ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 643:合わせる拳・・・!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ39号) その2

NARUTO 643:合わせる拳・・・!! その2

(その1の続きです)

・まずは、ジャンプ183頁上段の、ナルトの「・・・!」というリアクションなんですが・・
 
この少し前ですが、九喇嘛に「ナルトちょっと話がある・・・聞け」と言われて、ナルトは九喇嘛と『精神世界でお話し中』。 だから、九喇嘛から《何か》重要な事、貴重な情報を聞かされて「・・・!」と反応したんじゃないだろうか(尾獣玉の「木」に対しては、前のページで「リアクション済み」なので、コレは別の事への「反応」かと)。 
陰九喇嘛との「協力」の話かもしれないけど、九喇嘛があらたまって《話がある》なんて言うぐらいだから、ナルトにとってもっと「驚く」内容だったのかも・・・今迄、九喇嘛があまりナルト達に口出ししてこなかったのも「何か理由がある」のではと、気になっています。
 
・そして尾獣玉を見ての周囲の反応ですが。
 
「おい…ヤバイぞ」とか、「あれでは土遁障壁を連合皆でやっても間に合わん・・」とか。 
諦めの言葉が連なる中で、ひたすら(どうする…!?考えろ!)と作戦を考え続けるシカマルの姿が、十尾の尾獣玉が本部向けて発射された時のシカクの姿と重なります。 
こういう時にこそ、忍の本領が発揮されると言いますか、器の大きさが試されると言いましょうか(自分もシカマルを、ちったぁ見習わなくちゃ・・汗)
 
 
・で・・・相変わらず柱間とマダラは闘い続行中。 
 
柱間が気にしてるのは『切羽詰まった目先の状況』でしょうが、マダラは目先の事は「お構いなし」なんですよね。彼が気にしているのは もっと「先」のこと、もっと「先の対応」でしょうか。 いつも一人でコソコソと先走っているから、周囲からも誤解されるのですよ、この爺様は。
 
マダラの須佐能乎の「右手だけ」が、なぜか震えてますね。 右手に持つ剣は霊剣なのでしょうか…
この剣で柱間を少しずつ「いただいている」のかな・・「震え」はその「反応」?
 
そして…
 
(手から6本の黒チャクラ棒を発射し、結界《六赤陽陣》を張ったオビト・・・火影達の「四赤陽陣」とは印も少々違う強化バージョン、一人でこれほどの結界を作るとは・・・六道仙人の力はコレ以上だったんでしょうか)。
 
 
(扉間) 「こうなったらアレは飛雷神で結界の外に飛ばす以外にないぞ 四代目…2ついけるか…!?」
 
扉間という人は、この戦場での「己の役割」をよーく把握してますよね。 
 
「穢土転生」として、あくまで今の忍達を「サポート」する事に徹しているし、四代目が「弟子との再会」で精神的に動揺していると察して、その分「一人で頑張って」くれていたり。 
次々と冷静に分析しては指示をだし、ミナトにも声をかけ、ナルト達にも気を配る…大したものです、この人は(惚)。
 
彼が「偉大過ぎる兄者」の前でも卑屈にならなかったのは、「群れの中での立ち位置」を即座に把握できる能力があったからだと思っていますが、この中に居てもすぐに「自分の役割=ポジション取り」をうまくやってのけている。
 
 
・で、今度はミナトの「・・・・・・・」ですが。
 
 
(ミナト) 「マーキングが出来ない以上1つが限界です… 方法はたった1つ…」 (あの……)
 
(オビト) 「木ごと外へまるまる飛ばすつもりか? …させると思うか… アンタは誰も救えない」
 
(ミナト) 「・・・・・・・」
 
さっきまで険しい表情だったミナトが、オビトの言葉を聞いた後、表情が少し和らぐんです。
 
イメージ 1
 
 
ミナトが思いついた《たった1つの方法》とは、オビトが指摘した通り「あの木を丸ごと飛ばす」作戦じゃないかと思うんですが、オビトのセリフは『その方法じゃ通用しないぞ!』と教えているようなモンです(飛雷神も十尾の時空間を使うからだろうか?)。 
ミナトはオビトの「ヒント」に何かを思いついたのか、あるいは「敵としては不可解な、ヒントを与えるようなオビトの言動」に疑問を感じたんだろうか?
 
 
(ナルト) 「父ちゃん… うまくいくか分かんねーけど 考えがあんだ…」
 
(ミナト) 「!」
 
(ナルト) 「拳を合わせてくれっか」
 
(ミナト) 「・・・?」
 
イメージ 2
 

(トランス親子だから、ビリビリと電気信号でも伝わったんじゃないかな・・?)
 
 
「落ち込んで以降」、ミナトの口数が極端に減ってるんですよね。 
ナルトとの上記の会話だって「!」→「・・・?」だし、無言の反応だけ。 陰九喇嘛に励ましてもらったものの、まだミナトは完全に立ち直ってないのかな・・。
ナルトが拳を差し出したのは作戦のため「だけ」じゃなく、元気がない父ちゃんに『元気をあげたい』優しさもあったんじゃないだろうか? 
 
で、この《ナルトと父ちゃんのやり取り》をじーっと見ているオビトの「・・・・・」も気になるんです。
 
イメージ 3
 
 
黒チャクラ衣に隠れて気が緩んだのか、柔らかい表情を見せてるような・・・。そして、ちょっと嬉しそうにも見える。 
 
だから、このあとのオビトの「辛辣なセリフ」も、相変わらず私には『あえて厳しい現実を突き付け、答えをナルト達に出させ、今の忍世界をぶっ潰す(変える)ように導いている』ように見えてしまうんです(超マイナー意見であることは自覚済み)。 
 
(オビト) 「ナルト…そいつは何もできない…」  「お前の母を守れもしなかった…」  
     「己の部下も…」
 
オビトは、ミナトに《間に合わなかった》 《守れなかった》を連発してますが、コレ…カカシにやってた事と同じですよね。 カカシの心の内に汚泥のように溜まった《オビトとの約束を守れなかった後悔》を引きずり出して、オビトを貫かせることでカカシの後悔を「吹っ切らせて」いましたが(アレでカカシの後悔が吹っ切れたとは思えませんが)…あれと似てる。
 
ミナトの心にも《大切な者達を守れなかった》《クシナすまない》という後悔が溜め込まれていたのではないか・・・オビトはそれを引きずり出して、吹っ切らせようと仕向けてるんじゃないか?(と推測)。
 
 
「…明日が何の日か知ってるな?」  
 
「ミナトとクシナの命日だ …両親の死んだ日だ」
「…死ねば終わりだ…この世は… …いいか」
 
(ナルト) 
「そうだった…… なら明日は……」
 
「オレの生まれた日だ」
 
 
そうか、明日は・・ナルト、17歳(?)の誕生日だろうか。 
 
「月の眼計画」はナルト17歳の誕生日=九尾事件と同じ日(10月10日)に予定されていて、トビのシナリオはそれから逆算して立てられていたモノなんじゃないかという事は、過去記事で何度か雑考してたんです。 というのも、この時期の満月ってのは、一年でもっとも空が澄み渡った季節の満月で…いわゆる「中秋の名月」、1年で一番「月の力」が強まる日じゃないかと思ったからです。 
NARUTO世界では、ちょうど「九尾事件の年」と「今年」の10月10日に「満月の日」が重なったのかもしれません。
 
ナルトにとって『10月10日』は、辛い両親の「死」の日でもあるけど、ナルトが「生まれた」日でもある。
悲しみと別れの日でもあるけど、喜びと出会いの日でもある。 
ミナトとクシナの「死」があって、今のナルトの「生」がある。 
 
だから・・・《どちらも》大切な意味を持つと思うんです。
 
 
「いいか… 終わりじゃねェ…」
 
「オレがこの世に居る!!!」 
 
 
「いいか…」と言ってるナルトと、その1つ前の「オレの生まれた日だ」と言ってるナルトの画なんですが、2つともナルトは斜め横を向いていて、頬の「九尾線(三本線)」が強調されている画になっているんですよね。
それはナルトが「九尾の人柱力である事」を誇りにしているような画にも見えるんです。 
 
ナルトが九尾の人柱力であることを「誇り」にすること・・・それは、ミナトとクシナがくれた「あの日のプレゼント」への感謝でもあり、数時間前に「尾獣と一緒に居ることが不幸せだと勝手に思い込むんじゃねーよ」と言ったナルトの言葉を証明するものだと思います。
 
ナルトの「オレがこの世に居る」という言葉に対するオビトの反応「・・・・」
 
イメージ 4
 
 
模写ではうまく描けてませんが;目の下に描かれた「細かい横線」が、感動したり「うるっ」と来た時に描かれるような「線」でして、「・・・」の無言描写も「嬉しそう」に見えるんです。 
 
そもそも覗き見なんてしてないで、さっさと尾獣玉発射すればいいのに、ナルト達がどうやって「対処するか」様子を窺っているオビトは、やはり「ナルト達を試している」ようにも見えてしまうんです。
 そして『隠された右眼』は、こっそり万華鏡写輪眼「神威」で飛ばす(掃除する)準備もしてるんじゃないだろうか・・・「シカク達本部」を飛ばした時のように(しつこく言ってすみません)。 
 
(カカシは時空間で「左目にチャクラを溜めてる」と推測しますが、カカシには時空間=神空間の秘密をぜひ「解いてもらいたい」し、オビトの本心もナルトより先に「理解」して、忍連合とオビトを「つなぐ」役割もしてくれるだろうと期待してるんですがね・・)。
 
「居る=生きている」。 (岸本先生の「居る」用法)
 
かつて「オレは生きてる!!」と叫んでいたオビトは(602話で)、あの時の自分を思い出しているだろうか・・? 
 
 
(ミナト) 《・・・オレ達のナルトは本当に強く大きくなったよ…》
 
《クシナ》
 
 
ミナトは、この戦場に「息子にプレゼントを持っていく」と言ってましたが、逆に、思いがけず息子から「プレゼント」を貰った気持ちになったんじゃないだろうか。 
 
ちょっと前まで、クシナの事を辛そうに思いうかべていたミナトが…笑顔でクシナを思い浮かべてる。 
クシナに、嬉しそうに報告してる。 
そして、ナルトを見守る目も・・「幸せ」に満ちてる。
 
 
 
イメージ 5
 
ミナトとナルトが拳を合わせて、「再会した」陰九喇嘛と陽九喇嘛。
 
(陽九喇嘛) 「ようワシの半身 元気にしてたかよ? ちょいとお前のチャクラを分けてもらえねーか?」
(陰九喇嘛)  「!?」 「自分自身に頼みごとをされるとは・・・ 変な感じだな」・・・
 
九喇嘛の力も、陰陽揃って「本来の力を発揮できる」のだろうし、写輪眼も左右揃って「本来の力が発揮できる」。 そして、本来1つである「千手とうちは」も揃ってこそ「本来の力」が解放されるんじゃないだろうか。
 
相反する2つの対となるモノ・・・これらのうち『自分にとって都合がいい一方だけ』しか認めないのは、真実から目を背けることになる。 都合が悪いモノを隠してきた今迄の忍世界は、ある意味「幻の世界」なんじゃないだろうか。
 
戦争だって、どちらか一方が「勝って制す」のでは本当の意味で“終戦”にならないと思うんですよね。 敵を理解し「認める」という《今までの忍達の常識では計れない答え》を出さない限り、本当の意味で忍世界が変わり、終戦を迎えることなんて出来ないんじゃないだろうか。
 
 
さて、ナルトの「考え」ですが・・
「木」を飛ばすのがダメなら、忍達全員九喇嘛のチャクラで手を繋いで、全員を飛雷神で飛ばしたらどうなんだろ(笑) 大きなモノを飛ばすには「それなりのチャクラがいる」とミナトは言ってましたが(503話で)、陰陽九喇嘛のチャクラがあれば可能なんじゃないかな・・・(はて)。  
 
最近の数話を見ていると、多少「飛雷神に頼り過ぎ」の傾向はあると思いますが、これから忍達が「本当に向き合うべき対象」が外道=“神”だと仮定したら、これも必要な過程・・・神の空間「時空間」への“突破口”なの「かも」しれません。
 
そして・・自来也が言ってた「あの術」ってのは、あらためて「飛雷神」じゃないかと確信してしまうのですが、自来也も夢見た(かもしれない)『九喇嘛の力を借りた飛雷神の術』を、天然トランス親子がついに見せてくれるのではないかと期待してます。 そして・・間に合ってほしい。 守ってほしい。
 
 
 
 
「行くぜ 父ちゃん!!!」
 
「ああ!!」
 
 
 
 
 
《今度こそ》・・・・ 
 
 
「ギリギリか?」 「・・・いや、ピッタリだぜ、父ちゃん」でお願いします!
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
(ナルト好きブログ!2013/08/26)