ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 689:大好きだ 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ39号) その1

NARUTO 689:大好きだ その1

今のお前らは―――
 
イメージ 1
 
 
大好きだ
 
(ジャンプが休みの間、このブログも夏休みモードにさせて頂いておりましたが、それにもかかわらず訪ねて来てくださった皆様、熱く暑く御礼申し上げます。また通常営業に戻していきますので、何卒よろしくお願いいたします)。
 
にしても、今週のお話もNARUTO総括りを感じさせるものでしたねぇ… ほっこりするこのカカシの笑顔、そして第一巻初顔合わせの時の『キライだ』と対になるようなセリフに、嬉しくなるやら、何だか寂しくなるやら… 卒業式みたいな気分になりました(笑) 
  
さて…
 
 前回はカカシの身体に起きた現象に驚かされましたが、その発現のメカニズム云々につきましては、作中での説明を待ちたいと思います(重要な事ならばいずれ解説があるでしょうから…)。 突然感のあった《完成体須佐能乎》についても、カカシ&オビトの長く険しい道のり(過程)と、二人の間で培われ確認しあった揺るぎない友情の結実と思えば納得できるし、何よりもそれが一番重要な事だと思います。
 
 それにしても《神威手裏剣》とか《神威雷切とか…両目に神威の眼を備えたカカシは圧倒的な強さですね。
 「思った通りだ 六道の力を得ていた分 瞳力が上がっている!」と言ってますが、確かに「六道」の力もスゴいかもしれない。だけど、それ以上に「カカシ&オビト」が長い時間積かけて積み上げてきた“蓄積”のほうが、ずっと凄い(と私は思うのです)。
 
そして見事なカカシの閃きと応用力は、溶岩世界にぶち込まれた時に見せた早業(クナイに巻物を結び付けサクラとオビトを救った早業)の時も見せてくれましたが、七人衆戦やらオビトとの時空間戦などでも見せてくれてましたよね。 豊富な知識を活かした冷静で迅速な判断がカカシの(闘いにおける)真骨頂と私は思っているのですが、やっといつものカカシに戻ってくれた感じがする・・

 
 で…《神威手裏剣》を見たナルトの一言が、ナルトの心ン中が垣間見えるようで面白い。
 
「ウオオ サスケのよりスゲー!!!」って…
 
ナルトって周囲のスゴ技に素直に感動してリアクションしてくれますが、確かに神威模様の「神威手裏剣」はスゲーの一言に尽きます。 触れた物を《ズチィ》と時空間に消し飛ばすのだから(触れたモノを消してしまうのは「求道玉」みたいでもありますよね)… でも、そこんとこ普通に「うぉ~スゲぇ~!」だけでもいいのに「サスケのより」って…(笑) 
 
ナルトはこの前もコピー忍者写輪眼のカカシって言うぐらいだからな!!カカシ先生ってば!」“サスケの前で”カカシ先生の事を誇らしげに言ってましたけど、それは前のサスケの言動への「軽い逆襲」でもあるんでしょうか。逆襲って言うと大袈裟だけど…。 

「前の言動」ってのは、678話でサスケがカカシに《今のアンタもサクラと同じだ(できる事は何もない)》と言ったアレです。ナルトはあの時、かなりサスケに腹立ててましたからねぇ…  
 だからカカシが活躍すると、思わずサスケの前で《それみろ、カカシ先生はお前よりスゲーんだってばよ》みたいな強調をしたくなるんじゃないだろうか。
 
今回の小さな「余計なひと言」もそうですが、共闘し始めてからのナルトとサスケを観察してると、こういった《小さなトゲトゲの応酬》を結構、やってるんですよね。 ま、ヘンに遠慮して溜め込んで大爆発するよりも、その場でその都度吐き出したり、こういったガス抜き的作業をして発散させたほうがいいのかもしれませんね。ナルトとサスケも、だいぶ「コツ」を掴んできたんじゃないのかな。
 
 …にしても、「サスケのよりスゲー」って事は「サスケのもスゲー」と認めちゃってるわけだけど(笑)
 
それに「サスケと比較」することで、ナルトはいちいち「サスケの反応」を見たい、サスケに反応して欲しいってのもあるんじゃないかと思うんです。本来、ナルトは「ちょっかいを出したい」いたずらっ子ですもんね。つまり…久しぶりにサスケに遠慮なくとちょっかいを出せるようになった今の状況が、ナルトには嬉しいんじゃないだろうか。
 
しかし、この状況でサスケが反応するはずもなく「このチャクラは…!!」と見事にナルトの言葉をスルーしてますが、サスケも「いちいち関わって来るナルト」の事を「うざい」ではなく、ホントは「嬉しい」と思ってるんじゃないかなぁ…と私は思ってます。 サスケは自分のほうから積極的に絡むのが苦手っぽいし、少々強引な友達が側に居てくれたほうがいいと思う。
 
そしてサスケが言ってる「このチャクラ」ですが、前にもサスケが感じた「無限月読世界に囚われている忍達のチャクラ」ですね。
 
で…「黒」の言葉によりますと、
 
《無限月読の忍達からチャクラを直接抽出できるこの始球空間こそ母さんの特別領域!》
 
《…風火土雷木 陰陽 全ての性質を合わせた 血継網羅の膨張求道玉》
 
 これ…「風火土雷水」じゃなくて「木(もく)」になってますけど、これでいいのか、あるいは「水」の間違いなのか微妙なところなんで、コミックスになった時に確認した方がいいのかな…?  血継限界という二種混ぜ、血継淘汰という三種混ぜがあるならば、当然全部混ぜもある…なんて話を以前してましたが(血継淘汰が出てきた時だったかな)、ヒルゼンが「求道玉」を見て「血継淘汰(三種混ぜ)以上」と分析していましたよね。
 巨大な膨張求道玉は、全てを合わせた「血継網羅」。 全ての性質変化が1つになる…これこそチャクラが「本来の姿に戻った」状態とも言えましょうか。
 
 以前、「トビ」は己の目的について「完全体になる」、「今は形骸化しているが本来の自分に戻る」、「全てが本来の形に戻る」と語っておりましたが、それらは「黒」が推し進めている計画にも思えるし、現在それらの目的が実現されつつあるような気がします。その先に何があるかといえば「十尾が元の姿を取戻し完全体になる」事だと思えるのですが…
 
 それだけに、過去のあれらの「トビの言葉」は、私には「十尾がオビトの身体を借りて語った言葉」にしか思えないのですが…というか、そう思えませんか?
 
そして直接樹から養分を吸い上げる「コア」となる始球空間…ここは神樹そのものの「中の世界」じゃないかと思ったりもするのですが、そう言いつつ「現在の状況」が今ひとつ、いや今十個ぐらいよく分かりません(苦笑)。
 今現在の「訳がわからない構図」を整理するには、《マダラの作ったアジト》を思い浮かべるのが一番手っ取り早いじゃないかと私は考えてます。今の状況が、トビが語っていた「目的」に向けてかなり進んだ状況ならば…現状は《マダラの作ったアジトの状態》に近いのではないかと思うからです。
 
マダラのアジト、つまり《あの世との狭間をイメージした世界》…いつも文章だけじゃイメージし難いと思うので、今回はザッと描いてみましたが…
 
イメージ 2
 
にしてもホントに「雑っと」ですみません。 ちなみに、マダラ爺ちゃんがアジトに居た頃の魔像は、もっと花(実の皮)で覆われて鎖でつながれていました。  
マダラが作ったアジト(マダラが言うところの《あの世との狭間》)は、まさに今の状況(あるいはこれから先の状況)そっくりな「小さな無限月読世界」でもあります。
 
根っこのほうにぶる下がった白ゼツ(無限月読の忍)、そこから養分を吸い上げる樹(木遁、柱間細胞)、その上に神樹の花が咲いて中の「実」から外道魔像(十尾の抜け殻)が姿を現している…。 
今のところまだ「神樹の実(チャクラの実)」は出来てませんが、このままではいずれ実がなって、このアジトのような状態…つまり外道(十尾)が「完全体(本来の元通りの姿)」として現れる事になるんじゃないだろうか。
 六道仙人は、チャクラが「1つ」になって新たなチャクラの実(神樹の実)ができたら「世界が終わる」と言ってましたよね。 今のところ、まだ十尾は「カグヤ=うさぎ型」でしかなく、人型にはなってませんが、もしチャクラの実がなって、あのアジトのような状況になるのだとしたら…(黒は「新たな空間の始まり」と言ってますが)、世界は「生や死の外側の世界(外道の世界、あの世との狭間)」になってしまうんだろうか。 
 
しかし、マダラはそんな世界をアジトに再現して、いったい何を考えていたのだろう。少なくとも、忍の中で一番「現在の状況」を分っているのは、舞台のプロモーターでもあるマダラのハズなんですが、カグヤに取り込まれちゃってますからね… 今となっては、歴代火影の前に登場した六道仙人が状況を細かく説明してくれた(であろう)事に期待します。六道の爺ちゃん…ナルト達には先入観を与えないように情報を「最小限」しか与えなかった印象がありますが、「裏方」になりそうな歴代火影には案外と細かく状況説明してくれたんじゃないかな…。
 
そして、この前にも申し上げたようにマダラが「ハゴロモ登場の諸条件をちゃんと整えて、柱間とハゴロモが会うようにお膳立てしていた」ことが、かなり引っ掛かっております。 マダラは「柱間」にも何かの役割を期待していた可能性が高いと私は読んでますが…はて、マダラは柱間に何をさせたかったんだろうか。
  
 
「アレを止めるには…」  (サスケ)
 
「本体のうさぎババアを今すぐ封印するしかねーって事だ」 (ナルト)
 
「…だよね」 (サクラ)
 
ナルトは相変わらず愛称をつけるのが上手いですが《うさぎババア》とはね;
前にサイが、人と仲良くなる「コツ」として「愛称をつけて呼んでみる事」を実践してましたけど、ナルトはとにかくあだ名をつけるのが上手い。そしてあだ名をつけた相手とは確実に仲良くなっていく…。
 
 
(にしても、すっかりカカシは自信を取り戻してますね)
 
 
「集まれ 作戦を伝える」
「これがオレ達第七班としての 最後の任務だ!」
 
「オレ達で世界を救うぞ!」
 
…力強いお言葉。
 
前に「第七班」「元第七班」かでナルトとサスケが言い合ったことがありましたが(鉄の国で「…第七班だ…オレはな」とサスケが言った件)、あの時サスケが言った「元第七班」とは、今はもう第七班じゃないという意味での「元第七班」…繋がりを「断った」という意味での「元第七班」でした。
 
 だけど、カカシが言っている「元第七班」とは《これから先もけして変わらない繋がり》という意味での「元第七班」なんじゃないだろうか。
 
 いずれナルト達が師となり各々班を持つかもしれないし、新たな別の「第七班」が生まれるかもしれない。たとえ今の「第七班」が解散し、この先離れ離れになろうとも、この4人が「元第七班」である事実は永遠に変わらない。「元第七班」である繋がりはずっと変わらない。「元ミナト班」のつながりが永遠であるように…
 
「元第七班」という言葉は、「最後の任務」という言葉と共にカカシがナルト達3人へ贈った卒業を祝う言葉にも聞こえます。 そして、ここが彼らにとって「いつでも帰ってこられる場所」であることを伝えたかったのかもしれない。
 
いつでも帰ってこられる場所… そして変わらない「繋がり」…
それがカカシが伝えたかった《元第七班》なんじゃないだろうか。
 
 
(その2へ続けます…)