ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 639:襲(おそう) 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ34号) その1

NARUTO 639:襲(おそう) ①

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過去を切るのは……
オレだ
 
「第七班」の写真…ナルトをバッサリと切った、サスケ。
サスケにとって、切るべき「過去」と何だろう? サスケが《オレが》にどうしても、こだわらなければならない理由---自分でなければ出来ない役割の為に、サスケは何か重たい覚悟を決めてここに来たんじゃないだろうか…まだ、それは漠然とした「何か」でしかないのだけれど。
 
さて、今週はタイトルが変わってますね、 「襲」――おそう。
 
こういう時には、どうしても意味が気なっちゃうのですが…
「襲(おそう)」とは、①着物を重ねて着る、②不意打ち的な攻撃、③受け継ぐ、引き継ぐ…
確かに、「襲」この一文字が今週のテーマそのものという印象です。「重ねる」もあり、不意打ち的な攻撃もあり、色々な「受け継ぐ」があり… 歴代火影達の、そして今の忍達それぞれの「襲」。
 
 
「二代目様は手が早い!」 (ミナト)
 
「手が早い」って言うと、違うこと想像しちゃうんですけど(コラ)… 十尾人柱力オビト(長いので、以後「十オビ」と略します)の「不意打ち攻撃(襲)」を喰らった一瞬の間に、しっかり十オビに起爆札を貼り付けていた扉間(い、いつの間に!?)・・・もはや手が早いというより、神業的な早業。 こちらも「不意打ち的な攻撃(襲)」。
 
扉間の「手(指)」といえば。
 
うちはの集会所でも「指をちょっと動かしただけ」で殺気立たせ、柱間に「指をおろせ」と命令されてましたっけ。あの時、扉間が『もっと指を動かしたらどうなったのか』知りたかったんですけど(残念)・・
扉間の指は、ミナト同様に《離れた先にある生体の電気信号を、地面を通じて感知できる指》みたいですが、「動き」が速いのも、これまた「ビリビリ活性化」のおかげなのだろうか(雷影エーも雷遁で肉体活性化しているみたいだし)。
「美しい指」を持つ男ってのは、女を刺激するモノらしいですが(真面目な話)仕事もできることが多いのだとか。 扉間って現代社会に居ても「仕事が出来る」タイプですよね(話が逸れた、すみません)。
 
「サル!四代目!飛べ!」 「ハッ!」 (これは二代目様の手順!!)
 
「兄者!!」 「うむ!」 
 
柱間が木遁でターゲットを拘束し、扉間が攻撃する「必殺フォーメーション」・・・これは、そのままヤマトとカカシコンビに受け継がれているし(49巻460話)、フォーメーションC”としてヤマトとナルトコンビも使おうとしたり(52巻494話)、これも「今」に受け継がれていってる(「受け継ぐという意味での「襲」ですね、これは)。
 
さらに、今回の扉間とヒルゼンによる知略戦・・・個人的にはこういった“頭脳派”による巧みなプレイは好物なんですが、扉間が穢土転の体を利用して「互乗(ごじょう)起爆札」を仕掛け、その結果をヒルゼンが見届けて「最大限の情報を分析」、さらに、そこで得た仮説を今度はヒルゼン自ら「手裏剣影分身」で確認していく。そして十オビの尾獣玉の素みたいな黒チャクラ?を使った攻撃・防御を、「形は流動的で攻防に応じて変化し常に保持できるが、形態変化には持続時間がある(左右の手を交代で使ってるので)と分析していく… 扉間・ヒルゼン師弟の連係による「効率的で冷静な分析」は実にお見事! 
 
(扉間が開発した穢土転生の術に合った戦術、互乗(ごじょう)起爆札の起爆札を「重ねて着せていく」ような攻撃は「重ねて着る」という意味の「襲」のような攻撃といいましょうか(ちょい無理やりだけど。) でも『ドドド…』の文字が、いかにも「重なっている感」があるんですよね)。
 
で、十オビの「黒チャクラ」は一瞬で触れるモノを塵にしていくみたいですが、ど~も「爆発を塵にする」という概念が私には少々「??」でして(時空間に飛ばす・・いわゆる「消す」とかなら分かるのですが)、ブラックホールに飲み込むようにして「無にする」感じにも見えます。 ヒルゼンはこの能力をオオノキの塵遁以上、おそらく4つ以上の性質変化を組み合わせた「血継淘汰」以上》と即座に分析(さすがプロフェッサー!)。 
 
だけど…ヒルゼンが思い浮かべてるオオノキが「土影」じゃなくって「火影」の笠をかぶってるのは、ご愛嬌かな(笑) 
 
扉間からヒルゼンに受け継がれた、未知の強敵と遭遇した場合の「戦い方のセオリー」…
「まずは相手の出方を見て冷静に分析する」…これはヒルゼンから自来也へ確実に受け継がれているし自来也のペインとの戦いは、まさに情報を得る為の戦い)、自来也からミナトへ、さらにミナトからカカシへ受け継がれていってます(これも受け継ぐという意味の襲《おそう》かなぁ)。 
特に、45~46巻カカシの「ペイン天道戦」の戦い方は今回のヒルゼンとそっくりでして…あの時のカカシは、天道の能力を知るために、まずは影分身を使って「可能な限りの情報を集め」、天道の「引力・斥力」能力と「術の合間には約5秒のインターバルがある」ことを突きとめてます。 
このやり方をチョウザは「相変わらず巧みなやり方」と評してましたが、カカシが行った「やり方」は、いわゆる「火影の系譜(柱間→扉間→ヒルゼン→自来也→ミナト→カカシ→ナルト)上の師弟関係の中で受け継がれ、「襲」されてきた戦術だったのだと・・・今回の扉間・ヒルゼン師弟の戦いを見て思うのです(ナルトは、まだこういう分析のしかたは「苦手」だけど)。
 
で…その「ナルト」ですが。
 
“父ちゃんの術”(飛雷神って名前もまだ知らない?)で時空間から出てきたナルトは、1人だけ《ドテっ》と転んじゃうし(ちょっとオビトみたい)、「もう何が何だか!?」と言ってしまって、父ちゃんに「やけにならない!常に状況を見て!」と諭されてますね(父ちゃんから直々に伝えられる「帝王学」かなぁ)。サスケの「喚くなナルト…火影達は穢土転生だ…死なないのを分かっていて敵の出方や能力を分析するため あえて突っこんだんだ …あの戦いを見て心配より分析しろ」を聞いて、ミナトは「サスケくんか…優秀な子だ」と感じてますが、サスケがかつてのカカシ似で、自分の息子はかつてのオビト似だって・・ミナトはそろそろ感じてるでしょうか。  
 
 
(そして十オビの「4種以上の性質変化混ぜ能力」・・・今や十オビは「かつての六道仙人」とほぼ同じ能力、つまり「全ての性質変化を使える状態」そして「全ての性質変化をまとめ1つに出来る状態」にもあるようですが)・・・ 
 
六道仙人が、十尾の力から忍術、5つの性質変化を生み出した理由は《強大過ぎる十尾のチャクラを分散させたように、術も5つに「役割分担」させて分けた》んじゃないかと推測してますが(“術の在り方”について思うこと”でも、もし六道仙人が十尾の全てを「分けちゃった」のだとしたら、十尾が「元の自分に戻りたい」と思う気持ちは分からなくはないです(気持ち的に)。
かつてトビが、己の目的について「本来の自分に戻る」とか「完全体になる」とか、「全てがオレと1つになる」と言ってた事がありますが、それらの発言は「オビト」の発言ではなく「十尾」の発言だったと私は解釈しております(今のところ)。 十尾の本当の目的は「自分を取り戻すこと」なのではないかと・・(そして、本当は自分の「名前」も取り戻したいんだろうな、と)
 
「十オビ」はひたすら「ナルト」を追いかけてますよね、いや正確にはナルトの中の「尾獣達」…自分のチャクラを取り戻そうと必死に追いかけてる感じ。 で、今までの「野放し十尾」みたいに暴走気味に暴れている感じではなく(今のところはですが)、自分の邪魔をする者だけ排除しようとしているように見えるんです。
例えば、638話で「オビト」と声を掛けられた時の「オ…ビ…ト?」の“きょとんとした顔”とか、今週の「ボコボコと膨れてズーンと落ちちゃった時」なんて「?…… ?……?」と赤ん坊みたいに“あどけない”・・なんだか邪気は感じられないというか、自分に対して「敵意」を向けないモノは攻撃対象にしない、そういう印象もあるんです(あくまで「今週までの十オビ」を観察しての話、ですが)。
 
ホントは・・これは本来「今の忍達」が対処すべき問題であって、亡くなってる方々に頼り切っている現状をあまり「良い」とは思えなかったのです(会社の「今」に問題が生じたからと言って、退職した人に助けてもらうような感じだし・・)。 だけど、一般の今の忍達が「うかつに近づいてはならん!」と柱間に言われて「手を出さないでいる」今の状態は、もしかしたら「正解」なのかもしれません。忍達が一斉攻撃を始めたら、それこそ全ての忍達が十オビの「攻撃対象」になってしまう可能性もあるの「かも」(あくまでも推論ですが・・)。 
 
628話でのことですが、「防戦一方」になっていたナルトのところに、オビトがわざわざ来てそれを「指摘」し、ナルトがそれでもいい!と言うのを「確認」してたのが・・・あれからずっと気になってるんです。
もしかしたら、アレが十尾に対する「一番効果的な」向き合い方なんだろうか・・?と。
 
だけど相手に「敵意(いわゆる“悪意”)」を感じれば、十オビは途端に表情を変えて冷酷な攻撃に転じるように見えます(ナルトやミトの敵意感知(いわゆる悪意感知)も元は六道仙人(十尾)由来の能力だろうし)。
そして、ヒルゼンに手を差し出して《ドサ》と倒して振り返るところなんて、ゾッとするチャクラを思わず感じちゃいましたが(ジャンプの121頁)、この絵…アレに似てるんです、53巻500話で仮面男が警備の暗部を倒していく絵と・・
 
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↑これのこと・・
 
ポーズが似てるっていうよりは、淡々と殺める「冷たさ」が、似てるんです。 
九尾事件の事を「いわば天災」と言ったオビトの言葉(43巻)、私は嘘ではなく「真実」だと解釈してるんですが(天災=「天(神)が起こした災い」という意味で)、あの時の仮面(クシナから九喇嘛を引きはがした仮面)にも、十尾が持つ「敵意を感じるものに対する容赦ない冷酷さ」を感じてしまうんです。
 
さらに、今週の《ボコボコ膨れて、重たくなってズーンと落ちちゃった十オビ》…コレが33巻295話《九尾化したナルトが尾獣玉を食べて『ボコッ』とふくれちゃって、ズズンと沈んじゃう場面》にも、ちょっと似ています。 あの時の九尾化かナルトは、高密度なチャクラを溜めこんでいたんですが、十オビも高密度チャクラがお腹に溜まってコントロールできずに沈んでしまったんだろうか; 
 
で、もう1つさらに、十オビは膨れた体から足がニョキっと突き出てる状態のまま、上半身だけ地下経由で別の場所から飛び出してくるという不気味技をかましてきましたが、コレも33巻で大蛇丸が九尾化ナルトと戦った時にやった事にソックリです。 
 
コレ↓
 
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(犬神家状態のオロちゃん)
 
あの時の大蛇丸も、上半身だけ地下を通り、他の場所から出てきて首をニョロニョロ~・・とまぁ変体で変態・・実に不気味だったのですが、今にして思えばアレは水月の分離能力の応用なのでしょうが(笑) 
 
でも水月、重吾、香燐」、彼らの能力も元はと言えば「人柱力六道仙人」の能力(つまりは十尾由来の能力)と思われるので、その能力を取り込んだ大蛇丸と 今回の「十オビの体の使い方」が似ているのも納得できるのです。 
33巻当時は「意味の分からなかった大蛇丸の気持ち悪い戦い方」も、ありゃ六道仙人化に向けての「試験」だったのだと・・・けして「奇行」でも「奇癖」でもなかったのだ、と(笑)
 
 
 
 
(その2へ続けます、長文すみません)。