ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

683話雑考に頂いたコメントのお返事を兼ねて…

 683話雑考にいただいたコメントのお返事を兼ねて、こちらで書かせてください。コメントくださった方(内緒コメントの方達を含め)皆さまありがとうございました。
 
 皆さまが書いてくださったコメントを読んで、あらためてNARUTOが提起している問題は「難しい」…簡単に答えが出るようなものではないなと考えさせられました。 ナルトの忍道、ナルトの考えは柱間同様「キレイごと」であって、理想過ぎるのかもしれません。でもそれを「本気で言えたり実行できちゃう」ナルトに、やはり私は惹かれます。 それは私には「出来ない」と思うからでもあるんですよね…。汝の敵を愛すなんて簡単にできるものではない…いや、無理(笑)
 
 だけど、それが出来たら世界は変わっていくんだろうなぁ…とは思います。ナルトレベルではできなくても、ちょっとだけ…せめて「よく知らないで相手を批判したり、嫌ったりするべきではない」と思うし、もっと「相手(対立する相手)を知ろうとするべき」なんだろうな…と。 それだけでも、ずいぶん変わっていくんじゃないかとは思います(努力…できるかなぁ)。
 
① オビトの余命について、そして「生きる」に関して

ご指摘通り、オビトはナルトの陽遁では回復しきれないのだろうと思いました。
で…黒ゼツが抜けた後、オビトは今まで「死のギリギリの淵に居た」のかなと私は思ったんですよね。ナルトが「回復させた(復活ではなく)」と言ったのと、カカシ達が今まで(目を覚まさなかった)オビトを必死で守ってきたのも、まだ完全に死んでいないと考えていたからなんだろうか…と思っていました。そういう意味では、ガイと似た状況だったのかなと思ったんです。 
 
 ガイも、本来は「死ぬ運命」だったと思うんです。《八門を開いた人間は必ず死ぬ》と言われているし、それは「医療忍術のレベル」の問題ではなく、一時的にでも火影を超える力を得る「代償」として「死」は免れられないのではないかと思うんですよね。  
 ナルトは「ガイの死の運命は変えられた」として、「オビトの死の運命は変えられない」のだとしたら…それはオビトが「輪廻天生」という「人間が踏み込んではいけない領域」に立ち入ったせいなのか、それとも何か他の理由もあるのではないかと考えてしまいます。 オビトについては「十尾」あるいは「グルグル」に絡む重要な謎も残っていますので、オビトの言う「約束」はキーワードの可能性もありと考えている次第です。
 
 ちなみに、この戦争では最終的には「誰も死なない」ような気がしていますが(オビトも含め、戦死者は復活の可能性)、もし仮にそうだとしても、それは誰か(人間)によるものではなく「神」によるものであって欲しいと思います。人間が本来やっていいものではないと思うから…。
「全てを無にするか、あるいは全てを復活再生させるか」という神による「審判の時」が近づいているのだとしたら、その時までに忍は「生きる事の大切さ、命への感謝」を示せなければ全てが「無」にされてしまうのではないか…それは「グルグル」が真剣に忍達に問うた《生きている事の実感》の質問に繋がってくるんじゃないかと感じています。
 
そういう意味でも、ナルト達には(敵キャラも含め)「生命(生きる)」にこだわり、命を大切にしてほしい…「生きてほしい」と思います。グルグルの「生きている実感とは何か」の質問に、真剣に答えてほしい…。
 
 
②敵キャラには「制裁を」という件ですが…
 
敵側は許すべきか、許してはならないのか、という点… 我々世界では、だいたいは「目には目を」的な発想だと思うし、残念ながら「汝の敵を愛せよ」と言われても正直難しいですね。
 でもナルトの世界では、敵側にも事情や何かのきっかけがあり、その問題は忍世界全体が共通して抱える闇や傷だったりする…だから分かり合えるのかもしれません。 我愛羅が開戦の演説で言ったように、五大国連合の忍達だって「昨日まで敵同士、仇同士」だったのに「同じ傷や痛みを抱える分かり合える」仲間と分かり1つになったわけで、敵同士であっても「似た者同士」という不思議な連帯感… それがNARUTOのテーマである「理解」とか「隠された裏の心を知る」事につながるのだと思うし、それが作者の考え方でもあるんだろうと思います。
 
 私は「作者の考え方」そして「この戦争で忍達が到達するであろう答え」は、穢土転生イタチが一足先に出した答え(61~62巻)にあると考えているのですが()、イタチはカブトを制裁する選択をせず、カブトと自分を重ね、カブトのことを「分かる」と言い…そして「助ける」選択をしましたよね、そしてカブトを死なせなかった。ナルト達もその答えに到達していくのだろうと思っています。それが自来也が言っていた「本当の意味での理解しあえる世界、争いや憎しみを無くすための答え」になっていくんだろうか、と。でも、これ…正直すごく難しい問題ですね。 
 
③オビトの事を贔屓しすぎなのかと言われれば…ある意味そうなのかなぁとも思います。贔屓というか、とても面白いキャラクターだと思っているので。
 
敵役の「裏の心」を知ろうというのは、このブログのモットーでもありますが、それがNARUTOという作品を考えるうえで大切だと私は考えています。 敵役は弱い奴、悪い奴、ダメなやつとして描かれますし、それが魅力的という意見にも共感します。どんなに完璧に見える人でもダークな面とか欠点とか持ってますけど、もちろんマダラもオビトも欠点や弱さもいっぱいある…
オビトは頑固な面とヘタレ過ぎなところをみせてますし、マダラはこの前散々「汚い」ところを自分から晒してましたよね。
 
 ただし、それらは目に見えるところ(表)に露出してますんで、そうじゃない「隠された内面」とか「裏の心」も読み取りたい…それが考察(とやら)の面白さだと私は考えるんです。「考えすぎ」かもしれないし、結果的に「違う」かもしれないけど、考える事が楽しいんで、考えています(笑)
それは敵キャラに限らずですが、特に敵キャラは本心を見せないので、雑考対象として恰好のターゲット(餌食)?になるんです。
 
ただし…何の根拠もない「願望」だけで「理想のキャラ像を勝手にイメージしてしまう」のは、考察どころか予想でもないし、もはや捏造か妄想だよな…と私も思っています。
 …なんて書くと「お前は妄想してるじゃないかぃ!」とお叱りを受けそうですが(というか散々受けてもいる)、これでも自分なりに「根拠」があって根拠をちゃんと示したうえで雑考しておりますんで、どうかそこは分かっていただけると大変嬉しいです(根拠がないものは「ただの願望」とか「想像にすぎない」と一応書き足しております…つもり)。それを「根拠」と解釈するのか、しないのかは個人によって違ってくるとは思いますけどもね…。
 
たとえば「九尾事件の本当の黒幕がいると思う」なんて書くと「オビトを悪くしないための妄想」と思われてしまう…のかもしれませんが、それは今までの雑考で書いてきた「根拠の説明」が不足していたのか分かりづらいのかな…(そこはすみません)、それでも「九尾事件には本当の黒幕が居る」というのは、自分にとってはかなり重要な考察(雑考)の1つです。
 
これも以前の雑考で述べているのですが、NARUTOという物語は冒頭《九尾事件の描写》で始まっておりますので(10月10日ナルトの誕生日に起きた話)、今回の戦争が同じ《10月10日ナルトの誕生日》で終わりそうなのも、「偶然」とは思えないのです。
 九尾事件に始まり、九尾事件の「解決」で終わるのではないか…NARUTOに於ける九尾事件は「最重要な話」だと思うんです。 そう思うと、正直言って九尾事件は「オビトが黒幕」なんてレベルのものではなく、《もっともっと大きな存在が関わっている》のではないかと思えるんです。 もっと大きな存在…「最後に向き合うべき相手」が関わっているのではないだろうか、と。 
 
この闘いで「神=全ての祖、自然そのもの」が最終的に向き合う相手ならば、《九尾事件はいわば自然発生的な天災》というオビトの言葉は「いいかげんな嘘」として適当に見逃せるものではなく、考察上「重要」と(私は)考えているのです。
オビトは直接の「大物」ではないが、九尾事件、うちは事件という二大事件の「真実を知る者」でもありますし、軽視していいキャラクターではない…今後「何か出てくる」のは確実と私は考えています。好きなキャラだから重要視してるのではなくって、物語上重要な存在であり考察上謎が多く面白いキャラなので興味津々なのです。
 
…とはいえ、九尾事件にしても「グルグル」のことにしても、たしかにそれらは「推測」でしかないわけですが、「推測段階のものを書くべきではない」と指摘されますと、うーん…そうすると「考察(雑考)」ではなくって「感想だけ」になっちゃいますので、そこだけは勝手ながらどうぞご容赦願えたらと思います。  
 「表面に出てこない裏の心」とか、今のところ「分かっていない話」をアレコレと伏線から考えたり、ちょっとした表情やら言葉遣いから考える…それが私にとって雑考上の最大の楽しみとなっておりまして、このブログで6年間ずっとやってきた事でもあります。そこは、あくまで「個人の考えです」という事で柔軟に解釈していただけるとありがたいです。 
 
結果的に、その考察(雑考)が「間違い」かもしれないしズレてるかもしれませんが(正解は最後まで誰にも分からないし)、そこはあまり気にしておらず、考えること自体が面白いので、やってます(これも前にも書いたと思う)。 結果的に、マダラもオビトも大蛇丸も「これ以上何も出てこない」かもしれないし、九尾事件も「今まで以上に何も出てこない」かもしれない。それでも「気になる伏線」を見つけちゃった以上、あれこれ考えて楽しみたい…と思うのです(物語が終わるまでは)。 これも「連載中」だからこそ…リアルタイムだからこそできる楽しみですから。
 
もちろん、私の考えが「あってる」なんて傲慢な事を言うつもりもございませんので(今までもいっぱいハズしてきてるんで)、皆さんのご指摘やらご意見で「なるほど」と言う(思う)こともいっぱいありますし、正直「そりゃどうかなぁ」と思う事もありますけど(でも否定はしません!)、ご意見をいただけることで、自分の考え方がかなりマイナーであることも認識できますし(笑)…ありがたいです。
 
にしても「敵と解かり合う」とか、こんなに難しい問題を提起しちゃっていいの?と思う事もしばしばで、岸本先生は今後どういうふうに話を持っていかれるのか期待したいです。もっとも…「本当の意味での正解」をナルト達が出すとも思えず、それでも「少しずついい方向に向かっていく」のかなぁ(それでいいのかな)とも思っています。
 
なんか、答えになってないかもしれませんが;皆さまありがとうございました。
皆さまの貴重なご意見やらお叱りを頭の中に入れて、次の雑考に繋げたいと思います。
 
  
 
 
the*ain*i*eさんへ、(カカシの存在感の無さについてですが)、
 
地味にナルトを守り続けたり、誰かの手助けをしたり着実に活躍しているカカシですが、カカシ自身の物語と言えるほどの派手な話が、まだ無いですよねぇ。
カカシが子供時代から「口ばっかり上手い」という話がちょくちょく出てきてますので、 いずれ「口元コンプレックス?」から脱してカカシが「マスクを外す」話になるのかなぁと少し期待してます(岸本先生が「カカシのマスクを本編で外したい」とおっしゃっていたから…というだけの理由ですけど)。