ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 683:お前と同じ夢をみた 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ32号) その1

NARUTO 683:お前と同じ夢をみた (1)

 
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オレはお前と同じ夢をみた先輩… ―――だった
 
時間のないオレが今さら詭弁を垂れるつもりはない
ただ…
せめてお前達より前を歩いて…
 
死なせてくれ
 
 
復活したオビト、いよいよこれから活躍しそうな感じですが(名誉挽回というかやっと「オビト上げ」くるかな)、でもちょいと気になること言ってますね…時間のないオレ》ってどういう事なんだろうか?  これが「約束の時間」と何か関係あるのかなぁ…。
 なにせ「遅刻」で始まり、「遅刻」がテーマになってるようなオビトだから、彼が《時間》にこだわっている理由は、何か最大の重要な「謎」にも思えます。 
これ、気になるんですが、とりあえずオビトの話は後述するとしまして…
 
今回「神威」使いのオビトがメンバーに加わったことで、カグヤとの時空間忍術戦もいよいよ本格化するのではないかと思っています。そして…
 
今度こそ、ついに来たかぁ「時空間忍術合戦」の時が―――!!
(…とコレ、いったい今まで何回書いたことやら…) 
 
 597話に「時空間忍術の秘密」というタイトルがついた時(62巻)、ナルトのカッコいいカラー扉絵もあって《これでいよいよ時空間の闘いぞ!》とテンション上がりまくって、あれからはや2年…いや、さらにその数年前から「時空間」と騒いできたので「また時空間って言ってんのか!」と叱られそうですが、それでも温かく見守って下さって「ありがとう」…と特に古参読者の方には心から感謝いたします。 
 「時空間」…大好きなんですよ、「ワクワク」するから(という単純な理由)。メンドくさい考察も好きだけど、やっぱり私はNARUTOに「ワクワク」を求めてる。それも「いろいろな種類のワクワク」を。
 
 そしてご承知の通り「ナルトの《あの術》とは飛雷神ではないか?」というのが、私にとってン年間ずーっと考え続けてきた「お題」でもあるのですが、事の真偽はどうあれ(あたりハズレはどうでもいい)、時空間忍術がこの第四次忍界大戦で大きな存在となってる事は事実です。
 
「穢土転生」も時空間忍術の一種だし(口寄せ)、オビトの神威もすり抜けも時空間忍術。 扉間とミナトの飛雷神の術に、マダラの輪墓やサスケの新しい瞳術も一種の時空間関係の術と思われるし、さらに「ナルト、サスケ、サクラ」の新三忍が揃って口寄せ(時空間忍術)を使ったのも記憶に新しい。  でも、もし「ナルトの飛雷神の術」が生まれるとしても、それは当初想像していた形とはかなり「違うもの」になるかもしれない…とも今回思い始めました。
 
時空間のことも、後述する事になるので…まずは先週の続きの、
 
 
・いきなり「一人だけ引き離されてしまったサスケ」ですが。
 
 
 サスケが飛ばされた(というか“投げ込まれた”感じの)空間は、これまた全然違うフィールド、砂漠のような風景ですね。 
 で「あっちの空間」に居るナルトの指が、必死に「時空の扉」をこじあけようとしてるのがサスケ側から見えている。 黒い枠のような「時空の扉」、それが他の空間に直結しているようなカグヤの「時空間忍術」は、まるで「神威」と「サスケの新しい瞳術」を掛け合わせたようなシステムで、カグヤは「神出鬼没」状態。
 
 しかし一人だけ別空間に隔離されたサスケは「何をしてもダメか…」と汗だくで、新しい瞳術(空間系)も試したらしいですが「どうにもならない」らしい。これ、完全にピンチ。
 
 今まで数々のピンチを切り抜けてきたサスケですが、一人で戦い一人で切り抜けた事もあれば、色んな人たちが「助けてくれてた」事もかなりありましたよね…“鷹”のメンバーが助けてくれたり、トビ、穢土転のイタチ、それに白ゼツだってクッション代わりになって助けてくれたこともあったし、最近ではカブトも助けてくれた。  
 でもサスケって《仲間に守ってもらってる》意識をどれほど持ち、どう認識してるんだろう…というのは正直疑問に思う事があります。
 
 サスケは基本的に「自分一人で何とかする」と思っているように見えるけど、それは「自信過剰、うぬぼれ」のせいではなく「うまく他人に頼れない性格」のせいじゃないかと思うんです。 「うちは」のプライドもあるだろうし、今まで自分がやってきた事への後ろめたさから、誰かに頼ることができない…《誰かに頼る自分を許せない》んじゃなかろうか。
  今回はハゴロモに「ナルトとの協力」を託されてるから、ナルトには頼ったりもしてるけど、ナルト以外の誰かに「助けてもらう」ことはサスケにとって「あってはならない事態」なんじゃないだろうか。
 特にカカシとサクラには本気の殺意を向けたことさえあるサスケにとって、彼らに逆に「助けてもらう」など、とても「許されない事」と思えてるんじゃないだろうか。 
 
 五影会談の時だって、助けに入ってくれた“鷹”にサスケは「お前ら…余計な事を」なんて言い方をして、素直に「ありがとう」とは言えてないんですよね。 水月は「せっかく助けに出てきてやったのにさ…なんだよその言い草…!君らしいけど…」とサスケの仲間に頼ることが出来ず、なかなか素直にありがとうが言えない性格を見抜かれてましたがね…。
 
でも…今回みたいに「自分の力だけではどうにもならない」ところに飛ばされたら、サスケは誰かが助けてくれるのを待つしかないし、これって「頼り下手」なサスケにとって体験した事のない種類の試練(経験)になるかもしれない…なんて思います。 「守る」だけが仲間じゃなく、「守ってもらう」のも仲間だと思うんだけど、これってプライドが高く自分に厳しいうちは一族には共通して難しいハードルなのかも。
 
 広~い何もない乾ききった砂漠…この光景はまるで「サスケの抱えてる孤独の風景」にも思えてしまいます。 
 
 
 
・そして「黒ゼツ&カグヤ」ですが。 
 
 
「これで もう母さんを封印できない まずはお前のチャクラを全て吸い尽くす!」
 
 相変わらず「黒」が「カグヤ」を操作していて、カグヤ自身の意志は「ほぼ無い」のではないかと感じるんです。 あくまで「黒」の目的はチャクラをすべて回収し取り戻す事、つまり《十尾(神)を元の姿=完全体に戻す事》であって、その為にカグヤを利用してるんじゃないかと思えるんですよね。 カグヤを「母さん」と呼ぶことで、カグヤに残る母性本能をくすぐって、カグヤを手玉にとって動かしてる印象なんです。 
 黒の「全てに対する上から目線」(カグヤに対してさえ上から目線)、そして「余裕」…これらは『全ての頂上に居る存在を知っている』からこその余裕じゃないだろうか。
 
 
(神出鬼没なカグヤを避けるナルトに、「いい反射神経だ」「速いねこの子」という黒)…
  
 この黒の発言も「余裕発言」に思えますが、ナルトの瞬身はいくら速くても《キュ~ンという超高速移動(瞬身)でしかない》、だから《瞬間移動が可能な「時空間忍術」の瞬身》の速さとは並ぶ事はできない…そこには「超えられない壁」があるんですね。 いまや「忍最速」雷影エーのスピードをはるかに超え、六道オビトのスピードにさえ追いついたナルトだけど、あくまでそれは「ゼロに限りなく近い速さ」であって、「ゼロ速」ではない。 
 
 ただし、カグヤの移動も「全てがゼロ速」というワケでもなさそうで、体全体を移動させたり何か他のモノ(人)を移動させるときは《ズズッ》とか《スーッ》と空間の出入りに多少の時間がかかってる感じがします。 たとえば同じ時空間忍術であっても、オビトの神威移動(ズズズ…)よりもミナトの飛雷神(フッ)のほうがずっと速い。
 
 つまりですね…「瞬身(高速移動)」ではいくら速くても「ゼロ」にはならないからカグヤを超えるのは難しいが、「時空間忍術」…中でも《フッ》《フッ》の瞬間移動「飛雷神」の瞬身なら、カグヤのスピードを超える事は可能かもしれない。 ようするに、ナルト(達)も今のままではなく「飛雷神の術を使えた方がいいんじゃないか?」という事が言いたいのです(結局それが言いたい)。
 
 
 
・そして絶妙なタイミングで目覚めたオビト…
 
 
「…… どこだ…?」
 
「オビト…!」
 
「カカシか…」「オレは…死んだ…はず…」
 
 
今回のオビト目覚めの第一声は「オレは…死んだのか?」ではなく「オレは…死んだはず」; 
 
 たしかに輪廻天生を使ったし、外道魔像も黒ゼツも体から抜けてるからオビトが「オレは死んだはず」と思うのも分かるが、子供の時(神無毘橋の時)は死を覚悟して「死んだ」ハズなのに、目を覚まして言った言葉は「死にたくないよ~」でした。 それに、あの時は「オレは生きてる!」と力強い表情で言っていたし、「生」への執着も「生」への希望もあった。 だけど、今回目覚めたオビトは、ナルトが「オレが回復させた」「でも…」とため息交じりに語った言葉に敏感に反応し、申し訳なさそうな、そしてモノすごく悲しそうな表情を見せる。そして「ああ… 分かっている…」とうつむいた。 
 
ナルトはなぜ「でも…」と言ったのか、そしてオビトは何が「分かってる」のか…。 このふたりの会話、かみあってるのか噛み合って無いのかも分からない。
 
ナルトの暗い表情に「反応」したオビトの悲しそうな表情からは、「こんなオレを復活させてもらって申し訳ない」と思ってるのか(この後「こんなオレ」という表現を使っているので)、それとも「回復してもらっても一時的なモノで、死は避けられない」と思っているのか…あるいは両方なのか、とにかく「復活させてもらった」事をナルトに申しわけなく感じている様子。
 
一方のナルトの「でも…」なんですが、先週オビト回復の兆しに「すごく嬉しそうな顔をしていた」ナルトの反応を考えれば、この「でも」はオビトの事ではなく、戦況が悪化している事とか、サスケが感知出来なくなった事を言いたかったのではないか…とも思うんですが(どうなんだろう。)
  
しかし、オビトが「悲しい顔をした理由」は何か訳アリっぽいですね。
 
  
《そして、敵とナルト本体がいる戦場にオレを連れていけというオビト、「役に立てる時にそこにいないで失敗したくないの」というサクラ、「もうとっくに覚悟は決まってただろ…死ぬ覚悟は」と言うカカシ》…ナルト本体のところへ移動中にナルトが「六道仙人、カグヤ、封印について」簡単に話をしてくれたらしい。…これでやっとカカシ達も状況が掴めたはず。 
 
 で…「とっくに覚悟は決まってただろ…死ぬ覚悟は」というカカシのセリフの「死ぬ覚悟は」の部分が、不気味に浮かぶ満月と、月の光に照らされる雲に重ねられているのですが…この満月の光はどこか生臭く、リンが死んだ夜にカカシとオビトを包んだ満月の光のように「死」の臭いがします。
 今週、いったい何回「死」という言葉が出てくるか…この後、火影達の会話中にも「死んだ」「死者」という言葉が出てきますが、今週は「死」という言葉が点々と広がっている。
 
 たしかにナルトだって一度死にかけたわけだし(死んだと言っていいのかな)、カカシだってちょっと前、ナルトを助ける為に本気で死を覚悟した(666話で、オビトと「覚悟はいいか」「ああ…最後の作戦がお前とでよかったよ」と会話を交わしてる… 結局ガイが助けてくれたんだけど)。 そりゃ「神」レベルの次元が違う相手と戦ってきたんだし、連合の仲間も次々倒れ、ギリギリのところで生き残ってきたんですもんね…ナルト達は。 
 それにカカシの「もうとっくに」の言葉は…この戦争に限らず、既に子供の頃から身近に死を感じ、「死」を覚悟して生きてきた(ペイン戦でカカシは一度死んでるし)…もう「とっくに」なんですね、特にカカシとオビトにとっては。
 
 ほんの少し前にも、ガイが「死に様」で己の忍道を証明しようとしたのを、結局誰も止められなかった… 
 
 私はアレがちょいとショックだったというか、たしかにガイの「決意」は忍らしくカッコいいものではありましたが、でも「忍は死に様」という従来の発想が依然として根付いている忍世界の現実に、何となくモヤモヤが残ったんです。そして…それは今回も、かな。
 
忍にとって「覚悟」といえば、すなわち「死」… 
 
 開戦直前の話ですが、捕虜になったヤマトが「これじゃ“己の覚悟”を実行することすらできない…皆すまない」と(心の中で)申し訳なさそうに叫んでいたのが忘れられないんです。 こっちはヤマトには死んでほしくないと思ってるのに、命を絶ってでも情報を守ろうと考えたヤマトの姿に「忍の現実」を思い知らされた気がしました。イビキや鬼鮫が言っていた《情報は命より重い》の言葉がよりリアルに感じられて…ね。 命を守る為の情報が、情報を守る為の命になってる… そこには後味のスッキリしない、納得したくない忍世界の現実がありました。
 
そして今週思ったのも、やっぱり忍の世界は、まだこの満月の風景のように「重たい」ということ…。
 
 
・一方で、正真正銘の死者である歴代火影達ですが。
 
ミナトもナルト達が「消えた」ポイントまで一足遅れて戻ってきましたね。
う~ん…ミナトはせっかく木ノ葉まで飛んだのだから、別行動で「九尾事件の真相」に迫って欲しいという願望を垂れておりましたが、あえなく撃沈(笑) 
九尾事件の「真相」は、NARUTO-ナルト- の中枢中の中枢だから、そんなに簡単に解明されるハズも無いかぁ…(今後に期待)。
 
それにしても「マダラの下半身放置」…
 
そういえば、サスケに斬られた下半身はそのままでしたね(時空間に行った上半身は下半身を復活させて出てきたけど)。
 
 マダラの「生死判定」について、穢土転生をして確認しようという扉間と、新たな生贄が必要な「穢土転生」は使うべきではないし、別の方法を…と主張する柱間でちょっとモメてますね。 この兄弟、「穢土転生」については過去に「何かあった」らしくって、65巻でも「だからあの時…」みたいな柱間発言がありましたよね。 実際に何があったのか気になってるんですが、もしかしたら穢土転生の術を「解」しちゃった死者が出現して、封印に苦労した事例があったんじゃないか…(マダラも穢土転生「解」の厄介さを知っていたので)と推測しておるのですが、どうなんでしょうな…扉間も「穢土転生の術」についてはちょっとムキになってる感じがありますんで、どんな「ゴタゴタ」があったのか…少々気になっております。
 
柱間はマダラの下半身に手を当て(回復させようとしてるのか)…そこから《メリメリ、シュウウ…》と出てきたのは…
 
 
「やはりお前はやさしい奴よ」
「アシュラの前任者よ」
 
 
「…アナタは…?」
 
「名をハゴロモ… 忍宗の開祖にして 六道仙人とも言う」
 
 
なぜマダラの下半身(股間あたり)からハゴロモ爺さんがブワッと急に出てくるんだ…(もしくはマダラ下半身がハゴロモに「変わった」のか、絵からは不明)…と不思議なんですが、ずっと「世界を見守りつつ漂っていた」というハゴロモのチャクラですから、過去にも「必要な時に」こうやって転生者の前に姿を現していた可能性はありそうです(チャクラが具現化出来る「条件」はありそうですが)。
 
しかし、柱間は「アシュラの転生者」として過去にハゴロモと会って「力を貰っていた」可能性もあると考えていたんですが、どうやらこの二人「初対面」っぽいですね。 会ったことが本当に無いのか、それとも記憶にないだけなのか…。
 
今回ハゴロモが出てきたのは、今もマダラを友として慕う柱間を見て「前任者の柱間とマダラ」にも懸けてみたくなったのでしょうか(現役転生者たちを「助ける」ためにも)。 なんだかんだ言って、ハゴロモ爺ちゃんは《ただ漂っていただけ》ではなく、忍世界にそれなりに「ちょっかい」を出してたんじゃないか…なんて思ってます。 黒ゼツみたいに「直接かき回す」ことはせずとも、さり気なく…でもしっかりと(笑)。
 
ハゴロモがナルトに会った時に言っていた《…とにかく…今は色々と条件が整ったのだ》という台詞が「とにかく」気になるのです。 
「とにかく」って言葉で「重要な事」は省略しちゃったみたいだけど、その色々な条件とやらを「整える」ために、ハゴロモは直接ではなく間接的に、漂いながら時々「見えざる手」を加えていたのではないか…?とも思いますハゴロモが本当に黒ゼツが「石碑を書き変えちゃった」事を知らなかったのかどうかも疑問ですが)。
 
しかし、今回の主役である「現役転生者・ナルトとサスケ」には、先入観や強制的な道標を与えないために「あえてあまり多くは語らなかった(と思われる)ハゴロモが、前任者である柱間には「もっと真実をストレートに語ってくれる」のではないか…とちょっち期待します。
 
 
 
 
(その2、「時空間忍術」と「ナルトとオビトの会話」に続けます。月曜夜遅くあたりにアップできればと…。今日7月7日はキバの誕生日、おめでとう)