ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 647:後悔 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ43号) その3

NARUTO 647:後悔 その3

(その2の続きです)
 
・そして「ナルト同期達(同世代)」のことなのですが。
 
まず「サイ」なんですが、「大丈夫かい?サクラ・・」とずっとサクラに付き添ってるんですね。
「超獣戯画」を持つサイは、数少ない「空を飛ぶ忍」…だけど一人で飛んで逃げる事はせず、どうやらサクラの側にいた模様。 天地橋任務の時は、サクラが気を失って橋から落下した時、助けもせず『ただ任務だけ』こなそうとしたサイだったけど、変わりましたよね・・。 
以前は「名は無い、感情は無い、過去は無い、未来は無い・・あるのは任務」だった、道具になりきった「かつての忍」の典型とも言えたサイだけど、彼の「あれから今までの道程」は、忍達が自らの呪印を解いていく過程そのもの・・(という話を前もしましたっけ)、だから「サクラに寄り添い気遣う」今のサイは、「これからの忍」の在り方・・「仲間を何よりも大切にする忍」の姿に見えるんです。
 
しかし・・・ヤバい状況なのが「シカマル」。
 
(オヤジ すまねェ… どうやら直ぐにそっちに行きそうだ…)を聞く限り、かなり厳しい状況っぽい。 サクラが治療に入ったから大丈夫かなとは思うけど、案外とホントに直ぐに「そっち」に行く事もあり得たりで…なんて言っちゃうと、縁起でもない事を言うんじゃねェー!!と怒られそうですが(汗)、「そっち」が気になって仕方ないのです。 つまり、オヤジさん・・シカク達が居る場所が。
 
前々からボヤいている通り、私はシカクさん達本部の人達が「消えた」先は、「神威空間(時空間)」じゃないか疑惑を強烈に持っており、もし「神威の時空間=神居の空間=外道の居る空間=あの世との狭間」だとしたら、シカクさん達に遭遇する可能性はないだろうか?なんて・・・まぁ可能性って話に過ぎませんが、でもここで「わざわざ」シカマルが瀕死の状態になった点が気になるのであります。 
万が一、シカマルが「そっち」に行くようなことがあれば、シカクと共に作戦を練ってくれるのではないか…連合の「頭」が時空間に揃う事になるのではないか、などと考えてしまうんです(これ以上は妄想になりますのでやめておきますが・・)
 
 
そして、サクラ。
「これじゃ・・・こんなんじゃ・・・」 「戦う前に死んじゃうじゃない・・・!!」と言ってましたが、人間ってのは「タイムリミット」でも感じないと「今の大切さ」を実感できないモノなんですよね。 
「戦う」とは、なにも「敵と戦う」とは限らず「一生懸命挑戦する」という意味にも解釈できますが、だからこそ今できることをやらなくちゃいけない(やっぱり「今でしょ」になっちゃうんだけど)。
そういう意味でも、かなり過激ではありますが ラスト「15分間の設定」は、忍達の「本気」を量るための「賭け」・・・忍達が今まで何を学んできたかを示す為には、最高の舞台なのかもしれません。 
第一部最後の「リーの言葉」を思い出しちゃいます・・・「青春は待ってなんかくれませんよー!!」っていう・・。
 
 
・そして大活躍の「いの」の心伝身ですが。
 
今回も柱間に依頼されて「心伝身の術」を駆使するいの(心の声を皆に伝える)・・・その術を通して、ナルトの心の中が(声に加えて映像まで)全員に流出しちゃっているみたいなんだけど、コレ・・・どういう仕組みなんだろう? しかも《九喇嘛モード×仙人モード》状態になった事で「伝わった」らしい・・・一体どういうシステムなの??
 
(・・これ・・)

(・・感じる・・ これって・・ナルトの心が・・私の術を・・通して・・) (いの)

それこそ「一流の忍どうしの拳の会話」みたいに、皆を繋げている「九喇嘛由来のナルトチャクラ」を介して映像が伝わっているのかと思いましたが、でも九喇嘛チャクラを貰っていないヒルゼンや五影達も「見ている」ので、そういう訳でもなさそうですね。 
ま、来週あたり分析上手な忍による解説があるかもしれませんが、ついでに気になったのが例の『謎なゼツの録画方法』と、そしてゼツが録画したモノの『鑑賞方法』なんですよね。 アレが前々から気になって仕方なくって・・。 今回、ナルトの映像が皆に流出した方法と似たような仕組みがあるの「かも」しれない・・なんて戯言を(笑)。 といいますのも、元々ナルトとミナト(そして扉間)には「白ゼツと似た能力」があるので(電気信号での情報のやりとりと思われる感知)、それが仙人モードで強化され、いのの「心伝身」とシンクロして、全員に「ナルトの録画」が見えたんじゃないだろうか(と推測しておきます)。
 
もっとも、肝心なのは「なぜ見えたんだ?」ということよりも、「なぜ伝わったんだ?」ということ・・・  
 
 
 
・それぞれの「後悔」

ナルトが思い出す、一人ぼっちだったあの頃・・

(あの時・・・ やっぱり声掛けときゃよかったって・・・)
(後で何度も思ったんだ)

「・・・・・・」 (サスケ)

サスケは、ナルトの心を見ながら相変わらず「・・・・」と背中語りなんですが、サスケも同じ想いでいたんじゃないのかな・・・ナルトとサスケでは「孤独」の種類が違ったけれど。
あの頃のサスケは、皆にもてはやされてばかり・・それがかえってサスケの「孤独」を深めていたんじゃないかと思うんですが、そんなサスケに「ウスラトンカチ!」と言い放ったナルトは、唯一サスケを「無駄にもてはやさなかった」存在…(その後サスケがナルトを「ウスラトンカチ」というようになったのも、ナルトに「つながり」を持ちたかったからですよね)。
 
(そして思い出す数々の「後悔」・・・孤独なアカデミー時代、サスケを止められなかった終末の谷、三代目の葬儀、アスマ先生の葬儀、自来也の死・・イタチと長門、チヨばあの死、ネジの死・・)
 
ヒルゼン・・当然ながら「今」、息子アスマの死を知ったんですね。 2人はどうやら最後までちゃんと和解することなく終わったみたいだし、いつも「里」に目を向けてきたヒルゼンは「父」としての自分は後回しにしてきたのでしょうね・・それはヒルゼンの心の中にも「後悔」として残っているハズ。
自来也のことも、大蛇丸「彼はそのままで逝っちゃったけど」なんて茶化した言い方してたけど(635話で)、ホントは後悔だってあるハズですよね。 親友に「腑(はらわた)」を見せずに終わった事…
 

(だから・・・オレは・・・・)

(後悔したくねーんだ・・・)

(やっときゃよかったってよ!!!)
 
「ナルトくん・・・」 (ヒナタ)
 
(両親を思い浮かべるナルト)

(それに・・・オレ達がやってきた事全部・・・)
 
「・・・・・・」 (忍達の目つきが真剣に変わる)

「無かった事になんかできねェーんだよ!!」
 
ナルトの記憶を一緒に辿ることで、心に“しまっていた”痛み、後悔が引き出され、ナルトと思いが同調してしまう・・・それはナルトと共有する思い出、過去を持つ人にとっては、自然なことだと・・・よくわかるんです。 同期とか、木ノ葉の人達とか、我愛羅とかナルトに「近い」人達は、ナルトと共有する思い出があればこそ、想いはシンクロする。
 
問題は「他里の忍」とか、木ノ葉でもナルトとは直接関わっていない人達・・・彼らはナルトの記憶を見ても「共有するモノ」は殆ど無いはずなんです。 特に他里の人達にとっては「無関係」なことばかりですよね。 なのに、その彼らまでがナルトの心の中を見て「感じて」、共有する思い出は無くても「想い」を共有してる。 そしてナルトと一緒に《オレ達がやってきた事、無かったことなんかにできねぇ!》って気持ちになってる。 そこが不思議でもあるし、一番気になる「大切な点」じゃないかと思います。
 
他里の忍はナルトの過去を知らないし、サスケとのことも知らないし、火影や他里の忍の「死」もしょせん「他人事」・・・これがこの戦争「前」だったら、確実に「関係ない話」に過ぎず、ナルトの心を見ても「それが何?」程度でしかなかったと思うんです。 
 
それが今ではしっかり「共感」出来てる・・ごく自然に。 
 
つまり、彼らにとって既に「里」という壁は全く意味のないモノ・・・ごく自然にその枠は外されていたということなんです。 
 
正直言って、ナルトだけが「特別な過去」をもつ訳でもない・・忍なら同じように友や仲間、師との別れ、数々の後悔を経験してここに居る。 長く生きれば生きるほど、イヤってほど「後悔」の数は多くなるし、ナルト以上にもっと過酷な人生を送ってきた忍も多いはずなんです。 そんな彼等が、他里の一少年の心の中を見て・・ごく自然と「自分」に重ねていったと思うんですよね。 直接共有する思い出は無かったとしても、似たような後悔、同じような想い、それらが不思議と重なって《感じている事は同じだ》と気持ちがシンクロした・・「砂」とか「木ノ葉」とか、もはやそんなモノは関係なくなってるんだと思います。 
これこそが、この戦争の「一番大きな成果」なんじゃないだろうか・・・? 
 
もはや忍連合は「忍」額あてで形だけ統一した「烏合の衆」ではなく、本当の意味で「1つ」になれてるんじゃないだろうか。 それは「ナルトが」不思議な力で繋いでくれたというよりは、「一人一人」の思いがいつの間にか繋がっていたということ・・たまたま「ナルトの心」を共有して見たことで、彼らは「自分達の想いは1つ」であることを知ったのかもしれません。 もう、皆が「不思議な力」を自分の中に感じてるはず。
 
忍達が「チャクラ」を得た時から、ずっと彷徨い、失敗し、後悔して遠回りし・・・でもその迷い、その寄り道にこそ、大切なモノがいっぱいあったハズなんですよね。 大切なのはその「過程」・・その中の「つながり」。 
 
ナルトの心の中を感じ取った忍達の表情・・皆、神妙になってますが、ヒナタは優しい包み込むような、そしてちょっと「うるっ」とした表情で見てますね。 そしてその下のオビトの表情が・・・思わず「素」になっちゃってる・・これ、全然「敵の表情」じゃあない。 643話でもこっそり物陰から見てる時だけ「素の表情」を覗かせてましたが、いよいよナルトの「心」がオビトの「本当の仮面」に皹(ひび)を入れ始めているのでしょうか。 オビトは最後の15分のタイムリミットの中で、忍達に答えを出させる為の「最終決戦」に臨んでいると思うんですが、そしてナルト達忍連合の姿は、オビトの「期待以上」になっているのかも・・。
 
 
 
☆長駄文読んでくださって、感謝(ありがとうございます)。
 
 
 
 
☆柱間達が戦場に来る直前、火影岩のあたりから「再建中の木ノ葉」を見下ろしていましたが、相変わらず「高い壁」を建造中だったんですよね・・・でも、もうアレ、要らなくなる「かも」。
 
☆サスケ、須佐能乎の中で昔のナルトみたいに腕組みしてヒーロー立ちしてるのかな(笑) 
重吾も連れて行くのは、やはり重吾の「白ゼツ(柱間細胞)を吸収した仙人の体」は必要だからでしょうか。
 
☆今週も「待たせたね!サスケ」 (水月)とか「大蛇丸・・遅かったではないか!」とか、この戦場に降り立つ忍達はひたすら「時間」と「遅刻」を気にするセリフが続いておりますが、これらも全て「タイムリミット」に繋がる伏線だったんですね。 イヤ・・「遅刻」の伏線は改めてまとめますが、NARUTOの壮大なスケール感に脱帽です。
 
☆次回、九喇嘛×須佐能乎の共闘も楽しみですが・・そろそろ時空間の描写も欲しいところ・・・
 
 「後悔」というモノについては追加の「今日のお題」で改めて・・
 
☆連休も終わってしまう・・・明日からまた気合を入れねば。皆さんも体調には気を付けて・・
 
☆次回は普通に月曜日(30日)発売です。
 
 
 
 
(ナルト好きブログ!2013/09/23)