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NARUTO-ナルト- 619 :悪に憑かれた一族 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ11号)  その1

NARUTO 619:悪に憑かれた一族 その1

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奴らうちはは・・・
 
悪に憑かれた一族だ・・・!!
 
この過激な発言の主は、二代目火影・扉間。
 
う~ん、《うちは=悪》というイメージは、二代目の時代から次第に出来上がっちゃったんですね。一度イメージがついてしまうと、その認識を拭い去るのは難しい。
 
今週はうちは一族の真実の姿《愛の一族》と、写輪眼の秘密も徐々に明かされて、写輪眼好きとしては、たまらない話題満載でして、かなり今週の雑考は(いつもに増して)話が逸れてばっかりですが、どうかお許しを。
 
さて・・・穢土転された歴代火影達、どんな会話をするのやらと楽しみだったんですが、一番驚いたのは柱間です。 まさかの・・・
 
あんな天然ボケキャラだったんですかぃ!!
 
 
・千手柱間とは・・・
 
木ノ葉崩しで穢土転された時は《貫禄ある火影》のイメージだったのに、その実態はガハハと笑うわ、弟の扉間に「黙れ」と言われて ずうう~んと落ち込んだり、もう完全にイメージ崩壊。 
 
しかも孫の綱手にギャンブルを教えたのは、柱間爺ちゃんアナタだったとは・・・(絶句)!
 
でも「初孫だったんで果てしなく甘やかした!」とガハハ笑いする柱間・・・いいキャラしてる!!
こんな人だったからこそ、皆がついていきたくなる、この人ならと思えたんだろうなぁ(里の選挙で、マダラさんが負けてしまったのも、仕方あるまい・・)。 柱間が支持されたのは圧倒的な強さでもない、忍の神だからでもない、あの大らかな人間性にあったんですね。 思わずハッシーと呼びたくなる親近感わいちゃう(←ハッシーって既にネットで呼ばれてたりするのかなぁ?)
 
いや、でもお蔭で1つ謎が解けました。 
五代目火影を決める時、あのウルさいご意見番が、ああもアッサリと綱手を「あの子なら火影の器」なんて認めちゃったのが謎だったんです。 いくら柱間の孫という血統とはいえ、当時の綱手は放浪に賭け事三昧、借金まみれ・・・およそ火影の器じゃあないと思えたから疑問だったんです。 だけど、ギャンブルが爺ちゃん仕込みなら仕方ない!  あ・・・だけど《柱間の子、綱手の親》はどうなったんだ?という謎が再び沸々と。
 
しかし、マダラが柱間柱間言ってたのも、柱間の強さだけじゃなくて人柄に惹かれてたんじゃないかと思えてきました。 そして、もしかしたらマダラの弟イズナも、柱間みたいな陽気で人懐っこいタイプだったんじゃないのかな。マダラがオビトを選んだのも人間性を見てのことだったんじゃないかと思ってるのですが、オビトとイズナ、イズナと柱間に似たようなものを、マダラは見ていたんじゃないのかなぁ。
 
千手のご兄弟、柱間が陽気であっけらかんとした性格なら、扉間は研究者肌で冷静な軍師タイプ。 
柱間は天才的な能力と人柄が慕われて、扉間がその後ろでしっかりサポートして、一族や里をまとめ上げてきた感じですね。 二人の会話を見てると、おおらかなボケと鋭く厳しいツッコミでまるで漫才みたい。
「忍の神、貫禄ねェ―-!!!」という水月の素直なツッコミが面白い! やっぱり水月は読者の気持ちの代弁者だなぁ。
 
 
大蛇丸とは・・・
 
さて・・・白ゼツの体をちゃっかり頂戴した大蛇丸ですが、ちなみに柱間細胞をゲットしたことで 彼には大いなるメリットはあると思っています。
 
彼がサスケの体を欲しがっていたのも、サスケの体は《仙人モードへの適性がある体》と判断してのことだと思っているので(根拠は、過去記事にて)、柱間細胞を得たことで、遂に大蛇丸も完璧な仙人モードになれると考えてます。 あ、もっとも彼はそれを「悪用」するなんて私は思っちゃおりません・・。ただ、サスケの為にその力を見せてくれることはアリかなと期待はしております。
 
そして、オロちゃんが屍鬼封尽解の方法を知ったのは、うずまき一族の封印術を調べ上げた成果のようですが、彼の研究者としての真価は、何よりも次の言葉に感じさせられるものがありました。
穢土転生について、開発者の扉間に言い放った台詞・・・
 
「それほど難しい術ではありませんよ」 
 
「ただ・・・作るべき術ではなかった・・・・」。
 
大蛇丸だって穢土転生を悪用したじゃないか!とか、お前が倫理観を語るなとか・・・どうかそこは、ツッコむことなかれとお願いしたいです。
大蛇丸を弁護するわけじゃないですが、この発言は《術を極めた大蛇丸》だからこそ言える、研究者としての本音のような気がします。 当然、大蛇丸自身が木ノ葉崩しで使った事を含め《作るべきでは無かった》と言っていると思いますが、そのうえで大蛇丸は《穢土転生という術は同じ術研究者・開発者として、いい術とは言えない》と判断してるのだと思います。 
 
その時のご都合だけで開発したような、便利な術の本当のリスクとは・・・後世になって厄介ごとを引き起こすこと・・・《とりあえず》良くっても、後世に争いの種になるようなモノを作るのは、問題の先送りと同じ・・・開発者としての思慮に欠けると鋭く厳しく指摘しているのだと思うんです。
 
前回618話の追加記事で書くといいながら時間が取れなかったんですが、大蛇丸はなぜ、木ノ葉崩しで穢土転生を使ったのか」・・・・これは大蛇丸の考えを知るヒントになると考えています。
 
《その時だけのご都合で、暫定的な措置をすることが、後々になって矛盾や問題点を隠しきれなくなったり、憎しみを生み出す可能性もある》・・・
 
木ノ葉隠れの里が、内側に隠してきた矛盾、それを抑え込むための根本的な解決ではなく暫定的な措置。
今週、大蛇丸が扉間の《うちはに警務隊の職を与え隔離したことが、後々の争いを生んだ》ことを痛烈に批判したように、穢土転生のような“都合のいい術”も、後々の者がその力を悪用したり、さらなる憎しみを生み出すことになりかねない。
穢土転生も過去の木ノ葉、過去の影が遺した負の遺産の1つだと大蛇丸は考えていたんじゃないかと思うんです。 術開発者本人である扉間を含め歴代を穢土転させ、三代目に対して《木ノ葉の実態》を浮き彫りにしてみせたかったんだろうか・・・?と。
 
618話で明かされたように、木ノ葉崩し前に大蛇丸もサスケと同じように・・・里を眺め懐かしい思い出を振り返り、決意を新たにする必要があったみたいだし、619話でも「勘違いしないで下さい・・・私はもうそんなことをする気はありませんよ」なんて言ってましたが、「もうそんなこと」なんて言ってるぐらいだから、オロちゃんは好き好んで里を崩そうとしたわけじゃあないんだろうな・・と思うんです。
今週619話の大蛇丸の言葉を聞いていても、実に鋭くごもっともな指摘ばかり・・・木ノ葉を離れ 里側でもうちは側でも無く、客観的に分析していた彼ならではの冷静な発言に聞こえます。 
我々も、大蛇丸を見くびっていたのではないだろうか・・・・?
 
もちろん、いかなる目的の為とはいえ 大蛇丸が繰り返した残忍な人体実験を肯定する気はさらさら無いけれど、それにしても大蛇丸「怖い=悪い」イメージが先行しすぎだったような気もします。 
 
イビキなんて大蛇丸の事を「人間じゃないみたいな・・・まるで人の形をしている何かのような・・・怖いんだ ただ・・・怖いんだ」なんてかなり失礼?なことを言ってましたけど(13巻で)、誰もが大蛇丸=怖い=悪い(バケモノ的)のイメージが強すぎちゃって、本当の彼の姿が分からなかったんじゃないだろうか。・・・いや、知ろうとも思わなかったんじゃないのかな。
 
そしてなぜ、怖いかといえば、分からない・知らないから怖いんですよね。人間ってのは、オバケみたいに知らない、理解不能なモノが一番怖い。 
 
でも、この戦争が終わる頃には、大蛇丸の《出来上がっちゃった悪イメージ》も、すっかり変わってるんじゃないかと思います(きっと)! なぜなら、今のこの戦争は・・・
 
思い込みという、忍達(読者)が既にかかっている「大幻術」を、解くための戦争でもあるのだから・・・!
 
 
(その2、その3へ続けます・・・すみません)