ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 675 今の夢 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ24号) その3

NARUTO:675 今の夢 その3

 
・そして、もう1つの「因果」の物語…外の世界では。
 
 さて…前回から気になっていた、写輪眼を奪われちゃった《カカシの反応》なんですが、どうやら「写輪眼を失ってしまった事」自体は、さほど『こだわりはない』様子(に見える)。
  
 時空間から出てきたサクラにも、すぐ「向こうの状況は?」と聞いて(驚くサクラに簡単に「眼を失った経緯」を話した後)、またすぐ「それよりオビトはどうなった?」。
 「それより」ですから… 左眼を奪われたことより「オビトがどうなったか」のほうが気になるみたいですね。 当然、戦況の把握ってこともあるだろうけど、「友人のオビトがどうなってるのか」カカシには気掛りなんじゃないだろうか。 
 
 この前の「視力低下発言」の“サラッと感”から考えても、カカシはもう「写輪眼を預かる役目は果たし終わった」と考えてるのでは…とは思っていましたが、今のカカシには「オビトの眼」よりも「オビト本人」のほうがずっと大切なのではないか…と思います。
  58巻で、イタチが「シスイの左眼」を潔く燃やしてしまった時も「え゛」と思ったんですが(もったいなくって)、そういうモノなのかもしれませんねぇ… イタチにとって大切なのは「シスイの“眼”ではなくシスイ(の想い)」なのだろうし、カカシにとっても大切なのは「オビトの“眼”よりもオビト(本人)」。
 
 (そして「影」マダラを「封印と六道の棒」で固め、影分身に任せたナルトが来て「ちっといい?」と、右手でカカシの左目にちょちょっと触れ、(本来の)眼を復元してしまう)… 
 
 ええっ…こ、こんなことまで(汗)…
 
 ガイの消えかかったチャクラも復活させてしまったし、ま…理論的には同じことなのかもしれないですね。 「生命を吹き込む六道の陽遁」…
 
 ナルトの説明によれば『あのね…口で説明すっと難しいんだけども…なんかカカシ先生の一部をちょっともらって んで…それにこう…んーー』…って、これじゃ全然分からないってばよ(笑)
 体の一部(細胞orDNA、あるいはチャクラ?)を使って復元っていうのは…「穢土転生」もしくは「白ゼツの成り変わりの術」っぽいですけど、扉間ならきちんとメカニズムを「解説」してくれそうだな…。 もっとも、扉間が「…そうだな?ナルト」と聞いたところで「え…そうなの?」という返事しか返ってこないだろうけど(「もういい…」という扉間の声が聞こえてきそう)。 
 ナルトとサスケが得た《夢のような力》…サスケの隠遁は「夢を形にし」、ナルトの陽遁は「夢に命を与える」んだろうか。
 
 にしても、復元された「カカシ本来の左目」…実に17~8年ぶりでしょうけど、見た感じ全然違和感ないですね。 これでカカシは「写輪眼のカカシ卒業」は確定でしょうが、私は『これでよかった』と感じています。長い間、お疲れ様でした… 体に負担が大きくかかる写輪眼をあそこまで使いこなし…カカシは本当によくやった、と思います。
 
 これでもう「雷切」は使えないのか?という件なんですが、外伝の時のようにオビトに見切ってもらえばいい…というのもあるけど、雷切(千鳥)が「仲間を守るための力」なら、もう…この戦争を最後にその「役目は終わる」のかもしれません。
それに「千鳥の後継者」サスケも居る事だし…
 
 それにしても、カカシも「なんだかちょっと変わったんじゃないか?」と思うんですよね。変わったと言っても「激変」じゃないから、口で説明すっと難しいんだけども…(笑) 
 
 サクラが「診せて先生!」と目の傷を治療しようとすると、カカシは「すまない…」と言っておとなしく(?)診てもらってるし、この前ガイが「昼虎」を使った後(667話)には「大丈夫か?ガイ」なんて聞きに来て… あの時の自然な《心配そうな表情》がすごく印象に残ったんです。「戦闘中のカカシ」にしちゃ珍しいなぁ…と。 カカシも“ごく自然に素直に”想いを表情に出したり言葉で伝えられるようになってきてるなぁ…と思ったんです(特にガイの前ではあまりそういう表情は見せてなかったと思うから)。
 
 なんか、カカシの「心」が満たされていると言うのかなぁ…  背負っていたモノから解き放たれてスッキリしたというか(疲れて表情はドヨ~んとしてるけど)。 それは「写輪眼から解き放たれた」からではなく、「今のオビト」を受けとめたことで、親友が生きていた事が《今になって》じわじわ~っと「嬉しい」と思えるようになってきたからじゃないだろうか…? 今までカカシの心を覆っていた「悲しみや孤独」という霧が、すーっと消えていってるような気がする… 静かに少-しずつだけれども。
 
 毎日慰霊碑参りや墓参をしても、写真を枕元に並べても…それでも「悲しみ」は消せるもんじゃなかったと思うんです。 カカシは意識的に、時には無意識に、ナルトにオビトを重ね、第七班にかつてのミナト班を重ね… そして悲しみを紛らわせて(ごまかして)きたんじゃないだろうか。 それは、カカシが…第七班を「ミナト班」というフィルター越しに見ていたって事じゃないのかな。もしかしたら、カカシは「ありのままの」第七班を見ていなかったのかもしれない。
 
 だけど、もうその必要もなく、その霧のようなフィルターも消えていってるのなら… 
 
こうやって(偶然とはいえ)カカシの元に第七班のメンバー「サスケ、サクラ、ナルト」が揃ったことも、まさに「因果」…今のカカシはそれを素直に「嬉しい」と思えているかもしれない。 面倒なしがらみとか、立場とか、過去とか関係なく… 今のカカシには、ありのままの第七班がしっかりと見えてきているんじゃないのかな。
 
 
(で、次の絵がね…いいんです、)
 
 
「あ!?オレってばそれ初聞きなんだけど!」
 
「もう!こんな時にまでくってかかんなナルト! それより後でこの目の…」
 
「マダラがカカシの目を奪りオビトの所へ行った 次は輪廻眼を揃えて出てくるんだぞ!」
 
「え!? そうなの!?」
 
ナルト、サクラ、サスケ、再びナルト…の順で喋っていくんですが、これを、カカシがジッと見てるんです。 「……」と黙ったまま、ちゃんと「一人一人の」顔を見て。ナルトが喋ってる時はナルトの顔を見、サクラが喋ってる時はサクラの顔を見、サスケが喋ってる時はサスケの顔を見て。 そうやって、1コマずつカカシの顔が大きくアップされていく… 
 
 こうやって、一人一人の事を真っ直ぐに見て、ちゃんと向き合うのは…久しぶりなんじゃないのかな…  今までは「ミナト班」フィルター越しだったり、「任務」というフィルターを通してだったり、「義務や立場」といったフィルター越しだったり…ありのままの彼らを見る時間も「余裕」もあまり無かったと思うんです。
 前の第七班集結(鉄の国国境)の時だって、カカシは「かつての第七班、かつてのサスケ」というフィルター越しにサスケを見て…「今のサスケ」を受け入れられなかった。見ようとしなかった。
 
 でも、霧の晴れた今は…ごく自然に…今のナルト、今のサクラ、今のサスケを「そのまま」見る事が出来るようになったんじゃないかと思います。そして「見よう」としてる。「受け入れよう」としてる。余計なものは無しで…
 カカシは「写輪眼」は失ってしまったけど、でも代わりに「もっと見える」心の眼を得たのかもしれない…なんて思います。 そのままを…受け入れ、見る事が出来る眼を。
 
イメージ 1
 
 カカシの眼は、あの日…「第七班」最初の自己紹介の日を思い浮かべるのですが、そして「今の3人」を見て、心の中で言葉をかけていく…《ナルト→サクラ→サスケ》の順に。 でもそれは、思い浮かべている「かつての自己紹介の順番」とは違うんです(自己紹介の順番は《ナルト→サスケ→サクラ》)。
 
 カカシが(心ン中で)言葉を掛けていく順番は、カカシが今まで「関わった頻度の高い」順番だろうか…。 
 
 ナルトの事は、今まで一番近くで見守ってきたし、カカシも「全力で」ナルトのことは守ってきた(ナルトに対する言葉が一番短いのはそういう事かな)。 
 次のサクラは、カカシはほぼ「放置」してたけど、それでも時間的には一緒に居る事も多かったし、安心して綱手に任せてた。
 
 でも、サスケは…本来一番近い弟子のはずなのに、一番遠くに行ってしまった… カカシとしては「何もしてやれなかった」分、サスケには特別な思い入れがあって…だから言葉を掛けるのも「最後」になったんじゃないだろうか。関わる時間は短かったけど、カカシの心にいつも居たのは…「サスケ」だったのかも。
 
 
(カカシの心の言葉)
 
《…お前はもう火影を超しているよ…ナルト 皆から認められ英雄となった今も火影を目指してる》
 
自己紹介の時語った、それぞれの《将来の夢》。 ナルトは、そのちょっと前の第1巻第1話では、イルカ先生に「先代のどの火影をも超えてやるんだ!」と言っていたんだけど、第4話の自己紹介の時に語った夢は「火影を超す!」…似てるけど、ちょっと違う。
 
今のナルトは、既に「火の国の影の長=火影」という概念を「超えて」いて、里という枠を超えた英雄になってる。まさに…「火影を超してる」。
 あの時ナルトがどういうつもりで「火影を超す」と言ったのかは分からないけれど、その言葉通りになってるんですね。
 
 
《そしてサクラ… あの時とサスケに対する想いは違うだろう 同じ好きでもその想いは別のものだ 命を狙われた相手を今だに想う… 何があろうと好いていたサスケを切り捨てず サスケを闇から救うのは自分の役目だと思っている お前はそういう優しい子だ》
 
 これね…『同じ好きでもその想いは別のもの』の部分。 今のサクラの「サスケに対する想い」ってのは、恋愛感情では「無い」…ってのとも違うのかな…と思いました。 単純な「恋愛」の枠を超えてる…って事だろうか。
 
 自己紹介の頃のサクラの想いは、サスケの「強くてカッコいいところ」だけを見てキャーって言ってるだけの「憧れ」だった。上っ面のサスケしか見てなかったんじゃないのかな…。 だから、サスケの当時の夢「ある男を殺すことだ」なんて物騒な事を聞いても(かっこいい…♡)なんて反応をしたんだと思うんです。 もし、“本当に”サスケの事が好きだったら… あんな事を聞いたら、サスケが抱える心の闇を想い…「心配」したはずですから。
 
 だけど『命を狙われた相手を今だに想う…』、これは上っ面だけの想いじゃあり得ないことだと思うんです。 サクラも香燐も…自分を傷つけた(傷つけようとした)相手を許してるんですよね。いや「赦(ゆる)し」かな。
 
 「赦し」…それは今週のオビトを見ていても感じたんですが、あれだけオビトを傷つけたマダラのことを、オビトはもう「赦して」るようにさえ思えたんですよね。
かつて『全てを知った時』は、本気で怒り憎んだかもしれないけれど、今はもう、怒りを向けるべき対象は「マダラ個人」ではないと考えているような… 
 そして、自分を傷つけた相手を今も想うサクラや香燐の愛情…これも正直言って私なんかには分からない「深く大きな本当の愛情」です。
 
 でもサクラや香燐は、サスケが自分達の事を傷つけようとした「本当の事情」も「本当の想い」も、まだ知らないままですよね。「言い訳」も聞いていないし… なのに、サスケを受け入れてるんですよね…サスケを「信じようとしてる」。サスケとの繋がりを、彼女たちは今でも大切に思っている。 我愛羅が開戦前の演説で言ってましたっけ… 「(ナルトは)傷つけたオレを友だと言ってくれた」と。
 
 
《サスケ…お前の夢はイタチを殺すことだった そしてイタチ亡き今 お前は何を望みどこへ進もうとしている…? 師であったにもかかわらず お前のことは何も分かってはやれなかった… そして今も…》
 
『師であったにもかかわらず お前のことは何も分かってはやれなかった…』、これ、49巻鉄の国宿屋でオビト(トビ)に言われた事を、思い出してるんじゃないかな… 《サスケの師としてサスケの本心を分かっているつもりでいたんだろうが…とんだお門違いだ》(462話オビトの言葉)。
 
 あの時はまだ、カカシはオビトが言った事もよく分からなかったんじゃないかと思う…「サスケなら~~するハズだ」という「願望」フィルターを外すことが出来てなかったのだから…。
 でも願望フィルター越しにサスケを見る事は、「今のサスケ」を拒否する事にもなる。その結果が「変わってしまった今のサスケ」を処分するという鉄の国国境での結論になってしまったわけで… そしてカカシはそれと同じ結論を、時空間での決闘でオビトに対しても出してしまった。
 
 でも今は…ありのままの「今の」サスケを受け入れようとしてる。分かろうとしてる。
 
 
「サスケ…」
「お前の今の夢は何だ?」
 
「!」 (ナルト&サクラ)
 
「……」
「……」 (サスケ)
 
「“火影になる”…そう言った本当の意味 それって…」 (サクラ)
 
「……」 (ナルト)
 
「……」 (カカシ)
 
「こうしてかつての第七班が揃ったのも 何かの因果かもしれないな…」
 
「サスケ… お前が今何を思っているのかオレ達にも話したくないなら 
それでいい…」
 
 
 ただ「……」と黙っているサスケですが、でも、その表情は「穏やかで柔らかい」。サスケの心も、ずいぶんと開いてきてるとは思うんだけど、でも…「まだ言えない」らしい。
 それでも、カカシは「話したくないなら それでいい…」と言ってる。「今のサスケ」が何を考え、どこに進もうとしているのか…そんな事は聞かなくても、カカシはサスケとの「師弟のつながり」を信じ、何があろうと、どんなになろうと…サスケを「第七班の教え子」として受け入れられると思えたんじゃないのかな。
 今までのカカシだったら情報に頼り、「相手のことを何でも調べ上げて」いたのに…「知らないと理解できない」と考えていたと思うのに…。
 この戦争では、なぜか「カカシだけ」がオビトとチャクラの綱引きを出来なくて、オビトの記憶を見る事が出来なくて、肝心な「オビトの今まで情報」を得られなかったというのに…それでもカカシはオビトとの繋がりを信じることが出来た。 だから…「サスケの事も信じる」と素直に思えたんじゃないだろうか。
 
 その愛情は、何があっても変わらない「親子の愛情の絆」のような… ミナトがナルトに言ってた「どこまでいっても子供を信じてるのが親ってもんだからね(47巻)」というような愛情なのかもしれません。   
 今、カカシは本当の意味で「師として」サスケを受け入れ、本当の「師弟」になろうとしてる… その想いは、確実にサスケにも伝わってると思います。
「ムリに何も言わなくてもいい」と言ってもらえる事って…《すっごく信じてもらってる》ってこと…それって本当に嬉しいことだと思うから。 
 
 
(今の「サスケの夢」…何なんだろうな)。
  
 
「ただオレ達が第七班だった事は まぎれもない事実だ… そうだろう?」
 
 
カカシ…いいこと言ってくれるな…。 これはカカシが今、「心から実感している言葉」でもあるんだと思います。 だからこそ…カカシのこの言葉も、「伝わる」。 そして、304話のサイの「あの名言」を(また)思い出します…
 
 
『人は変わる… ならボクもそうだ』
『…でも変わらないモノもある…』
『…つながり… それを確かめたいんだ』
 
 
人は変わっていく。「昔」と「今」では違って見えるかもしれない。 だけど大切な繋がりは変わらない… サイだけでなく、ナルトも、サクラも、サスケも、カカシも…皆「確かめたい」のかもしれないですね。
 
 
「前… 来るよ…」
 
「お前達 スズ取りの最初の任務を覚えてるな あの時の教訓を忘れてないな?」
 
 
ついに来たかぁ――『鈴(スズ)取り合戦』。
NARUTOって、話が進むにつれ「最初」に回帰していってる気がする…っていつも申しておりますが、いよいよ「ここまで」戻ってきましたか。 第七班最初の任務…「鈴(スズ)取り合戦」(だから、いよいよもう終わりが近いなぁ…と思ってしまった)。
 28巻の「第2回鈴取り合戦」の時は、サスケは居なかったんですよね…でも「第3回目」の今度は、サスケも居る。 三度目の正直、今度こそ彼らが全員そろって「本当の意味で忍になれるのか」…チームワークを問われる最終試験が始まるのかもしれないですね。
 
 
「うん!」
 
「フン――」
 
「ったり前じゃん!!」
 
「チームワークだ!!!」
 
でも、今の彼らなら…全員「ごーかっく♡」してくれると信じています。
だって…最強の「信じ合う」チームワークがあるんだから!!
 
 
 
 
 
(がんばれ、第七班!!!)
 
 
 
 
 
 
 
 
☆サスケに「フン・・」が出ましたね。
☆鈴取りじゃなくって「スズ」取りかぁ… なんだか白ゼツが「リンリンリンって…鈴でも取りに行きたいんですか?」って言ってたの思い出してしまった。関係ないかもしれないけど…
☆時空間から出てくるのは…やっぱりマダラなのかな。時空間に置かれた「錫杖」がなんとなく気になってるんですけどね…
 
☆ナルトの間抜けな「あのね…口で説明すっと難しいんだけども… それにこう…んー」とかいう喋りに「気を抜くなと言っているんだ…ナルト」の冷静なサスケの突込みが絶妙。やっぱりこの二人、いいコンビ。
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝…
 
 
 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/05/13)