ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 683:お前と同じ夢をみた 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ32号) その2

NARUTO 683:お前と同じ夢をみた (2)

 
・自然との一体化
 
(そして、サスケと離された本体ナルトに、氷柱が襲い掛かるのだが…)
 
 カブトの「仙法・無機転生」にも似てますが、カグヤの「神法(おそらく)」はさらに高いレベル…ナルトが言うように《自然と一体化してる》といったほうが的確なのかもしれません。一体化というか「自然そのもの」かな。 
 このカグヤの能力は、本来「神樹(あるいは十尾)」の能力じゃないかと思うんですよね…《地を裂き山を動かし海を飲む》…自然そのものである十尾(天目一箇神、でいだらぼっち、ダタラ)の能力ではないかと。 そしてカグヤの不思議な《時空間の能力》も、本来は十尾=神の能力のような気がするんですが、はてどうなんだろう…? 
 どうもなぁ…私にはかぐや母さんが「ラスボス」とは思えなくって、ラストの敵は九尾事件の「本当の黒幕」、《自然発生的な天災のような存在》じゃないかと思えちゃうのですがね…。 
 
 
(そして、カグヤが別空間から出てくるのを見て、オビトが分析する)
 
 
・時空間忍術の「秘密」
 
 
「……」
 
(時空間の類いだな)
 
「サスケは急に感知できなくなったと言ったな なら別空間にとばされたと想像できる」 
「奴は時空間から出て来やがった オレの瞳術とよく似た能力だ」
 
「…もう一度奴が空間を繋げ 開いたと同時にオレの神威と共鳴させれば まず間違いなく入り込める そこにサスケがいればこっちに連れて帰って来る事はできる…」
  
 サスケがいるのは「別空間」、それを繋いだ「カグヤが出入りする黒い時空の扉のようなモノ」は「カグヤの時空間」。
 カグヤの時空間は薄っぺらい板のようにも見え、そこに突っ込んだナルトの指が「サスケのいる別空間」から見えていた…つまりカグヤの時空間は厚さ数センチぐらいまで圧縮されるんだろうか(こういう認識でいいのかなぁ?)。
 
 瞬時に《ボフン!》と別の空間に移動できる「口寄せの術」も、《フッ》と瞬間に移動できる「飛雷神の術」も、移動の際に通過する時空間はこのように「圧縮された状態」にされ、A空間とB空間を瞬時に接続するのだろうか(何言ってるか分からなくなってきましたな…笑) 
 時空間とは「移動」の際には圧縮され、「滞在時」には広がる(神威の空間のように)…カグヤの時空間も「中に滞在している時は」ひろ~い空間なのかもしれません。
 
しかし、オビトはどうやってカグヤの時空間能力と神威を「共鳴」させるんだろうか… 「共鳴」って言葉を使うと何でも説明できちゃう気がするけど、うまく説明を略されたような気もするし、結局よく分からん…でも、そこは“共鳴”ってことで(笑)
 
で、時空間については、以前「公共スペースなのか、プライベートスペースなのか」という疑問を持っていたのですが、その疑問に関する答えは597話(時空間忍術の秘密)でカカシが「神威の時空間はオビトの眼専用スペースである」という答えを出してくれました。 つまり、一口に「時空間」といっても、1つの広大なスペースがある訳ではなく「個々の時空間」があるってこと…。なら「口寄せ用の時空間」は動物ごとに違うのか?とか、飛雷神の術の時空間はどうなってるんだ?とか、考え出すとキリが無い。 
 
 以前は「神」の名がつく時空間忍術のスペースは、共通して「神の空間」じゃないかと考えていたんです。 神威も、飛雷神も、その時空間は「神の懐」なんじゃないだろうか、とね。
 その推測はあくまで推測に過ぎなかったんですが、しかし実際にオビトの「神威」が「神法」を使うカグヤの能力と似ているのなら、神威はやはり「神の力」…神の領域に出入りできる術という意味じゃないかと思ったり、時空間を飛べる「飛雷神」も神の領域を通過できる術じゃないかと思ってしまうんです。
 
 そして、次のオビトの言葉もちょいと気になったんです、
 
ただ…それには膨大なチャクラがいる…オレの時空間じゃないからな」。
 
 どうやら、やはり「カグヤの時空間」と「オビトの時空間」も別らしいですが(ホントにそうなのかな…とちょっと疑ってるけど)、それはさておき…気になったのは《膨大なチャクラがいる》という点。 
他人様の時空間に出入りするには「膨大なチャクラがいる」…しかも「分身ナルトのチャクラ」を借りても足りず「サクラの百豪のチャクラ」を借りて「それで限度いっぱい」(ギリギリ足りるって意味…?)らしい。
 
《膨大なチャクラが必要》…ここが重要ポイントに思えるんです。
 
そもそも時空間忍術は、膨大なチャクラが必要な高度な術で、基本的な時空間忍術である「口寄せの術」でさえ、かなりのチャクラを必要とします。 自来也がまず最初にナルトに教えた術も「口寄せの術」でしたが、当時のナルトのチャクラでは「おたまじゃくし」しか口寄せできず、《九喇嘛のチャクラを借りることで、いきなり蝦蟇ブン太口寄せに成功した》…(11巻)。
 
 
(というか、自来也がナルトに初めて会っていきなり「時空間忍術の手ほどき」をしたうえ、「九尾チャクラを解放させて時空間忍術を使わせてみた」あの実験は、いったい何を物語る?と考えちまうのです。アレは《ナルトが九尾チャクラを使って飛雷神を完成させるための第一歩》だったんじゃないかと思えてなりません)
 
 
それに九尾事件当日、ミナトが九喇嘛ごと飛雷神で飛ぼうとして、「これほど大きなモノ(九喇嘛)を飛ばすのはそれなりのチャクラがいる!」と言っており、さらに、カカシが神威で八尾を出し入れした時も「八尾ほど大きなものを出し入れするのは…やはり負担がデカイね」と言っている。ようするに、時空間忍術をアレコレと応用して使いこなすにも《膨大なチャクラが要る》ということ…
 
 つまり、大掛りな時空間忍術を使いこなすには膨大なチャクラ…「尾獣チャクラ」の利用が欠かせないという事なんじゃないだろうか。
だから…自来也が言っていた「ミナトがナルトに完成させたかった“あの術”」とは、時空間忍術(飛雷神)なのではないか…と推測してしまうんです。 今回のオビトの《膨大なチャクラが必要》発言も、そこに繋がるんじゃないか?なんて思えちゃうんですよね。
 
それに、ミナトが《ナルトに九尾のチャクラを封印した》のは、九尾事件の「仮面の男がいずれ里に災いをもたらすと考えたから」でもありますが、ミナトは仮面の男が「ミナト以上の時空間忍術の使い手」であると分析していた… つまり、九尾チャクラは「仮面の男以上の時空間忍術の完成の為に」ナルトに封印したとも考えられるんです。膨大なチャクラを必要とする、高度な時空間忍術の為に…
 
でも今までナルトは、ナルト自身が飛雷神を使わなくても、周囲にはカカシがいたり穢土転生の扉間やミナトがいたおかげで「使えなくても大丈夫」だったんですよね。 それにミナトも、せっかく息子に会えたのに「飛雷神を直伝」するつもりも無さそうだった… 
 
 ミナトがナルトに飛雷神を教えようとしない理由には、ミナトは「九尾事件の黒幕・オビトとはもう戦ったから事件は解決済み」と思ってるから…というのもあると思うんです。 だから、ナルトが「飛雷神を覚える必要ももうない」とミナトは思ってるかもしれない。 
だけど九尾事件の「本当の黒幕」の問題もあるし、今後の「神とやら」との闘いに「時空間忍術」は不可欠と思われ、ナルトが時空間忍術を必要とするのは「これから」じゃないだろうか…と思います。
 
 もっとも、ナルトは「一人で飛雷神を使いこなして完成させる」のではなく、サスケと協力して、あるいはオビトや他の仲間達と協力して「あの術=飛雷神を完成させる」のではないか…なんて考えたりします。今回の、オビトとの「協力作戦」のように。
 
 
先週、先々週でナルトがいきなり《あの術》なんて思わせぶりな事を言いだして、結局それは《お色気の術だった》という見事なオチがあったわけですが、アレはキッシーの見事なフェイントだったと思っています(笑)
 
本当に本当の《あの術》が登場するのは、「もうすぐ」という事なんじゃないだろうか…?  
 
 
そして…
 
 
・サクラの「言葉遣い」の変化なんですが。
 
「私の百豪のチャクラがあっても足りませんか?」
 
(それで限度いっぱいだ、二人ともオレと来いというオビトの言葉に、)
 
「ハイ…」
 
サクラ…いきなりオビトに丁寧な口調になってるし(笑)
これって、カカシ先生に対する口調よりも丁寧だし『綱手師匠に対する口調と一緒のレベル』…実に丁寧。
 
なんでなのかな… オビトの言動を見ていて「信頼できる」ようになったのか、特にオビトが《サスケを助けようとしている》事が、一気に信頼度アップにつながったのか…?とも思ったんですが(それももちろんあると思うんだけど)、この毅然とした丁寧な言葉遣いは、「サクラの本気を示す」ものじゃないかとも思いました。
 
 サクラが「百豪のチャクラ提供を申し出た」決意… それは「サスケを助けたい」想いからですよね。 彼女が長い間溜めてきたチャクラ…それは「サスケへの道」でもありました。 今こそ、それを使う時…その決意がサクラの口調を「迷いのない、しっかりとした毅然とした口調」にさせたのでしょうか。
 
それに「憎い敵だったオビト」が少しずつ「本心」を見せていく姿を、サクラは近くで見ていて…オビトを「信じられるようになった」。 その道のりも、サクラにとっては「サスケを信じる道のり」と重なるのでしょうか。
 かつては自分に刃を向けたサスケだけど、その本当の心は優しく、仲間を守る想いでいっぱいなのだと「信じる」… 鉄の国国境の「橋での時」…サクラが決意した「ナルトとサスケの二人を信じる」気持ちを「しっかりとした口調で」サクラは再確認してるのかもしれない…とも思います。 
 
 
(そして「本心を素直に見せていくオビト」の姿に「サスケ」を重ねようとしているのはナルトも…じゃないだろうか)。
 
 
「サスケがその空間にいるかどうかも分からない だがまずは奴の懐に入り
…必ずサスケはオレが見つけ お前の本体まで届ける」
 
 
「……」 (じっとオビトを見つめるナルト) 
 
 
 オビトが「負けて」から既に色々あったけど、考えたら「ナルトとオビト」が直接会話するのって「対決以来」でしたね(時空間内でも一言二言交したかもしれませんが)。
 面をひっぺがしても「なかなか心の仮面を取らなかった」オビトが、やっと「心の仮面」も取って、素直に「本当に考えている事」を言うようになった… 
ナルト、嬉しそう…思わずナルトも「本心から」素直に礼をいう事が出来たのでしょうか。
 
 
「…オビト… オレのこと助けてくれてありがとう…
そして サスケまで…」  (ペコリ)
 
 
「……」
「…こんなオレに礼など言うな 敵を見てろ」
  
ナルトの《ペコリ》が可愛らしいし、なんとも心温まるナルトらしい一コマ… 
さっきまで本気で闘っていた敵が自分や友を助けてくれ、その「敵」と心を通わせ、そして言う《ありがとう》… これこそNARUTO-ナルト-という物語だと私は思ってます。 第1巻第1話、イルカがナルトに涙を流して心を通わせた時から始まった、この物語の「真骨頂」はこういうところにある…と感じています。 
今までナルトは「敵」と一緒に泣いたり、敵に託してもらったり、色々とあったけど…敵に「ありがとう」と言ったのは、今回が初めてじゃないのかな。
 
《敵を憎むのではなく、敵に「ありがとう」といえるぐらいの「愛情」…それがNARUTOの描く「愛」だと私は思う… 》と 673話感想その2でも書いたのですが(サクラがオビトに言った「ありがとう」に関して)、この忍世界の争いを変えるのが「ありがとう」の気持ちだと私は真剣に考えてます。 
 
憎むべき敵に「ありがとう」なんて言うのは、本来なら「ありえない」し、今までだったら「絶対やってはならない事」だったハズ…それこそ、あんな局面で「ハーレムの術」をかますぐらい「ありえない、常識破りな、だけど今まで誰もやらなかったこと」だと思います。 今までの常識とやらを覆したサクラやナルトの「ありがとう」は、大きな大きな世界を変える一歩だったと確信しています(いずれは、ありがとうをカグヤや十尾に伝えられればいいんだけど)。
 
 
敵へのありがとう(と思える気持ち)が、世界を救う…そう思ってます。
 
 
「ありがとう」と言われたオビトは「こんなオレに礼など言うな」なんて表情一つ変えずにいますが、内心は《嬉しかったはず》。
(マダラ爺ちゃんが、オビトに「爺ちゃんが助けてくれたのか…ありがとう」と言われた時を思い出してしまう)。
 
 「敵を見てろ」なんて言ったのは「オレの方を見るな」という、ちょっと照れ隠し的な一言でもあったんじゃないだろうか。 こういう時、表情を変えずに前を見たまま…というのは、この前「波の国でナルトを守ったサスケのエピソード」をナルトに指摘された時のサスケと同じ…。
 今は素直じゃないサスケだけど、きっとオビトみたいに「素直に思ってる事を言ってくれる時が来る」って、ナルトは思ったんじゃないのかな。
 
 
「もう… 面はねーんだな」 (嬉しそうなナルト)
 
 
 
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 (相変わらず、キッシーが描く「背中」は語る語る… って是非本物を見て下さい)
 
「オレは…カカシの友であり お前の父の部下であり… サスケと同じうちはであり そして…」
 
「オレはお前と同じ夢を見た先輩… ―――だった」
 
「時間のないオレが今さら詭弁を垂れるつもりはない ただ…」
「せめてお前達より前を歩いて…」
 
「死なせてくれ」
 
 
「死なせてくれ」って…ここでも「死ぬ覚悟」発言ですね。昔は、あんなに「生きる」ことにこだわっていたのに。でも、やっぱり「時間のないオレ」ってのが気になります。どういう意味なんだろ…「時間のない」ってのは。
 
それに、 前にマダラの前で「うちはオビト宣言」をした時は「火影を語りたかった」と言っていたし、今回は「同じ夢を見た先輩だった」…。いずれにしても「過去形」なんですね。 せっかく生きているんだし、せっかく「自分」に戻ったのだから、過去形なんかにしないで「同じ夢を見る先輩」であってほしいし、「火影を語りたい」であってもいいと思う。
 
なのに「過去形」…
 
その「過去形」にしなければならない理由、「現在形や未来」に出来ない理由が《こんなオレ》…火影を語ったり夢を見る資格のないオレという意味ならともかく、時間のないオレ》に在るのだとしたら…オビトの《せめて》という言葉と《(こうやって)死なせてくれ》という言葉が、あまりにも切なく聞こえます。 オビトに残された時間は本当に「残り僅か」なのだろうか…?
 
 ナルトの陽遁による復活(回復)は『一時的なモノ』ではないと思うし(この前、ガイを回復させたときには「もうガイ先生は死なない」と言っていたので)、それ以外の理由で、オビトは何らかの「制約」…制限時間を受けている感じがします。
 
 
《もうずいぶんと遅い…》 《約束の時間だ》
《オレには決して譲れないものがある》
 
 
62巻で「十尾復活」を始めた時の、これらのオビトのセリフも気になっているのですが、27巻外伝のオープニングでオビトが必死に走って《…このままじゃ殺される!間に合うか!?》と(少々意味不明な事を)言ってたのも気になっています(あれが今後に繋がるのかどうか…)。
 オビトは…誰と何を約束しているのか。それは《自分の命と引き換え》のような類のモノなのか…マダラ「以外」の年寄りとも「会って」いたりするんだろうか…? オビトってのは、やっぱりナルトそっくりな「本当にいい奴」なんだろうと思うんで…それだけに「理由」が気になります。
  
「面はもうねーんだな」とナルトに言われたけど、確かにもうオビトは「本心」は隠さないかもしれない。 だけど、それでもまだオビトは何かを隠してる。
それでも「時間のないオレ」なんて言ったのは、ああ言われて完全に「隠しきれなくなった」んだろうか…? 
 
 でも、なんだかこれはオビトだけの問題じゃなく、もっと大きな問題に繋がってるようにも思え、オビト一人で抱え込む事じゃないと思うんですよね。
そろそろ…「オビトの本当の真実」も見えてくるでしょうか(それが「全ての謎」に繋がっていく気もする)。そしてやっぱりオビトには、その目で…やっと戻ってきた自分の目で、これから先をナルト達と、カカシ達と一緒に「見て」欲しい、見なくちゃダメでしょ!と思います。だって、やっとオビトは「帰って」きたのだから。
 
もう忍達は「死の覚悟」ではなく「生きる希望」を持たなくては…と思うし、ここから先、誰であろうと仲間は一人も死んではいけない、死なせてはいけない。
 オビトにも「同じ夢を見た―」と過去形にせず、「同じ夢を見る先輩」と言って欲しい…と願っています。 そしてきっと「生きて」くれるだろう…と思っています。
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
 
☆カグヤの時空間に飛び込むことを「奴の懐に入る」という喩えをしているオビトですが、カグヤの時空間とは本当に「カグヤの時空間」なんだろうか…「十尾」の空間だったりしないのかなぁ。それに、マダラは何処にいるんだろうか。
 
 ☆一番気になってる「グルグル」…グルグルの着ぐるみの「中」も時空間みたいな広大なスペースなんですよね(603話)…あれ気になってます。
 
☆それから輪廻眼になっていない「サスケの右目」も…どうなるんだろう。
 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/07/08)