ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 672:夜ガイ…!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ20号) その2

NARUTO 672:夜ガイ…!! その2

 
(その1の続きです)
 
しかし、ガイがアカデミー試験に落ちちゃった事を「ガハハ」と笑い飛ばすダイ、
そして(カカシが「こいつは忍者アカデミーに入ろうとしてんのに忍術使えないみたいだし…どう考えたって…」と言った事に対し)「応援ありがとう!!!」とナイスガイポーズをしたガイ、どちらも超ポジティブ(これは、この前(668話)のエピソードの直後ぐらいなんでしょうね)。 
 カカシはダイの「ガハハ」にも「そこ笑うとこなの?」とツッコんだり、ガイの「応援ありがとう」には「は?」と理解不能な反応をしてますが、サクモは冷静に「……」と《ガイの手足の傷》を見逃さなかった。
 
「カカシ…アカデミー入学が決まったからってうかうかしてられないよ」
「このままいくと あの子はお前よりも強くなる」
 
「補欠の発表はまだだろ…? アカデミーもバカじゃない…」
「彼の名前を聞いて覚えておくといい… いいライバルになるよ」
(サクモ)
 
 サクモは、ガイの手足の傷に「努力の跡」を見たのでしょうが、ガイ親子の超ポジティブ発想の「理由」にも気づいたんじゃないでしょうか。
 
サクモが「ガイのアカデミー受験失敗」を知った時、はじめは「失礼しました」とダイに謝った… それは「失敗は恥かしい事」という認識がサクモにはあったからだと思うんです(ま、普通はそう思うよね)。 特に「天才家系」サクモとカカシにとっちゃ「アカデミー不合格」なんてあり得ないぐらい「恥ずかしい失敗」かも。だけど万年下忍ダイと落ちこぼれガイにとって「たった一度の失敗」なんて、ちっとも恥ずかしい事じゃあないですよね。「この次はもっと強くなればいい」強くなるチャンスぐらいに考えてたんじゃないのかな、まさに「誇り高き失敗者」たち…
 
 優秀な人達にとって「失敗」はプライドが許さないかもしれないし、そんな自分も許せない…歴代火影もそうでした。イタチは「本当の強者とは己の失敗を認めた者」と言っていましたが、マイト親子はまさに、それに該当する。 
 “最強の忍サクモ”は、ガイ親子に「自分やカカシに無いもの」を見出し、その本当の強さを悟っていたんですね。 ガイという存在がカカシにとって良き「道案内」になってくれることを見抜き、サクモは「(あの子は)いいライバルになるよ」という言葉をカカシに遺してくれた…。
 
「本当に父さんの言った通りだったよ…」
(カカシ)
 

 でも生意気な子カカシだって、ちゃんとガイに「気を遣って」はいたんですよね。ガイが試験に落ちた事を気にし、忍術も使えないのにアカデミーに入ろうとするなんて「どう考えたって…」と言いかけたものの言葉を止めて、「…と…」と話題を変えたりとか。
 それは「大人以上に気を遣える」とか「ちょっと嫌味を言いかけてあえて止めた」という話術の“高等技”を見せびらかしたようにも見えるけど(当時のカカシは「父さんとは違う口の巧さ」を自慢して喋ったつもりかもしれないけど)、でも…本当はそうじゃない(と思う)。カカシは「試験に落ちたガイの心、忍術が使えず落ち込んでいる(かもしれない)ガイの心を想う」ことが出来てたんだと思います。「本当は」カカシってのは、サクモ父さんに似て「相手の心を想うことが出来る人」…それを自分で認めたくなかっただけじゃないだろうか? 父さんに似てるって言われるのはチョッと嫌で、どちらかと言えば(しっかり者だった?)母さん似と言って貰いたい心理があったのではないか・・と想像します。
 勿論、父さんは尊敬する偉大な忍だから「自慢」ではあるけれど、忍としてはあまりに「偉大過ぎ」、幼いカカシには見えないプレッシャーもかかっていたのだろうし、それが「背伸び」の原因になったり、私生活ではおっとりな父さんにツッコミを入れたがる原因ともなっていたのではないかな。幼いサスケがイタチのことを尊敬し大好きだったのに、ちょっと疎ましい・・それとどこか似た複雑な感情があったんじゃなかろうか。

 
しかし、「木ノ葉の白い牙」という通り名を轟かせ、三忍さえ霞ませたというサクモのその「強さ」…本当は、回想でいいから「その最強な戦闘シーン」を見たかったんです。だけど、もういいや(笑)  …って諦めたんじゃなく、サクモの本当の強さ、魅力を十分見た気がしたからです。 
 
 誰もが「ダイとガイ」をバカにしか出来なかったのに、彼らの「本当の強さ」を即座に見抜いたサクモ… 「万年下忍だからダメ、アカデミー不合格だからダメ」とかいう既存の価値観に捉われず、本当に大切なものを見抜く力…サクモの本当の強さって、ここにあったんだなぁ…と改めて思わされました。「掟を破って仲間を守った」あのエピソードも“この人なら”、やっぱりそうするだろうな…と分かる気がする。
 
 カカシも少しずつ、「はたけサクモの息子」であることを自覚していってるような気がします、《誇りを持って》。父さんの『生き様』をなぞるようにして…  そろそろ視力を失いかけている左の写輪眼…「写輪眼のカカシ」からカカシも「本当の自分」白い牙のカカシに戻る時も近づいているのでしょうか(また言ってますが)。
 
ガイはガイに…カカシは、カカシに…
 
 
 
・《夜ガイ》と、そして…
 
「このチャクラ…!認めてやろう!」
「体術において……オレの戦った者でお前の右に出る者は一人としておらん!!」
(マダラ)
 
「流(リュウ)!!!」 
「夜(や)ガイ!!!」
 
(アレはオーラじゃなくてチャクラなの…? それは「龍」の形となり、空間さえ捻じ曲げ圧倒的な速さでマダラの骨を破壊し(自らの骨も破壊し)ガガガガ…と地を舐め、その噴煙は神樹の中ほどの高さにまで達する)
 
マダラにここまで言わせましたねぇ、ガイ…初めてですよね、マダラが「認めた」のは。
 
マダラの右半身は見事にボロボロ、角も取れちゃってますが(だいぶマダラっぽさが戻ってきた)、柱間細胞のおかげかズズズと再生し始める…「ハハハ…死ぬところだったぞ…此奴め!」って相当嬉しそうですねぇ。「地」の人間が、チャクラ頼みの忍術ではない人間の力でここまで「天」に立ち向かえたことを素直に評価しているのではないかな(派手にやられて投げ出した黒タイツ姿のマダラの足が、意外と華奢でなまめかしいんですけど…)。
しかし「楽しませてくれた礼だ…灰になる前に…」とガイに向けて黒い玉《求道玉》をぶち込もうとした時…
 
 
“ガッ”と求道玉を蹴ったナルト…
 
「……」(ギロ)
 
(求道玉を蹴るだと…!)
 
いいとこで登場しましたね―…ナルト!(「お決まり」とはいえ)。 この蹴り方、どっかで見たなぁと思ったら、この前香燐が突然出てきて水月を蹴っとばした姿に似ているかな…派手ですな、うずまき一族の登場の仕方は。 
 いや、鮮やかな蹴りで仲間を守るための《いいタイミングでのヒーローとしての登場》…これは「ガイ流の登場の仕方」でもある。 ガイ先生も、何度もこうやってナルトを助けてくれましたっけ…(17巻、そして60巻)。恩返しだね、ナルト。
 
そして《求道玉を蹴るだと…!》…これ、普通じゃあり得ないですよね。アレに触れたら何でも消されてしまう。今までアレに触れて消えなかったのは、同じ成分で出来てるオビトの持っている錫杖ぐらい(666話で求道玉を跳ね飛ばしている)。六道仙人の求道玉の力、血継淘汰以上の、この世界にあるどの忍術よりも「上」をいく「忍達の常識では計れない」仙人の力、陰陽遁…その同等の力をナルトは手にした…とマダラは察したと思います。ナルトに何が起きたのかも…(それがマダラの計算通りなのか計算以上だったのかはさておき)。「求道」とは「真理を求める事」…大蛇丸が「忍術の真理」の究明にこだわりを見せていましたが、あの求道玉(黒い玉)には大蛇丸が知りたかった「答え」が在りそうな気がする。
 
(今にも消えそうなガイの心臓の点穴に「右手」で触れ、陽遁の力(おそらく)でガイに生命力を吹き込むナルト。 ガイの心臓に、生命のチャクラが灯る)
 
「ナルト…」
「イヤ…なんとなく前と違うな…」
(オビトの奴が…)
(マダラ)
 
ナルト、眼には《尾獣モード×仙人モード》の「十」模様が表れてますが、眼の周囲には仙人特有の「隈取」は無いし、尾獣特有のチリチリ衣装変化もない…変わったのはチャクラの状態を示す「眼」だけで…ナルトのままです。
「なんとなく」の違いは「とんでもない違い」だって事も、マダラさんは気づいているでしょう。
 
しかし八門遁甲の陣を使ったガイの肉体は、もしナルトが生命力を吹き込んでくれなかったら燃え尽きて危うく「灰」になっちゃうところでしたね(間に合ってよかったぁ…)。 マダラは残酷にも「灰になる前に」トドメをさそうとしましたが、もしかしたらガイの体の炭化を防ぐ為だったりしないかと…ちょっとだけ思ってます。 もし、もしも、マダラが忍達を最終的には「オール転生」させるつもりだったとしたら…ですが「肉体」は残しておかないならないでしょうから(これはマダラの「腑」を信じる自分の憶測)。
 
 
・さらに、マダラの「オビトの奴が…」の言葉。
 
「オビトの奴が」何かやらかした、あの時一尾と八尾のチャクラをオビトが「選んで」引き抜いた理由にも合点がいったでしょうし、オビトの緻密で「計画的な」行動に、オビトがマダラの「予想以上の器」だったことを(ただのガキではないってこと)改めてジワジワと感じている事でしょう。当初から懸念(?)していた(アイツの事だ、何か考えがあるんだろうが…)のあの“懸念”は、やはり当たっていた。そしてカブトも言っていた《偽マダラは計画通りに事を運ぶ気があるのか分かりませんが》あの推測も当たっていた。(あいつは何を考えてるんだ、どこまで知ってるんだ)…マダラはそんな「嫌な予感」(嫌…かどうかわからないけど)を感じているんじゃないのかな…。オビトは爺ちゃんの事、かなり「見抜いて」行動していたと思いますぞ… やはりオビトがナルトとサスケを「運命に選ばれた二人」として育てた「理由」はちゃんとあると思います。マダラには言わなかった《遅刻の理由》が…
 
 
・そして「見抜く」と言えば…
 
「努力に勝る天才はなし」はもちろん分かるんだけど、でも「天才の良さ」ってのもちょっと認めてあげてほしいなと…なんか天才が気の毒に思えてしまって(笑)
今週のサクモの例もそうだけど、「天才」ってのは先が見抜けてしまうから、その時「リアルタイム」では周囲に理解されない事が多いかもしれない。あのミナトでさえ、ガイがここまで成長していた事は予想以上だったみたいだし、サクモが即座にガイの可能性を見抜いたのは「天才ならでは」の深い洞察の所業かと思える(人を偏見で見ないという性格もあるだろうけども)。
 
あの当時、ガイ親子を「認めた」サクモの発想は、周囲の価値観、判断基準とはかなりかけ離れていた。でも、長い目で見てその判断は正しいと分かった…カカシだって約四半世紀経ってから「父さんの言った通りだったよ」と分かったのだから。天才の見るモノは、相当「先」のものらしい。
 
65巻の柱間回想で、子供時代の「マダラと柱間の忍組手」で柱間が勝ったと思ったあと、上から石が落ちてくる(マダラはそこまで読んでいた)というエピソードがありましたが、マダラは柱間でさえ読めない「先」を見て行動している人物…マダラの考えている事も、おそらくリアルタイムでは「理解されない」ものかもしれない。だいたい天才の偉業って、死後かなり経ってから評価されることが多いのも、時代のほうがやっと天才に追いつくから… 「皆から親近感を持たれる落ちこぼれ」に比べて分が悪い「天才」だけど(天才は疎まれもするから)彼らならではの良さも分かってあげて欲しいな…とちょっと思ってしまったのでした。「眼と獣」「頭と体」どちらも大切なものだから・・
 
・そしてラスト、ナルトの《今なら全部を変えられそう》の言葉ですが… 
 
圧倒的な力を得たはずのナルト、その力は戦況を変えることも世界さえ変えることさえ出来ると思うんです。でも、その言葉には「運命であろうと変えられる」という想いもあるんじゃないだろうか。
 
「ナルトとサスケ、二人が闘えば必ず死ぬ」という運命でさえも… 新たに自分が得た力そのもの以上に、サスケにも対をなす力が与えられ「選ばれた二人」としてサスケと一緒に仙人に信じてもらった事…それがナルトに自信を与えているんじゃないだろうか。「うちはと千手」の運命でさえも…サスケと一緒ならきっと、長い間の「呪い」さえも変えられるハズだという自信を。
 
 
「ああ…自分でも不思議に思うってばよ…」
 
「今なら…全部を変えられそうだ!」
 
 
ナルトの目に表れている十字模様が、はからずも「サスケの呪印模様=十字模様」と同じであることが気になっています。 サスケ側にも「逆現象」が起きてやしないか(ナルトやアシュラの尾獣モードや柱間の仙人の印として表れる「◎模様」がサスケの眼に出ないかという事なんですがね…鷹の眼として)…さて、柱間細胞、柱間の仙人の力、六道の力を得たサスケの「眼」にも何らかの変化は出るのかどうか。イタチが言っていた「本当の高み」、そしてオビトがサスケに望んだ「(蛇ではなく)鷹になれるかどうか」の眼…地を這う蛇ではなく「天」高く舞ううちはの本当の高みの眼…。
 
「運命に選ばれた二人」がその「運命」にどう立ち向かうのか…「死」でしか運命を変えられなかった忍達が、「生」で運命を変える時が来るのだろうか。
 ナルトとサスケにその「答え」を二人一緒に見せてほしい…と願っています。

「生」にこだわる答えをね!

 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。




 
 
 ☆先週木曜以降にコメントをくださった方々、表示&お返事お待たせしました。
ありがとうございました。

☆お返事は、記事のコメント欄・ゲストブック・メールの順番でしておりますが、Yahooブログの特性上ゲストブックへの投稿が管理者にもわかりにくいことがあり、もしかしたらお返事漏れがあるかもしれません。お気づきでしたら、恐縮ですが(見たのか?)と言って下さると助かります・・

 ☆どうでもいい私事ですが今週は水曜まで休みをとっているので(小旅行中)気まぐれで記事に文章追加、訂正などしていくかもしれません・・なんか書き忘れてる気もするし・・
 

いつもマイペースぶっ飛ばした雑考してますが、きてくださる方、ホントにありがとうございます。勘違いなど書いてたら、これからもどんどん教えてやってください。よろしくお願いします。




ナルト好きブログ! (2014/04/14)