ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

ヒナタの涙   (BORUTO-ボルト-第1話感想 続き)


ヒナタの涙   (BORUTO-ボルト-第1話感想に加えて)


 モエギが渡していた「母ちゃんたちの手紙」・・・読んだシカダイといのじんは《ズーーーーン》となってましたね。 何が書いてあったのか分かりませんが、やっぱり「母ちゃんこそ最強にして最恐」ってことなのかな・・?  
 ヒナタは相変わらずおっとりした感じですが、それでも多忙な夫をしっかりサポートする姿には「火影の妻」としての貫禄を感じます。 ヒナタって、ナルト以上に肝が据わっているところありますもんね。  
 旧エビス班のモエギも木ノ葉丸よりしっかりしていそうな感じだし、ナルト・ボルト世界の女性はやっぱり精神的に「強い」。

 さて、この前は「カグヤの涙」の話をしたのですが、今回はBORUTO第一話から「ヒナタの涙」のことを少々。

 第1話は、成長したボルトが「父ちゃんへの反発の日々」を回想する形で始まっていますが、中でも《影分身父ちゃんのケーキ事件》は最悪の事件だったのかもしれません。  だけど、ボルトの記憶に深く刻まれている「絵」は、あの日の「つぶれたケーキ」以上に「母ちゃんの涙」だったのではないかと思うんです。

 つぶれたケーキ、そして怒って悪態をつきまくるボルトを客観的なカメラが追う中、ふと「涙を流す母ちゃんの顔」「ボルト目線」で描かれている。 不満を一気にまくし立て、ふと見上げた先にあった「一筋の涙を流す母ちゃんの顔」・・・ あの「絵」は、ボルトの心に深く刻まれている「忘れられない記憶」でもあるんじゃないだろうか。

 そしてボルトは「・・・・!」と困ったような哀しい顔をし、母ちゃんの顔をじっと見つめ、怒りを拳に納めている・・・・
 おそらく《父ちゃんが影分身だった》ことは、ボルトにとっちゃ(ほらやっぱりな!)といった想定の範囲内の出来事。 それに《ヒマワリが傷つきながらも聞き分けよく我慢しちゃうこと》も、想像できたことだったんじゃないのかな(ボルトはその事態を一番危惧していた)。 
 だけど《母ちゃんの涙》は、ボルトにとっちゃ想定の範囲外・・・だからすごく戸惑って、何も言えなくなってしまったんじゃないだろうか。 

 あの時のあの場の3人・・・3人共、自分のことじゃなくて、他の誰かの気持ちを思い遣っている・・・ 
 
 ヒマワリは、まだ幼いのに泣いたりもせず(お父さんは忙しいから仕方ないんだ)って、小さいなりに自分に言い聞かせているように見える。 お母さんやお兄ちゃんを心配させないように我慢しているように見える。 そして、ヒマワリの気持ちを想ったボルトの堪忍袋はついに“爆発”してしまった。
 
 ナルトの部屋に飾っていある一枚の写真・・・そこには誕生日ケーキを前に「笑顔を作っている」ボルトが写っている。 ヒナタによる自撮りの写真だから、この時は“影分身の父ちゃん”さえいなかったんですね。 せっかく母ちゃんとヒマワリが祝ってくれているんだからとボルトは「寂しさ」を隠して作り笑い・・・ ヒマワリには「同じ我慢」をさせたくなかったボルトの「オレはいいんだ・・・ただヒマワリには・・・ もういいや」の言葉が何ともせつない。 外伝(花つ月)でも、父ちゃんの為に弁当をつくった「母ちゃんの気持ち」を想っていたボルト・・・ホントに優しい子なんですね。

 そして、ナルトも・・・ 本当はナルトこそ「誕生日」を一番大切にしているんじゃないかと思うんですよね。 「家族で祝う誕生日」はナルトの長年の夢・・・戦争の終わりに、穢土転生の父ちゃんに贈ってもらった「誕生日おめでとう」の言葉はすごく嬉しかっただろうけど、すぐあとに「別れ」が待っていると知っていたから、嬉しいんだか悲しいんだか分からないような顔をしていた・・ 
 だからこそ、何よりも「親が居てくれる(生きている)事が一番幸せなことで、それを「守りたい」とナルトは思っているんじゃないのかな・・・ 里の全ての家族が「父ちゃん母ちゃんが居る」誕生日を迎えられるために、ナルトは頑張っているんじゃないかと思う。  

 ヒナタの「あなたにはお父さんがいてくれる・・!」の言葉は、ナルトの想いを伝えようとしているけれど・・ボルトには「分かるような、でも分かりたくもないような気持」だったのかな・・・
 ヒナタの涙には、ヒマワリの気持ちを想い、ボルトの気持ちを想い、ナルトの気持ちを想い、そして平和な今があるのも「四代目やネジ達の犠牲」があっての事なのだと・・・それこそ「いろんな人へいろんなことへの想い」があって、それらの簡単には語り尽くせない想いが溢れて「涙」になってしまったような気がする。 
 
 (岸本先生だと、ここの「いてくれる」は「居てくれる(居る=存在する)」になったのかな?とも思ったりするんだけど・・余談)

 この時のボルトには「母ちゃんの涙」は突然で、その意味のすべては分からなかったかもしれない。 だけど・・・その涙には、ボルトが想像できないぐらい「たくさんの溢れる想い」があることだけは、伝わったんじゃないかと思います。
 ケーキ事件の日の、《ヒマワリが心の中にしまいこんだ涙》と思いかげない《母ちゃんの涙》。 彼女たちの「涙」は、父ちゃんへの怒り以上にボルトの心に“何か”を残していったに違いない・・と思うのです。







☆とりあえず今回の感想はここまで・・近いうちに(次のボルトまでの間)「今のサスケ」についての雑考を書きたいと思っています。

☆平和な世界になって、かえって火影職の仕事は増えちゃったのかなぁ・・ 
各種イベントへの出席とか、視察とか・・誰か代理に任せられないのだろうか(人材は豊富だろうから)、それに「困ってるバアちゃんを病院(?)に連れていく(荷物も持ってあげる)」なんて子供オビト的なことは、それこそ子供たちにやらせたほうがいいんじゃないのかなぁ・・

☆サービス精神旺盛なところと、断れない性格と、便利すぎる多重影分身がナルトを超多忙にしてしまっているような・・(多重影分身はあまり使わないほうがいいような気がする)。 ナルトはもともと真面目でもあるけど、書類に目を通している姿がやたらと板についちゃってるところが、頼もしくもあり、何故かちょっち寂しいような・・・

☆「ここでは父ちゃんはよせ 火影様か七代目だ」と言ってるナルト・・・かつて二代目に「顔岩のおっちゃん」って言ってたのは誰・・笑

☆だけど「忍にとって大切なのは3つ・・」と言って2つしか言えなかったところなどに「ナルトらしさ」がちゃんと残っていて、なんだか嬉しかった。

☆かつてはイタチのご贔屓だった「だんごや」さん・・おしゃれな「だんごカフェ」風になってますな・・

☆新忍具に木ノ葉丸が封じていた「螺旋丸」・・「風」の文字になっているのは何故?(風遁じゃないし)


長駄文、読んでくださって感謝。


☆第2話は6月6日(月)発売のジャンプにて。






(ナルト好きブログ! 2016/05/16)