ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 677 無限月読 今週のジャンプ・ナルト感想 その2(WJ26号)

NARUTO:677 無限月読 その2

(続きです…)
 
「今!!一つとなるのだ!!」と叫ぶマダラと(なんかサイヤ人に見えるんだけど)、世界を覆う「かぐや」の影… 
 
 五影会談でトビが言っていた《オレと一つになる》というのは、まさにこういう状況の事を言ってたんですね。チャクラで繋がって強制的に1つになる“わだかまりのない世界”…。 「月の眼」が《カッ》と暗闇だった世界に光を与え、真昼のように照らし始める…
 
 
「この光は影をも貫き見通す… 隠れる事はできぬ… そして…」
 
《神(シン)・樹界降誕!》
 
 
 光を浴びた忍達の眼が「輪廻眼」に変わっていき、「神・樹界降誕」によって次々と忍達は神樹に縛り上げられていく…まさにハゴロモが語っていた「無限月読の図」そのものですね。 夜なのに昼のように明るい光…それも「光だけの世界」。マダラが以前言っていた、光と影の因果を断ち切った世界とはこういうものだったんですね。 
 そしてこの光の中では、たとえ五影や三忍でさえ抗うことは出来ないらしい大蛇丸のきょとんとした表情が意外というか…なんか可愛らしいんですけど)。
 
まさに“神”の力…なにせ「仙術」ではなく「神・樹界降誕」…「神術」ってことでしょうから…
 
 十尾も取り込み、もはや「神(シン)」になったマダラ…というよりは「神」の憑代になってしまったマダラとでもいいましょうか。 人間にとって「忍術」さえ「夢のような力」なのに、「仙術」さえ超えた「神術」は、もはや人間が“触れてはいけない領域”…そこにかぐやとマダラは踏み込んでしまった…ということでしょうか。
 
 マダラは穢土転生されたばかりの時、隕石を落としてみたり「試したいことがある」と言って「樹界降誕」を使っていたのは、この時のためのリハーサルだったのか…そしてその後マダラは「花樹界降臨」も使ってましたっけ…

(満月に写し出された眼によって、忍達は次々と幻術におちていく… サイも、おそらくリーも五影たちも…そしてヒナタも)
 
だけど「全て」が月読にかかった訳ではなく、穢土転生の歴代火影たちは「セーフ」だったようで…
 
 
「なぜ…ワシはかからない?」  (扉間)
 
そうなんですよね、なぜワシは掛からなかったのか… 穢土転生達が「かからない」理由については、いずれ扉間先生による詳しい解説があるでしょうが、柱間はこんなことを考えている…
 
(これは樹界降誕! 神樹の生命エネルギーで人々をしばっている…!?)
 
生命エネルギーで生命エネルギーを縛る…だから本来死者である穢土転生達は縛られないという事なんだろうか? だとしたら、もし…この戦争の戦死者が、まだ「あの世」には行っておらず「あの世との狭間」に居るとしたら…ネジが「狭間」から活躍してくれるんじゃないか…なんて期待をちょっとだけ持ってしまう(ちょっと無理があるかもしれないけど)。
 
 しかし、この「幻」はさすが「神の力」…サスケが「オレの眼で作った須佐能乎がなければお前(ナルト)も奴の幻術にしばられるぞ!」なんて注意してたぐらいですから、この世界であの光に抗えるのは、穢土転生とサスケの眼(の中に居る第七班)ぐらいみたいですね。 尾獣の力を持つナルトでさえ抗えないということは、ならば…ビーはどうなんだろう??
 
 最近すっかり御無沙汰だったビーですが、八つっあんが外道魔像に吸い込まれる直前に「タコ足一本のチャクラ」を残していったおかげで、無事でしたね(よかった)。 で…ビーも、他の忍達と同じように光を見上げて「……」なんてボーっと反応してるので、なんだか「ビーも幻術にかかった」みたいに見えるんですが、私は…彼は「かかってないんじゃないか」と思います。
 
なにせ…彼は「遮光最高クラスのサングラス」をかけてますから。
 
 実は…まだ残る「未回収の伏線たち」の中で、私がズーーっと気になってるモノがありまして、それが《ビーのサングラス》だったんです。 ビーは「初登場シーン」でも「目がいてーよ…光♪」なんて言って登場してましたが、59巻の人柱力ペイン(ユギト)戦でも散々『ビーのサングラス話題』が登場しているのです(ビーと八つっあんの会話で)。 
 あの時、私はビーがサングラスをかけている「理由」のほうが気になっちゃって、《ビーのおかあちゃんは前・二尾(猫又)の人柱力で、ビーは生まれつきネコ目で眩しいところが苦手なんじゃないの?》なんて予想をしてたんですが…その「理由」はどうでもよかったようですが…しかし《ビーのサングラスは遮光最高クラス》という話はここで活かされるの「かも」しれません。 
 
 どっちにしても彼はグラサンなので輪廻眼になってるのか、なってないのか分かりませんが…たぶん、彼は大丈夫でしょう(と言っちゃっていいのかな…;)
 
 あと、この幻術を回避できる可能性があるのは「カブト」でしょうか… カブトは相変わらず「仙人モード」のままですし、彼は61巻の戦いで「蛇の角膜」で視界を閉じて光を無視し、イタチの幻術を防いでいましたよね。
 
 まぁ…「既製品のグラサン」とか「仙人の力」が「神レベルの力」に対抗できるかは分かりませんが、抗える可能性は…ある「かも」しれません。
 
 
「…ン? アノ須佐能乎 光ヲ通シテイナイノカ? 奴ノ輪廻眼…コノ術ヲモ退ケルカ…」  (黒ゼツ)
 
 
  穢土転生達とか遮光最高クラスのサングラスとか蛇の角膜はともかく…そういう特別な理由なしで「抗える」のは、唯一「幻を退ける眼」…《サスケの眼》という事なのでしょうか。 何だかなぁ…やっぱり、イタチがあそこまでサスケの眼を育てようとしたのは「この時のため」のような気がしてならないです。 同じように、サスケの眼を育て(須佐能乎を育てさせた)オビトの「本当の考え」も、依然私は気になるんですよね。 
 
 須佐能乎…《闇がよく見える眼》、全てを貫き通す光にさえ抗える「影」の眼。
 
 オビト(トビ)が「須佐能乎まで開眼する眼は稀」だからストックしておきたいと言ったり、大量の写輪眼を保管していた事も「この時のため」だったのだろうか… そして「九尾事件の時の、うちは一族不在の理由」も「うちはのクーデターの真相と、うちは事件の真相」も、何か…全ての謎が今に繋がってきそうな(気がする)。
 
 そしてオビトも、今は黒ゼツに乗っ取られ状態とはいえ、そのおかげで「縛られずにいる」わけで、彼の「神威の眼」もいずれこの幻術に抗うのではないかと思っています(マダラも…それが「分かってて」オビトを煽ったんじゃないかと思うので)。
 
 でも、もし幻術に抗った人達…それが『穢土転生達(金銀兄弟を含め)、第七班、そして(もしかしたら)ビー、カブト(分からないけど)、オビト』だとしたら…(我愛羅はどうだったかな…、それとテンテンももしかしたら?)かなり「変なメンバー」だけど、なかなか面白い事になりそうな気もします。
 
 (そして、忍だけでなく一般の人達も、遊び疲れた大名たちも幻術におち、神樹に縛られていく…)
 
 大名様達…トランプや麻雀で散々盛り上がっていたご様子で、暢気なもんですねぇ… というよりは、すっかり仲良しじゃないか(笑) 
 そもそも、五大国は仲が悪かったから忍を抱えて牽制しあって戦ってたわけでしょ…なのに寝食を共にして夜中までゲームで遊んで「合宿か修学旅行」気分。 まぁ…良かったよね、とも言いたいけど、でも…本当は「大変なのはここから」なのかもしれません。
 
 
(求道玉ごと木ノ葉の火影岩に「飛んだ」ミナトが、ようやく復活したのか目を覚ます… そこは「影がない」光だけの世界で、樹にぶるさげられた里の人達が…)
 
(ん… うぅ…)
 
(!!!)
 
「これは…! どういう事だ!?」
 
 ミナトが、物語が始まった《九尾事件》の舞台(火影岩の頭上)に奇しくも“戻ってきた”のも、何かの縁のような気がしがします。 
 
 が…それにしても、なんかシュールな絵ですねぇ…。ミイラのようなミノムシというか、樹が生命エネルギーを吸い上げて養分として「夢」を見るのでしょうか… そして「1つ」になってチャクラが繋がった人々は…すべてを「共有」するのかもしれない。
 
 この絵…ペイン六道達がベッドで寝かされチャクラをチャージされていた絵を連想させたり、外道魔像からぶら下がっていた白ゼツ達の絵を連想させます。 そして、同じく外道魔像に繋がって眠り夢を見ていたマダラ爺ちゃん(603話)の絵も…。
 これじゃ人間たちは皆、外道魔像にぶらさがってる白ゼツ(もしくはグルグル)みたいというか、あるいは外道魔像に繋がって夢を見ていたマダラみたいというか。 やっぱり、気になります…マダラがあの時、外道魔像に繋がって見ていた「夢」は何だったのか…ということが。
 
 
そして《無限月読とは》…
 
 
「無限月読」の世界とは…マダラが言っていたような《この光は影をも貫き見通す… 隠れる事はできぬ世界》、光と影の因果を断ち切った「影が存在しない光だけの世界」ということならば、それは具体的にはどういう世界なのか。 
…それは全てが光に満ちた闇や影のない「素晴らしい世界」という意味ではないような気もします。
 つまり…「影がない、隠れることが出来ぬ世界」、本来なら隠してしまいたい部分までもすべて「明るみに出てしまう」世界なんじゃないだろうか。
 
 マダラは「腑を見せあう」事が出来たら…と言っていましたが、実際に「この世界」では腑を見せ合うことは出来ないとも言っていましたっけ。 それは、この世界には「影」とか「闇」があるから…そこに隠してしまえますから。
 でも、無限月読の世界では一切の「隠せる影がない」のだとしたら…樹の中で1つになってチャクラが繋がった人間たちは、もはや「腑を隠せない」のかもしれません。 いいところも、イヤ~な部分も、里の中の「ドロドロ」も、全部「表沙汰」になってしまうのではないだろうか。 
 前の闘いでナルトがオビトとチャクラをくっつけて「オビトの心の中」を覗き見してましたけど、ああいう事が全部出来てしまったら…かなり「恐ろしい」。その時…忍達はどうするんだろうか??
 
 マダラの輪墓世界…それはこの世界に存在する「見えない世界」。実際にも、それに似たような「見えない世界」ってのがあるわけですよね。もちろん「見えない」ものは悪いモノばっかりじゃなくって、隠している「優しい心」だってあるわけですが…ダンゾウが引き受けた「里の闇」のような…表には見えないし気づかないけど、確実に存在する闇とか影の世界、部分もある。「現実世界」はいっぱい隠し事をしてごまかしている世界でもあるんですよね。
 
 今までのマダラの言葉、オビトの言葉…「この世界では腑を見せあえない」とか「この世界は偽り」とか…彼らが言っていたことも、一理あると思うんです。 現実の世界では、汚い事、本心…全て「影や闇」に隠すことも出来てしまう、本当の心や真実はいくらでも「隠せてごまかせてしまう」。  
 
 そういう意味では都合の悪い事は隠せてしまえる現実世界こそ「幻術の世界(偽りの世界)」とも言えるんじゃないだろうか…? そして、もしも嘘偽りをつくれない(隠しどころのない)世界が無限月読の世界だとしたら…それはある意味「リアルな世界」とも言える(何だか分かり難いけど)。 
 もしかしたら、マダラはそういう《腑を見せあえてしまえる》世界を人間たちに「体験」させるつもりなんじゃないだろうか…? 幻術で、幻(影)のない世界を造ることで…
 
 ハゴロモが、無限月読世界や母カグヤがやった事を「恐ろしい事」としながらも、「無限月読用の材料(月や尾獣)」とか「レシピのようなもの(石碑)」をご丁寧にも揃えていたのは、無限月読を再度行わせたうえで、今度こそ「(ハゴロモ達とは)違うやり方でそれを脱してほしい」と考えていたからじゃないだろうか。
 
 「忍術」という夢のような力で“都合のいい事”を行って、都合の悪い事を「影に隠してきた」この世界こそ偽り…幻術で作ったイザナギ」の結果であって… 
  もしかしたら無限月読というのはイザナミ」のようなものなのかもしれない…とも思います。 “本当の己と本当の相手を受け入れないと”脱することが出来ない幻術なのかも…  「もしかしたら」という話ではありますが。
 
イタチが、サスケに「イザナギイザナミ」を教えたのも…偶然…ではありますまい(と思う)…
 
 
 
さて…どういう世界が始まりますか…「無限月読の世界」…
 
 
 
 
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/05/27)