ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 外伝~七代目火影と緋色の花つ月~ 第700+9話:私が守る 今週のジャンプ・ナルト外伝感想 WJ31号

NARUTO 外伝 700+9話 私が守る

 「しゃーんなろーーがァ!!!」
《ガゴ》…

 サラダ、す、すごい… 700+6話で「旦那様と愛娘の為」に飛び込んできたサクラそっくりな今週のサラダ。 つ、強い…そして怒らせたら恐い。ナルトが言っていた通り「雰囲気はサクラちゃんにそっくり」。
  先週ぐらいまで、意識的にサラダの表情(とか服装とか)ちょいと香燐似に描かれていたように感じたのだけど、今週のサラダは言動ばかりじゃなく「表情」がサクラにそっくりだった。やはり、子は親によく「似る」…いろいろ見て学んでいるんですね。

・愛情と信頼

(…この人はママの事…どう思ってんの? 2人の間には…本当はどんなことがあったんだろう?)

でも、サラダはサスケの事を“この人”呼ばわりなんですねぇ…まだ。

 再会する前は「パパ」だったのに、どんどんイメージが悪くなって、一時は“あんな人”呼ばわりまで格下げされていたサスケでしたが、ま…なんとか“この人”呼ばわりにまでは回復したって事なのかな…? 
 だけど…そうじゃなくても難解なサスケだし、無愛想で愛娘との再会に笑顔さえ見せてくれないし(←これは大きいと思う)、そのくせ「これって愛情なのか?」と思えるモノも垣間見えるわけで、サラダが戸惑うのも無理はないような気がする… 
そういや、サスケの父フガクも息子達への愛情をうまく表現できないタイプでしたっけ…(下記☆)

《サスケの後ろ姿を見ながらサスケの言葉を思い出すサラダ》…

(……)
《イヤ…悪いのはオレの方だ どう考えてもな お前が謝る必要はない》
《オレの妻はそんなヤワな女じゃない》
(……)

《オレが悪い》というママを思い遣る言葉に感じられる「愛情」と《オレの妻はヤワじゃない》という言葉に感じられる「信頼」。  ママを助ける為に先頭に立つ背中に「愛情と信頼」を感じれば感じるほど、ますますサラダは“この人”の事が分からなくなってくるんじゃないのかな。

 「DNA判定」という目に見えてハッキリしたモノを信じるのか、「想い」という目に見えない漠然としたものを信じるのか… 再び迷い始めたサラダの心を察したように、ナルトが実にナイスなタイミングで《ポン》と優しくサラダの肩をたたいてやる。 サラダのちょっとした表情の変化を見て、心を読んでいる…ナルトはサラダの今の気持ちが分かるだけに、このあたりのフォローが実に上手いですね(その一方で、ナルトはボルトの気持ちは読み取れてないんですよねぇ…)。 サラダの表情は和らいでいき、再び《ただママを守りたい》と決心していく…

(しかし、敵のアジトに乗り込んだサスケはあっという間にシンを拘束し、すぐにサクラを助け出す…) 

 《私がママを早く助けなきゃ》と意気込んでいたサラダは、早速ママを助けようと出ていくのですが、彼女が動き出した時には「サスケがとっくにサクラを救い出していて、既にサクラをいたわっていた」…それを見てサラダは「……」と無言になり、なんだか嬉しそうな穏やかな表情でパパとママを見ている… 
 
 サラダの後ろでは、ナルトが「瞳力の戻ったサスケは さすがにやりやがるな」とか、チョウチョウが「なんであちしのパパじゃなくてサラダのパパなのじゃ!」とサスケ絶賛中。 それぞれサスケの「早業のカッコよさ、強さ」を誉めているのですが、サラダはそれさえ耳に入っていない様子。で…じっと「ママとパパ」の姿を見ている…  
 でも、サラダは「ナルトやチョウチョウが見ている視点」とは違った視点でサスケの事を見てるんじゃないかという気がするんです。
 
 サスケの「早業、強さ」は「優れた能力(瞳力)のおかげ」に見えるんだけど、本質的には《ソコじゃない》と私は思うんです。 サスケをここまで突き動かしている力、サスケの強さの源は「サクラを助けたいという想いの強さ」なんじゃないだろうか。 
 ナルトはサスケの「瞳力」をほめていたし、チョウチョウはおそらくサスケの「カッコよさ」を羨ましがっていたと思うんですが、一方でサラダは…サスケの「瞳力」ではなく、サスケの「ママを想う愛情の深さ」に圧倒されていたんじゃないだろうか…? そして、サスケがここまで早くサクラを助け出したのは、単純に「レベルの高さゆえの早業」ではなく、「想いの強さゆえ」なんだとサラダは分かったんじゃないだろうか…?

 サスケは、サラダよりもずっと早くサクラを助け出した…それは「忍としてのレベルの差」以上に「想いの差」…サラダじゃ太刀打ちできないほど《パパはママを愛している》って事なんだとサラダは気づいたんじゃないかと思うんです…パパのママへの想いの深さに… 

 サクラを優しくいたわるように支えるサスケを見ての、サラダの「……」と、次のコマの「無言」。

 「……」と「無言」は、パパがママを「大切に想っていた」事を知ったサラダの《嬉しい予想外》の反応なんじゃないかと思います。
《この人はママの事…どう思ってんの?》の答えは、もう分かったんじゃないのかな…?


・オレの妻とアナタ

 サスケの「オレの妻」にしても、サクラの「旦那様」「アナタ」にしても…意外と言い方が古風だなぁと感じたのですが、それだけしっぽりとした、熟成されたいい夫婦になったもんだと感慨ひとしおです。 たとえ一緒に過ごした時間は少なくても、ローンがまだ残っていても、「何も言わなくても通じ合う」ような…ちょっとやそっと風が吹いても雨が降っても動じない「絆の深さ」を感じてしまいます。

 もちろん、サスケとサクラの間には、我々が知っているだけでも「色々」とありましたもんねぇ…それを乗り越えた仲(愛)だからこそだろうし、それにさらに…まだ我々も知らないような「何か」があったのかもしれません(…よね?)。 
 サラダが言っていたように《二人の間に何があったのか…》あのデコトンだけじゃなく、それ以上のデコトンがあったかもしれないし、それこそ「サラダの誕生」に関して感動的なピソードがあったかもしれないし…(と勘ぐるのは止めておくとして)…だけど、きっと「何か」があったに違いない。


・それと実に対照的だったのが『シン一家』…

 似たような能力と似たような見た目…目に見えるDNA上やチャクラの繋がりを持った彼らの繋がりは、「ただそれだけ」でしかなく「それ以上でもそれ以下でもなかった」ってのが思いっきり判明しちゃいましたね。
 シン(親=オリジナル)の「やれ!」の命令に、子供達(クローン)は一斉にシン(親)を「やった(刺した)」… 私にとっては、これは予想外の結果で驚いたのですが、でも確かに…クローン達は「命令に背いた」訳じゃあないんですよね。 
シンの持論《人間は古い肉体の器を乗り換えて遺伝子を受け継いでいくだけの存在》…それに忠実に従っただけだった。

《父様…今は…古びた…使い捨ての肉…》
《父様の瞳力…もう弱い… これからは…オレ達が…進化…させる それ…一番…合理的》

まさに《合理的》…シンの理論に合っているのです。

そしてシンが「死んでも悲しむ必要はない」と言ってクローンの死にも無表情だったように…クローン達もオリジナルシンを容赦なく使い捨て、その死にもただ「無表情」だった…「親を見て親と同じことをした」…ただそれだけだった。

前にサクラが親シンを拳で倒した時、クローンシンがサクラを見上げてて…彼は何を想っているんだろう、あの時クローンシンはサクラの「親としての行動、想い」に何かを感じたかもしれない…と思ったんです。 だけどあのクローンは、親シンに「予備」として利用されて命を落としてしまった…クローン達も「親のやる事」をちゃんと見ているんですね。

 しかし「オリジナルシン」の死で、サスケが知りたかった情報もよくわからないまま終わってしまうのかなぁ…。 サスケは須佐能乎で容赦なくシンの骨を砕いていましたが、死なせるつもりは無く「お前はこれからいろいろと木ノ葉で調べさせてもらう」と言っていて、今までも「しゃべらせてやる」とか「しゃべれ」とか…サスケの一番の目的は「情報の収集」だったんですよね。

 つまり…サスケは「シン」そのものは重要視しておらず、シンの行動の背景や、カグヤ問題との関連性を知りたかったんだろうと思います。それに…そもそもシンの「右眼」は何ぞやと…。

 そして《チビ十尾》… いったん退く為に「女子供ごと」神威風瞳術で連れていこうとするシン(というよりチビ十尾と言ったほうがいいのかな)…やはり「神威」を使う時は、チビ十尾の眼が瞳力を使ってるんですよね。 それでサラダがチビ十尾の眼を拳で潰したところ、あっけなく「シン」は死んでしまった… 
 退く事に失敗してそのまま弱って死んでしまったのか…それともチビ十尾の眼がやられたことでシンも死んでしまったのか…

700+3話での「シン(親)」と「チビ十尾」の「全く同じ姿勢に描かれた後ろ姿」から、チビ十尾(の眼)がシンを支配しているんじゃないかと感じたのですが、シンも「眼」が生き延びるために利用された「都合がいい器」でしかなかったんじゃないかと思います。 
 今まで、シンが何かを語る時は《右眼》のクローズアップで描かれることが多かったのに対し、シンの「死に顔」が《左横顔》で描かれているのは、これは「眼の器であった、なんとかシンさんの死」であって「右眼の死」ではない…という意味じゃないかと想像します。 右眼に存在する「チャクラ」は、まだ生き残っているんじゃないだろうか… そして新たな器の中で「進化し続ける」つもりかもしれない、と。 

 何に対しても拒絶反応を示さなかったというシンの肉体は、「眼」にとって都合がいい器…「進化の為に最適な苗床」だったんじゃないかと思うんです。 そもそもなぜ「眼」は進化を欲しているのか…それは「何のための進化」なのか。そのあたりの「謎の解明」は「劇場版で」って事になっちゃうのかな… それに、期待していた「大蛇丸先生によるこの世界の謎解説」も、時間的にどうやら「おあずけ」となっちゃいそうですが、これも聞きたかったなぁ… 「クローン問題」にしても、発端の大蛇丸は人任せにしていいのかと少々疑問です。サクラに『モラル欠如のヘビ野郎』とか色々言われちゃったままで、いいんだろうか…。

 でも、なんだかなぁ…結局「シン」さん個人は「優秀な肉体」を持ってしまったために、大蛇丸に利用され、移植された万華鏡写輪眼に己を見失い、最後には信頼していた者に裏切られ…なんだか救いが無くって後味悪いというか…気の毒にさえなります。 この結末は「自業自得」かもしれませんが、シンはクローン達の事を冷たく「予備」扱いしながらも、その一方で自分の事は「シン様」ではなく「父様」と呼ばせていたりで…心の奥底では本当は「家族」が欲しかったんじゃないか、そして「自分の事を絶対に裏切らない存在」が欲しかった孤独な人なんじゃないか‥と切なくなります。 クローン達と、本当の親子のような繋がりを見つけて欲しかったなぁ…。  

 
・「!?」と「……」の語るもの

 最後に「今週、最も印象的だったもの」は何だったかというと…それは「!?」と「……」の語ものでした。 

 先週は《ナルトお得意》の、心のこもった「言葉」「手の温もり」が印象的でそれに絞って雑考を書きましたが、今週は「!?」とか「……」あるいは「無言」という「セリフの無い部分」…これがすごく印象的だったんです。
 そして「…」や「セリフ無し」ってのは、こっちは《サスケお得意》の分野でもあります。

 「‥‥」「!?」と言いますと、だいたいは「何かに対してのリアクション」ですが、各人の「リアクションの違いの比較」ってなかなか面白いんですよね。そこに個性が出たり、本音が出たり…隠されている本性(?)が出たりとか。
 以前の記事で『それぞれの反応、リアクションの違い』が面白い…って話を書いた時(いつだか忘れちゃった)、例として出したのが52巻でナルトが「今オレとサスケと闘ったら二人とも死ぬ」と言ったのを聞いた4人が全く違う反応を見せて、カカシが「…!」、サクラが「!?」、白ゼツが「…?」、トビが「……」で、それぞれがナルトの言葉をどう受け取ったか「違い」が分かって面白かった…という話をしたことがありました。 今回も各人の「!?」と「……」の反応の違いも、なかなか面白い。


・シンの「!!?」

  シン(オリジナル=親)の「お前達…やれ!」の命令に、一斉にクローンシン達が親シンを刺した時の、シン驚愕の「!!?」 

 シンにとっては、ほんっっとうに《まさか》だったようですね。子供達の予想外の行動に「!!?」と一番驚いていたのはシン自身でした。 何だかなぁ…これ、さっきのサラダの「……」(無言)とは実に対照的に感じるんです。
 サスケがママを優しくいたわる姿を見て、その「予想外」の光景に思わず「……」(無言)と反応し、「ママを守りたい気持ち」でパパと想いが繋がっているのを実感していたサラダとは逆に… クローン達の「予想外」の行動に思わず「!!?」と反応し「想いが繋がっていなかった(遺伝子でしか繋がっていなかった)」事をようやく実感する羽目になったシン…。

で、クローンがシンを刺したのを見た「5人それぞれ」の反応なんですが…

 ナルトとサラダは「!?」で、チョウチョウも「え!?」と…まさかの展開に彼らも「ただただ驚いている」のですが(私も予想していなかったので「!?」でした)、しかし…サスケとサクラの2人だけ「……」とジッと見つめているんですよね。

しかもサクラは「…こんなことになるんじゃないかと思ったけど」と実に冷静な反応。 で…おそらくサスケも「予想の範疇」だったんでしょう。
 でもなぜこの二人「だけ」、この事態を想定出来ていたのだろう…? 「子を持つ親だから」という理由ならナルトも「……」で良かったと思うのですが、ナルトは「!?」なんですよね。 

 サクラとサスケは「子は親を見て育つもの」「子供と想いは繋がる」という事をサラダを通してしみじみと感じている…っていう事なんだろうか(あるいは今後判明する理由が何かあるのかもしれないけど)。サクラとサスケは「子を想う親の気持ち」でつながっている…

・そして、サラダの「決意」への4人の反応

 クローンシンちゃんの群れにサラダが突入した時、それを見た4人はほぼ同じく「!?」という驚きの反応だったのですが、「一人だけ」違う反応をしたのがサスケでした。

 サラダの突撃に皆が驚く中、サスケ一人だけが「無言」で、しかも微笑んでる…愛娘の頼もしい攻撃を笑顔で見てるんですよね(やっと素直な親の顔を見せましたね、サスケ)… 
 1つ前は「サラダ!」というサスケの指示にサラダが「分かってるってば!」と答えて、サラダは即チビ十尾を攻撃していましたが、今度はサスケの「指示なし」… 
サスケは、今度もサラダが《ママを守る為に》自分から出ていくだろうと「信じていた」んじゃないだろうか…? 《ママを守りたい》想いで通じているからこそ、お互いの考えや行動も「分かる」んじゃないだろうか…ママを守る為に自然と体が動くだろうと…。 

 「頼もしさ」やら「さすがはオレとサクラの子」というサラダの才能を喜ぶ気持ち以上に、サスケは「サクラを守りたいという同じ想いでサラダと繋がった」事が何よりも嬉しくて、思わずあんな微笑みを見せたんじゃないだろうか…?  
 さっき、サラダがサスケの「強さ(かっこよさ)」以上に「サスケのママを想う気持ち」が嬉しかったように…

サスケとサラダは「ママを守りたい想い」でつながっている。そして同じ想いで繋がれた間柄には、余計な言葉はもはや必要ない…のかもしれない。


・無言や「……」の強い信頼と言えば…

それに印象的だった、「ナルトとサラダ」の間で交わされた「無言の会話」。

 サラダがサスケの背中を見ながらゴチャゴチャ考えていた時、ナルトが《トン》と手を肩に置き黙って「……」とサラダを包み込むような目で見つめ、サラダは「……」とナルトを見つめ返した後、ナルトと同じような力強い微笑みを「返す」。そしてサラダは「……」と前を向き《今はごちゃごちゃ考えるのは止め…七代目が言ってくれた通りでしょ… 今はただママを助けたい それだけなんだから!》と決意する。
 無言「だけ」でも、十分すぎるほどの会話が成り立ってるんですよね。ナルトとサラダは「血を超えた繋がりを信じる」想いで繋がっている…だから無言でも想いが通じ合う。
 (ナルト、いつの間にか「……」で語れるようになってましたね。サラダの肩に手を置いて優しく見つめる絵は、20巻165頁の「リーの肩に手を置いて微笑むガイ先生」を思い出した…)。

そして想いの繋がりは、「サラダとサスケ」の間でも成り立った…

チビ十尾が神威を使ってきて、サスケが「サラダ!!」と呼びかけた時、サラダは「分かってるってば!!」と既に動いていた…あれも「阿吽(あうん)」の呼吸と言いましょうか…。
 サラダは今までチョウチョウとも「阿吽」で動いていて、700+3話での「シンとの戦い」の中でも(チョウチョウ!!)と心の中で呟いた瞬間、それに応えるようにチョウチョウがシンの後ろを取って「部分倍化の術」をくらわしている…アレも見事な「阿吽の呼吸」でした。
 そして、ナルトとサスケも… 700+6話で、サスケが「ナルト子供達を頼む それと…」と最後まで言わないうちにナルトが「分かってる…そっちこそ気を抜くな」と答えていて「さすが阿吽の呼吸」と思ったばかりです。

 サスケは「突然のサラダ登場」に心の準備も出来ず、最初は戸惑っていた様子でしたが、《ママを助けたい》という想いで繋がれたサラダとの意思の疎通はごく自然なものでした。 何だかなぁ…イタチとサスケが「イノシシ狩り任務」以来のコンビネーションを即、見事に決めたのを思い出します。
 サスケはまだサラダの戦いを見た事が無いし、どれだけ彼女が動けるかも「知らない」。 だけど「同じ想い」で繋がれていると信じていたから、サスケは「サラダがママを守ろうとして突撃していく事」を想定できた…そして《娘との繋がり》を実感出来たんじゃないだろうか。これこそが《想いで繋がっている》という事…
 ちょうどこの前アニメで、カカシとオビトが「同時神威」を発動し、倍速で時空間にオビトを飛ばすところをやっていましたが、あれもマダラの目の前で作戦を伝え合えない状況で、二人が「ナルトを守る」想いで一致し繋がっていたからこそ出来た事(マダラには分からなかった)…それと今回の「サスケとサラダのママを守る想いで一致し、想いが繋がった話」はよく似ています。「阿吽の呼吸」というと、私は「コテツ&イズモのコンビネーション技」を思い浮かべるのですが(角都との戦いや、 穢土転生角都との戦いで見せたコンビネーション)、彼らも実に息が合ったいいコンビネーションを見せてくれるんですよね。
 お互いが「何を守りたいと思っているか」…それが通じていれば互いの動きが読める。「守りたい大切なもの」で繋がれていれば「時間的なブランクや血の繋がり云々」は関係ない。《人は大切な何かを守りたいと思った時、想いでつながれる》という感じかな…そして、もちろん「本当の強さ」もここからくるんだと思います。

サラダが《しゃーんなろーがァ!!!》と凄まじいパワーを見せたのは、《ママを想う気持ちでパパに負けてられない》という想いもあったんじゃないだろうか…? さっきは「圧倒的な差」を見せつけられたけど、想いだったら自分も負けていないと…そこはちょっとした「親子の間でのいい意味でのライバル意識」も生まれているのかもしれない…なんて思います。 

 しかし、一時は「どうなる事やら状態」だったパパ捜しの女子旅。

 サラダは「目に見える確証」が欲しかったのだから、「DNA判定」という「目に見える確証」を手に入れた段階で「旅の目的」は達成したとも言える。だけど、その確証から得られたものは「何もなかった」んじゃないだろうか?  そして、おそらく彼女が考えていなかったモノ…自分と両親の「つながり」は、「目に見えない確証」のほうがずっと大切だという事が「見えてきた」…それは旅の「思わぬ成果」でしょうか。

 《サスケ》というパパも、無愛想だし無口だし、優しい言葉を掛けてくれるわけでもない(ナルト風に言えば口が悪い)…  
だけど「……」やら「無言」でも、想いが「言葉以上に」通じることもある。
 《サスケ》というパパを理解するには、「……」やら「無言」に秘められた本当の想いやら優しさを知る事が《必須》です(サスケの考察にも、これが欠かせない)。 でもサラダは、既に《「……」や「無言」で伝わる想い》を実感し始めている……サスケのような「優しさ、愛情の表現」もあるのだと、サラダは知ったかもしれない。
 
 それに「愛情と信頼」は《言い聞かせ》じゃあ分からない…   実際に、パパとママのお互いにいたわる姿、思い遣る姿、助け合う姿を見る事で、子供は「愛情って何なのか、信頼って何なのか」を知っていくんじゃないだろうか? 
 親が子になすべき事は「ご立派な言い聞かせ」やら「高等な教育」より、ずっとずっと「毎日の日常の中でパパとママが仲良く幸せにしている事」が大切なんじゃないだろうか…なんて「当たり前」の事を今さらのように思いました。「何気ない日常」の中で、子供は親の姿を見て学んでいくもんなんだな…って。


「外伝」も、どうやらそろそろ終わりが近づいたようですが、サラダは「やっぱり普通にサスケとサクラの子供でした」という決着であろうと(この場合水月は香燐にボコボコにされそうですが)、訳アリであろうと、それよりも《想いで繋がっていることが大切》…どのような本当の真実があろうと、サラダにはその事だけは「けして忘れないでほしい」と願っています。 それさえあれば大丈夫…!

そして、最後の決め技は写輪眼と怪力(抜群のチャクラコントロール)…まさに「サスケとサクラ」の合体技のようなものでした。 DNA的にはどうなのかは(今の段階では)分かりませんが、そんなことより、何がどうあれ…「サラダはサスケとサクラの子」なんだ!と思いました。最後の技は、その「証」。見事に家族のつながりを表してくれたと思っています。

サクラとサスケの間には揺るがないしっかりとした絆がある事も分かったし、サラダ誕生に関しても、そこにはきっと心温まるようなエピソードもあるのだろう…と思っています。

 サスケとサラダは、少しずつだけど、「本当の親子」として歩み寄り始めた。 やっぱり、サラダはこの旅に出て「良かった」んじゃないのかな…



☆長駄文読んでくださって、感謝…。






☆サラダはサクラも譲りの怪力と抜群のチャクラコントロールを披露しましたが、コレってサクラは綱手との修行で…中忍になった頃にマスターした能力ですよね。  この前のクローンシン戦でも、アカデミー生とは思えない落ち着いた(慣れた)戦闘っぷりに驚かされましたが、平和な時代に育ったこの世代… 度胸と実力は、親世代を圧倒的に抜いています(チョウチョウもね…今回もクローンの群れを見てもちっとも怯んでいない)。

☆あの大量の『クローンシンちゃん』達‥どうなっちゃうんでしょう。チビ十尾の目がつぶれてシンが死んで、その後の彼らの「眼」はどういう状態になっているのか‥万華鏡のままなのか、普通の写輪眼なのか、それとも「オリジナルのシンの目(普通の眼)」に戻ったのかとか…気になるのですが、絵が小さかったり目を瞑っていたりでよく見えない…。

☆今週号、劇場版の広告に《意外性№1のDNAは健在だってばさ!》って書いてありましたが…やはりそこはDNAなんですね(笑)  いや、ボルトには「あの七代目と日向家のお嬢様の子供なんだから」という遺伝子的な期待をぶっ壊して「進化」して欲しい… その点、サラダもボルトも「ただ言われた事をするだけのボンクラ」じゃなさそうだから、期待できそう。

☆四足歩行の後ろ姿とか、ひっくり返ったチビ十尾…かなり可愛らしい… お玉ちゃん(ガマたま)より、いけるのでは…?

イメージ 1





☆過去記事、ちょっと不器用な父フガクについて (2011年7月の記事、まだ「イタチとフガクの最期の会話」が明かされる前の記事である事をご了承ください…








(ナルト好きブログ! 2015/06/29)