ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 644:分かってる 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ40号) その2

NARUTO 644:分かってる その2

(その1の続きです)
 
7.まさに「枠越え」。
 
(忍達全員とナルト経由でチャクラでつながり、全員を見事、飛雷神で飛ばしたミナト)
 
「瞬身の術だな」 (シノ)
「ナルトの奴 こんなことまでできたか!?」 (キバ)
「…ナルトくんのチャクラだけじゃない…」 (ヒナタ)
 
シノ、これは「時空間忍術」だぞ・・と言いたくなるんだけど、時空間忍術での「一瞬の移動」も、広義では「瞬身の術」扱いになるみたいですね。 忍達が結界という「枠」越えをできたのは、まさに「尾獣と人間が分かり合えたから」こその枠越え、今までの常識(枠)を越えたからこそ出来た事。
 
 
8.扉間とミナトの「心で分かり合う」モノ
 
「…四代目…」
「お前はこれで忍の皆を2度救った事になるな (扉間)
 
やはり優しい人だ、扉間は!(扉間株上昇が止まること知らず)。 上司としたらもう最高のタイプですな・・
 
今までも“さり気なく”ミナトをフォローしたり引っ張ったり、色々とサポートしてきた扉間なんですが、ミナトが「仲間を救えなかった」過去に落ち込んでいた事を察して、ちゃんとこう言った言葉を掛けてあげる・・・
扉間がミナトを「放っておけない」のは、扉間にはミナトの気持ちが痛いほどわかるからじゃないだろうか・・・扉間にも「仲間や部下を守れなかった過去」があったに違いない。
 
大蛇丸に穢土転された火影達のうち、柱間とヒルゼンは「己の失敗」を潔く認めて、うちはの集会所で「反省会」やってましたよね。 
だけど、ミナトと扉間の2人は「己の失敗」をあまり認めてる感じはなかったんです。 ミナトはヒルゼンを慰めたり、せいぜい「期待されてたのに早死にしちゃって」程度の「反省」で・・・正直、反省するポイントがズレてるような気もしてました(ゴラッ)。 
 
扉間だって、大蛇丸に「失敗」を指摘されても一向に認めようとはしなかったし・・・彼らは《自分達は失敗はしてない》と本気で思ってたのかもしれないし、いや、自分にそう言い聞かせて「思い込んで」いたのかもしれない。 火影とは「失敗してはならない」存在なのかもしれないから・・ 
でも、ミナトが「己の失敗」を引きずり出されて「落ち込んでいた時」…扉間もミナトの姿に己を重ねつつ、己の失敗を素直に見つめ直していたのかもしれないですよね。 『同じ火影として』扉間には、ミナトの心の痛みがよーく「分かった」んじゃないだろうか。
 
「…失敗の数の方が多いですから…」
「まだまだこれからです」 (ミナト)
 
「・・・・・・」 (ナルト)
 
ナルト、何だか・・嬉しそう。 失敗にめげずに「これから」を見つめるミナトの姿は、かつてヒナタがナルトに言ってくれた《誇り高き失敗者》に見えたのかもしれない。 やっぱり、父ちゃんは「カッコいい」って。
 
 
9.サスケの「枠越え」・・・②
 
「何をした?」 (重吾)
 
「父ちゃんが連合の全員を結界の外へ飛ばしてくれたんだってばよ」 (ナルト)
 
「あの術で全員だと?」
「…どうやって…」 (サスケ)
 
(「オレ自身かオレのチャクラが“間接的にでも”触れていなければ飛ばせない」というミナトの言葉を再び思い出すサスケ。 そして自分を掴んでいる「九尾のチャクラ」を見る・・)  サスケは、この脱出を可能にしたのは「九尾の協力」のおかげだと・・悟ったはず。
 
サスケにとって「全員を救う」という発想は「枠外」だっただろうし、ましてや「尾獣と人間」が共闘共存可能なんてことは、改めて衝撃的な事だったんじゃないだろうか(表情は変わってはいませんが)。 これも、尾獣は「焼き尽くす」なんて考えていたサスケにとって、発想の「枠」を完全に破壊されるような衝撃だったのではないでしょうか。 サスケの考えは、少しずつ「変わって」いくんじゃないのかな・・?
 
 
8.ナルトの「理解力」
 
「皆には オレと九喇嘛のチャクラを前もって渡してくっつけてあったんだってばよ」
「とりあえず父ちゃんとチャクラと皆が・・えっと・・」 (ナルト)
 
「間接的に…」 (ミナト)
 
「そっ!カンセツテキにくっついてりゃいいんだから…」
 
ナルト・・・《間接的》の意味、分かってなかったのね(笑) 
 
ナルトにとって「意味が分からない言葉」が「カタカナ」になってしまうのは、ご承知の通り。
なんだか・・567話でナルトが仮面の説明をした時の「写輪眼と輪廻眼が繋がってて左目と右目で!左の胸に杭が刺さっててえっと…えっと!」のしどろもどろ状態を思い出します(笑)
でも・・ナルトは639話で「ミナトと間接的にでも繋がれば飛ばしてもらえる」事はちゃんと分かってて即、応用してるんですよね(で、サスケは戸惑いつつナルトの「理解力」に感心していた)、でもナルトは「理屈では」分かってなかったみたいだし、どうやら「感覚」で分かってたっぽい・・・いかにもナルトらしい(笑)
 
一方のサスケは「間接的」とちゃんと頭の中で漢字変換してるし、勿論「理屈で」分かってる・・理解してる。
同じ「理解」でも、ナルトとサスケ・・・この2人の「理解のしかた」は全然違う。
 
「理解」というモノには2つの意味がありまして(という話は、前から読んでくださってる方には繰り返しになるので恐縮ですが、この「意味の違い」は今後重要な意味を持ってくると自分は考えているので、どうかご容赦)・・
 
① アタマ(理屈)で分かる理解
② 心で分かる理解・・・大まかに言えばこの2つ。
 
どっちも大切な「理解」ですが、今までの忍システムの中で重要視されてきたのは①のほうの「理解」・・・相手の特徴や弱点を見抜き分析し、作戦を構築するための「理解」…要するに敵を倒すための「理解」です 
カカシやシカマル、サスケが得意とするのがこっちの「理解」。 (詳細は※過去記事「カカシの理解力」にて)
 
しかし、これから先大切になってくるのは、今までの忍達には「要らないモン」とされてきた②のほうの理解…「心で分かる理解」じゃないかと思っています。
要するに他人の気持ちを分かるための「理解」。 相手の心を知り、心の痛みを想う「理解」…自来也が言っていた「憎しみを無くすために分かり合う、本当の意味での理解」ってやつです。
 
今までの忍世界の「常識」では“要らないもの”とされていた「心での理解」…それを少しずつ忍達は「取り戻して」いってますよね。 ミナトの心の痛みを「分かった=理解した」扉間も、その一人。 我愛羅の心の痛みを分かった(理解した)我愛羅父さまもその一人。 そして、ナルトの「今までの心の苦しみ」を分かった(理解した)ミナトだって・・・ 
 
とはいうものの、インテリ扉間の「①の意味での理解力」はやはり流石です。 今回の「枠越え劇」のカラクリも、扉間の「解説」ならよーく分かる。
 
9.影分身の「原理」
 
「影分身の原理を利用したのだ」
「己のチャクラを分散し離しても 少量でも消さずに残しておけば」
「本体が再びチャクラをコントロールしようと練った時 分散したチャクラは共鳴を起こして連動する」
「つまりナルトのチャクラに四代目のチャクラを接触させ 連合の皆に残っているナルトのチャクラと連結させたという事だ」  「そうだな…ナルト…」 
 
「え!?…そうなの?」 
 
「…もういい…」
 
「二代目のおっちゃんはオレの影分身の事も詳しいんだな…!」
 
「ワシが作った術だ!ワシの術だ!」
 
…お笑いコンビ結成ですか(笑)
 
しかし「影分身」まで扉間が開発した術だったとは…いや、大した発明家です(だけど扉間の術、結構「禁術」も多いんじゃ…)。 ナルトが第一話で盗み出した禁術の巻物は、二代目の開発した「禁術リスト」だったりして…ナルトが最初に覚えた術が「穢土転生」じゃなくってよかった(笑) 
ちなみに、あの巻物の一件はナルトに「真実を伝えるキッカケを作るために」ミズキが「里の密命を受けて」命令で起こした「作られた事件」だったのではないかという、疑惑臭をちょい感じてもいます(妄想レベルですが…)陰の功労者、ミズキ先生はどうしてるだろう・・
 
実は先週書いた雑考の「追加」では、当初「影分身」についても書いていたんです・・長文になり過ぎたので削除したんですが、ミナトの「チャクラを二分する」能力が、影分身の「己のチャクラを二分する」能力と関係あるんだろうか?という点が少々気になりまして(理屈はわかんないけど)。 
そしてさらに危険な「多重影分身」・・・これはナルトじゃなければ「無理!」と思っちゃいますが、第4巻で「ハッタリ」とはいえ、かなりの数の多重影分身をやってのけてるカカシの「チャクラ量」は、ナルトの四分の一とはいえ、一般から見たら相当な量の持ち主ではなかろうかと思えるのです(血筋的にも「獣」っぽいし)。
 
「影分身」だって、誰でも出来るという訳じゃなさそうだし、実際に使える顔ぶれを見ても・・《扉間、ヒルゼン、木ノ葉丸、カカシ、キバ・・》ザッと見たところでは「獣系」を感じさせる血筋の面々でして、それなりの高度な技術と持って生まれた能力、そしてチャクラ量が無いと出来ない術だろうと思えるのです。 だから・・・キバが影分身をできるようになった事を、もっと褒めてあげようよ(笑)
 
しかし《本体がチャクラを練った時、分散したチャクラも共鳴し連動》という原理は大変興味深いモノがありますね、コレ。
 
呪印やら黒棒による本体の支配(コントロール)、同一写輪眼の共鳴、尾獣達はどうなんだろう。
それにこの原理は「飛雷神の術の原理」にも通じるモノがあるんじゃないだろうか(分散したチャクラ=マーキングが共鳴し連動)等々、いろいろな「謎」にもつながりそうです。
 
(その3、ミナトとナルトの話に続けます・・長文ごめんなさい)