ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 666:2つの万華鏡 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ14号) その2

NARUTO 666:2つの万華鏡 その2

(やっと揃ったカカシとオビトを見て…ミナトは在りし日の「ミナト班」の日常を思い出す…ミナトは「オビトはやっぱり、やる事が昔から変わってない」と気付いたかもしれません。)
 
カカシ 「またまた遅刻だよ!」
 
オビト 「いや途中色々あって道に迷っちまってさーあ…」
 
カカシ 「お前の歩く道はいつもどんだけ曲がりくねってるってのよホント!真っ直ぐ来い!」
 
オビト 「だから!道すがら色々あったって言ってんだろが!!」
 
・・・うん、昔も今も「変わってない」。結局、同じことやってるんですよね…オビトは。そして、ホントに道すがら「色々あった」んだと思います…まだカカシも我々読者も知らない何かが。
 ナルトは、火影になる道に近道はないと言ってオビトが「楽して逃げようとしてる」と叱ったけど、オビトの道こそ本当は遠回りで「色々有り過ぎ」だったんですよね。ナルトはチャクラをくっつけてオビトの記憶を見たけれど、でもそう言った「目に見える情報」だけでは解からない真実もあると思うんです。やっぱり「知る」ってのは繋がりの中で少しずつ解っていくことなんじゃないのかな…。
 
 オビトの人生とは、カカシ外伝冒頭の会話そのものだったんですね(“おばあさん”が“おじいさん”に変わったぐらいで)。
「途中荷物持ったヨタヨタおじいさんに道聞かれちゃって」、それで「おじいさんに付いていってあげたんだよ オビトは…」そして「荷物も持ってあげましたー!」…この会話はそのまま、リアルに実現してしまったわけで…カカシ外伝はホントに伏線だらけ、まだ「これから」の伏線もあるんじゃないかと思います。
 
 
カカシ 「忍なら決まりを守れ!!お前のその怠慢が仲間を危機におとし入れる可能性だってあんだから!」 
 
オビト 「ならオレがお前らを守ってやる!決まりを守る代わりによ!!」
 
・・・うん、これも「変わってない」。オビトだけじゃなく、カカシも変わってないんですよね。
 
昔から、カカシは合理的で“既存のものを守ろうとする”。掟やルール、つまり「先人の知恵や先人の想い」を大切に守ろうとする… 一方で、オビトは“既存のものをぶっ壊そうとする”。掟やルール(既存の考え方)をぶっ壊してでも、仲間を守る方法と思えば何でもやってみる。たしかに「水と油」ですね、この2人。
 
カカシ外伝でもカカシとオビトは「考え方の違い」で衝突してましたけど、実は過去の雑考で私は1つ勘違いをしてまして…;神無毘橋のあの時、カカシはオビトの考え方に共感して考えを「変えた」と思ってたんです。 でも「違う」…カカシは「オビトと考え方は違っても、目的と意志(仲間を守りたいという意志)は同じ」って事に気付いたから、本当の自分を取戻し素直になれたって事ですよね。
今回は「オビトが本当の自分を取り戻した」という点が逆ですが、結局は今回もカカシ外伝と同じパターンです。2人とも結局やってる事は昔と同じで…カカシは既存の道を守り、オビトは寄り道して大遅刻だけど、でもやっと「揃う」事が出来たんだと思います。
 
 
で…面白いのはこの次でして、ここから先は外伝に無かった「新しい話」が出てきます。
 
カカシ 「どの口が言ってんのよ!!」 
 
オビト 「眼は口ほどにものを言う! オレの写輪眼が開眼したら黙ってねーぜ!!」
 
カカシ 「お前の写輪眼なんて役に立つとは思えないし!そもそも開眼してないなら黙っといて!」
 
オビト 「るっせー!マスクで口隠してるくせに 口がものをいいすぎなんだよ てめーこそ!!」
 
ミナト 「…なかなか足並みが揃わないね」
 
 
「口」だとか、「眼」とかって…この会話、なかなか面白い。
 
まず、気になっちゃったのが、カカシがオビトに言ってる「どの口が言ってんのよ!」。
 普通に受け取れば「お前がよくそんな事言えるよな…」程度の意味でしょうけど、何だかな…オビトに向けた場合、これが「意味ありげなセリフ」に受け取れちゃうんです。 
 だって実際に、今までのオビト(というかトビ)のセリフには、とてもじゃないが「オビトっぽくない」モノが多々ありまして、それがグルグルのセリフなのか、「九尾事件の黒幕」のセリフなのか、別の意味で「どの口(誰)が言ってんのよ?」と思わせるモノが多いんですよね。 また私の悪い癖の「考えすぎ」かもしれないけど、これ「今後の展開」への「ヒント」になってるんじゃないか…なんて邪推しちゃいます。
 
そして、カカシって…オビトの眼の事を「お前の写輪眼なんて役に立つとは思えないし!」なんて前から言ってたんですね;
それでなのか…カカシ外伝で、オビトが「なに安心しろ…“役に立たない”…余計なもんじゃない」なんて自分の写輪眼の事を言ってたのは(外伝でも“余計なもの”とか必要なのは“役立つ道具”という言葉をカカシは言ってますが)。しかし実際には、オビトの写輪眼はとんでもないレアな「凄眼」だったわけでして…カカシの先読みは見事に『外れてます』(笑)。
 
うん…子供時代のカカシって、今回の回想を見ると かなりお喋りですよね。そして、オビトに「口がものを言い過ぎ」なんて言われてたのは、カカシは色々と言う割には口先だけで終わったり、先読みは昔からかなり外れてた…からなのかもしれません。
 うーん、そして今思えば、594話でトビが「カカシ…お前はそうやって簡単に口を開く」と言った時、カカシの顔色が変わったのは…かつて同じようなセリフをオビトに言われたからなのかもしれないですね。どうやら、カカシの場合…「口が災いの元」だったようで。
 
そしてカカシといえば、なぜ「マスクをしているのか」…これは作品中の最も大きな謎の1つですけども、もしかしたらカカシは「自分の口」にコンプレックスを持っていたんじゃないかという疑惑を今回、感じました。 
外伝では、こんな描写があります…《カカシはサクモが死んでから、自慢だった親父さんの事を「口にしなくなった」と…》。 自慢だった父さんが悲惨な最期を遂げ、自分が口にした事は「全て幻のように崩れていってしまう」と思ったカカシは、口をマスクで隠すようになったのかな…。本来、カカシの「口」はカカシの長所(武器)でもあると思うんだけど(カカシは自分でも「口上手」と言ってたし、ヤマトにも「さすが口がお上手」と言われてましたよね)。
 
オビトは、写輪眼を開眼してなかった眼にコンプレックスを持って「ゴーグル」で眼を隠していたし… 
カカシは、口先だけの口にコンプレックスを持って「マスク」で口を隠してたのかもしれない。 ならば…
 
オビトの「マスクで口隠してるくせに」発言、これ…カカシが「マスクを外す」フラグですね、きっと!(笑)
 
うん、今回「自分を取り戻す」のは、オビトだけじゃなく「カカシも」なのかもしれません。もう、オビトの人生や「責任」まで背負って代わりに生きる事もないし、これでカカシもまた「本当の自分に戻れる」と思うんです。カカシが自分のことを「口先だけじゃない」と思えた時、マスクを外すんじゃないでしょうか(期待高…!!)
 
そして改めて思うのは「リン」という子の素晴らしさなんですよね。ホント、いい子だなぁ… カカシとオビトが喧嘩ばかりしてても『結局二人は同じ方向を見てるんだ』ってことを彼女はちゃんと分かってたんですね。
 オビトは「あっちでリンに会わせる顔が無い」とか言ってたけど、リンならきっと分かっててくれてるんじゃないのかな…。リンは、いつだってオビトの遅刻を怒らずニコニコして待ってくれてましたから。 彼女には、オビトの遅刻の「本当の理由」は分かっていたのだと思います。
 
そして、今回だってリンが2人の手を取って、引っ張ってくれたのだと思います…
回想で《グダグダとケンカしてる「カカシの左手」「オビトの右手」を同時に取り「行くよ2人共!」と同じ方向に引っ張っていったように…》
今回も「カカシの左眼」「オビトの右眼」は、リンの声に合わせたかのようにして「同時に同じ方向に」向かう…
 
 
 
「神威!!!」
 
 
 
(カカシとオビト同時発動の共闘で、遅かった「神威」の時空間移動は倍速となり、マダラの攻撃前にオビトは時空間に飛ぶのに成功する)
 
 
「…… お互いまったく同時に神威を……」
「倍のスピードで飛ぶとはな」  (マダラ)
 
 
んん?上からの角度の絵で分かり辛いんですが、マダラさん…「微笑んで」ませんか? 
 
マダラにとって、《二人で同時に神威》ってのは想定外だったみたいですが、どうやら自分の期待を超える答え、嬉しい誤算を見せてくれた子孫に、思わず「笑顔」になってしまったんじゃないだろうか…? 
前もありましたよね、612話で「あの五里の忍共がここまでの連携をやってみせるとはな…」なんて思わず嬉しそうな顔をしちゃった事が(笑) 
こういう事の「積み重ね」が、マダラの腑を引きずり出す…きっとそうなると願ってます。
 
そして、時空間に飛ばされたサクラが言ってる言葉…「マダラ…あいつはいつでも私を殺せた…!あまりの恐怖で息をするのも忘れてた…!!」もなんですけど、これも「ん!?」なんですよね。『いつでも殺せたのに殺さなかった』って事に、どうか気づいてくださいサクラちゃん… 
もちろん、マダラは最初から「ナルト狙い」だって出来たハズなのに、それもしなかった…そこにも是非、気付いて貰いたいものです。
 
(さらに時空間に飛んできたオビトを警戒するサクラですが…)
 
「大丈夫だ オレがナルトを助けてやる」
 
「信用できるの!?」
 
「オレは昔から真っ直ぐに素直には歩けなくてね…」
「だがやっと 辿り着いた」
 
サクラが、オビトに「信用できるの!?」と言ったのは、ゴモットモな当たり前の発想だと思うんです(先週も、マダラの長い演説に「何の話をしてるのコイツ」といった自然な反応をしてましたけど)。 そういえば蛞蝓も、大蛇丸に「信じられる根拠がありません」と言ってましたよね。大蛇丸は、自分の「行動を見て判断しなさい」と言ってましたけど、そうなんですよね…行動を見てその人の心を判断すればいい(ヒナタも同じような事を言ってましたよね)。
オビトがナルトを助ける行動を見て、サクラは何を想うだろう…? さっきまで「敵」だった相手が、今度は味方を助けてくれる…にわかには信じがたい事が現実には起きる。 そして、それは特別な話でもないんだと思うんです。だって、方法は違っても目指す方向が同じなら…きっと「解り合える」。
 
ナルトにスッと手を出しだしたオビトの表情は、ちょっと悲しいような、そしてナルトを優しく慈愛の目で見るような表情…  前に、長門の眼を「手でそっと閉じてやったトビ(511話)」の行動に、彼本来の「優しい本心」を垣間見たものでしたが…510話で「面の影に隠れてこっそり見えた」オビトの表情も、こんな感じでしたっけ…。ナルトをこんな事に巻き込んでしまった『自分の寄り道』に、オビトは心を痛め、そして新たに強い決意をしてるんじゃないだろうか。
 
そして…
 
《なぜ、マダラはオビト達の作戦を見抜けなかったのか…そしてなぜカカシとオビトは交す言葉は殆ど無くても、見事に作戦を成功させることが出来たのか》という点について、ちょっと考えてみます。 それには「カカシとオビトが並んで立った時、どんな気持ちだったのか」を知る必要があると思うんですが…それを神無毘橋での共闘を振り返りながら考えてみようと思います。
 
 カカシとオビトが、言葉での打ち合わせ無しに《2人で同時神威》という作戦を成功させられたのは何故なのか…それは2人には「共有する記憶と、共有する想い」があったからだと思うんです。
 
今回2人は「並んで立った時点」で、共に「前回」(つまり神無毘橋)の時を思い出しています。オビトは、それを“今回は”(オレがメイン)の言葉で確認しています。
 
で、「前回(神無毘橋)」はカカシメインだったわけですが、実際にどういう作戦だったかと言うと…
《カカシが白い雷遁のチャクラ刀(サクモのチャクラ刀)で突っ込み、オビトが写輪眼で敵の攻撃を見切ってガード(バックアップ)する作戦》だったんです。
 
 そして「オビトのことなら何でも知ってる」マダラさんの事だから、きっとオビトとカカシの「神無毘橋共闘」の情報も持ってるんだろし、2人が「今回」と話している時点で「あの時みたいなパターンで共闘してくる」ことも計算済みだったんじゃないかと思います。 だからこそ《神無毘橋の時みたいに》どちらかが攻撃で、どちらかが眼を使うパターンと予想したんじゃないだろうか?
 
それなのに、マダラが読みを外した理由…それは、神無毘橋の共闘がカカシとオビトにとって《どんな意味を持つのか》という事までは、さすがのマダラにも分からなかったからじゃないか…と思います。
 
あれはただの共闘では無く…2人にとって《千鳥の完成》という特別な意味があったんですよね。
 
《カカシの雷遁の刃(サクモのチャクラ刀)に、オビトの写輪眼で敵の攻撃を見切る》…それはまさに「千鳥」そのもの。
 
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(↑これ。過去の記事の絵を使いまわし)
 
 
さらに《千鳥の完成》は、2人にとって、どういう意味があったのか。それは…
 
《カカシの牙とオビトの眼》という2人の意志の象徴が力を合わせる事で、未完だったカカシの術《サクモの意志が宿る千鳥という術》が完成する…それは2人の心が《サクモの意志(仲間を大切にする意志)》で一致しているのだと…たとえ方法や手段が違っても(牙と眼という手段の違い)、想いは一つなのだと証明するための《千鳥の完成》だったのだと思います。
 
だから、2人で1つの術を完成させたことは、2人の心の繋がりの確認でもあった…だから、あの共闘は「特別な意味を持つ」と思うんです。
 
そして今回は《オビトがメイン》ってことは…この前の「逆パターン」、カカシがバックアップしてオビトの「未完成だった神威という術」を2人で力を合わせて完成させる…それは2人が大切にする「仲間を守る意志」を確認し合い、想いを共有するためでもあるんだと思います(そして「神威に宿る意志」を守るという事でもあるのかな…)。
 
千鳥が「一人で使うには敵の攻撃を受け易く危険すぎた」のと同じで…神威も「一人で使うには遅すぎて敵の攻撃を受け易く危険すぎる」…でも2人が揃って使えば「より強く(より速く)」なれる、神威は2人で使うことで欠点を補い「完成する」。 だから…2人は交す言葉は少なくっても、想いが重なったのではないかと思います。だからこそ「作戦」を成功できたんじゃないだろうか。
 
つまり、神無毘橋の時も、同じ気持ちだったのだと…あの時から「変わらない友情」の確認でもあり、それは二人にしか分からない「想い」なのだと思います(さらに、覚悟はいいか…でそれが「なにを意味するか」も確認している…)。
だから…カカシが「お前とでよかった」と言ったのも、あの時の想いと友情を確認できたからだと思うんですよね。
 
だけど…「死んであの世で分かり合えらぁ」なんて時代はもう「終わり」だと思うんです。これからは忍も生き様の時代、「生きて」いかねばと思うんです。
カカシの命が「救われた」のも「生きろ」ということなんだと思います(…カカシの「最後」発言の先読みは、また外れた…)。
 
 
 
(決死のカカシを飛び込んできたガイが救う…)
 
 
「今回ばかりはいい時に来てくれたよ」  (カカシ)
 
(息子を頼むよ…オビト! そして――)
(カカシを助けてくれてありがとう…)
(ガイ!!) (ミナト)
 
カカシはあんなこと言って「カカシ流の感謝」をしてますが、ガイって、だいたい「いいタイミング」で来てくれてますよね(16巻のイタチ戦だってそうだったし…たまに17巻で自来也を蹴とばした時みたいに外すこともありますが)。
ガイは何かと関わってきて「うざい」こともあっただろうけど、でもカカシとオビトは何かと2人とも「一人で」抱え過ぎなんですもん…同期だっているじゃないか…ここから先、カカシとオビトの「同期達」が集まってカカシ達を助けてくれないかな…なんて少し期待します。
 
 ミナトの「息子を頼むよオビト」の言葉と、「カカシを助けてくれてありがとう」の言葉が、心に響く… 
かつて敵対した弟子に、最愛の息子の命を託し… 
その弟子は息子の命を救い、
孤独だった弟子を同期の友がちゃんと守ってくれてる。
 
 
 
ミナトには、確かな「先」が見えたんじゃないだろうか。
 
 
 
 
 
☆相変わらず、ガイはマダラを見て…「ん!?誰だ…アレ?」なんて言ってカカシの眼が点になってますけど(笑)、相変わらず…本質が変わらないのは、カカシとオビトだけじゃないようですね。
 
☆変わらないもの、それは繋がり…
 
☆イタチとサスケの共闘も、久方ぶりでかわす言葉は少なかったけど…「あの猪狩り任務」と言っただけで「想い」は重なったんですよね。これから先、H&M(柱間&マダラ…そこ略す必要あんの?)の共闘や、ナルトとサスケの「右の螺旋丸・左の千鳥」共闘もあるんじゃないかと期待してしまいますが、それぞれ…離れていた友が思いを一つにする瞬間は来るのではないか…と思います。
 
☆マダラの団扇も気になりますが、オビトが腰につけてたブツの行方もますます気になりますね…
 
☆次週予告、ガイの方も気になりますが…ナルトが(あの世との狭間で?)出会う「じじい」も気になりますね。いよいよハゴロモさん登場でしょうか
 
☆コミックス68巻、4日(火曜)発売です!
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/03/03)