ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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「中からずっと見ていた」についての雑考

「中からずっと見ていた」についての雑考 

もう1つ、今週593話雑考へのつけ加えです。
 
今週かなり気になったのが、大蛇丸
《そんなこといちいち説明しなくてもいいわ・・ アンコの中からずっと見てたから》・・・という言葉なんです。って、女性の生活を全部見てたんかぃ・・・うっかりすれば「覗き」なんですけど。
 
イヤ・・そういう問題じゃなくって、《中からずっと見てた》というのがミナトと同じだという点が気になっているんです。ミナトは16年間ずーっとナルトの中から「外の世界」を見ていましたが、大蛇丸のそれと全く同じ。 
これについては593話雑考その2でもざっと触れましたが、その点をもう少し突んでみようと思います。《何でこんな描写がされたのか》という事を中心に。
 
まず、ミナトの「例」ですが。
 
九尾事件の時、ミナトはナルトの八卦封印式に己のチャクラとクシナのチャクラを組み込んでいます。それは、成長したナルトに再会する為…
ミナトは封印式の中で「ナルトが8本目まで封印解除した時」に登場するように、クシナは「ナルトが自分で封印を全部解除した時」に登場するように仕込まれていたんですね。で、二人とも16年後のナルトに再会できたわけですが、クシナは16年後再会するまでナルトを全然見ていなかった(~だってばよ、というナルトの口癖も知らなかった)。だけどミナトの方は16年間ナルトの中からず~っと見てたんですよね、それも「ナルトを通して外の世界」を。
 
ただし八卦封印式に封印したチャクラ量は、どうやらクシナの方が多かったみたいで、ナルトと再会した時間そのものはクシナのほうが「比較的長かった」。だから、クシナはこんなこと言ってるんですよね、
「…父さんから詳しくは聞かされてないようね それもそうかも…あの時私の割合を大きく… ミナトの方は時間が無かったのね」と。 
八卦封印式にチャクラを組み込む時、まずミナトはクシナのチャクラ残量全部を式に組み込んでから最後に自分自身のチャクラを組み込んでいるハズなので…ようするにクシナは「ミナトより先に逝ってる」わけです。 だからミナトがその後、何をしたのかクシナは見てはいない・・・知らないんです。夫が《ナルトの中からずーっと見ていた》事も、おそらくクシナは知らない・・。
たとえ会話時間が短くても 16年間見守り続けることができたミナトと、16年間再会をずーっと待ち続けてたクシナ。 ・・どっちがいいか?といえば前者、ずっと見ていることができる方がいいに決まってる(笑 
あの世で夫婦喧嘩になってなきゃいいんだけどな。
 
でも、なぜミナトはナルトの中から「見る事」が出来たんだろう?
 
八卦封印式にチャクラを組み込んだ仕組みは同じだったと思うんです。ただ…ミナトは「そのほか」に、封印式の仕上げとして《己のチャクラをナルトのチャクラに直接流し込んだ》のではないか・・という気がしています(他人のチャクラに自分のチャクラを流し込む技は、アオバが鬼鮫にやったことがありますが。)
 
ナルトの中に流し込まれたミナトのチャクラは、ナルトのチャクラ経絡系と繋がって…眼や耳の経絡系ともつながり・・ナルトの眼を通し耳を通し「外の世界」を知り得たのではないか、と考えています。
 
そのかわりミナトはナルトの「心」とつながっていた訳じゃあ無いので、16年間も同居しながら意外とナルトの「心」は分かって無かったんですよね。
だから・・・ナルトが「おかげでオレってばすっげー大変だったんだぞ!!」とミナトに訴えた時、ミナトは「・・・・」と少々ビックリしていて、あんまりナルトの気持ちを分かってなかった感じなんです。
そのあたり、同じものを見たり聞いたりでも《ミナトとナルトでは、受け取り方が違う》ってことなんじゃないでしょうか。だから・・ミナトだったらさほど「大変とは思わなかった」ことが、ナルトにとっては大変だったんじゃないか・・とね。
 
で…それは大蛇丸も同じだと思うんです。
 
アンコの目や耳を通して「外の世界」を知る事が出来ても、アンコの心の中まで分かるわけでは無い・・
大蛇丸大蛇丸の感覚で、アンコが見た世界を受け取っていた・・のではないでしょうか。
 
そして…
 
大蛇丸《今のアナタ…悪くないわね》と、サスケに言っているんです。これって、以前3年間同居していた頃のサスケと比較しての言葉ですよね。
 
十数年も前にアンコの体内に封印された大蛇丸の分離した意識》も、最近の事を知っていたんです。
つまり、他人の体内に流し込んだ大蛇丸の分離した意識は、本体(魂)の意識と《意識を共有していた》ということじゃないかと思うんです。なので・・大蛇丸が呪印をばら撒いた目的には《イザという時、どこからでも復活できるため》でもあり、《情報収集》が目的だった可能性もあります。
 
ミナトがナルトの体内にチャクラを流し込み、経絡系を経由してナルトから外の世界を見ていた・・という事も、火影として木ノ葉を心配してのことだと思いますし… それにミナトの場合は、己の魂を屍鬼封尽》で閉じ込めちゃってますから、せめてナルトの中に己の分離した意識を残して《本体(魂)と意識共有して情報を得たかった》のだろうかとも思ったりします。 それは我が子を心配する親としての心もさることながら、火影として里の行く末が心配だったからでもあるのでしょう。・・・・だからクシナ、旦那さんを許してやって(笑
 
こんな事が出来たのも、《仙術チャクラ》を扱えた大蛇丸だからなのかもしれませんし、「ミナトだったから」なのかもしれません。でも現時点では「ミナトが仙術を使えた」という説明はないので、ミナトがナルトに流し込んだチャクラも仙術チャクラだったかどうかは断言できません。 仙術チャクラに準じるチャクラの質をミナトは持っていたのか・・ 何か理由はあるのかもしれません。
 
そして・・・・
 
以前より、すご~く気になっている描写があるんです。
 
《オレは… もう死ぬ》
《けど…お前の目になって・・これから先を見てやるからよ》。
 
これは、オビトがカカシに写輪眼を預けた時の言葉なんですが(第243話)。 
《ちなみに・・・しつこく繰り返しますが、一応「外伝」という名はついていますが(第一部、カカシ外伝、第二部という仕訳)、あくまでこれは「第243話」、つまり本編です》
 
これについては以前の雑考でも度々書いているんですが、カカシはオビトのあの言葉をずーっと意識して生きてきたんです。それこそ「重荷」のようにして、ね。
だからペイン戦で一度死にかかった時も、意識が遠のく中でこんな事を言っているんです・・・
 
《…お前の目になって先を見すえるのは… どうやらここまでのようだ》
《…リンを守れなかったオレだ お前との約束を破ってばっかりだが… 許してくれ》
 
なんだか、カカシの中からオビトがずーっと外の世界を見ているかのような言葉なんですよね。
当初はただの「言葉」であって現実的にはあり得ない現象なのかなぁ・・と思っていたんです。
だけど・・・実際に、
 
ナルトの中に流し込まれたミナトのチャクラ(分離した意識)は、「ナルトの中から外を見ていた」。 
アンコの中に流し込まれた大蛇丸のチャクラ(分離した意識)は、「アンコの中から外を見ていた」。
 
だったら… 
カカシの中に(眼軸経由で)流し込まれたオビトのチャクラ(分離した意識)は、「カカシの中から外を見ていた」・・
って事も、現実的にあり得るのではないか?
 
そして、大蛇丸の分離した意識が本体の意識と《意識共有》出来たように、ミナトも・・そしてオビトも、分離した意識は本体の意識と《意識共有》出来たのではないだろうか。 簡単に言えば、もしオビトが存在していれば《カカシが見たり聞いたりした世界》をオビトも知り得た、ってことです。
 
ここから先は個人的見解ですが、トビがオビトの場合(最近は意志そのものもオビト本人だと思っていますが)、トビはカカシが見てきた世界をずーっと見てきた可能性があります。 
すべて・・つまり、カカシがリンを守れなかった経緯、カカシと同じ暗部に所属していたイタチの事、勿論サスケの事も。
 
ミナトの「例」が出てきた段階では まだ具体的な説明はなかったのですが、今回大蛇丸《他人の中に流し込んだ分離した意識は外の世界を見る事が出来る》という事実が判明し、上記のオビト発言も「ようやく現実味を帯びてきた」ような気がしています。そうすれば、オビトが何故《眼軸ごと移植してくれ》と言ったのかも、何となく分かる気がしませんか?
 
…そしてこれは、写輪眼の移植にも関わってくるような気がします。話がそれるので、とりあえずそれは置いておきますが・・
 
そして最近、輪廻眼についても《輪廻眼の共通視界》がいまさらのように度々登場しているんですね。 
穢土転イタチが穢土転長門の口寄せ動物の輪廻眼視野をクナイで見事に断ってみせたり・・・ 
その後もトビが穢土転人柱力達と輪廻眼で視野共有しているところが強調されるように描かれていたり。
 
今さらの《輪廻眼の共通視界》の強調、これはトビがもう1つ持っているハズの輪廻眼を誰かと視野共有している話に繋がるのかと思ってたんですが、もしかしたら・・これも《意識を通じて本体と視野を共有できる》という
話にもつながるのかなぁ・・という気もしてきました。
 
ミナトの例に続き、より具体的な説明と共に登場した「大蛇丸の例」。
これは、今後なにかの重要な話につながっていくのではないか・・と邪推しております
(・・・邪推で終わるかもしれないけれど;)
 
 
 
 
なにせ・・岸本先生は無意味な描写はされない方ですから。
 
 
 
 
長駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
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