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NARUTO-ナルト- 674 サスケの輪廻眼…!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ22/23合併号) その1

NARUTO:674 サスケの輪廻眼…!! その1

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これは…
 もう一人のマダラだ
 
 
 アナザーワールド《輪墓》に居る「もう一人のマダラ」…
 
 白黒反転した絵を見ると、ついイタチの《月読世界》を連想してしまいます。 
イタチの月読世界、アレも幻術とはいえ一種のアナザーワールドなのかもしれない…なんて考えてたら、ますます迷宮入り。 先週「よく分からない」とブチブチ言ってたマダラの《輪墓(リンボ)》…今週の種明かしで何となく分かったような結局分からなかったような。
 
 今週は連休突入の合併号なので、次号は12日とかなり先。焦らず少々ゆっくり参ろうかと思っています(連休モードってことで)。2日はコミックス69巻も発売だし… 
 そして今週のジャンプに岸本先生と「スパイダーマン」のプロデューサー、アラド氏の対談が載ってましたね。先生の映画の視点が流石だなと…NARUTOの絵を見てると映画を意識したような様々な効果・手法を感じる事が多々あり(そこがNARUTOに惹かれた理由の1つでもあるんですが)そうか…先生はこうやって映画の手法を観察されて作品に活かされてるんだなぁと納得しました。
 
 さてサスケの「新しい能力」も少しずつ披露されはじめましたが、今週は「ぎゃあ」と叫びたくなるような出来事がラストにありました(いきなりですが)。
 
 
カカシ先生、マダラに写輪眼を強奪されるとは…!
 
 
 写輪眼のカカシ」の終焉は、あまりにあっけない… 
 
 たしかに、カカシの左眼は「視力が低下」とか「元の持ち主オビトが生きていた」とか、そろそろお役御免な感じはしてたんですが、十数年大切に預かってきた眼の「失い方」としては、あまりにも無惨でショッキングと言いますか…「一瞬」だったので何が何やら…もちろんカカシ本人が一番「何が何やら」状態ではないだろうか(これは次週にならないと分からないのだけど)。
 
…と、とりあえず、思ったことを書いていこうと思うのですが…
 
 
・まずはマダラの「輪墓(リンボ) 」について。
 
 輪墓(リンボ)ってのは《もう1人の=影マダラを“輪墓世界”に作りだす》事だったとは… 
 本来なら「こちらの世界からは感知する事も目視する事も不可能な」見えざる世界“輪墓”。 その世界に居るもう一人のマダラ(仮に影マダラ)。
 通常では目に見えず感知も出来ない「影マダラ」が、尾獣やナルトに攻撃したり、661話ではサスケの体を止めたり(今週もナルトの攻撃を止めたり)してた…って事でしたか。
 
 そして「輪墓(リンボ)」という見えざる世界…「時空間」とも別モノらしいですね(ややこしい)。
 
 時空間はこちら世界とは完全に仕切られている感じがありますが、輪墓世界は「見えない、感じない」だけでこちら世界に混在している感じ…現実世界に存在する「見えない、感じ取れない影の世界」とでもいいましょうか。 たとえとしては変かもしれませんが、オトナになったら聴こえなくなっちゃうモスキート音のような、在るんだけど感じ取れない世界の1つが「輪墓(リンボ)」なんでしょうか(と仮に解釈)。
 
 「光と影」のように必ずセットであるけれど、通常は認識されない「影」の世界…もう1人の影マダラはそんな世界に身を置くことが出来る… 
 
 今思えば、666話でサクラが言ってた「アイツ(マダラ)は…アイツだけは…次元が違う!」ってセリフは軽いヒントだったんですね。たしかにマダラは違う次元のような世界に居た… キッシーのこういうヒントの出し方、好きです(笑)
 
 
で、輪墓とはサスケの解説によれば…
 
「もう一人のマダラにはこちら側からの物理攻撃は効果がない」
(影のマダラにも六道の仙人チャクラによる攻撃は効く)
「影は一定時間で体に戻る」
「奴と奴の影はおそらく少しの間重なったまま」
…そして仙人の力(動きを封じる術)が効果的。
 
 輪墓(リンボ)は「普通の写輪眼持ちや感知系」でも見たり感じたりは出来ないらしいですが、輪廻眼を開眼したサスケ、そして六道の仙術を開花したナルトなら「目視したり感知できる」。 
 
 こちら側に居るマダラと、輪墓側に居る影マダラ…どちらかがやられても「片方が残れば」死なないらしい。 二体に分かれると言っても、影分身ほど本体と分身の違いが明確なわけでもなさそうだし、無サマの「分裂」に近いモノがあるんでしょうか。
 
 無サマの「分裂」、結局あれは九喇嘛の「陰陽分断」のような「均等分け状態」だったのかなぁと想像しておりました。 九喇嘛も単純に『半分』にされ、どちらかがナルトに入ればOKだったことから「優劣」は特にナシ…無サマも体を「陰と陽」に分けることが出来、どちらかが残れば生き延びられるの「かも」しれない。マダラが体を分ける方法は不明ですが、もしかしたら同じように分断することが出来、片方を輪墓世界に入れることが出来るのだろうか(と想像)。
 
 うーむ、マダラが終末の谷で生き残ったのも、この能力(輪墓)を使ったせいかもしれないですね(そう考えると辻褄もあう)。 
 
 626話「終末の谷」の回想で、マダラを刺した後の柱間が、谷を見上げて感知していた「何かの存在」…アレも輪墓世界に居て生き延びた“影マダラ”を感じたんじゃないかと思います(きっと)。
 
 つまり「輪墓」は輪廻眼の能力というより本来の「マダラの眼の能力」ということになりそうです。といっても、イタチが42巻で言っていた「マダラが永遠の万華鏡で得た特有の新しい瞳術」のことじゃないだろうか…その「新しい瞳術」というのが輪墓だったんじゃないかと思います(イタチはマダラの「輪墓」を知ってた可能性が高いですね)。
 
 そして625話で出てきた「柱間と扉間の会話を盗み聞きしていたチャクラを感じない存在」…アレもたぶんマダラ本人だったんですね(苦笑)…あの時も輪墓を使っていた可能性大です。 
 
 通常なら感知出来ない輪墓だからこそ、「優れた感知系」の扉間でさえ感知できなかった… だけど『通常の感知能力は扉間よりも下』のハズの柱間が、あの時マダラの「気配」を感じることが出来た…それは今週(と先週)ナルトが『何かがいる』と感じたのと同じです。柱間は六道の仙術を得ていたから「輪墓世界に居るマダラを感じることが出来た」のかな。
 すみません、あの時のチャクラを感じられない「何者か」は十尾の精神とか六道仙人のジジイと言ってた考えは破棄します(笑) 先週話でも少し分かったように、マダラは(オビトと違って)「十尾」とは今までほぼ接点は無く、繋がっていなかった可能性が大ですね。
 
 輪墓世界やら時空間やら、幾つもの「別の世界」の存在が明らかになりましたけど、どの世界も「こっちの世界」に関わりながら(時に関わらずに)ピッタリと寄り添うように存在してる…
 
「輪墓(リンボ)=辺獄」とは、(我々世界の言葉では)天国に行けない原罪を背負った人間が居る場所の事…マダラから見たら「こちらの世界」そのものが地獄か辺獄(リンボ)じゃないかと思えるんですが、そもそも「どの世界がホンモノか」なんてのは主観による判断でして、マダラやオビトの「この世界は偽物」とか「この世界は地獄」という発言も、別空間を知ってるからこその発言なのかもしれない…
 
  
・サスケの「分析、作戦構築能力」
 
 そして今回冴えわたっていたのは「サスケの冷静な分析、作戦構築能力」。
 
 サスケってのは、やっぱりリーダータイプ(ボス猿タイプ)なんじゃないかな…自分より「上」の人がいると“案外と”委縮し自己主張が出来ず、本来の能力も活かしきれないような気がする(イタチとか歴代火影が側にいると)。
 
 だけど自分が仕切れる場にいると、本来の能力や良さをフルに発揮できるタイプ…誰かの下で働くよりも、責任ある立場にいるほうが「自分」を出しきれるんじゃないかと思う。 だから今みたいに自分で観察し判断し、ナルトに指示を出していくパターンは、サスケにとって「一番やり易いパターン」なんじゃないだろうか。ナルトはイラつくとか言ってたけど、でも本当は嬉しいんじゃないのかな、「昔みたい」で。
 
 とにかく、相手の動きをよく見て冷静に分析していく手際の良さ…デイダラ戦、ダンゾウ戦でみせた「鋭い冴え」は、相変わらず。
 
 この前のカブト戦では「イタチがいたから」分析指示役をイタチに譲っており、サスケの本領発揮とはいかなかったし、こっちの戦場に来てからも、ミナトや扉間にかなり「譲って」いたけど(あれでサスケってかなり気を遣ってるんだと思う)、でも今は「分析は自分がやるしかない」と思って かなり「はりきって」るように見える…表情はいたって冷静だけど、ナルトにてきぱきと指示を出すサスケは実に「活き活き」してる
 
 なんて言うのかなぁ…自分の得意分野で実力発揮できる喜び…それは「鼻高々」というのとも違う。本来「自分が出来る事」をシッカリとやらせてもらえて、それが役に立っている…その満たされた気持ちがサスケに「自分の存在意義」を感じさせているんじゃないだろうか。
 
 自分がここに居る意味、ここに存在し生きている充実感を。
 
 
 
・そして、サスケの優れた分析能力に「手応えを感じてる」マダラ…
 
(なるほどカンがいい 冷静な分析と判断能力… そしてオレと同じ直巴…)
 
 マダラは「サスケの分析していく様子」を観察し、「サスケという人物」の能力を分析していく。さらに「サスケの左目の新しい能力」もあれこれ試しながら分析していく…マダラの人を見抜く目はさすがですが、サスケに感心し素直に褒めているだけじゃなく、サスケと「競ってる」ようなところもある。
 
(それが…お前の左目の能力か) (ギロリ)
 
(ここまで離れると輪廻眼の能力は使えないようだな 少しだがお前の左目の能力も分かってきたぞ サスケ) (…とチラリとサスケを振り返る)
 
(だが…さすがに速いなサスケ)  (と満足そう)
 
いちいち《分かってきたぞ サスケ》とか《速いなサスケ》とか(心の中でではあるけど)「サスケ」に話し掛けてる…
 サスケを意識しまくり、そしてオレだって分析では負けてないぞ!的にサスケと競ってる感もある。 「サスケがマダラを分析するのが先」か、「マダラがサスケを分析するのが先」か…マダラは本気で勝負しようとしている感じもします。サスケが「かわいい」んじゃないのかな…実は。
 この前もガイの攻撃をほぼ一方的に受けながら「もっとやれ」的に挑発していたマダラですが「競い甲斐がある頼もしいイマドキの忍」(マダラに言わせればガキとか砂利)を見ると、つい嬉しくって「挑戦を受けて立ってしまう」部分もある…こういうところは純粋というか「まるで子供」。で…
 
 
・マダラが分析しつつある「サスケの左目の能力」とは。
 
分かり難いんですが、最初から見ていくと…
 
・マダラの「仙法・陰遁雷派」に、ナルトは求道玉錫杖を投げ、それを吸収あるいは相殺させる…そしてサスケは…「突然消えて」、次の瞬間には離れた場所(陰遁雷派を超えた先)にいる。
 
・そして攻撃してきたマダラが、(ナルトを挟んで)反対側にあった刀のほうに移動させられ刀に刺される(サスケは姿が消えた状態で、ザッと足音だけ聴こえる)、次の瞬間にはサスケは元いた場所に戻る。
 
 ・さらに離れた場所に居たハズのマダラにナルトとサスケで一瞬で攻撃を当てる(マダラがこっちに寄せられ移動したようにも見えるし)
 
・だが、ある一定距離を超えるとその能力は使えない。
 
ん――…どうなってるんだ(笑)
 
マダラは「少しだが分かってきた」と言ってたし、ナルトは「え!?」の次には「!」と、どうやらサスケの能力を完全に「分かった」みたいですね(仕組みや理論までは分かってないと思うけど感知できたのかな)。
 どう見てもサスケが「移動した」ように見えるんだけど、マダラは「これは…移動したのではない」とおっしゃるから《移動じゃない》のは確からしい。
 
 移動じゃないのなら「幻術系」なのか、それとも「空間」そのものを歪めて重ねたりしてしまったのか…(さっぱり分かっておりません)。 
 
 仙術を身につけたカブトが「鍾乳洞に生命を与えてねじ曲げ」たり、この前672話でガイが「夜ガイ」で突っ込んだ時に空間が「ねじ曲がった」という描写がありましたが… 次あたりには分かり易い説明があるでしょうから、ヘンに想像せず素直に待った方がいいかな。
 
 しかし今回改めて思ったのは「瞳術」というのは《空間》に関わるものが多いということ…
 
 オビトの神威(時空間)もそうですが、マダラの輪墓(リンボの影空間)…そしてイタチの月読という幻術でさえ《“月読”の世界では空間も時間も質量も全てはオレが支配する》…あれも精神世界内とはいえ一種の「別空間創造」といえる術じゃないかと思います。
 サスケの眼が陰遁を極めた状態ならば、精神世界ではなくこの世界でも《空間も時間も質量も》支配出来てしまうのではないか…等と少々妄想気味です(部分的、距離的には限定だけど)。
 
 
・そして今回とは直接関係ないのですが “月読”と言えば…
 
16巻帰郷したイタチがカカシに「月読」を喰らわせ、その直後続けざまに17巻でサスケにも(再び)「月読」を喰らわせた「理由」が今も延々と気になっております。「かなり」気になってます。
 
 あの時、イタチはカカシに「アナタの体は“その眼”に合う血族の体では無い」と言っておりますが、それはカカシの体への負担を心配した親切なアドバイスだったのか、それとも「その眼の本来の持ち主は生きている」事を示唆したものだったのか…とも思ったんですが、でも…
 
「確かに写輪眼を持っていればこの“万華鏡写輪眼”に多少の抵抗は出来る」
「しかしこの特別な写輪眼の瞳術 幻術“月読”は破れない…」「オレ(月読という術という意味でもあると思う)を倒せるのは同じ“血”を持つ写輪眼使いだけだ」とも言っていた… それは「サスケ」という意味だけではなく、その眼に合う「本来の眼の持ち主」なら月読を破れるかもしれない…という意味でもあったんだろうか。
 
 イタチは、なぜ「月読」という瞳術を「サスケ」だけではなく「カカシ(の眼)」にも体験させたのか。
 そして、なぜサスケには何度も「月読を破れるか」試したのか(計三回体験させて、三回目でついにサスケは「破った」)。 
 カカシとサスケの眼は「どこまで月読に耐え、そして破る可能性があるのか」をイタチは試したかったんだろうか(イタチはダンゾウの眼《シスイの眼》にも月読を試した事があったっぽいですが=51巻ダンゾウの言葉からの判断)。
 
 「無限月読」はさらに強力に「空間も時間も質量も支配された」状態になるのだとしたら…「そういう事態」がこの先起こる可能性をイタチは想定し、それを破る「眼」の事を真剣に考えていたのではないか…?  残された「うちはの優れた眼」を試すように…
 そしてカカシに伝えていた「その眼は本来の持ち主じゃないと“月読”は破れない」とでもいうような話(もちろん当時のカカシに分かるはずはないのだが)…今週の展開を見ていると、これが突然気になってきました。 
 
マダラの「輪墓」を知っていた(と思われる)イタチ…
サスケに「マダラ」の事を語り聞かせたイタチ(42巻)…
そして気になる過去のイタチの言動…イタチはどこまで先を見据えていたのだろう。
 
「自分で考えてごらん」とでもいうように、あえて肝心な事は語らず笑顔で逝ってしまったし… サスケに「真実を見せる」と言いながら結局見せたのは超ダイジェストの「ヒント」オンリーだったし…
 
むむむ…ちょっとイタチを恨みます(笑)
 
 
 
 
 
 
☆その2へ続けます…