と言えば上層部、ただの古い管理体制・組織を意味してるのかもしれません。
で、サスケは「里の風景」として《5つの火影岩が並んだ光景》を思い浮かべてるんですが、ホントはサスケ… 「綱手の顔岩」はまだ見てないハズなんだけどなぁ(苦笑
 
そして…サスケが思い浮かべている「忍」。
 
水、風、火、土、雷の文字の前に並ぶ五影と、その下に並ぶ「各里の額あてをした忍達」。
そこにはナルト達第七班や同期達の姿もあるんですが、サスケの姿はない。でも、本来なら「そこに居たハズ」と分かっててイメージしてると思うんですよね。あの中の「一人」なんだと・・・。
 
サスケは《忍》を見ながら、普通の眼から写輪眼へ、そして万華鏡写輪眼に変えて凝視していく・・(ってアレ、サスケの万華鏡からイタチ模様が抜けてる;) 
各里、各所属の額あてをして並ぶ忍の姿…今のサスケの眼に、この「所属」というモノはどう映っているんだろう? ナルトがあれだけこだわりを見せていた、「木ノ葉の額あて」というモノも…。
 
「一族」という血脈、「里」という所属。
 
イタチが命懸けで守ろうとした一族(の誇り)、そして里(の平和)・・ そして里という所属のもとに命を賭ける「忍」という存在。 サスケの眼には「忍という存在」はどう映っているのだろう?

585話で、イタチが「うちはという名はあくまで血脈や所属を示す お前が名乗ったところで意味はない」とカブトに言ってましたが、カブトは「イヤ・・意味はあるのさ」と顔をしかめていた。 
カブトがど~しても欲しかった《血脈と所属》…それらは忍世界では「絶対的な己の基準」として存在し、それが無ければ「己が無い」に等しい(カブトみたいに)。 つまり、血脈と所属以外に己を示すモノは存在しない…というのも「忍の現実」だったりします。
 
《忍の存在意義》… この問題については、第4巻で既に出ているんですよね。 
 
第七班最初の敵であった「再不斬と白との闘い」のあと、カカシが「忍とは自分の存在理由を求めちゃあいけない、ただ国の道具として存在することが大切」と言うんですが、「アンタもそう思うのか?」とサスケは聞いているんです。
あの時、ナルトは素直に「オレってば、それ、やだ!」と言うんですが、サスケはイタチに復讐しなければならなかったから そんなのヤダ!みたいなことは言えなかったんじゃないかな・・。
だけど、う~んと遠回りはしたものの・・結局サスケも同じ疑問にようやく辿り着いたのかもしれません。歩く道は違っても、やっぱりナルトとサスケ…同じところに向かっているんですよね。
 
そして…サスケの眼が見た《血脈と所属にこだわった なれの果ての姿》が目の前のカブト。
 
「・・・・・」
 
今までサスケがこだわってきた血脈「一族」とは…そして滅ぼしたかった所属「里」とはいったい何だったのかという疑問が一気に湧き出てきたんじゃないだろうか。 
気の毒にもグロテスクに変貌し、「自分が何者か分からなくなった」カブト…サスケの眼には、目の前のカブトこそ《忍の本当の姿》に見えたかもしれない。
 
「オレはいったい…」
 
先週、「オレは…」と呟いていたサスケですが、「オレは…一体…」と考えてたんですね。そして「いったい…」のあとには、それこそ様々な疑問の言葉が続いていそうです。5W1Hの…オレはいったい何を、とか いったいどうやって・・とか。
そして再び上を見上げたのは、天に帰っていったイタチの姿を思い起こしていたんだろうか。兄さんだったら、どうしただろうか?と。

でも、そこに「石を崩して現れた」のは・・・?
 
 
・そして・・・穢土転生の術を解いてしまったマダラ。
 
穢土転契約を「解」しちゃったマダラは、やっぱりお肌はツルツルだし、穢土転特有のひび割れも無い。で、再び余裕の「腕組み見下ろし」のマダラポーズ。
 
「さて…須佐能乎完成体… アレを一度目にした者は「死ぬ」と言われている」 
「一度引っこめてしまった以上 二度も出すとなると… 少しみっともないな」

ん? 「…と言われている」なんて、まるで人づてに聞いたみたいな言い方してるじゃないですか、マダラさん。格好つけて言ったようにも聞こえるんですが、イヤ、これって ただ『この場を立ち去る言い訳』をしたいだけなんじゃないの?
なんだかなぁ、これって28巻で…サソリがカンクロウに止めを刺すのをためらい、「そうまでして生きたいのなら とどめは止めだ ただその毒で3日と待たずお前は死ぬ」と言い残して立ち去ったのと似てるんですよね。 
もっともサソリの毒は本当に「3日以内に解毒しないと危ない」ものでしたが、あれも本当は「サソリは後輩にトドメは刺せなかった」のだと思っています。
「・・・・・」
「邪魔が入って興が削がれた… そろそろ九尾を取りに行ってもいいのだが・・」
 
ん~またしつこく言ってますね、マダラらしくない。 やっぱり「立ち去る言い訳」にも聞こえちゃうんですよね、綱手も「?」と言った感じの反応でマダラを見てますし・・。

「(須佐能乎をもう一度出すのは)少しみっともない」と言ったのは、奥の手を何度も見せるのはみっともないという忍特有の美学によるものなのでしょうか。たしか、デイダラもそんなこと言ってましたよね…。
マダラの発言はちょっと芸術コンビの発言にも似てますが、確かにマダラも「美学」にこだわる人だという印象はあります。
そして善戦した彼ら五影達を遠回しに讃え、命は助けて立ち去る…これも「マダラ流美学」なんだろうとも思っています(かつてオオノキと無サマの命を助けたように)。 
意外とマダラは「優しい男なんじゃないか?」…これが本当のマダラの姿じゃないか、とも思っちゃうんですよね。
 
一方で、この「グチャグチャした言い訳」群… 何だか「マダラらしくない」んですよね。 
どこか歯切れが悪いし言い訳臭いし、豪快な自信家のマダラらしくない。 なんだかなぁ・・《意志がちょっと崩れた》ような。 
 
ナルトとの約束を思いだし、「それでもやるんじゃ!ここでこいつを止めねば・・・」と絶対に《意志を崩さない》石の意志のオオノキを「・・・・」と見つめたマダラ。ついに「腕組み」を解き・・・「前へならえの先頭さんポーズ」になり、
 
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「醜いな……」
 
完全戦意喪失の姿勢といいますか、《せっかくの粋な情け》を理解しない無粋者め・・みたいな呆れなのでしょうか。いや、もしかしたら… 
 
マダラは、オオノキの「絶対に諦めない」姿に、自分を重ねているんじゃないでしょうか。 かつての自分なのか、今の自分なのか・・・。
 
先週591話、穢土転生の契約を「解」する決心をする時、マダラは『……』 『仕方ない…』と呟いてましたよね。

本来ならマダラは『輪廻天生』で蘇る計画だったわけで、『穢土転生』と知って《輪廻天生ではないのか?》と戸惑い、それでもあいつがすることだ…何か考えがあってのことなんだろうが》などと信頼してたんですよね。 途中カブトの発言などで心が揺れながらも、それでも多分…信じて待ち続けてたんだと思うんです
 
「あいつ」が輪廻天生をしてくれることを。「あいつ」が九尾を狩って準備をしてくれることを。

カブトが途中で「さっさと本体(九尾)を取りに行きますか?」と聞いてもマダラは理由をつけてこの場に残ってましたが・・それも《あいつを信じて待っていたから》ではないかという気もしています。 輪廻天生が発動されたなら、穢土転生を上書きして解除出来ると思いますから。
マダラがこんな夜更けまで「五影達と遊んでいた」のも、実は時間稼ぎ…その間、マダラは「あいつ」を信じてひたすら待ち続けてたような気がしてなりません。 

その結果の「仕方ない…」であり、
その結果の「立ち去るための数々の言い訳」であり、
その結果の「醜いな…」なのではないだろうか。
諦めきれないでいる自分も「醜い」と・・・・・。

何だかなぁ、マダラは《アイツに裏切られたんじゃないか》という一抹の不安と悲しさを、強気な言葉に隠そうとしてるようにも見えるんですよね。 
カブトが前、『偽マダラが計画通り事を運ぶ気があるのかどうかは分かりませんが・・』なんて意地悪い事を言った時、少し悲しい顔で遠くを見つめてましたよね・・マダラ。(ちなみに、あいつ=偽マダラはトビでは無いような気もしてますが・・)
 
「醜いな・・・・・」と言ったマダラの表情、どこか寂しそうにも見える・・・。 
 
 
(その2、トビVSナルトに続けます、すみません。)
 
 
 
 
 
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