ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 679 はじまりのもの 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ28号) その2

NARUTO:679 はじまりのもの (2)

(続きです)
 
しかし、あれだけ余裕を見せていたマダラが「ギャアア!」ですからねぇ…。
 
悲鳴を上げてボコボコ体を膨張させていくこの有様…本当にマダラは「この事態」を予想してなかったのか、それとも予想していたのか…どうなんでしょうね。 
ただ、マダラって本当に“子供っぽい”面があるみたいだし、「全てを超越するような力」を得て、我を忘れて「嬉しくなっちゃった」可能性もあると思います(「声」に従って神樹を取り込んだ時も、得た新たな「力」に嬉しそうでしたよね…)。 十尾が復活した時も、オビトに「マダラ…アンタは十尾の力を使ってみたいだけだろ…まるで子供だ」と鋭く突っ込まれてましたけど、マダラにはそういう危うさがある(と思う)。
 
 膨大なチャクラをコントロールできず、己を失っていくマダラ… オビトが十尾を取り込んだ時と似てますが、マダラがチャクラと共に取り込んだ「何者かの意志」はあまりにも強大過ぎて、さすがのマダラも抗えないのでしょうか。
 
でも…マダラの体に入ってきた「忍達のチャクラ」に、もし忍達の想いやら「意志」も一緒に付いているとしたら…いずれ、忍達の意志がマダラ(カグヤ)の内側から「動かす」なんてことは出来ないものだろうか…? もっとも、その為には忍達が自ら「甘美な夢の中で眠り、「生」を放棄する事(=白ゼツ化する)」を否定し、「過酷な現実の中で生きる事」を選ぶ必要があるのかもしれませんが。
 
(黒ゼツはオビトからマダラに乗り移りマダラを覆い、膨張した体は縮小し、マダラは「カグヤ」に変わっていく)…性転換しちゃったマダラさん…「影」も消えちゃいましたが、精神世界の「中」では過酷な綱引きバトルをやってるんだろうか。
 
(ナルトの右手、サスケの左手からハゴロモに授けられた「術」が発動し、二人は解き放たれ… カグヤは《キッ》とにらみ、ナルトとサスケを白眼でスキャンして2人の「手」のチャクラを見る)…
 
「こやつら2人… ハゴロモとハムラの… いや…インドラとアシュラか」
 
ハゴロモの兄弟、「ハムラ」という名でしたか。 
 
ハムラ…羽村じゃなくて葉叢かな(葉叢=生い茂った一群の葉)。なら…ハゴロモも羽衣じゃなくて葉衣だったりして(…なんてのはどうでもいいけど)。  カグヤは「アシュラとインドラ」を実際に知っているみたいだから、孫が生まれるぐらいの頃までは生きてたのかな…?
 
 そもそも「大筒木一家」は謎だらけでして、カグヤには夫がいたの?という単純な疑問から(なんか…夫無しでも子を産めそうな感じ)、夫がいたとして相手は「人間」なのかとか… カグヤが無限月読を行ったのは「いつだったのか」とか… カグヤが子供たちを出産した時、体内に取り込んだ「神樹の実」を抑える力が弱まって「暴走」しそうにならなかったのかとか…九尾事件の時の「クシナから九尾を剥がした仮面」が、出産の時に封印が弱まる事をなぜか知っていたというのが気になってます)。 それに、ハゴロモの兄弟「ハムラ」がどうなったのか…これもやっぱり、気になっちゃいます。
 
しかし、人々の記憶に「六道仙人」や「無限月読」、「大筒木かぐや」がほとんど「無い」のは、それらの記憶も無限月読の中で消去され、人々はすべて「白ゼツ化」してしまったからでしょうか。 
 
 
《そして、ナルトとサスケに「アシュラとインドラ」を感じたカグヤの反応ですが…》
 
「…なら術を渡したのはハゴロモか…」という「納得したような」言葉と、再び何事もなかったかのように《スゥ―…》とナルトとサスケのほうに向かっていくカグヤ。 何だか《やっぱりハゴロモの仕業か…》みたいな反応で、そこに根深い「母と息子の確執」を感じます。 
 
「子の心親知らず、親の心子知らず」…息子(達)は母が作ってしまった「原罪」の尻拭いをしつつ、かつては「卯の女神」と呼ばれた美しく優しかった母が「鬼」と呼ばれるようになって悲しかったのだろうし… 母は母で、息子達にさえ歯向かわれたこと、そして息子達に受け入れられなかったことへの「嘆き」もあったでしょうか。この母と息子達…かな~り人間臭い問題を抱えていますね(「人間」かどうか分からないけれど)。
 
 
にしても、カグヤの放つチャクラの「冷たさ」…サクラが感じている「ゾクッ」の文字も震えてます… スウ―…と音も立てずに真横を素通りしていく様は、まるで幽霊か死神のような「冷たさ」。
 
 
(…誰なの? …何でマダラが急にこんな…?)  (サクラ)
 
「……」 
(このチャクラ… マダラなど比じゃない こんな奴が存在するとは…)
(サスケ)
 
(カカシ、倒れているオビトを見て)
(オビト…) 
「……」
 
(カグヤに向かって)
「アナタの目的は何だ!?」
 
 
こんな奴が「存在するとは」思えないというレベル…やっぱり「カグヤはどこから来た何者なのか」って事は、当然ながら気になります。 サクラの「誰なの?」とか「何でマダラが急に?」という疑問は、当然というか自然ですよね。前に、ナルトはハゴロモに向かって「宇宙人?」みたいな事を言ってましたけど、あれは…ほぼ当たってるんだろうなぁ(きっと)…
 
カカシだって、この女性が「誰なのか」当然気になっているでしょうがでもカカシが質問したのは「アナタは誰か」ではなく「アナタの目的は何だ」という事…。
カカシは(おそらく)目の前で起きている現象だけでなく、先ほどまでの黒ゼツのセリフ、ナルトとサスケの反応などから情報を整理し、この女こそ話に出てきた「カグヤ」である事や、この女性が「すべてのはじまり」である事は推測できてると思うんです。 
 でも、それだけでなく、カカシは「ずっと前」まで遡り、知識、情報を総動員して考えを繋げているんじゃないだろうか。そして、「考えをまとめる作業」の途中で、倒れているオビトのほうを振り返り《オビト…》と心の中で呟いてるんですね。 なぜ、カカシはこのタイミングで「オビト」を振り返って見たんだろうか…?
 
 今週、カカシは2回ほど「オビト…」と言ってますが、1回目は黒ゼツから《ドサッ》と振り落とされたオビトを見て、思わず「オビト!」と言ったもので…これはまぁ「自然な反応」です。
 でも2回目は、わざわざ振り返って心の中で呟いた「オビト」…想いを噛みしめるような「オビト…」だったんですよね。 それは、「カグヤの復活」の為なんかに「オビトが利用された事」への怒りを感じたからなのか… 
 
 それとも「今までの情報を整理して考えていく過程」で、カカシは過去のオビト(トビ)の発言も考えていたと思うんです。たとえば、目的は完全体になる事と言っていた事とか、このままだと「恐ろしい事になる」とサクラに言っていた事とか、ナルトとサスケが「次の運命に選ばれた二人」だと言ってた事とか、六道仙人の息子達の話をしていた事等々… 今までのオビトの言動と「今の状況」を重ね合わせると、「オビトはこの事態を予測して、それに備えて行動していた」ことが少し見えてくると思うんです。 鋭いカカシなら…その点にも「気づいていいはず」。
 
オビトに再会して最初に感じた《生きていたなら…なぜ今まで》という疑問。カカシは今になって、オビトの遅刻(寄り道)には理由が「本当に色々とあった」のだと、気づき始めているんじゃなかろうか…  そんなこんなで思わず振り返って「オビト…」と声を掛けたくなったんじゃないだろうか。 消えゆく意識の中で、ナルトとサスケに「後を頼む」と子供のように手を合わせていたという「オビトの想い」を、今のカカシはどう感じているんだろう…? カカシは…「今となれば」オビトに色々と「聞いてみたい」こともありそうですが、残念ながらオビトは倒れて仮死状態。 いや…もう「あの世との狭間」に行ってるかな…。
 
そして、カカシがカグヤに投げかけた《アナタの目的は何だ》という質問…
 
カカシは鉄の国でトビに同じ質問をしていましたが、ミナトも九尾事件の仮面に「なぜ木ノ葉を狙う?」と目的を聞いてましたね。 そして「この際、アナタが何者なのかはいい…」とも言っていた。 
 こういう場面で最優先で追求すべきなのは《コイツは誰か》ではなく《コイツの目的は何か》…そこはミナトもカカシも上に立つ者として正しい判断だったのかもしれません。「かも」しれない…。
 
 その一方で、サクラの純粋な「誰なの?」という疑問…これも本当は「どうでもいい」話じゃあないと思うんですよね。 ナルトも、ハゴロモから「カグヤ母ちゃん」の話を聞いた時「カグヤってどこから来たの?」と聞いて、ハゴロモに「(それは)どうでもいい」とかわされてましたっけ…。 
 確かに、ソコは話の「要点」ではないかもしれないし、ハゴロモとしては「話すと長くなるし、話すと面倒な事になるから聞かないでちょーだい」って事だったのかもしれません。 が、このナルトの「素朴な疑問」は案外と重要なポイントだったのではないか…とも感じます。かぐやは「どこから来たのか」…「この地の人じゃない」のなら、それこそ月とかナンとか星とか「天上」から来たイメージですが、そもそもそういう人がなぜ「地上に種まき」しに来たんだろうか。
 
かぐやとは…天からの恵みである卯の女神「天女」なのか、それとも天からの災い「天災」なのか…?
 
ミナトも、今になって《あの時、オビトだとすぐに気づけていれば》と後悔してましたよね(もっとも、あの時ミナトが「オビトに気づけなかった理由」は何かあると思うんですけどね…)。 「カグヤが何者でどこから来たのか」という話は、結局はカグヤの目的やらハゴロモの取った行動の謎に繋がる、重要なこの戦争の「本質」に関わる事なんじゃないかとも思います。
 
 
「……」 
 
「ここは… この地はワラワの大切な苗床だ これ以上傷つける訳にもいかぬ」 (カグヤ) 
 
カグヤ… カカシの質問には「……」と直接答えはしませんでしたが、間接的に「この地はワラワの大切な苗床」という答えを言っている…。 
 さっき黒ゼツが言っていた「無限月読の術にかかった者たちはカグヤの兵として白ゼツにされた」という話から、カグヤの目的は「白ゼツという兵づくり」、そしてこの地に来たのは「白ゼツという兵をつくり」「世界をリセットし再生させる」ことなんでしょうか(何のために兵を作るのか、その目的は不明ですが)。
 
黒ゼツは「生産=せいさん」という言葉を使い(ハゴロモは無限月読を「凄惨=せいさん」な術と言ってましたっけ;)カグヤはこの地を「苗床」と言っていた…
 
カグヤの《ここ》とか《この地》という言い方は、どこが他人事というか…他人場所というか…ただの「苗床の1つ」に過ぎない言い方に聞こえるんです。
「大切な」とは言ってますが、それは「この地が大切」なのではなく…「理想的な苗床だから大切」という意味に聞こえるんですよね。
 
 そしてそれは、大蛇丸《この地》を指して言っていた、似たような言葉…
私の大切なこの大きな実験場」とは全く違います。似てるようだけど全然違う。 
 大蛇丸は「実験場」なんて言い方こそしてますが、それは「この地」が、ありとあらゆる可能性を秘めた、探求心をくすぐり続ける「魅力的な地」という意味であって…大蛇丸なりの「この地への愛」を感じる言葉でした。大蛇丸にとって大切なのは「この地」…  だけど、カグヤの言葉には「この地そのもの」への「愛」は感じられない。大切なのは「苗床」…自分の思い通りになる世界を造る為の苗床としてのこの地…。
 
カグヤにとって「この地」は新たに造りかえる苗床、想いのままに動く白ゼツ「生産」の場所、子宮というか産卵場というか… カグヤは「遠い場所」から「大いなる母」としてこの地に降り立ち、全ての人間を「白ゼツ」という我が子に変えてしまおうとしたのでしょうか。
…しかし、カグヤには血のつながったハゴロモとハムラ」という息子達が居たわけで、彼女は彼らの「母」でもある。 なのに「タダノ人」ではない白ゼツという兵を「生む(産む)」必要があったのは何故なんだろう。
カグヤには「本当の我が子たち」には「裏切られた」という想いがあったんだろうか。 マダラも黒ゼツだけを信用していた(みたい)だけど、カグヤも人を信じられない孤独な女性だったのかな…「母」なのになぁ。
 
黒ゼツが言っていた「タダノ人ガ戦闘デ使エルカ?」…これは、なぜカグヤは人間を「白ゼツ化」する必要があったのかという疑問と繋がります。 そして603話のグルグルと白ゼツ達の会話や、この戦場でグルグルが忍に与えていた「問い」とも関わってきそうです。 …「白ゼツ」と「人間」では、何がどう違うのか。 
 
 
そして…
 
かつて、カグヤが「無限月読」を行ったという事は、当然その当時「月」はあったことになりますが、なら…今のハゴロモが作ったという月」とは違うのかなど、月に関する疑問も、まだまだ残ります。
 
 今のところ、「月」と「かぐや」、大筒木一族の関係、十尾と月の関係等々は「分からない」だらけなんですが… その中で私が「何らかの重要なヒント」と考えているのは《月、外道魔像、仮面のトビ》の3つが重ねて描かれている絵が度々登場した事、《参戦前の仮面のトビが外道魔像と対話するように向き合って座っていた事》、そして605~6話で《月、神樹のような木遁の木、グルグルとオビト》が一体化するように描かれていた事…それらが「何を意味するのか」はまだ分かりませんが、だけど…あの絵たちはすごく気になる。…すっごく気になる。
 
 
「もう戦いはやめにしよう」  (かぐや)
 
「え?」  (ナルト)
 
「!…」 (サスケ)
 
「なら…」  (ナルト)
 
「ここではな」  (かぐや)
 
 
「!?」
 
 
「ここでお前らを消すとしようぞ」
 
 
 
《ガクン》という衝撃と共に、一瞬にして《フッ》(また「フッ」ですね…今週は多いな)、ナルト達を「どこかへ」移動させたカグヤ… いや、ナルト達を移動させたのか、それとも「場」を動かしたのか…まるでサスケの術のような術ですね、これ。 
 
 で…「ここ」っていったい、どこなんでしょう。 地中のようでもあり、この地ではない「月」のようなところなのか…あるいは何者かの「精神世界」なのかもしれないし… いずれにせよ、ここは「はじまりの地」なのかもしれません。
 
「お前らを消す」とカグヤは言ってますが、いちいち「計画の邪魔をする」子孫たち(息子と孫)…時代を超えて続くゴタゴタに決着をつけようというのでしょうか。彼女はかつて無限月読で人々を「奴隷」としたわけですが…その闘いの「目的」が不明である以上、彼女が本当に冷酷な「鬼」なのか…あるいは彼女なりに考えがあっての事だったのか、そこもまだ「不明」です。
でも…彼女が「この場所」にナルト達を連れてきたという事は、いよいよ「決着の時」だと考えてるのかもしれません。「アシュラとインドラ」のチャクラを持つ転生者である彼らとの「決着の時」。それはガマ丸仙人が言っていた「ナルトと目に力を宿す少年が戦う時」、オビト(トビ)が言っていた「運命に選ばれた二人がぶつかる時」でもあるのでしょうか。
 
ナルトとサスケは煮え滾るマグマのようなところに落ちそうになってますが(まぁ「今の二人なら大丈夫」でしょうが)、カカシとサクラはどうやらギリギリ岩のような場所に降りられそう。 で…カカシは「オビトは助けてやれなかった」と思ってるかもしれませんが、しっかりオビトも一緒に飛ばされてきてますので(カカシ、サクラの後方に)、まずは確実に「いずれ目を覚まして再参戦」になる事でしょう。
 
「この地」に残ってる歴代火影たちは、これから…何をし、何を見る事になるのか。そして、忍達は自らの意志で白ゼツ化を止めることが出来るのか。第七班(+オビト)はカグヤとどう闘うのか。
 特に…「夢の中の忍達」がどう答えを出していくのか、そして「特別な力を持っているわけではない」サクラとカカシがどう活躍していくのか…期待したいです。
 
 
 
(あ…!カグヤの「中」のマダラさんにも「期待」しておきましょうか…)。
 
 
 
 
 
☆カカシが、何度もサクラに「考え無しに動くな」と心配してるのが…ちょっと気になってしまう。
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 



 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/06/09)
 
 
 
 
 
 
 
 
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 ☆全くどうでもいい話だけど、私の好きなバンド、EPICAの曲、Storm The SorrowのオフィシャルPVが黒ゼツみたいです。時間がある方はようつべで検索してみてください(笑)