ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 624:相子(あいこ) 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ17号) その2

NARUTO 624:相子 その2

(その1の続きです)

・・・にしても、マダラがどうしても守りたかった弟『イズナ』。
 
前回はあどけない顔に似合わない「堂々とした構え」に驚いたんですが、家族間での会話を見ると、まだまだ幼いちっちゃな子供ですね。 「兄さんより強い子供が(いるの)?」なんて素直に驚いてる表情からは、今までマダラ兄ちゃんがイズナを『必死で守ってきた』のが伝わってきます。
「見て父さま!」なんて可愛い(丁寧な)イズナの言葉遣いは、べらんめぇ調のマダラと違ってお行儀もいいし・・これじゃあ、マダラが弟を溺愛してたのも分かるってばよ・・。

そして、その後の言葉・・・

「お前は千手・・・できれば違って欲しかった オレの兄弟は千手に殺された…」
 
(うちはに殺された弟の瓦間と板間を思い浮かべる柱間・・ お互い「相子」なんですけどね)
 
「…だからさ お互い腑は見せる必要もねーだろ」
「次からは戦場で会うことになるだろうぜ」
 
「千手柱間…」

「オレは……うちはマダラだ」  
(一つ勾玉の写輪眼開眼)
 
今度は「柱間」ではなく、あえて「千手柱間」の一言を添えたマダラ・・・
 
ここから先は、因果を断ち切り「うちはと千手」として対峙していく覚悟の言葉でもありますが、この言葉はもう「友として腑を見せた言葉」ではなく、「敵・千手柱間へ向けた、腑を隠した言葉」なんだと、マダラは伝えたかったんじゃないだろうか。 ただ、柱間自身はストレートな人だから、マダラの回りくどい表現を、どこまで感じ取っていただろうか・・・

そしてマダラ、この時点で写輪眼を開眼したらしいですね(まだ1つ勾玉ですが)。
623話で「なにせオレは写・・」と言いかけてたから、もう写輪眼を使えるのかと思ってたんですが・・・
 
この時のマダラは約10歳ぐらいだとしたら、イタチとサスケに較べてさほど早い方ではない「写輪眼開眼」。 だけどマダラは写輪眼無しでも大人並みの強さだったみたいなので、この後飛躍的に強くなったことは確実なんでしょう(いきなり「2つ勾玉」で開眼し、そのあと一気に「3つ勾玉」を飛ばして万華鏡まで開眼したオビトは特別だったのかな・・)。
 

《その時・・・ 写輪眼の開眼が 何を意味するのか・・・ オレには分かった気がした》
 
《奴は友となったオレを・・・ 完全に消すことにしたのだ》

柱間の解釈によれば、写輪眼の開眼・・それは「友を消す」つまり最も親しい友をころす、失くす決意が眼に反映されるということなんでしょうか。 
 
確かに、うちはの眼には『何らかの固い決意をした時』に変化が表れます。 だけど、その全てが『友を消す決意をした時』とは限らないんですよね、例えばオビトが開眼したのは『仲間を守ると決意した時』だったわけで、仲間を断ち切ろうとした時ではない。 ようするに、どれも「愛情に目覚めた時」と言えるんじゃないだろうか。 大切な者を断ち切る時こそ、愛情の強さ大切さを実感する時でもあるのだから。
人は、失って初めて「愛」を知ることもある・・・
 
でも、柱間や扉間は《友を消すこと》そして、もがき苦しむ時に開眼すると考えている…だから「憎しみの力」であり「闇に落ちる」という発想に繋がるんだろうけど、それもちょっとした誤解から生じた偏見なんじゃないかと思うんですよね。 で・・その誤解も、代々里に受け継がれちゃったんじゃないだろうか。
 

「それからオレ達は戦った」
《来る日も来る日も戦い続け・・・》
 
《気付けばオレ達は互いに一族の長になり・・・》
《成しとげたかった夢から一番遠いところに居た》

少年時代のマダラと柱間は「刀」で戦ってますが、大人になってからは「木遁VS火遁」の戦いになってる… でも結局、柱間がいつ、どうやって「木遁」を使えるようになったのか・・その説明は無かった(残念)。 で、マダラとイズナの「万華鏡写輪眼開眼」と、彼らの「万華鏡写輪眼の瞳術」も結局明かされず終い(いずれは明かされると思ってるんですがね)。 
 
その「代わり」と言っちゃなんですが、「やっと出てきた」のが、『飛雷神』の言葉・・・・
 
 
イメージ 1

「飛雷神斬り!!!」 (扉間)

53巻で、ミナトがトビの時空間忍術を見た時に「二代目やオレ以上の時空間忍術」と言ってたので、『飛雷神の術』の開発者は扉間なんだろうと想像しておりましたが・・どうやら、そのようですな。 
今まで「穢土転生開発者」の悪イメージばかりだったので、これでちったぁ扉間さんも汚名挽回(←返上の間違い・・ゴラッ)出来るんじゃないだろうか。
 
今回はたった「一コマ」描写なので、これだけじゃ何とも判断し難いのですが、飛雷神斬りとは「時空間忍術を併用して、ターゲットを突然斬るモノ」なのか、あるいは「飛雷神の如く」瞬身で雷(または電気)を帯びた刀で斬るモノなのか・・・
ただし斬られたイズナが「!!?」の反応で、全く無防備で斬られてる事から考えると “突然出現した”扉間に斬られた可能性大かと(あらかじめ、イズナにマーキングでもしてたんでしょうか)。私としては「トロイの磁遁(※)」が飛雷神の術の原理と近いと思ってるんですが「二度目の攻撃は避けられない」とか、かな・・。
 
「飛雷神の術」は、ミナトの飛雷神クナイが《ビリビリ》音を発していたことから(57巻の148頁)、ミナトや扉間特有の電気系トランス能力の応用かと考えてましたが、その力の源は『木遁』にあるんじゃないかとも思ってます。 
白ゼツも地中の根を通じて《ビリビリ》と電気信号をやりとりし 情報を渡したり感知しているので(57巻の36頁)、それらは「木遁」の能力の一部じゃないかと・・・ 柱間の弟・扉間は「樹海降誕」のような木遁は使えなくとも、木遁系の能力の一部である「ビリビリ」を持っており、それを応用して飛雷神の術を開発したんじゃないかと想像してます(今の段階では)。 その能力をなぜミナトも持っていたのかは現在は不明ですが、ミナトのトランス能力を受け継いでるナルトも そのうち飛雷神を使えるんじゃないかと思ってるんですがね・・。
 
木遁の兄に、飛雷神の弟の「千手兄弟」の強さはトンデモないレベルだと思いますが、それに対抗していたマダラとイズナはどんな瞳術を使っていたのか・・・ 今までマダラのイズナの瞳術は「神威と別天神の可能性を考えてたんですが、もしイズナに神威(すり抜け)の能力があったら、物理攻撃を受けるなんて事は、ちょっと考え難いですよね(撃沈)。
 
でもそれまで、柱間はあえて「マダラの弟」には手を出さないようにしてたんじゃないか・・という気もします。 でも追い込まれても戦いを止めないマダラに、ついに柱間は、扉間に「イズナ狙い」を命じたのかもしれません(しかし致命傷は避けさせた「つもり」だったんじゃないでしょうか)。

う~ん、ここでまた分からなくなったのが「イズナ」。 
 
柱間の回想によれば《イズナはその傷が元で亡くなり、うちはを守るために眼をマダラに託した》らしいですが、これは《イタチがサスケに見せた映像》とはかなり異なってます。
イタチが見せた映像によれば、視力低下で苦しんでいた病床のマダラをイズナが介抱しており、マダラはイズナから「目を奪った」・・・でも柱間の回想によれば、病床に居たのはイズナのハズであり、助からないと思ったイズナが眼を「差し出した」(確定ではないですが)。

なら、イタチは一体誰から「イズナはマダラから眼を奪われた話」と聞いたのだろうか。 
幼い頃から調べまわった文献で得た知識なのか、あるいは「うちは一族抹殺」の頃に接触したロン毛仮面がイタチに「見せた」のか。 もし、仮面男がイタチに「真実とは違った映像」を見せていたのなら、その意図は何だったのだろう・・・?(ますます気になる、ロン毛さんの正体)

そして、イズナが倒れた頃から《千手へ亡命する(うちはの)者まで現れ始めた》と柱間は言ってますが、コレって尋常な事態じゃあないですよね。 マダラは「一族に裏切られた」と思っていたのでしょうが、一族の人達がそこまで思い詰める理由があったハズで、マダラはその「理由」すら気にかけていなかった可能性も高そうです。あれだけ愛情を持つマダラが、なぜ一族の思いを理解しなかったのか…。
 
一方でイズナは、兄マダラの《繊細で愛情深く、本来なら平和を望む性格》を誰よりも知っていただろうから、日頃から兄が『一族の長として』ブレないようアドバイスをしたり、自分の眼を差し出して「力」を与え 兄に「うちはを守れ、千手を信じるな」という思いを遺したのでしょうか。
マダラはイズナの想いを大切にするあまり「一族達の苦しみ」に気付こうとせず、気付いたらマダラの周囲から人はいなくなり、どんどん「孤独」になっていったんだろうか…
 
 
《一日続いた戦いの末…》
《マダラは初めて地面に背をつけた》
 
(こんな状況でもマダラは「背を地につけ」、絶対に「背中だけは」取られないようにしてますが…)
仰向けに横たわるマダラ、何だか『まな板上の真鱈』みたいに間抜けになっちゃって・・ちょっと意外な姿。それだけ柱間とは「差」があったということなのか、うちは一族そのものが数が少なかったのか。
 
 
そして、マダラが『手を信用する条件』として出したのは・・・

『腑を見せ合えるとすりゃ・・・今 弟を殺すか・・・ 
己が自害して見せるか  それで・・・ 相子だ・・・
そうすりゃお前ら一族を信用してやる』
 
なんつー条件出してるんだ、マダラさん・・・!
 
しかし読者は、このあと柱間も扉間も「死んでない」事は知ってるので、一体柱間がどういう答えを出したのかが気になります。 自害しようとした柱間(あるいは扉間)を誰かが止めるのか、身代りになるのか、マダラ自身が止めるのか・・・ マダラはあえて横たわって、兄弟の「反応」を試していたんだろうか。時々、チラっと柱間に目をやるマダラの表情は、様子を見ているようにも見える… 
 
あるいは交換条件として、イズナを穢土転で復活させるとか提示した可能性はないだろうか。それが扉間の「マダラへのトラウマ」と関わってる・・とか。 柱間も、穢土転についてはいい術じゃないと言い、「だからあの時・・・」と苦言を呈していたし。
 
 
「オレとお前はもう同じじゃねェ…」
「今のオレにはもう…兄弟は一人もいねェ…」
 
 
『同じ』つまり相子じゃないと、人は理解し合えないものなんだろうか? マダラの痛いほどの「孤独」・・・マダラにとって「守るべきもの」はもう無いんですもんね。しかも、イズナが愛した「一族」でさえ、次々に裏切っていくわけで・・ この頃のマダラは孤独の絶望の中に居たんでしょうか。マダラが「無限月読」を目指し始めたのは、いつだったんだろう。
 
手出しは許さん・・・」とチャクラを荒立てる柱間に、この時も扉間は《ゾクッ》としてますが・・・柱間のこのチャクラ、かなりの禍々しさ冷たさを持ったチャクラのような気がします。
木遁の力とは「溢れる生命力」であると同時に、「この上なく破壊力に満ちた危険な力」でもありそうです。 尾獣の力が「生命力と破壊」の両方であるように・・・ この《ゾッとするチャクラ》での支配は、まるで「(ペインの)黒棒のゾッとするチャクラ」での支配にも似ているような。
綱手がナルトに渡した、初代火影のチャクラ結晶石の「首飾り」(ナルトが九尾化した時に壊れてしまいましたが)…あれが時に「呪いの力」になってしまったのも、その力の「源」に理由がありそうな気がします…
 
 
 
イメージ 2
 マダラと柱間も、いつかは、こうならなきゃね・・・
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
☆一部、文字数の関係で削除した部分があります(タジマ、イズナ、マダラの会話)。
後日、追加させて下さい・・・
  
☆余談ですが、今のオビトの服装は 当時のうちは一族の服装なんですね。特にイズナとはそっくり・・・オビトの場合は、背中に「例のサクモのチャクラ刀っぽい短刀」を差してますが。
 
 
 

(ナルト好きブログ! ジャンプ・ナルト雑考 2013/03./25)