ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 572:九つの名前 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ10号) ・・・その2

NARUTO 572 九つの名前 (その2)

 (その1の続きです)
 
・《六道仙人と尾獣達》
 
いやぁ~初めてですね、六道仙人のセリフと「シルエットじゃない絵」が登場するのは・・!
 
まず六道仙人の外見ですが。
彼の衣、例の「火影のコート」に似てるというか・・・暁の装束に似ているというか;後ろ姿は「尾獣モードナルト」にそっくりだし、ヘアスタイルはサスケに近いのかもしれない・・・優しそうな表情ですよね。
サスケとナルトを合わせた感じなのかな(眼はまだ見せませんねぇ・・)
 
そして仔尾獣達・・・・!
まだジャンプを読んでいない方も、これはぜひ原作画を見ていただきたい・・・!癒されること必至。
守鶴なんて丸々しててかわい過ぎだし、七尾の重明なんて芋虫状態なのが笑える・・・(芋虫は苦手なんですがw)。
 
この回想ですが、仙人が最期の力で十尾のチャクラから陰陽遁で9つの尾獣達を創造したところでしょうか。
普通、尾獣チャクラを抜き出された人柱力は生きていられないわけですが、さすがは仙人・・・うずまき一族のクシナと同じですね。
そして尾獣達が乗っているのは勾玉と輪廻眼のような図柄の上。これ、陰陽遁・万物創造の術式なのだろうか(陰遁を表す円=眼と、陽遁を表す勾玉=尾獣かな?)
 
イメージ 1
そして仙人の衣にも、六重の円と9つの勾玉が・・(上の図)。 
 
この図は、十尾の人柱力としての仙人の力を 「眼」と「獣」に分けた状態、とでもいいましょうか。ちょうど「仙人と9匹の尾獣たち」みたいな絵になっています。
この図式を見てると、仙人と尾獣達は仲がいい「親子」みたいな関係だったんだな・・・と思えちゃうんですよね。
 
仙人は己の力を「眼と獣」に分割し、それぞれ二人の息子達に託したうえで「封印を施し」、いずれ時が満ちた時に解放されるように仕組んだのかもしれないと思っています。尾獣達にそれを見届けてくれるように頼んで。
 
ちょっと気になったのは、六重円の横に『線』が加わっているところです(玉ねぎの串刺しみたいになってる)。これ、なんだろう。
この円がもし「眼」を表すなら この横っちょ線は「眼軸」なんだろうか?なんて思ってしまったのですが・・・意志の宿るところ(かもしれない)眼軸・・・(いつか「眼軸」のことは話に出てくると思うのですけどね)。
 
《私はもう長くない》
《守鶴・又旅・磯撫・孫悟空・穆王・犀犬・重明・牛鬼・九喇嘛 離れていてもお前達はいつも一緒だ いずれ一つになる時が来よう・・・》
《それぞれの名を持ち・・今までとは違う形でな そして私の中に居た時とは違い 正しく導かれる》
《本当の力とは何か・・・》
 
仔九喇嘛、ジジイとのお別れに泣いてますね~。
九喇嘛にも涙を流す「感情」があったんですね;そして「六道のじじい」から貰った名前も大切な宝物だったんだろうな・・・まだ「この時は」。
尾獣達は仙人の言葉を信じて 後世を見守ってきたのでしょうが・・・次第に裏切られ傷つき、希望を失い絶望していたのかもしれません。 彼等はまさに「絶望ばかりを見てきた」(トビの言葉)んじゃないだろうか・・・。
 
《長すぎなんだよ・・・じじい》 
 
九喇嘛がボソッと呟いた言葉・・・これ、いいですね~。 九喇嘛らしい「嬉しさを噛みしめる言葉」であって、六道のじじいへの想いがあふれる言葉。だって、あれからずーっと 九喇嘛は待っていたんですよね、ジジイの言葉を信じて。いつか正しく導いてくれる者が現れると信じて。
だけど、もういい加減待ちくたびれて とっくに諦めてしまっていた・・・何でもっと早くしてくれなかったんだよ!という愚痴と、ついにジジイが言っていた時が来たんだという喜び。九喇嘛の口元、ニコッと微笑んでますよね。
(そして「じじい」という呼び方も、九喇嘛らしい慕い方ですよね・・・ナルトのことは「ちんちくりん」なんですからw)
 
仙人の「言葉」ですが、
「離れていてもいつも一緒」・・・
これは心は一緒、物理的に離れても「いつも共に在る」という意味だろうと思うんです。
「そしていずれ1つになる時が来る・・・」
・・・この解釈を巡っても考え方の食い違いが出てきちゃった気もします。強制的に1つにして十尾復活にするのか、心を1つにさせて力を合わせるのか・・・ 
 
そして気になったのが、 《今まで》とは違う形で、と《私の中に居た時》とは違い・・という部分。
こんな言い方して聞かせてる、ってことはつまり・・・尾獣達は『今まで=仙人の中に居た時』を記憶してるってことですよね、彼等は『十尾だった頃の記憶がある』ってことになる。 今でこそ尾獣達は別個体であり 別の意志を持っていますが、同時に《十尾としての記憶・意志を共有している》ということでもある・・・ 
 
今までトビの言動に「六道仙人か十尾の意志っぽいもの」も感じていたのですが、どうやらこの調子ではトビは『十尾の意志』ということは無いかもしれない。そして、九喇嘛はトビの事を『面のヤツ』なんて呼んでますけど 尾獣達はトビに「じじいの面影」は感じていない様子なんですよね・・・・ということは、トビは仙人である可能性も少ないのかもしれない。 
だとしたら『トビの意志』は十尾や仙人の遺志を継ごうとしている「誰か別人」なのだろうか。
 
そして、尾獣達の意志=十尾の意志であるのなら 十尾は今の尾獣と同じで《純粋で友好的な存在》ということになるし、《十尾と仙人は気持ちを通わせていた》ということでもある・・。十尾は危険なバケモノではない、ってことです(おそらく)。
 
そして、次に『私の中に居た時と違い正しく導かれる』》という言い方・・・これって、仙人自身は「正しく導いたと思ってない」という事ですよね。
むむむ・・・仙人はかつて本当に「無限月読」で強制的な平和を作りだしていたのかもしれない。 
 
昔、人々は仙人のことを平和に導いた神と崇めた・・といいますが、これも「無限月読」の結果だったのではないかという気がしています。今、本マダラがしようとしているのは「かつての仙人と同じこと」なのではないだろうか。
・・・本マダラも世界征服なんてのが目的ではなく、彼は彼で「仙人の望んだ世界を実現したい」と真剣なのかもしれない。。
 
でもなぜ仙人は、「今度こそ正しく導かれる」なんて予言のようなことが言えたのだろうか・・・・?
 
思うに、彼は予知能力があったというわけではなくて・・・今度こそ「正しい導かれ方しかありえない」ように封印を仕組んだのではないか、という気がしています。
つまり仙人は、最終的には「愛情」が無ければ「仙人の力を手にする封印が開くことが無い」ように仕組んだんじゃないだろうか・・・?と思うのです(仙人の施した封印については、先週の封印に関する雑考で自分なりの解釈をしてみましたが・・;)
「正しく導く者=愛情で導こうとする者」だけが「仙人の力を手に出来る」。・・・だから仙人はあんな予言のような事が言えたんじゃないだろうか(正解を出す者が登場するまで・・・でも長すぎなんだよ、だけど)。
 
《お前らもそう思うだろ・・・ナルトはじじいの・・・》 ・・・(九喇嘛)
 
ナルトはじじいの・・・「何」だろう。
 
生まれ変わりなのか遺志を継ぐ者なのか。それとも「ジジイの言っていた本当の救世主」なのか。
 
(そしてナルトは一斉に杭を引き抜く・・・)
ここまでのことは「杭を抜く間のほんの一瞬の出来事」なんですね。 外の世界では一瞬だけど、精神世界ではもう少し長い時間が流れている・・・ まるで時空間みたいというか月読の世界みたいというか、流れている時間が止まっているかのように感じられる・・・(ナルトは「落ち着く」と言っているけれど)。
 
尾獣達は外道魔像に戻されていきましたが ナルト、尾獣達からついに名前も教えてもらったし、何か大切なモノも託されたみたいでしたね・・・。
 
《・教えてもらった「名前」》
 
『九尾まで完全にコントロール下に置くとはな だが・・・まだ長続きはしないようだな それで今まで通りだ』 ・・(トビ)
『今まで通りじゃねェ・・・』
『難しい名前 一度にたくさん教えてもらったからよ!!』 ・・(ナルト)
 
「名前を教えてもらったからよ!」が意味するもの・・・これは ナルトが『トビが与えた第一の課題』を見事にクリアした、ということだと思うんです。
 
564話「誰でもない男」でトビが言っていた言葉・・・
 
『名前などどうでもいい・・・好きに呼べ』 
『オレは誰でもない・・誰でもいたくないのさ』 そして、
『絶望しかないこの世界に存在する価値はない』。
 
これらの言葉は《尾獣、過去の人柱力、今までの忍・・・つまり今までの忍システムの犠牲になってきた人たちの心を代弁したもの》であると私は考えています。 そんな事を言ったのは勿論、ナルトを試すため・・・・
そしてナルトは『色々な名前語っていくらごまかしてもてめーはてめーだ』、『ぜってーその面引っぺがしてやる!』と挑戦する道を選んだ。
 
・・・そしてナルトは尾獣達に『名前』を取り戻させ、そして尾獣達の深層心理(本心)を引き出した(つまり、仮面を引っぺがした)。 ナルトは第一の関門を無事突破して見せた、という意味だと思うんです。
 
ナルトが尾獣達に名前を取り戻させ、仮面を外させた(本心を引き出させた)理由・・・それはナルトが「本気で本心で」ぶつかっていったからだと思うんですよね。
やはり本心を引き出そうとするには「力」ではなく・・・「心」、本心でなければ引き出せないんだと思うんです。
 
以前、九尾との綱引きの時にビーが言ってましたよね・・・「チャクラはチャクラでしか捕まえらえねェ これ常識」と。・・・ならば「心は心でしか捕まえられねェ、」・・・これもまた常識なのかもしれません。
 
沢山の名前を教えてもらってチャクラを託されたナルト・・・
つまりチャクラと共に、沢山の意志も一緒にされたということでしょうか(チャクラに意志はくっついてきますからねぇ・・・。)
 
 
これから先、尾獣達と人柱力達の意志も・・・ナルトの中にずっと一緒に居て、ずっと一緒に在る・・・・・
 
 
☆「深層心理の場所」と尾獣達のことについて・・書き足りない部分があるので、追加記事でまとめたいと思います、(火曜ごろに・・)
 
☆意外と早く「獣」の話が一段落しましたが、これからは「眼と獣」・・・もう一方の「眼」の話に移るんでしょうか。
そろそろ「トビ本人の仮面」が引っぺがされる番かもしれません・・・・!
 
☆かつては長い「忍歌」を覚えられなかったナルトw 長い名前を一瞬で・・覚えたんでしょうか;
 
☆仙人のアゴヒゲ・・・外道魔像や須佐能乎にも似てますねぇ・・。
 
☆もう少し時間をかけて考えたい部分もあるので、思いついたら変更・追加していきます;
 
☆今週から数回、カカシ外伝と「最近の話」を絡めた雑考も予定してます。
 
長駄文、ここまで読んでくださって・・・感謝。