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NARUTO ナルト 577:憎しみの刃 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ15号) ・・・その1

NARUTO 577:憎しみの刃 (その1)

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第一項 医療忍者は決して隊員の命尽きるまで治療を諦めてはならない!
第二項 医療忍者は決して最前線には立ってはならない!
第三項 医療忍者は決して小隊の中で最後まで死んではならない!

第四項 忍法創造再生 白豪の術を極めし医療忍者のみ 上記の掟を破棄できる!
 
百豪(びゃくごう)の術:例によってウィキによれば「びゃくごう」とは白毫(びゃくごう)、仏(如来)の眉間のやや上に生えているとされる白く長い毛。右巻きに丸まっており、光を放ち世界を照らすとされるもの・・・仏像についてる額のほくろみたいなの、あれ「白毫」というんですね;綱手の額にある菱形の印も白毫っぽいので、そこから「百豪=びゃくごう」のネーミングされたのかな。医療忍者が最前線に立つのって禁止されてたんですね・・・(たしかサクラ、戦争の1日目 最初は第三部隊で戦っていたような・・;)
 
しかし、マダラの『医療忍者』への偏見・・・相当なもんですね。
先週は女性への偏見発言してましたけど、今週は綱手を下っ端呼ばわり。「力こそすべて」発想の極みが先週はカッコ良くも見えたし、柱間への尊敬も本物だと思っていたんですが・・・う~ん彼の憎しみも相当深い。
綱手「お前は死んでる・・・だからこれ以上憎しみをばらまかないでくれ・・・」という心の言葉が、なんともなぁ・・・「うちはマダラ」とは憎しみの象徴なんだろうか。どうして彼はそうなっちゃったんだろう。
 
マダラの生きた時代…その頃にはまだ「医療忍者」という職が確立していなかった時代ですよね。
それにマダラの価値判断基準が「力」だから「力が無い者=下っ端、醜い」となってしまうってのもある。 医療忍術が「インテリ忍術」として認識されるようになったのは綱手の功績らしいから、マダラさんとは認識のズレがあっても仕方ないのかも・・・マダラさんは、なんて言っても「肉体派」ですから。
 
今回の戦争は《インテリ派(下っ端?)によるの肉体派への逆襲》という側面もあると思ってるんですけど(肉体派とは今まで忍世界の表舞台で活躍してきた戦闘系、インテリ派は情報、医療など裏方・・マダラの言う下っ端)。自称インテリのカブトなんかは、肉体派を小馬鹿にしているようなところありますから・・・そしてトビも肉体派じゃなくってインテリ(っていうのかな)の部類に属すような気はするんです。
 
しかし驚いたのは、綱手って《パワーは雷影以上》なんですね。いや~自来也をぶっ飛ばしただけのことはあるというか、しかしあの筋影以上とは。もっとも、綱手の怪力ってのは「繊細なチャクラコントロール能力の賜物」らしいので、雷影みたいに「そのままストレート」で精製されてなさそうなパワーと単純に比較するのは難しいのかも・・なんですが。
 
もともと綱手には堂々とした“気風の良さ”ってのがありますが、今回は特に威厳ではマダラに負けてない。前にペイン天道の前に立った時には、「平和への問い」に綱手自身答えが出せないで少々戸惑いもあったような気がするんですが、今回はいっさい迷いが無い。 
しかし綱手、この戦争で「ダンが穢土転生されてる」と聞いた時、意外と冷静な反応だなぁ~と思ってたんです。だけど心の中では「そっと」動揺してたんでしょうね・・・いや、気にならないハズは無い、だってあれだけ「もう一度会いたい」と思っていた大切な人なんですから。
 
綱手が火影になったのもダンと縄樹の想いを受け継ぐ決心をしたからであって、火影になったからには彼等にカッコ悪いところは見せられない。・・・彼等の夢を壊すような事だけは絶対にできないし、別の戦場にいるダンのためにも彼の夢を叶えたい・・・・・綱手にとっても本当の意味で過去を乗り越えられるための機会なんですよね。
 
そして今度は五影五人同時の連係・・・マダラの火遁・豪火滅失「水遁・水陣柱」で相殺したうえに「水遁・水龍弾」でマダラを呑みこんで吐き出したメイの水遁の規模、これにも驚きますが(彼女の術規模、マダラに負けてないですよね)、 「加重岩・雷虐水平千代舞(チョップ)」 (雷影の背中にくっついてるオオノキが可愛すぎるんですが)、そこに綱手の蹴り(綱手の蹴りの力は痛天脚で実証済み)・・・これにはさすがにマダラの須佐能乎も破壊されてぶっ飛んでますが、こんな激しすぎる攻撃を受けても「あまり堪えてない」マダラって、一体どれだけ強いんだ・・・・。
 
《そして、ダンとチョウザの会話》
 
『マダラをなめたらダメだ!』
『すぐに穢土転生の術者捜索に回したほうがいい!本部の対応はどうなってる!?』 (ダン)
 
・・・その通りだってばよw
 
いやいや、読者が言いたかったことを見事に突っ込んでくださって、ダンさん有難うございます。
・・・というか、ホントに今まで連合は何やってたんだ?開戦直後にカンクロウが「術者カブトを見つけ次第拘束」みたいなことを言っていたので、当然カブト捜索を急ぐと思ってたんですが・・・誰も探している気配がないし。
口寄せ(穢土転生も口寄せ)は術者を止めるのがセオリーだってのは読者だって知ってるぞ!っとかなりモヤモヤしてたんです。チョウザの話では「もちろん全力でやってますが これといった情報が無くて」って・・・ホントですかいのう。
感知部隊は何をしてたの?と・・・ツッコンでいいですか?w
 
にしても忍連合が「マダラ」を楽観し過ぎているのは、マダラを知っている世代が減って伝説が風化しているせいでしょうか。こういう時こそ、マダラの生情報を持っていそうな『御意見番』コハルとホムラに役立っていただきたいものです、茶を飲んでる場合じゃあないぞ(開戦前には偉そうに里の作戦会議を仕切っていたのに)。
 
「五影が束になっても勝てない」とダンが推測するマダラ・・・しかしそこまで強いとは・・まだ本当の実力は見せてないってことでしょうか。
やはり、52巻でカブトが「マダラの穢土転生」をトビに見せて脅した時・・・トビがかなり焦ったのは「自分の正体がバレちゃったから」ではなく「マダラなんかを穢土転生したら とんでもなく危険だから」だったんだろうなぁと思います。 カブト・・・・愚かすぎるってばよ;
 
それにしても、ダンが「封印」とか「昇天」では無くて「四紫煙陣」という結界に閉じ込め状態ってのは正解でしたね。的確な指示を出してくれて かなり連合も助けられてる気がします(チョウザさんはあまり頭脳派じゃなさそうだしなぁ)。正直なところ、18巻あたりを読んだ時「ダンって火影を目指せるほどの実力者だったの?」と疑問に思ってたんです。というのも・・・ダンの世代には三忍のみならず「三忍を霞ませる」サクモも活躍していたので ダン程度(失礼)で火影を目指せるモノかどうか疑問があったんです(でも、納得しました)。この調子なら、この先ダンが念願の「霊化の術」説明をしてくれて、トビの霊体化の謎解きに協力してくれる展開もアリかなと期待出来そうです。きっと・・たぶん。 
 
しかし、『綱手様もアナタが亡くなられてから色々ありましたが…結局はアナタを慕っていましたから…』というチョウザの言葉に綱手・・・・』とうつむくダン。
 
綱手、本当に色々あったんですよね・・・ダンを失ってから血液恐怖症になり、長い間医療にも携われず現実を受け入れられずに苦しんでいた綱手・・ 
ダンとしてみれば、共に人生を歩んでやれなくて綱手一人に苦しみを背負わせてしまった事、そして自分が残した意志が今になって綱手に重責を負わせる事になってしまったこと・・・それらに心を痛めたのでしょうか。憂いを帯びたダンの表情、美しい・・・いや優しい人なんですね。
 
ダンは綱手が《今は50過ぎになった姿》を想像しちゃってるかもしれませんが;でも綱手はダンと別れた時の姿のままですよね(術でですけど)。死んだ人は歳をとらないし、生き残った自分だけが年老いていく・・・昔の綱手は『最愛の人の死』を受け入れられず、ずーっとあの時で止まっていたのかもしれません。でも、今も彼女が昔の姿でいるのは、彼等と『ずっと一緒に居る』と思っているからなのかな、なんて思えるんです。
歳をとらない彼等と一緒に、同じように時を歩んでいく・・・それは彼等の死を受け止め、彼らの遺志を引き継いでいるからこそで、彼女は「今」の人生を肯定できるようになったし、「未来」も肯定できるようになった。
でも、マダラの場合は最愛の弟の死を受け入れられていないんですね。だから彼は自分自身の人生を肯定できなかったのだろうし、そして未来も肯定できず・・・無限の月読という幻に救いを求めてしまったのだろうか。
 
さて、ちょいと気になったのが次のマダラの言葉なんです。
 
『柱間・・・前が何を残したのかは知らんが・・・ この程度・・お前には遠く及ばん』 
 
『どうせ下っ端に引き継がせるなら オレのように復活のやり方でも教えておくべきだったな』
 
ここでの下っ端とは綱手の事・・・柱間のお孫様に下っ端は無いでしょーよと思うんですが、マダラにとって医療忍者は(孫だろうと)下っ端なんですよね。 だけど、この表現だと・・
 
《オレも下っ端に引き継がせることになったんだが、だから力の無い下っ端でも出来る「復活のやり方」を教えておいたのだ》という意味にも取れませんか・・・。   
 
つまり、マダラの協力者「あいつ」も「下っ端」・・・つまり医療忍者などを含め力が無い者なのかもしれません。
「あいつ」はマダラの力を受け継げるほどの存在ではなかった・・・だから「あいつ」には自分(マダラ)を復活させるように指示したということなんじゃないだろうか。
 
そしてオレほどの力を受け継げる者はいなかったから、オレが復活するしかなかった・・とも聞こえる。やっぱりマダラは俺じゃないとダメな「オレオレ」・・・『オレ様が一番』意識が強すぎちゃって、勝手に孤独を感じているのかもしれない。
 
さらに気になるのが次の言葉・・・
 
『・・・お前が死んで残ったものはオレにへばりつく細胞の生命力でしかない』
『弟が死んで残ったものはオレの両眼の瞳力しかない』
 
むむっ、マダラは弟(イズナ)は死んだと思ってるみたいですね。
それも、今はもう「眼」しか残ってない・・・つまり何処にも存在していないと思っている(っぽい)。 
 
・・ならばマダラが言ってる協力者「あいつ(偽マダラ)」とは、誰なんだろう。イズナとは別人ってことだろうか。
 
ただし『本当に』イズナがこの世界から完全に消えているか、それはまだ「わからない」と思ってます(イズナが棺桶に入っている絵はトビの話中にはありましたが)。つまり・・・イズナはもう死んでいるというのは「マダラの思い込み」の可能性もあるってことです。
 
でも、もし「あいつ」の正体(本体)が実はイズナだったとしたら・・・
 
マダラの眼は節穴で、イズナの真実を何一つ見抜けていなかったことになる。たとえ柱間の「木遁分身」を見抜けたというマダラの瞳力も、肝心な大切なモノが見抜けなかったとしたら・・・・イタチの真実を見抜けていないサスケと同じじゃないか、という話ですよね;

『引き継がれるものがあるとすれば・・・』
 
『憎しみだけだ』 
 
・すみません、その2へ続く・・ 
 
 
(コメント欄も、その2に設けさせていただきます。)