ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 600:なぜ今まで 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ41号)  その2

NARUTO 600:なぜ今まで その2

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「お前がリンを・・・
見殺しにしたから ・・・・・・だろうな」

ドキッとするようなオビトの冷酷な言葉ですが、そこには不思議と乾ききったような感情しかないんですよね。
カカシを責めているようでいて、責めてない。・・・・・オビトの表情も憎しみの顔とも違う。 
もはや悲しみも憎しみも怒りも無い表情・・・それだけに氷の針で刺すような一言は、カカシの心臓を射貫いたように見えます。 カカシの額から一気に流れる冷や汗・・・

オビトを変えてしまったのは「自分のせい」だと、打ちのめされるような気持だろうか。 そして、なぜか「オビトが詳しい事情も知っている」ことにも混乱したに違いない・・・。
ガイも今まで見た事がないような驚きの表情してますよね。

神無毘橋の戦いでは、カカシは捕虜になったリンは医療忍者だから殺されることはないと甘く判断して、オビトに「お前の言うリンの無事ってのは想像の範疇じゃねーか」と怒られたことがありましたが、あのオビトの心配が「現実」になってしまったのでしょうか。 何かカカシ自身が「オレが見殺しにしてしまった」と感じ、己を責めるような事があったんだろうか。

・・・・しかも、オビトも「なぜか」事情を知っている。

トビは「カカシ」に関してはゼツ録画ではなく「カカシの左眼」を通して見てきたんじゃないかと考えてます(※過去記事「ずっと中から見ていた」)。
《お前の眼になってこれから先を見てやるからよ・・・》と言っていたとおりに左眼に残した己の眼軸に宿るオビトのチャクラ(分離した意識)によって外を見ていたんじゃないかと思うんです。
 
オビトが眼軸付きでカカシに移植させた理由には、万華鏡の開眼の条件を満たす等の理由もあったかもしれませんが、オビトの一番の彼の望みは《カカシの眼と共に在り続けてリンを守り続ける》事だったと思うんですよね・・・。
弱冠13歳の落ちこぼれ忍者が「眼軸ごとの移植」を知っていたのは驚きですが、オビトって努力家でもありますし、写輪眼を開眼したくて色々と写輪眼について研究したり調べていた可能性はあるな・・と思ってます。それに、実際今の彼の知識量や判断力、落ち着いた言動から考えても、元々頭はいい人だったんじゃないのかな・・

しかし・・・カカシとしては《オビトの眼になって》生きてはきたものの、「本当に」オビトがカカシの左眼経由で「見ていた」とまでは考えていなかったと思うんです(だいたい、オビトは死んでしまったと思ってたわけだし)。
でもオビトの「リンを見殺しにした」発言は、オビトが《カカシの全てを知っている》ことを示しており、カカシもそれを悟ったのかもしれない・・と思います。

少し順番が戻ってしまうのですが「カカシの今回の回想」で加えられた「リンの手を《グィ・・》と握るオビトの絵」。 なんか心が痛くなります、あの手で全ての「想い」を伝えたのでしょうか。本当なら、いつまでも握っていたかったんだろうなぁ。

リンは、オビトの夢を信じてくれた唯一の人。
だから、オビトにとって《リンを守る》ことは、自分の夢と希望を守ることでもあるんです。 そしてリンが好きなカカシのことも、オビトは守りたかった。 ・・・だから、オビトは「リンという希望と夢」を守るために、カカシに全てを託しカカシの身代わりになった。リンの手を強く握ったのは、いつまでも「希望と夢」を守りたかったから・・なのかもしれない。

「フフ… 早まるな」 「それに そんな顔をするな カカシ・・・・・」

「オレを責めないのか・・・?」 

「こんなくだらない現実を今さら責めて何になる」

「・・・・・・」

「これから消える世界のことなどに 興味はない」

オビトの言葉にうつむき、ナルトやガイの励ましの言葉も・・もはやカカシの耳には届かない。

カカシは気付いてしまったんだろうか・・・オビトが「無限月読をしようとしている、本当の目的」に。

前にオビトが言っていた、
《墓の前で英雄が哀れに言い訳をする必要のない世界を創ると言っているのだ》
《託されたものを失敗したら・・・ お前は自分自身をどう思うだろうな?》
《託した側も 託された側も・・・ 虚しいだけだ》。

オビトが心を痛めているのは、リンのことだけじゃなく 「託された側」・・・カカシの事もなんですよね。そしてカカシにとって「現実世界が地獄だ」という事も、オビトは分かってる。だから・・カカシのためにも無限月読を果たそうとしているんじゃないだろうか。 そのオビトの「本心」を感じてしまったから、カカシは何も言えなくなってしまったんじゃないだろうか。《全て、オレのせいだ》と。・・・リンを死なせたのも、オビトをここまでい追い込んだのも、世界を巻き込んでしまった事も・・・。

『お前らに話すことなど何もない』
『現実に縛られたまま死ね』
 
《火遁・爆風乱舞》、神威の逆送風×火遁の、豪火の渦。 とんでもないですね・・・万華鏡の術に火遁を加えるってのは(神威って、風遁みたいなものですね)。 ・・・・でも、カカシは棒立ち。もはや防ぐ気もない。 
もう、このままオビトの火遁で焼かれて制裁され死んでしまった方がいい・・自分など生きる価値もない、と放心状態かもしれない。 

必死で仲間を守るために、九尾の尾で火を消したナルト・・・・
「九尾の尾か・・・」

そ、そこに「とんでもないもの」が・・・・
 
・「登場のしかたの美学」
 
以前、「登場のしかたの美学」という雑考で、ナルト(とガイ)のド派手なヒーロー風登場と、大蛇丸の捕食スタイルの登場のしかたについて考えたことがあるのですが・・もう一人いましたね、とんでもない登場をする人が。
でも・・・このタイミングで本当にここに来ちゃうとはね・・・
突然、オビトの横に「ゴッ!」と何か空から地面にド派手に超高速で突っ込んできたと思ったら・・・・砂煙と共に姿を現したのは・・・・「お久しぶりね」 違う、違う・・・
 
「こっちは楽しそうだな」

「オビト・・・」

・・・・マ、マダラさん!?

これは木遁分身のマダラなのか、あるいは分身を五影のほうに置いて「気になる九尾側」に本体が来たのだろうか。にしても、もっと、こう・・普通に「着地」ってのが出来ないんでしょうかね;
マブイの天送の術かと思うぐらいのスピードで、岩の中に突っこまないと止まらないんでしょうか;
しかも平然と姿を現して「楽しそう」とはいかにもマダラらしいというか、最初に登場した時も棺桶の蓋を『ぶっとばして』出てきたし・・・この方もどうやら普通に登場できないらしい。いや・・・こういう野獣的なところが、うちはの中では異色、カリスマ性充分で憎めない魅力でもあります。

しかも・・・例によって、肘を曲げて片手先頭さんの前へならえの姿勢。 で・・・足の幅は「肩幅より広く」で姿勢よく立つ。 この「基本的なマダラ立ち」、足を開いて立つ姿勢はオビトも同じですが・・・・

で、お2人のご関係は・・・?!
 
・2人って・・・

マダラは九尾を狩りに来たのでしょうけど(感知できるのか)、その場に“オビト”が居る事を分かっていた様子ですよね。なので、マダラが言っていた《協力者あいつ》つまり偽マダラとは、オビトのことで確定と言っていいのでしょう・・・。 あるいはオビトも「そのうちの一人」かもしれない、と言った方がいいのかもしれません(今の時点では)。

そして・・・マダラとオビトの「関係」に戻りますが、この2人の関係は、「血縁関係」じゃないか・・・と想像しております。

その理由としては、以前説明したとおり「マダラも神威(時空間瞳術)を使ったんじゃないか」という疑惑があること、それとオビトがマダラの形見と思われる団扇を大事そうに背負い続けていたこと、そして本勝負をかけ始めた時からずっとこの団扇を使って戦っていること(※トビが背負うマダラの団扇と サクモのチャクラ刀 「形見」というもの・・ )。
 
そして、577話では、マダラは綱手の事を「柱間の子孫」としてかなり意識してますよね。
そして「どうせ下っ端に引き継がせるならオレのように復活のやり方でも教えておくべきだったな」とも言ってるんですよね。あの当時は、下っ端=綱手と同じ=医療忍者と考えてしまったのですが、よく考えてみれば、『下っ端=綱手と同じ=子孫』という意味だったのかもしれません。つまり、マダラが復活のやり方を教えた「あいつ=オビト」とは、「下っ端=自分の子孫」という意味なのかもしれない、と。
 

・そして、この「マダラとオビトの距離感」。 

でもオビト、けっこう「露骨に」嫌そうな顔してますよねw

そもそもオビトは、カブチョがマダラを穢土転生しちゃった時も怒りを見せていましたし(あれは、自分の正体がバレるからというよりは マダラの危険を知らないでコマにしたカブトの愚かさに怒っているような感じでしたし)、おまけに「穢土転生の止め方」をしつこく聞いていましたよね・・・それもマダラを止める為だと思っています(カブトは嘘を教えていたし、トビは信じちゃっていたけど)。 オビトはマダラを輪廻天生させるつもりなんて無かったんじゃないだろうか。オビトがしたかった輪廻天生・・・それは、うちは一族であり、リンであり、この戦争の戦死者なのではないか・・なんて思うのですけどね;
 
ど~やらマダラのほうはオビトを『ある程度』信頼していそうですが、オビトには何か別の考えがあるんじゃないか・・と思えます。 もっともオビトがまだ九尾を狩っていなかったり、輪廻天生をしなかったりと かなり「疑い」は持ち始めていそうです。だからこそ・・(おそらく約束の時間より早めに)来たのでしょうか。
 

・で、お二人の「出会いは・・?」

この二人が出会ったのは、神無毘橋の戦いの直後ぐらいじゃないか・・と想像しています(近いうちに明かされそうですけど)。あの時、オビトは岩に埋もれていく中で「仲間達への強い愛情、想い」から万華鏡を一気に開眼したのではないか・・・と今までの段階では考えてまいりました(※597:時空間忍術の秘密)。そして神威で時空間に移動し助かったのではないかと(因みに写輪眼は、力と対照的な「愛」を求めた時に封印が解除され、徐々に開眼していく・・と解釈しております)。
そして、逃げ込んだ時空間で出会ったのが「マダラさん」だったのではないか・・と想像していたんです。

私としては、カカシ外伝での「オビトの前には困った人が現れる」 「ヨタヨタおばあさんが・・・」というのは伏線のような気がしていて、オビトは「神が住むと言われる神無毘」=「神の領域である、神威の時空間」で、困ったマダラ爺さんに出会ってしまったのではないか・・・などと想像しております。ただし、問題は「時代が合わない」ということなんですよね;
それらを解決するのは、神威ユーザーによる「共有の時空間」じゃないかとも想像しています。
マダラとオビトの事、ロン毛の事・・・・その他いろいろ気になる『うちは一族』について、マダラの月の眼計画には万華鏡開眼者3名が必要なんじゃないか等(※467:宣戦 感想 )。そして、それに対抗する形の「スペア組」が存在するのではないか・・・とも考えています。
 
が、これはかなり妄想域に入り込む話なので、あらためて「続き」として、別記事のほうで書かせていただきたいと思います。

マダラ参戦で少々先の展開が読み辛くなってまいりましたが、マダラは本気で九尾狩りにくるでしょうし、ナルト&九喇嘛、ビー&八っつぁんはマダラと戦うことは避けられそうにないですね。
カカシには、ぜひかつての「意志」を取り戻してもらって、白い牙として復活してオビトと向き合ってもらいたい・・・。そして、今後の展開次第では オビトはマダラを止めるために「ナルト側」につく展開も無い訳では無い・・なんて思っています。
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
次回は、9月15日(土曜日)発売です!