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サスケの「麒麟」と大蛇丸 (サスケは仙人になれるか)

サスケの「麒麟」と大蛇丸

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「雷鳴と共に散れ・・・」

「アレを師と呼ぶ気は無い」とサスケに言われちゃった「アレ」こと大蛇丸

サスケから見たら大蛇丸は「アレ」程度かもしれませんが、一応三年近くもの間 生活を共にしてきたわけだし サスケの世話をしてくれた人でもあります。 アレの目的はナンであれ、サスケにとってもあの3年間はマイナスばかりじゃなかった…それどころか得るものも大きかったと思っています。 そして、サスケがいくら否定しようが、大蛇丸もサスケの「師匠」と言えるんじゃないかと私は考えています。
 
サスケが大蛇丸との生活で得たモノ、毒に対する耐性、薬物による肉体強化、そして《草薙の刀と「麒麟」》。
 
「草薙の刀」については過去の雑考で何度か取り上げてるのですが・・未だにサスケが大事にしていることから、今後重要なアイテムになっていくような気がしています(イタチとの共闘でも散々使われてましたよね)。
そして麒麟」、サスケのオリジナル忍術で「Sランク」忍術ですが、今のところイタチ戦で一度使ったきり・・そもそも「対イタチ用スペシャル」として編み出された術なので、もうお役御免か…といえば、そんなことは無い。
 
麒麟・・それは今後のサスケを予言する極めて重要な術だったのではないかと改めて感じています。
 
草薙の刀を与え、さらに「麒麟」をサスケに与えた事・・・それだけでも、大蛇丸はサスケの「師」としての役目を果たしてくれたんじゃないか・・などと思ってます。
 
まずは「麒麟」という術についてですが…
 
黒ゼツの説明を引用すれば、《己ノチャクラエネルギーデハナク 膨大ナ大気ノエネルギーヲ利用シタ雷遁ノ術》 《人間ガ チャクラカラ性質変化デ作ルモノトハ 規模ガ違ウ》。 
 
自然現象を利用した忍術のため、僅かのチャクラ消費で発動可能で しかも標的は回避不能という優れた術なんですね。 ただし発動条件がかなり限定されており、まず火遁(豪龍火の術、天照など)で空気を急激に熱し、激しい上昇気流と積乱雲を作る必要があります。 豪龍火や天照の応酬という激しい火遁合戦をしてこそ発動できる術なので、イタチとの闘いだったからこそ出来た術とも言える…つまり普通の戦いでは使えない。 
まさに「対イタチ用」スペシャルだったといえます。
 
それにイタチの持っている性質変化は「火と水」で、今まで「雷」を扱っている描写は無いんですね。兄弟でも持っている性質変化が違うこともあるようで、サスケは「火と雷」。 
これで、もしイタチも「雷」の性質変化を持っていたら、イタチには麒麟は通用しなかったかもしれません。
カカシが雷切で雷を斬った事があるように、自身の雷遁で雷を相殺してしまう可能性もあるからです。
 
(人間の作った雷遁を相殺するのならともかく、自然の雷という膨大なエネルギーを雷切で相殺してしまったカカシも大したもんだと思います。サスケの千鳥がAランクで、カカシの雷切がSランクなのはそのあたりの「差」かと…カカシを誉めておく)。
 
麒麟」が他の術と異なるのは、言うまでもなく自然の雷を利用しているという点です。人間が作りだす「雷遁」チャクラではなく、本物の自然界の雷・自然のエネルギーを利用する…仙術に近い発想の術だということ。
 
そして第579話「兄弟共闘」で、大蛇丸とカブトが龍地洞で仙術修行をしていたという新事実が発覚し、なるほど・・それで大蛇丸は自然のエネルギーを利用した「麒麟」を思いついたのかと納得いたしました。
 
麒麟」は、大蛇丸の仙術修行の賜物の術だった、といえそうです。
 
そして同じく第579話「兄弟共闘」で、カブトが仙術修行の話を始めた時 イタチは《・・こいつやはり》とか《・・そうかやはり・・》《やはり》を連発してるんです。 イタチは、サスケの麒麟を見た時すでに大蛇丸は仙術を修行していたのか疑惑》を感じ取っていたのだと思います。 それが《やはり・・》につながったのではないか、と。
 
麒麟」をマスターすることは、サスケにとっては切り札の術を手にすることになったでしょうし、自分自身のチャクラは殆ど消費しないで済む・・かなり魅力的な美味しい話だったと思います。
ただし…サスケ以上に大蛇丸にとって《美味しい》術だったのだろう・・とも思っています。
 
大蛇丸がサスケに「麒麟」を与えた本当の理由・・・
それはサスケの身体に《仙術への適性》があるかどうかを試す為だったのではないかと考えています。
 
これは大蛇丸が「サスケを欲した」理由とも重なってくるのですが、「579話:兄弟、共闘!!」雑考(※1)にも書いた通り、大蛇丸はサスケの体に転生したあとで本格的に仙人モードを取得するつもりだったのではないか、と思うんです。カブトの話によれば大蛇丸の肉体は仙術に耐えられず失敗した》らしいので、大蛇丸はサスケの体で仙術をマスターするつもりだったんじゃないかと思うんです。

大蛇丸の長年の夢「六道仙人の真理を明かし、究極の個体となる」こと…つまり六道仙人になること。
その実現のためには「仙人の眼と仙人の肉体」が必要になってくる…。
 
当初大蛇丸は「仙人の肉体」を柱間細胞を移植することで得ようと考え、ダンゾウで実験したりヤマトのように子供達に柱間遺伝子を組み込む実験をしていたんですよね、だけど思うような成果は得られなかった。
そこで大蛇丸が出した結論は、自らの肉体を「仙術修行」で仙人仕様にすること…だけど自分の体では叶わなかった。 
なので転生の術(不屍転生)で仙人仕様になれる肉体に転生する…しかも、写輪眼を持った若い肉体に転生する方法を思いついたんだろうと思います。
 
写輪眼を持ち、その眼に合うオリジナルの体のままで仙術に適した「若い体」・・・それがイタチとサスケ。

大蛇丸が求めた《さらに若く美しく強い体》、カブトが求めた《生きた若くて繊細なうちはの人間》・・・
それが二人が夢見た「六道仙人になり得る器」だったのだと思います。
 
大蛇丸が龍地洞で修行を始めたのは、里抜け直後でしょうか。その少しあとぐらいに大蛇丸は「第一回目の転生」をしており、理想的な「器」を得る日の為に備えていたんじゃないかと思うんです。
…と同時に大蛇丸「柱間細胞への情熱」は急激に冷めていく。ダンゾウと縁を切ったのもこの頃でしょうか。
 
大蛇丸「柱間遺伝子実験の生き残り」ヤマトに会った時、驚くほど無関心だったんですよね。大蛇丸がヤマトを無視した理由については、以前の雑考では(まだ大蛇丸の仙術修行話が出る前だったので)別の理由を考えていたのですが(※2)…今となればあの無関心の理由もハッキリしたような気がします。大蛇丸がヤマトに会った33巻、あの頃サスケはもう「麒麟」もほぼ完成させていたんですよね。
 
《サスケが本当に仙人仕様になれるかどうか》・・・その最終チェックであった「麒麟」。
 
サスケは見事に自然のエネルギー「雷」を手懐け、大蛇丸の期待以上の結果を出した…
それは大蛇丸の「六道仙人になる夢」がハッキリとした形になって見えてきた事を意味します。
 
サスケの「麒麟」成功は、大蛇丸にとって「おとぎ話の実現」への第一歩。
 
《あとは、サスケの体と眼をいただいて仙術修行をすれば六道仙人になれる・・・》なんて大蛇丸は思ってたんじゃないでしょうか、だからヤマト(柱間細胞)にはもう興味を示さなかったのではないかと。
あの時の大蛇丸は「おあずけ」と言われて待ちきれない犬みたいに、「我慢よ我慢、私にはサスケ君がいる・・」「あと少し・・ ほんの少しで私のもの…!」なんてヨダレ垂らしてる感じでしたが、今思えば その興奮も分からないでもない・・・。
 
なので…水月が見つけた大蛇丸の巻物は《六道仙人になるために サスケの体を得て龍地洞で仙術修行をする計画》なんかも書かれているんじゃないかな・・なんて思ったりするのです。つまり、サスケもこれから先「仙術修行」をすることも可能だと思うんですよね。 
以前も触れましたが、仙術修行を可能にする条件は《己の中に膨大なチャクラを持っていること》ですが、サスケは既に《須佐能乎》という膨大なチャクラを持っていますから 条件は満たしているんですよね。 
 
そして、もしサスケが仙人モードになれれば「麒麟」も、面倒な発動条件なしでも発動可能になるかもしれません。 
 
そうしたらサスケも麒麟を極めて「雷神」としての力を得る時が来るんじゃないか、なんて思ったりするのですけどね・・(話の進行上、実際にそうなるかどうか微妙な気もするんですけど)。
 
ナルトの師匠が、妙木山で仙術修行をして あと一歩で完璧な仙人になれてはずの「自来也」。
そしてサスケのアレは、龍地洞で仙術修行をして、上手くいかなかった「大蛇丸」。
 
奇しくも同じ「三忍」に導かれることになった「運命の2人」は、同じように仙人への道を進んでいくことになるの「かも」しれない・・・。
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 

(関連過去記事)
 
 
 
大蛇丸ですけど、転生の儀式で・・はじめっからサスケの中に潜り込む作戦だったような気もします。サスケが万華鏡を開眼するまではサスケの中でおとなしくしてるつもりだったんじゃないかと・・。なんだかなぁ、もう出てこないのかな大蛇丸
 
 
 
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