ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 644:分かってる 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ40号) その1

NARUTO 644:分かってる その1

イメージ 1
 
 
「言いてェ事は口うるせェー母ちゃんと同じだろ!」
「もう分かってっからなっ!」
 
ナルトが前にクシナに見せたような、クシャっとした笑顔。 そして、ミナトが見せた「涙」。
いつの間にか、ナルトも「少年」から一人前の「男」になったな・・と、あのナルトがこんなにも成長したんだと、読者のこちらも思わずウルウル。本当ならあとちょっとで、お酒を酌み交わしながら2人でこんな会話をしたんだろうなぁ・・なんて思いながら。
 
どっちかというと、ナルトのほうが実は「しっかり者」なんじゃないか・・・最近のミナトとナルトを見ていると、そんなふうにも思える。 もう「親が守ってあげる」年齢じゃなくって、逆に親父さんを「助けてあげる」年齢になっていたんだな、と・・・ 何だかそれがいっそう、「微笑ましい」。
 
 
1.さて、ミナトとナルトが合わせた「拳」ですが・・・
 
トランス(変圧器)親子の繋がり方は、ジグソーパズルというか、凹凸みたいというか・・白ゼツのように《ビリビリ》とした、電気信号的なものでチャクラのやり取りをしているんじゃないかと想像しております。
 
「元々はワシ達は一つだったからな」の陰チャクラ九喇嘛の言葉に、「もともとうちはと千手は一つだ」のオビトの言葉(54巻)を連想しちゃいます。 
いずれ、運命に選ばれた二人である《ナルトとサスケをぶつけることで》うちはと千手を「一つに」することが、オビトにとって最大の関心事なんじゃないかと思えるのですが、オビトは相変わらず「ジっとナルトとミナトの様子を観察」してますね。 
今のオビトは“その時”に向けての『準備』を進めているのではないか・・・そして“その時”、元祖・六道仙人が封印を解かれて「ご出現」なんてこともあり得るのではないか・・と妄想してしまいます。 「最初に運命に選ばれた2人」であるマダラが、今になって「柱間」を手に入れようとして闘っているのも、「そのため」だったりしないだろうか・・? 
 
以前オビトが言っていた「約束の時間」・・・その「約束相手」は十尾じゃないかとずっと書いてまいりましたが、その相手が六道仙人(ご本人)じゃないかという考えも、実は捨てがたいのです。 六道仙人の前で、忍達が「宿題の答え」を提出する時間が迫っているのではないか?とも考えられる・・・
 
 
2.シカマルの「枠(リミット)」
 
《火影達の結界でも尾獣玉を通しもしなかった…》
《結界を見る限り赤色…おそらく火影達の結界と同等レベルのものと見て間違いない…!!》
 
《オレ達の力であれほどの結界を破るのは無理だ…なら…》
 
「・・・・・・」
 
《くそ!!!何も思い浮かばねーよ オヤジ!!》 (シカマル)
 
え・・・シカマルが何も思い浮かばねェ??
 
いや正直言うと、今までのシカマルは少々「優秀過ぎ」と感じておりました。
彼が「熟考モード」に入る度に、失敗する感じがしない・・・なので(またかぁ)と思っておりました(すみません)。 だから、シカマル不発・・・これは「自然」に思えるんです。 シカマルだって「失敗」はあって当然…それに親父さんのシカクだって、沢山「失敗」や「不発」はしてきたハズ。 
 
シカマルの《理解力》・・・蓄積した知識から必要なモノを取り出し、情報と照らし合わせ、状況を分析していくやり方・・・「今まで」は、それで上手くいってたと思うんです。 でも、《オレ達の力であれほどの結界を破るのは無理だ…なら…》で思考が行き詰ってしまったように、シカマルにはまだ《尾獣の力を借りる》という発想はないんですよね・・《オレ達の力》に限定してしまった事に、今のシカマルの「常識の枠(リミット)」があるのではないか・・?
 
642話でのオビト発言《オレは今 忍の祖と同じ力を手にしたのだ 今までのお前らの常識では計れはせんぞ》にもあるように、これからはシカマルにも《常識外し》が必要だと思うんです。 常識という「リミッター」を外すことが。
 
 
3.ミナトの「枠」越え
 
 
(クシナはもう会ったかい?)
(…本当に大きくなったよ…ナルトは)
 
(・・・・・・)
(ごめんなぁ… ナルト……)
 
(ここまで… 本当に色々大変だっただろうに…!)
 
ミナトがナルトに謝ったのは、47巻での再会以来…というか、穢土転されてからは初めてかな?
でも47巻では「色々…大変だったんだよな…」 「すまなかった」とは言ってたものの、アレは心から謝った言葉には思えなかった(私には・・ですが)。 あの時、ミナトは微笑みながら、ナルトの「今まですっげー大変だったんだぞ!」という訴えも「子供っぽい可愛い甘え」ぐらいに考えていたんじゃないだろうか?ミナトはナルトの苦労を、本当には分かっちゃいなかった…分かろうとはしてなかった。
 
忍なら「堪え忍ぶ」のは当たり前・・・ナルトも“火影の息子なら”立派に堪え忍んでくれると思っていたのかもしれないけど、「堪え忍ぶ」事の苦しさ、辛さは本当はミナト自身がよく知っている。 ミナトは己の「感情」を解放したことで、ナルトの「心の痛み」も分かったんじゃないだろうか。
《今までの苦労を親に見せようとはしない》今のナルトの横顔に、ミナトは・・“ナルトもすっげー大変だった”ことを、ようやく「本当に分かる」事が出来たんじゃないでしょうか。 
そして「信じている」という言葉が、ナルトにとって重荷となり、呪印のようになってしまったのではないかと・・・「頑張らせてしまった」ことに責任を感じているかもしれない。 
 
イメージ 2
 
じわ~・・っと『目頭が熱くなっていく』ミナトの画が・・・4コマかけて描かれている・・・
 
「涙が溢れそうになっているのを堪えている」のが、細かい横線がいっぱい目の下に描かれることで表現されているわけですが、先週643話の雑考で《目の下の描かれた細かい横線…うるっときた時に描かれるような線》と説明したのは、まさにコレが言いたかったんです。 
 
先週の模写があまりに下手で分かり辛かったので、本物を参考までに載せさせていただきますが・・(↓)
 
イメージ 3
 
オビトの目の下に描かれた線も、ミナトの目の下の線と同じようなモノに見え(影とも違う)、オビトは「こっそり」ナルトとミナトのやり取りに「目頭が熱くなっていた」のではないか・・と推測した次第です。 
“意味も無く”岸本先生がこのような描写をされるハズがなく・・・《本心をまだ明かす訳にはいかぬキャラ》の本心は、こういう細かい部分にこそひっそりと、しかし「確実に」描かれているものじゃないかと・・・私としては、こういった描写は「見逃しちゃならないのでは」と考えています。キッシーは無意味な描写なしない方での・・・。
 
 
4.九喇嘛チャクラ「再点火」
 
(ナルト×九喇嘛のチャクラが忍達を再び包む・・・)
 
「こ・・・これはナルトくんの!」 (リー)
 
まだ忍達にとって、コレはまだ「ナルトのチャクラ」なんですな、「九尾とナルトのチャクラ」ではなくって。
しかし前に配ったあのチャクラ、消えていたわけでは無かったんですね。 「一斉に再点火」とは・・・ナルトが全忍にどうやって(それこそ一瞬で)再び九喇嘛のチャクラを再配達するのか、その点私は考えてはいなかったんですが・・・この「理屈」については『インテリ扉間』が最後で解説してくれてますんで、後述ということで・・・
 
「気付いてるかよ八つっあん♪ 二人の九尾を感じる 明と暗♪」 (ビーも九尾を「二人」って人扱いなんですね)
《こりゃ九尾だけじゃねーぞ…》 (八つっあん)
 
もしかして、ナルトの中の「尾獣達」も・・?
 
前にチャクラを配った全忍に(さっきより大きな)九喇嘛チャクラが「一斉再点火」ということは、時空間に居るハズのカカシにも、莫大なチャクラが「再点火」してる可能性もアリでしょうか・・だとしたら、カカシはそれこそ「トンでも無く大規模なモノ、大人数の人達」を神威で転送できそう(と期待)。
 
 
5.サスケの「枠越え」その①
 
「サスケ このままではマズイ 結界の外へ出るぞ」
「蛇の逆口寄せを使え」 (重吾)
 
重吾とサスケについては、以前の記事重吾とサスケと(大蛇丸)の「Road to Sennin」にて少々考えましたが、しかし、それにしても「徹底して」重吾はサスケを守りますね。 重吾は、サスケを守る事に特別な「使命感」を持っているんじゃないかと感じることがあります。 重吾の一族には“仙人の器”を持つ救世主がいつか現れるという「預言」でも伝わっているんじゃないだろうか(?)
 
「逆口寄せ」・・・サスケは以前、デイダラの「CO」から逃れる為にマンダを口寄せして中に入り、水月に口寄せしてもらって「時空間から出してもらってた」事はありますよね。 
ナルトは何度か妙木山に「逆口寄せ」されていますが、「逆口寄せ」とは動物側から人間を口寄せする事を言うのだと思いますが、カブトも二代目マンダに入って時空間に逃げたことがある・・・あの時も「蛇の逆口寄せ」を使っていたのかもしれません(54巻でのこと)。 飛雷神を使えない人でも、動物を口寄せできる人なら「逆口寄せ」で時空間移動は可能そうだし、扉間が飛雷神を開発したのも「逆口寄せ」がヒントになったのではないか・・も考えています。
 
「そのつもりだ… お前とナルトは一緒に連れていく」 (サスケ)
 
サスケが逆口寄せで連れて行ける人数は限られているだろうから、「重吾とナルト」というのがサスケにとって「勝つための選択」ということになるのでしょうか(サ・・サクラちゃんは?)。
忍というモノは、しばしば厳しい「究極の選択」を迫られることがありますが、例えばサクモが迫られた「仲間の命か、任務か」も究極の選択だし、561話でドダイが下した「勝つために、救える命を犠牲にして影分身のナルトを守った」選択も究極の選択。
サスケの場合は、苦渋の選択というよりは、はじめっから「全員を助ける」ことは不可能だとして「考えてなかった」ような気もしますが・・・
 
 
6.「消し飛べ」?
 
《そんなもので十尾の尾獣玉4つからなる共鳴爆破に耐えられはせん》
 
《消し飛べ》  (オビト)
 
この時のオビトの輪廻眼・・・今までナルトとミナトを蔭からこっそりと見ていた「何かを期待し、何かを思っているような目」とは違って、嘲笑するような目・・これもオビトの左の輪廻眼なの?と思わず思ってしまうような「違い」を感じ、少々戸惑っちゃっています。この「消し飛べ」とは、全部消えてしまえ~という言葉の意味どおりでいいのか、これも正直迷っています。 
この数週の雑考内で申し上げてきた、「消すという言葉はしばしば時空間に送るという意味で使われる」という件。 「消す」「飛ぶ」「時空間忍術用語」でもありますので、この《消し飛べ》の意味については、解釈に意図的に「幅」を持たせているようにも感じられ、少々迷うところがあるのです。
 
「オビト」については、ナルトにあそこまでこだわり、答えを出させようとしたり・・連合にあえて「自分を攻撃をさせたり」しているのは、まるで今後控える「本物のボス戦」への練習をさせてるようにも感じてしまう。 それだけに、オビトの攻撃的と思える発言には正直戸惑うんですが、これも何らかの「意図」があってのこととも思えるのです。 オビトが覗き見しながらずっと「神威の右眼」を隠してたのも、気になるんだけど・・
 
フシギバナだかラフレシアから十尾玉が発射、前回同様ボココン、ココココポ・・ドッ、シュー・・っと結界から吹き出す) 
 
前回、十尾が火影の結界内で1発飛ばした時の「結果」と似てますが、爆発後「ドッ」「ゴゴゴ」と2コマかけて描かれている点が少々違う・・・613話113頁の2コマ続き絵のような、不思議感が残るような効果。
 
「・・・これは・・・・」
 
黒チャクラの盾から出てきたオビトが、空っぽになった結界内を見てひとこと・・これは「皆が移動に成功」したことへの驚きか、それとも・・・? 
次週、オビトの「次の行動」が早くも気になります。
 
(その2へ続けます・・)