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トビにとって「成り下がる前のカカシ」とは。 (トビとサクモの折れたチャクラ刀、2)

トビにとって「成り下がる前のカカシ」とは。 (トビとサクモの折れたチャクラ刀、2)

NARUTOを読んでいて、時々気になる「モヤモヤした感じ」。 これって何かの伏線じゃないか?と気になって、そのままになってるのが幾つかあるんですが、その中で「カカシ外伝」でモヤモヤしたままなのが、
 
『サクモの折れたチャクラ刀』。
 
神無毘橋の戦いで折れてしまって、その刃先は地面に突き刺さったままなんです(たぶん、手に持っていた部分はカカシは持ち帰ったと思うんですが、刃先は神無毘橋に置きっぱなし)。
 
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あの折れたチャクラ刀は、あれからどーなったんだろう?と。 
 
あのまま、神無毘橋に眠り続けてるのか?とか・・気になって仕方ない・・。なぜなら、あのチャクラ刀は《サクモがカカシに託した意志》の象徴だからです。仲間を何よりも一番大切にする、命懸けで仲間を助けて見せたサクモの意志そのものなんです。長い間カカシはそれを背負いながらも受け入れることができず、使う事が無かったのに・・やっと使えたんですよね、神無毘橋の戦いで。 
 
なのに折れてしまって あの場所に置いてきたままなのが気になって気になって。 いつか、あのチャクラ刀の刃先が重要な役割を果たすような気がして、ず~っとモヤモヤしてるんです。
 
(※過去記事「折れたチャクラ刀 カカシの忍道」) ←3年前の古い記事ですが;
 
で・・ 今週597話のトビの台詞を読んだら、やっぱりあのチャクラ刀は大事な意味を持っているような気がしてきました。 そのトビの言葉とは・・・
 

『言ったハズだ!…簡単に口を開くなと!』
『口先だけの男に成り下がったお前の言う言葉には何の価値も無い!』

このキツイ言葉の中でもっとも気になった、《成り下がった》という部分。感想でも書いちゃいましたが、成り下がったというのは「その前はそうじゃなかった」という意味です。
 
つまり、トビは「成り下がる前のカカシ」・・・口先だけじゃない、行動で証明する男だった頃のカカシを知っている。
 
では、トビが言う《成り下がる前の、口先だけでは無かった頃のカカシ》とは具体的にいつなのだろう?
 
第27巻、242話138頁。
 
リンを救出するために一人で岩忍のアジトに向かうオビト・・・おちょこちょいな彼は、声を出して「よし・・行くぞ!」なんて言っちゃうんですよね。で、敵に見つかってやられそうになった時…カカシが助けに来るんです。
 
それも、あれだけ否定していた父サクモの形見である《白いチャクラ刀》を手にして。
 
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『白銀の髪にその白光のチャクラ刀… まさか…お前… “木ノ葉の白い牙”!?』 
『これは父の形見だ』
 
それまで父サクモの生き様を受け入れられず、形見のチャクラ刀も使おうとしなかったカカシが、あの時初めてチャクラ刀を使った・・・それも『仲間(オビトとリン)を助けるために』。
それは、カカシが《父から託された意志》を受け入れ、そして《その意志を行動で証明した》瞬間でもありました。
 
口先だけじゃない、託された意志を行動で証明して見せたカカシの姿・・・サクモのチャクラ刀を手にしたカカシは、本当の英雄(ヒーロー)に見えたんじゃないだろうか。
 
《カカシ… お前…》
 
あの時、オビトのカカシを見る目が変わったんです。 
 
「オレは白い牙を本当の英雄だと思っている」・・・オビトにとってサクモは憧れであり、そしてサクモの意志を証明したカカシも、オビトには憧れの忍になったんです。 そして、オビト自身も(サクモの事を英雄だと言った《あの言葉だけは口先だけにしたくないんだ》と言って、行動で証明し・・・そしてついに、写輪眼を開眼したんです。
 
《託された意志である、チャクラ刀を背負い・・・そのチャクラ刀を使って闘い仲間を守る》
 
口先だけにせず、行動で証明してみせたあの時のカカシは、オビトにとってどれだけ眩しく見えただろう。 
あの時のカカシは、本当の「英雄」だった。
 
・・・あの時こそ、「成り下がる前の」カカシ、
言葉を口先だけにしなかったカカシ、なんじゃないだろうか。
 
 
そして… 
 
サクモの形見であるチャクラ刀を背負った子供時代のカカシの姿。 
それが《トビがマダラの団扇を背負っている姿》に重なって見えて仕方ないんです。
 
いよいよ開戦で、左に輪廻眼を装着し仮面も一新したトビは、背中に大きなマダラの形見と思われる団扇を背負って出てきたんですよね・・・ 
 
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背負ったままアジトの中で移動してたりして「邪魔じゃないの?」なんて思ったりしたんですが、大事そうに背負ってて手放さない。 だけど、そのわりには使う気配はなかったんで、余計に《サクモのチャクラ刀を背負ってはいるけど使おうとしなかった少年カカシ》と重なって見えたんですよ。。
 
だけど、『もうずいぶんと遅い・・・ 約束の時間だ』と言って、いよいよ十尾を復活させはじめたトビ。
行動を本格的に開始したのと同時に、 ついに、
 
・・・・団扇を使い始めた。
 
しかも、“やたらと使って戦っている”。
 
あんな団扇、武器になるのかと思ってたけど これがなかなかの強度。 そして岩に引っかかってもすぐ手元に戻してみたり、大切にフル回転で使ってますよね; ど~してそこまでこの団扇にこだわるの?と思うぐらいに。
 
あの団扇は、かつて終末の谷でマダラが使っていた団扇だと思うので、たぶんマダラの形見ですよね。
そして、うちはの誇りの象徴でもあるだろうし、「マダラの意志」そのものでもある。
マダラの形見を大事にしてるんだから、トビの意志はイズナかも・・なんて一時は思ったんですが、でも先日のジャンプに書かれていたように、トビとマダラは面識があるというし、トビが言っていた『約束の時間』の約束とは、それならマダラとの約束なのかな・・と思うようになりました。 あの団扇は、トビがマダラから約束と共に託されたものだったのだろうか、と。
 
トビが背負っていたマダラの団扇を、ついに使って「行動に出た」ということは・・・
トビはマダラに託された意志を行動で証明しようとしている・・ と思えてきたんです。なんだかなぁ、これって・・。
 
かつて、カカシは背負っていたサクモのチャクラ刀を使って闘い、仲間を守ってみせた。 
・・・それは、託された意志を「行動」で証明するという事だった。
 
そして・・
 
今、トビは背負っていたマダラの団扇を使って闘い、約束を果たそうとしている。 
・・・それは、託された意志を「行動」で証明しようという事なんじゃないだろうか・・?
 
トビがやっている事は、かつてのカカシがオビトの前でやって見せたことと「そっくり」なんです。
《成り下がる前》の、カカシと・・。
 
トビが知っている《成り下がる前のカカシ》が、もし・・サクモに託されたチャクラ刀で仲間を守って見せたカカシなのだとしたら。 そして今もその時の「思い」を大切にしているのなら。 それはオビト本人としか思えなくなってくるんです。
 
オビトにとって、今でもサクモは本当の英雄であり、そしてあの時のカカシも憧れの「本当の」英雄。
だから・・《哀れに言い訳して後悔から立ち直れない英雄》に成り下がってなんか欲しくない。見てて辛いんだと思うんです。そんな世界・・・否定したくなる。そして、カカシにあんな口調になる・・。
 
神無毘橋のあとオビトに何があったのか、なぜマダラの計画に乗ったのかは・・まだ分かりません。
そして時系列的な「矛盾」を説明できそうな『ロン毛の仮面とのつながり』もまだ謎だらけ。
だけど…今のトビの姿を見ていると、そこに在るのは、《まるで神無毘橋で時間が止まっている人物》・・。
 
 
《オレには決して譲れないものがある》・・・
 
 
それは、託されたものを果たす約束なのでしょうか。
口先だけの言葉には出来ない、そして「遅刻」しちゃうわけにはいかない・・大切な約束。
 
 
オビトは、本当は・・カカシに思い出して欲しいんじゃないでしょうか、「成り下がる前の自分」を。
 
そして・・・
 
 
神無毘橋に置いてきた、あの“折れたチャクラ刀”のことも。
 
 
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☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
☆イラストは古い記事からの、使いまわしです;
 
 
 
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