ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 第564話:誰でもない男 今週のジャンプ・ナルト感想  (WJ51号) その1《目が語る戦い》

NARUTO №564:誰でもない男 (その1、目が語る戦い)

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『オレは誰でもない 誰でもいたくないのさ・・・ 
ただ月の眼計画を成せれば・・・・ それでいい』
 
どんだけ悲しい眼をしてるんだ・・・この男は。 
前にナルトが一尾(守鶴)の眼を見て「な・・・何て寂しい目だってばよ」と言ったことがありますが、トビの眼はさらに深い悲しみに沈んでいる。「誰でもない男」が抱える絶望は、思った以上に・・・・・ずっと深いのかもしれない。
 
いやぁ~2週間のインターバルは長かったですね。 しかしもう2011年号も今週号で最後です。キッシー、『今年こそは』カカシイヤーになりますって言いましたよね、ぁん?・・・と詰め寄りたい気分ですが、ギリギリで射程圏に入ってきた感じがしますので、ま・・・いいか(苦笑
 
さて、今回のNARUTOは「目が語る戦い」だなというのが第一印象でした。(眼「で」語るではなくて、目「が」語る戦い)。本心を語ろうとしない者達の『真実』を眼だけが語っている・・・・「目は口ほどにものを言う」とはよく言ったもんです。(そしてそれはもちろん、キッシーの絵ならではの表現力でもあります。)
 
《・眼は闘志を語る》
 
さて、前回思いっきり頭突きしたナルトと仮面男ですが、仮面にヒビが入ったかコレと期待したんだけどw全然でしたね。 仮面曰く「戦闘用」に頑丈に出来てるらしい(小南戦では「まさかの」仮面割れという大失態でしたしね)。 いったいどんだけ頑丈な素材なんだろう・・・これもゼツ素材なんだろうか(首斬り包丁を素手で止められるほど、ゼツ素材は衝撃には強いですから)。
あの仮面男、柱間細胞の培養といいゼツ生産といい・・・大蛇丸にも匹敵する研究者だと思うんです。 例えばカブトがヤマトの木遁を抑制するために毒を使ったことも分析していたし、トルネの毒蟲を「油女シクロの毒蟲と同じ」と知っていたり。 彼は高度な医療関係知識も持ち合わせているのは確かです。
それに気になるんですよね~・・あの大量写輪眼保管庫前の手術台に、きれいに並べられた「メス」も。
 
しかしナルトの頭突きした時の「眼」・・・・これがまた、いい。
真剣に仮面男の眼を覗きこんだのは、面から引きずり出してやる!という宣戦布告だったんですね、いわゆる「面と向かう」ってやつですw 
 
『九尾をコントロールしたその力・・・ こんなモノではないだろう?』
 
う~ん、仮面は完全にナルトを煽ってますね~・・。今回の仮面男本来の目的は、サスケにぶつける前の「ナルトの総仕上げ」だろうと思われるので、ナルトの力試しの為にわざとすり抜けを使わなかったみたいですね。 
この頭突き、お互いこの戦いにかける「意思表示」をしたようなもんです。
 
で、頭突きの衝撃でナルトも仮面もブッ飛ばされてますが、ナルトはビーにキャッチしてもらってますが、仮面のほうは余裕で「スタッ」と着地してますね。この仮面男・・・いつも動きが軽やかで俊敏。 体術には相当優れた人物なのは確かです。
 
(そして間髪入れず、仮面はナルトの力を試すように人柱力ペイン達に攻撃させていく・・・・。)
 
《・眼は悪意を語る・・?》
 
各人柱力の戦い方は尾獣の力を借りた多彩な術で、流石というか美しいほど磨かれた術なんですが、でもなぁ・・・・感情の無い《戦う道具》と化した者の戦闘より、《人と人が向き合って真剣勝負する闘い》のほうが 正直、断然面白い。
 
(六道人柱力達の説明については、別記、補足説明記事にて・・・。)
 
七尾のフウが使った「鱗粉隠れの術」(目くらまし)の中でもナルトは五尾のハンを発見、「悪意はちゃんと見えてんだってばよ!」と言ってるんですが、ど~も気になるんですよね、「悪意感知」って言葉が。この感知を仮面は「敵意」感知と言ってるんです(58巻545話で)。
 
「敵意」ってのは「戦うべき相手」を認識すれば誰でも持つ意識ですが、それが「悪意」とは限らない。 ナルトが白ゼツと忍連合を判別できたのは、白ゼツに「悪意」があるからでは無いんです。白ゼツ側は敵を認識できるので明確な「敵意」を持っているわけですが、一方の連合側は「誰が敵か分からないから明確な敵意を持てない」・・・・だからナルトは「敵意」を感知できたのであって、「悪意」を感知したのとは違うんです。・・・この「根本的な勘違い」は、実は見逃せない「大きな間違い」でもあるんです。ナルトはまだ、気づいていないのかな・・・。 
 
《・眼は人柱力の悲しみを語る》 
 
(八尾) 命を奪われ コマにされたあげく 両目をあんなキモイもんにされて…』
『かわいそうなユギトだ』
『お前(ビー)ももしかしたら あっち側であんなになってたかもしんねーな・・・ 笑えねェ・・・』
 
なんて優しいんだろう、八尾は・・・・・!
 
そしてこれこそが「尾獣の本心」なんですよね。 かつては八尾も人間への憎しみを顕わにして暴走、多くの人を殺めてきたわけですが、それも人間が八尾を兵器にしようと無理強いしてきたからなわけです。
今のユギトの状態「命を奪われコマにされた状態」、これは「人柱力システムの現状」でもあります。ほとんどの人柱力達は国の戦う道具にされ、人格を奪われ「命を奪われたのと同じ」ようなもんです。 時には尾獣を抜かれて抹殺される事もあったでしょう。長い間、人柱力はずーっとペイン状態だったという事です。
あの「キモイ眼にされてコマにされているユギト」は、過去の人柱力達の苦悩を物語ってるんですね・・・。そして、これはかつて人間共によって存在を否定されコマにされていた八尾(尾獣)の姿とも重なります。(八尾の眼も、なんだか空虚な寂しい眼ですよね) 
 
《・眼はチャクラを語る》
 
『(八尾)てめーはどのみちグラサンだけどな ああなりたくなきゃ気ィ抜くなよ!』
 
今回はビーのグラサン話が何度も(ちょっと不自然にw)出てますけど、これは「眼はチャクラを物語る」という話につながるんじゃないか・・という気がしてます。
 
ビーの眼って公開されたことないですが、以前ビーの眼はタコ牛チャクラ眼になってるんじゃないかと妄想してた事があるんです。ビーは人柱力になる前からグラサンだったと分かって撃沈したんですが(苦笑
でも《ビーの母ちゃんも元人柱力で、ビーは生まれた時から尾獣の影響を受けた眼なのではないか》という妄想に至りましたw 
ま、これは妄想に過ぎませんが、言えるのは「眼はチャクラの影響を受けやすい」って事なんです。ナルトが九尾化するとキツネ目になるし、仙人モードになるとカエル目になる・・・・《眼はチャクラを物語る》んです(ここでも、「目は口ほどにものを言い」・・・です)。 
 
で、《眼はチャクラの影響を受けやすい》という事が何の話につながっていくかというと、『万華鏡写輪眼開眼の真実』そして『永遠の万華鏡写輪眼が光を失わない秘密』に繋がっていくのではないか・・・と勝手に思ってます。
私としては、(万華鏡も含め)写輪眼の開眼には、感情に影響されるチャクラの変化が大きく関わっていると考えております(カカシの万華鏡も陰陽チャクラのチャクラ錬成による開眼と考えてます)。
 
う~ん、そろそろ来るんじゃないのかなぁ・・・万華鏡の秘密の話。 (手ぐすね引いて待ってるんですけどねw)
 
《・仮面の眼が語るもの その1》
  
『いつも隠してた左眼は長門やあっちのマダラと同じ輪廻眼だったって訳か・・』
『・・・・!?』
 
『お前らマダラはオレ達が止める!!』
『お前ら・・・だと・・・・』
 
『…!?』
 
お互いにやたらと「!?」が飛び交っているのは、お互いまだ相手の状況がよく掴めてないんですね・・。 しかし、ナルト変わりましたね~・・・とにかく「冷静」に分析してて今回も「四代目火影の後ろ姿」をナルトに見ましたぞ(勿論、分析がずれてるところはあるんだけど;)。以前のナルトだったら「なんでお前まで輪廻眼を持ってるんだってばよ!」なんて騒いだと思うんですが、《大切なのは目に見えているものではない》って事を、よ~く理解してて仮面の奥に隠れている偽マダラの「本質」を見ようとしてる。
 
しかし、あれれ・・・仮面は本マダラが穢土転生された事に気づいていなかったんですね; 
 
モヤシにつけてある白ゼツ胞子から情報が入ってないんだろうか。 ・・・というか仮面は穢土転生マダラを見た時から「いつかマダラが場に出される事態」を想定していたと思うんですよね、でも「まさか」こんなに早くモヤシが切り札を出すとは思ってなかったんでしょうか。う~ん読みが甘いな、仮面。
 
「お前ら・・・・だと・・・」の時の仮面の細くしかめた「眼」。 これはカブトへの恨みや怒りというよりは《やはり裏切ったか・・・》という諦めの悲しい眼に感じるんです。
 
仮面は用心深い知略家ですが、でも時々「抜ける」ことがあるんですよね・・・・・だいたいは「判断が甘すぎる」場合です。 サスケを信じて八尾狩りに行かせたもののサスケが狩ってきたのはまさかの「タコ足」だったり、長門を九尾狩りに行かせれば長門はまさかの「木ノ葉の忍・大量輪廻天生」。あれだけ裏切りトラウマを抱えて《今日の友は明日の敵》と己に言い聞かせてたくせに、まだまだ甘い。
信じてはは裏切られ、また裏切りトラウマを抱えてしまう・・・・つまり、仮面の本性はお人好しで意外と騙されやすい 純粋で染まり易いタイプなのではないか・・・・?とも思えてきてしまうのです。

《・仮面の眼が語るもの、その2》

『クク・・・なんならかつての名トビでもいいぞ 戦争の始まった今 名前などどうでもいい・・・ マダラ・・・ トビ・・・好きに呼べ』
 
『・・・お前・・・ いったい誰なんだってばよ!?』
 
『オレは誰でもない 誰でもいたくないのさ・・・ ただ月の眼計画を成せれば・・・それでいい』
 
この時の仮面の眼・・・虚ろなんですよね。 ナルトを見ているようでいて、その先を見てるというか・・・・どこも見てない。
 
仮面が「マダラ」を名乗ったのは『戦争を起こし月の眼計画を公表する』ためであり、戦争が始まった以上、もはやマダラを名乗る必要も無くなっていたらしいですね。カブトがマダラを穢土転生した時、仮面が険しい表情になったのは、「自分がニセモノだとバレる」のを恐れたのではなく、「本マダラが穢土転生されたら計画が乱される」という事だったんですね。
 
「誰でもない」いや「誰でもいたくない」・・・というのが彼の本音なのでしょう。つまりは「自己否定」ですよね。 自分の存在を消してしまいたい・・・ということです。そこにあるのは、とてつもなく深い孤独であり悲しみであり、絶望なんです。彼は自分のことを「今のオレに力はない」「今のオレは形骸化した存在」と言っているように、今の彼は本来の力は無い状態であり、特定の誰と名乗れない状態に自分を置いている感じです。ただし、その次のコマの言葉と絵・・・
 
『絶望しかないこの世界に存在する価値はない』
 
この時、仮面の穴から見えているのは「写輪眼を持つ一人の男」の表情なんですよね・・・。
 
眉毛があって、二重の線が見えてて眼の下に引き攣れたようなシワがある・・・・ごく普通の男が「確実に」そこに実体として「在る」んです。 誰でもいたくないという言葉とは裏腹に、確実にそこに「個人」が存在するのも確かなんです。 アップになった眼は、一人の「人間」のメチャクチャ孤独で悲しみを語っています。
 
いったい・・・どれほど悲しいことが彼にはあったんだろう。 この世のすべての光と希望を失うほどの絶望を彼に与えたのは、一体なんだったんだろう。自分の存在を消してしまいたいほどの悲しい裏切りがあったのだろうか。忍システムに裏切られたと思うような悲しいことが。彼がその瞳に抱えるのは憎しみとも違う・・・・そこにあるのは、
 
・・・・・「絶望」です。
 
(好きなように呼べ、っていうんでお言葉に甘えて今後は「トビ」と呼ばせて頂きます。)
 
 
雑考その2「誰でもいたくない男」へ続きます、毎回長文すみません。
(コメント欄は「雑考その2」に設けさせていただきます。)
 
 
 
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