NARUTO 618:全てを知る者たち その2(屍鬼封尽・解と歴代火影の穢土転生)
(その1の続きです)
水月って、読者が持つ素朴な疑問やら意見を代弁してくれる、ありがたい存在というのかな・・?だけど《余計なひと言癖》もあるもんだから、それで香燐に睨まれた事も何度かあったっけ。でも水月の素直にモノが言えちゃうところ、可愛くって好きなんですけどね(笑)
前にも「この戦争に興味は無い」と言い切って、「他人が始めてしまった戦争」と言っていた大蛇丸ですが、彼はなにも戦争をしたかったわけじゃなくって、誰かが風車を回して 時代を動かす必要があると考えてたんだと思うんです。 だから、自分の代わりに若い世代が時代を動かし始めたんだから、もうこの戦争に口や手を出すつもりはないんじゃないだろうか。 そして、若い世代が自分と同じような疑問や想いを持って、世界を変えようとしてくれてる事が嬉しいんじゃないだろうか。
なんだか、オロちゃんがいい人に見えてくる・・っていうか、これが彼の本性なのかな。
サスケ達やこれからの世代が、大蛇丸の本心を引きずり出したというのかな・・・ 《本心を引きずり出す力》を持ってるのは、ナルトだけじゃないのかもしれません。
「フッ・・・ そうかもね・・・」
「でも一つ違ってるわ」
「?」
「アナタ達はもう蛇じゃない」
おおーっそう来ましたかぁ、大蛇丸様ぁ(思わず様呼び)。
これは元「師匠」として、弟子達に《もうアナタ達は一人前よ》と認めてやった言葉だと思います、私の元をとっくに巣立っているはずだと。 こんな温かい言葉、言えるんですねぇ大蛇丸。しっかり大きな愛情を持ってる人なんですよね、彼も。
かつては下っ端として草むらを這っていた蛇たちも、今は大空へ高く舞い上がろうとしている“鷹”の一員。 彼らが見据えるべきものは、木ノ葉崩しなんかではなく、もっと大局的なものなんだろうと思います。風に乗って舞い上がるのは、もう自分ではなくて《若い鷹たち》だと、大蛇丸も分かってるんだろうなぁ。これは事実上の《大蛇丸引退宣言》でもあるけれど、それでも大蛇丸・・・なんだか嬉しそう。
脂が抜けた大蛇丸も、悪くないってばよ。
・そして・・・屍鬼封尽「解」!
さて、いよいよ「屍鬼封尽・解」の時がやってまいりましたが。
(巻物に書かれていた事、それって屍鬼封尽・解だけなのかなぁ)。 場所は、今度こそ《南賀ノ神社の旧うちはの集会所、例の古の石碑がある場所》。
サスケが石碑を読む前に火影を復活させるって事は、石碑の本当の秘密を知る為には彼らが必要な理由があるんじゃないかと思います。しかし木ノ葉は順調に復興しても、うちはの居住区だけは復興されないまま・・・
うちはの存在と共に、うちはの居住区も消されてしまうのかな。なんだか気になります・・・南賀ノ神社も跡形もない。
「上辺はいい・・・ 大事なのはその下だ」
これは勿論《肝心な部分は地下にある》って意味ですが、これも《上辺より大事なのは、隠れている下の部分・・目に見えていない部分》という 現在のサスケの心情に引っ掛けられた言葉だと思います。
今週は《目に見えないモノ》という言葉が、あっちこっちに見え隠れしていますねぇ・・・《その現実は幻かもしれない》・・・全ての真実は、闇と共に見えない《地下》にフタして隠されているってことなのだろうか。
集会所に通じる階段は、ずいぶんと分厚い石版(フタ)で閉じられていて、サスケは「術」でその石を浮かしてますが、これ・・・昔の幼いサスケもこの術で開けたんだろうか??この術は何なんだ・・・。
大蛇丸が、以前に屍鬼封尽の「解」をやって腕を取り戻そうとしなかったのは、屍鬼の人柱になれる条件をまだ満たせていなかったのか、それともやっと「解」の方法が分かったばかりだったのでしょうか。死神は契約した者以外には見えないと言いますが・・・サスケ達も見えているんだろうか?
(さらに、屍鬼から出てきた初代から四代目までの魂を穢土転生で復活させる・・・)
正直言うと、再び「穢土転生」が使われるってのはイヤだと思っていたんです。ご存知の通り、穢土転生は生贄を必要とする術・・・今の大蛇丸やサスケ達が《誰か他人を犠牲にする》とは考え難かったからです。 だけどそうなのか、この手があったのか・・・・
《あぁ~~!!ボクらを穢土転生の生贄にする気っスねェ~!》と叫ぶ水月に(後ろの重吾の迷惑顔が面白い・・・)《フフ・・・それもいいけど》 (これも幼稚園の先生みたい・・) 《アンタなんかよりもっといいのがいるのよ・・ 》
《今は目に見えないけどね・・・》
今は目には見えない《白ゼツ胞子》がいるっていう意味ですが、この大蛇丸の言葉も《今はまだ、真実は目に見えていない》っていうことに引っ掛けられている感じですね。
しかし、オビトがサスケに付けていた白ゼツは6体もいたんですね。 でも白ゼツがオビトに報告をしている気配は最近は無かったし、白ゼツとオビトの今の関係はどうなっているんだろう(白ゼツは「オビト」とは呼ばないし・・・いつからトビになったのか、そのいきさつも早く知りたいんだけどなぁ)。
大蛇丸は、カブトから自分のチャクラを吸い戻した時にカブトの情報も「蓄積した」と言ってますが、これは影分身のチャクラを自分に戻した時に経験や情報が本体に蓄積されるのと同じっぽいですね。
ということは、十尾に戻された各尾獣のチャクラは、経験と情報を共に十尾に戻したってことになるのかな。尾獣が散り散りになって多くの人間達と知り合い、色々な体験を積み、最後には人柱力やナルトと和解したことも含めて・・・。
ということは、十尾に戻された各尾獣のチャクラは、経験と情報を共に十尾に戻したってことになるのかな。尾獣が散り散りになって多くの人間達と知り合い、色々な体験を積み、最後には人柱力やナルトと和解したことも含めて・・・。
(重吾が呪印仙力をサスケにズズッと送り込むと(重吾はフシュウと縮む)、仙力に反応してサスケの体から白ゼツが6体出てくる)
大蛇丸は、柱間細胞は調べ尽くしているから「白ゼツ(柱間細胞)を感知する方法」も分かっていたと言ってますが、仙人の力を使えば生命力、自然エネルギーを源にするような柱間細胞がそれに呼応するから感知できるってことなんだろうか(ナルトはどうなんだろ)。
オビトが神威で時空間移動する時はマーキング無しで移動しており、それを「こっちにはそれなりの能力がある」と言ってたことがありますが(48巻でサスケの居場所に突然現れた時)、これもサスケに付けた柱間細胞を感知しての移動だったんだろうか。この感知能力、いずれナルトに役立ちそうな気がします。
そして大蛇丸は、サスケに自然の雷を利用する「麒麟」を習得させることで、自然エネルギーの利用法(仙術への第一歩)を教えていたと思うんです。サスケにも仙術、仙人の器となる適性があることを見抜いてたんじゃないだろうか。だから、いずれはサスケも・・・・。
「水月・重吾 残りの2体を任せるわよ・・」
え・・大蛇丸“様”ァ?
少しずつオロちゃんへの警戒を解き、「アナタ達はもう蛇じゃない」の一言でKOされたのか、「大蛇丸様」になっちゃった水月(笑)。 下剋上がモットーで、認められたい欲求が強かった水月は、大蛇丸が「お気に入りのサスケ」だけじゃなくって自分たちの事もちゃんと認めてくれていた事が、よほど嬉しかったんじゃないかな。
それまで文句言って乗り気じゃなかったのに、すっかりノリノリ・・・。なんだか大蛇丸と鷹、いい雰囲気だなぁ。
さて四体のゼツは穢土転生に使われ、残り一体は重吾が吸収し(重吾もゼツの情報を蓄積できるのかなぁ)もう一体は腹を裂いた大蛇丸の新しい器・・・相変わらず口からドプッとキモイ奴だけど、それでもすっかりいい師匠(笑) 白ゼツ達は、天敵である《毒》を蛇に与えられて動けないみたいですが・・・
「さぁ 来るわよ!!」
「全てを知る者たち・・・」
「先代の火影達が」
いやーついに来ましたか!!歴代火影揃い踏み!
まさに夢のような共演とでも申しましょうか。彼らの「会話」が実に待ち遠しいです。もう最後だから、思いっきり本音やら真実をお話しいただきたいものですが・・・
自分の事を語らない『マダラ』の真実を、柱間から聞くことは出来るんだろうか。
マダラの本当の姿ってのは、あっちの戦場で既に《諦めない現在の忍達の姿に、嬉しそうな顔をしちゃって》バレつつありますが、柱間側から話を聞くことで、さらにマダラの印象が変わるんじゃないかという気がします。
柱間は、マダラの良き理解者だったんじゃないかな・・・。
ミナト先生には、九尾事件の事、オビトとカカシの事、リンの事を聞きたいかなぁ。ミナトは九尾事件の時、本当は何を仮面から感じ取ったのか。 ミナトはオビトに気づいていたのかどうか、そして弟子オビトからの「本当の隠されたメッセージ」を受け取っていたのではないか(とも想像しているのですが)・・・。
あの時、「師弟間」に伝わるものが何かあったのか・・・ぜひ語ってもらいたい。
しかし《目に見えてないモノ》といえば・・・もう1つ、出てきてるハズのもの。
九喇嘛の陰チャクラはまだミナトのお腹の中に入ったままみたいですが、ミナトの中の九喇嘛は意識があるんだろうか?とか、その場合は映画みたいな黒九尾だったりするんだろうか等々疑問やら妄想があれこれ出てきちゃいます。
最終的に、ミナトは九喇嘛の陰チャクラを「ナルトに渡してくれ」とサスケに(情報と共に)託す展開になるのか(その場合、ナルトはマダラから須佐能乎を預かる展開も有りそうな気はしますが)・・・・・
屍鬼封尽は「封印術」・・・つまり、必要になる「その時」まで、大切に取っておく術。
ミナトは、九尾の陰チャクラを「永久に封印できる」とクシナには言ってはいたものの、本当は未来に「その時が来たら」使えるようにと、封印術を使うことで取っておいたんじゃないかと思うんです。 タイムカプセルみたいに・・・
《九尾の陰チャクラが必要とされる事態が来た時に》、誰かが封印を「解」する事になるだろうと、あのミナトだったら見据えて計算していた可能性もあるんじゃないかと思うんです。・・・ナルトが八本目まで九尾化した時に、自分が止められるように予め仕込んでいたように。
そして、十尾が完全に復活しそうな今こそ、九尾の陰チャクラも必要な時なのかもしれません。
さぁて・・・・
千手の影達は、うちはの後継者に何を語り、何を伝えようとするのか・・・・歴代火影、まずは誰が、何を語る。
☆長駄文読んでくださって、感謝。
☆次のジャンプは、9日(土曜日)発売です!雑考は、お昼頃にアップすると思います。
(ナルト好きブログ! 2013/02/04)