ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

マダラの「あの時・・・お前に“弟を殺せ”と断定するべきだったのかもな」について思うことを少々 (625話雑考に加えて)

マダラの「あの時・・・お前に“弟を殺せ”と断定するべきだったのかもな」について思うことを少々 (625話雑考に加えて)

「あの時・・・お前に“弟を殺せ”と断定するべきだったのかもな・・・」 
 (マダラ)
 
この言葉を素直に受け取れば、『あの時、お前に同情して弟(扉間)を殺さない選択肢を与えてしまったが、やっぱりうちはの事を考えれば、邪魔な扉間をお前に殺させておけばよかった』とも受け取れる・・・
だけど、マダラが言いたかったのは そういうことではない、とも考えています。
 
『あの時』・・・つまり、マダラが千手を信用する条件として「弟を殺すか、もしくは自害しろ」という選択肢を柱間に与えた時。 あの時、マダラが与えた選択肢は「2つ」だったわけですが、実際には「3つ」の選択肢が柱間にはあったんですよね、《弟を殺すか、自害するか、あるいは・・・くだらない話に付き合ってないで、マダラを殺すか》。
 
殆どの忍達は3つめの選択肢「くだらない話に付き合わず、サッサとマダラを始末するべき」を選ぶべきと考えたと思うんです(私だったら、そう言っちゃうな・・)。 だけど柱間は「自害」を選択したわけでして、柱間には『マダラを始末するという3つ目の選択肢は元々無かった』んじゃないかと思えるんです。
というのは、柱間はこんな事を言ってましたよね・・・
 
《マダラはちゃんと選択肢をくれたのだ・・・ 弟を殺さないでいい選択肢を・・・》、
そして、
《奴も分かっていた 弟を持つ兄としての心の内を・・・》と。
 
あの時『弟を殺さなくて済んだ』のは、マダラが自害という“もう1つの選択肢”をくれたからだと柱間は言ってるワケでして、もう1つが無かったら弟を殺す破目になったと・・よーするに柱間は最初から「マダラを始末するつもりは無かった」って事だと思うんです。そのぐらい、柱間は「うちはと千手の和解」を成し遂げる覚悟をしていた、ってことなのかな。
 
 
・・・そして、625話最後の「うちはの石碑の前」での二人の会話ですが。
 
「扉間の事は任せてくれ」と柱間は言い、そして二代目火影にはマダラをと言ったわけですが・・実際にはそう簡単にはいかないとマダラは分かってたと思うんです。 いずれ柱間は《弟かマダラか・・・どっちかを「斬る」選択を迫られる》と、マダラは考えていたんじゃないだろうか。

「お前はオレを兄弟と言う・・・ だが里のためにどちらを斬れる?」 (マダラ)

「・・・・・」 (柱間)

「・・・オレはお前の事をよく分かっているつもりだ これ以上は無理だ・・・ オレは里を出ていく」 (マダラ)
 
「お前はオレを兄弟と言う・・・ だが里のためにどちらを斬れる?」・・・コレの意味なんですが、《お前はオレを兄弟というが、どっちかを斬る選択を迫られた場合、やっぱり“本当の兄弟”である扉間は斬れない・・・お前はオレを斬るだろうな》の意味にも取れるんです、《だからオレは里を出ていくんだ、お前はいずれオレの敵になる》という意味のようにね・・。 
 
だけど前の「あの時」・・・柱間は《マダラを斬る》ことは全く考えてなくて「弟を斬るか自分を斬るか」の二択の中から「自分を斬る(自害)」を選択してましたよね。 つまり、柱間の頭ン中ではこうなってるんじゃないだろうか・・《柱間自身<扉間<マダラ》と。マダラを斬ることだけは絶対しない、と。
だからもし「弟を斬るか、マダラを斬るか」の二択になった場合、柱間は「弟を斬る」ほうを選択してしまうんじゃないだろうか・・・「うちは一族との友好関係を続ける為、里の為」に。 
弟を死なせたくないという思いより、忍世界の平和、里の安定を柱間だったら優先してしまうんじゃないだろうか、「里が第一、里が要」と。
 
《オレはお前のことをよく分かっているつもりだ・・・》 
 
このままでは、いつか柱間に「弟を斬る」辛い決断をさせてしまうことになる。・・それも、この次はマダラに選択を迫られて(強制されて)の決断ではなく、柱間自身の考えに因り「弟を斬る」選択をすることになってしまう。そうなったら当然、里の人達は猛反対してマダラを斬れって言うと思うんです。でも柱間はイザとなったら「ゾッとするチャクラで抑えつけてでも」自分の意志を通してしまうってことも、マダラは分かってる・・・
 
もし柱間が「里の安定のため、うちはとの和平のため」と思って「弟を斬る」選択したところで、周囲は柱間に理解を示すとは思えないんですよね・・ 結果として、柱間は周囲から「独断的な自分の考えのために、弟を犠牲にした身勝手な兄」と言われてしまうかもしれないし、柱間自身も『弟を犠牲にしてしまった』ことを永遠に後悔することになる・・・ つまり柱間もマダラと同じように「己のために弟を犠牲にした兄」と言われ、マダラと同じように「弟を犠牲にしてしまった事を後悔する」ことになってしまう・・。マダラは「柱間のことをよく分かってる」だけに、それを心配したんじゃないだろうか。 《相子》とか言いながらも、柱間に自分のような辛い思いはさせたく無かったんじゃないだろうか・・・?
 
いつか柱間が「扉間を斬るか、マダラを斬るか」の辛い選択をさせられることになるんだったら・・・いっそあの時、マダラが「扉間を斬れ」と断定していれば、柱間は「マダラに強制されて」弟を仕方なく斬ったことになる。 それも平和のため、里創設のために。 その場合、マダラ一人が汚れ役を引き受けることになり、柱間はより一層「英雄」になるだけ・・・で済む。
 
だから、いっそあの時《(オレが)お前に“弟を殺せ”と断定するべきだったのかもな》とマダラは言ったんじゃないだろうか・・・? 柱間の事を「分かってる」だけに・・・
 
だけど、勿論・・・マダラは、柱間に「弟を斬らせる」なんてこと、絶対にさせたくなかったと思うんです。だから、柱間がそんな辛い選択を迫られる「前」に、マダラは「自分一人だけで里を出るしかない」と思ったんじゃないだろうか・・・?
 
でもマダラは、弟イズナと《うちは一族を守る》約束もしているわけでして、このまま放置すれば《いずれうちは一族は駆逐されてしまう》と分かっていながら放置する事も出来ない。 だから「別の道」で、うちは一族も千手一族も対等な世界(勝者だけの世界、愛だけの世界)を造ろうと考えたんじゃないだろうか。
今の穢土転マダラがどう考えているか・・・その本心は量りかねるんですが、この時のマダラは、柱間を見守り、扉間を見守り、そして一族も見守る・・・『全てを見守る』事を考えて里を出る決意をしたんじゃないだろうか、とも思えるんです。
 
里が出来たばかりの「夢が叶った」時、かつて夢を語り合った崖の上で交わした、2人の会話・・・
 
「もうお前には兄弟はいないが・・・この里の忍達は皆 お前の兄弟だと思ってほしい」 「しっかりと見守ってほしいんだ・・・」  (柱間)
 
「うちはの兄弟すら守れなかったオレに・・・」 (マダラ)
 
625話雑考では、この時のマダラは「自信がなくて乗り気ではなかったのでは・・」なんて書いてしまったのですが、イヤそういうワケじゃないのかも・・(すみません)。  「里の忍達は皆兄弟と思い、見守ってくれ」という柱間の言葉を『マダラは真剣に受け入れていた』んじゃないか・・と思えてきました。そして・・・
 
たとえ「火影」にならなくとも、「影」から忍達を見守る道を行くこと・・・マダラはこの時、覚悟していたんじゃないだろうか・・・と。
 
 
 
 
 
・いつものことですが・・「あくまで個人の感想です」ので、参考程度に思って頂ければ幸いです。 長駄文、読んでくださって感謝・・・
 
 
 
64巻読みました! 
思った事は大体過去記事の感想に書いた通りなんですが、ジャンプ掲載時と変わってる部分もいくつかありますので、所々改めて思った事等々、摘んでみたいと思っています、それはのちほど・・・。
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2013/04/04)