ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

薬師カブトの「任務日誌」 (カブトの“本当の姿”を探して)

サムライ8八丸伝を読んでいると、どうしてもNARUTOと重ねてしまうんですが・・最近気になったのが「カブト」。 彼は自分の居場所を作りたくて、認めてもらうために必死に「自分を変えて」働いているうちに、ついに「自分が何者か」分からなくなってしまったわけですが・・・・でもカブトは「自分」を失くしてはいなかったんですよね。

 

「9時に寝る習慣」もその証拠の1つでしたが、これは61巻になって明かされた新事実だったので、読者としては正直なところ「後付け感」も否めなかった・・ 

だけど、もっと前から「オリジナルのカブト」の姿はちゃんと描かれていたんですよね。 というわけで、ところどころに隠れるように存在した「カブトの本当の姿」を見つけるために 勝手に《カブトの任務日誌》をねつ造してみました( ま、ねつ造と言っても一応「事実」に基づいて創作しておりますんで、お許しを;)     

 

大蛇丸の部下時代、カブトがこなしてきた数々の任務・・そこに見え隠れする「カブトの本当の姿」とは・・・・・

 

 

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薬師カブトの任務日誌大蛇丸様部下時代)

 

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●月●日

 

  1. 任務名:中忍試験潜入ミッション(第1の試験 )
 
  • 任務内容
  • 中忍試験に潜入する
  • 第七班(主にサスケくん)の情報収集   
  • 成果
  • 先輩として第七班に接触、情報を与えて信用させることに成功。 
  • (個人メモ)
いや参ったよ・・ザク、ドス、キンという3名が送り込まれていたなんて知らなかったよ!
大蛇丸様はいったいどういうおつもりなんだ? ボクはまだ信頼されていないのか??
3人の能力を知るために、少しブザマだったけど試しに攻撃を受けてみた。ちゃんと能力は把握させてもらったよ(-᷅_-᷄๑)
 
それと案の定、サスケくんはボクの情報に関心を示してきた。  イタチの事でも聞いてくるのかと思ったら、質問してきたのは砂隠れの我愛羅と木ノ葉のロック・リーについてだった。 やっぱり自分より強そうな相手が気になるみたいだね。
 
そうそう、うずまきナルトという九尾の子供は何も考えずにはしゃいでいたよ('・_・`)

  

●月●日

 

 2.任務名:中忍試験ミッションその2(第2の試験)

 

  • 任務内容
  • 死の森にて再び第七班に接近し、サスケくんの「呪印」の様子を観察、報告 
  • 成果
  • サスケ君の能力を把握。 サスケくんは写輪眼の能力を使いこなし、呪印にも適応しつつある事を確認。
  • 意外だったのは、うずまきナルトのチャクラ量。 チャクラの使い方さえマスターすれば、こいつは化けるかも。
 
  • (個人メモ) 
大蛇丸様に「お前の意見を聞きたいのよ」「お前のその賢さが私の気に入る」と言ってもらえた(*´∀`)     
 
 ザク、ドス、キンみたいな使い捨てのコマどもは戦って相手の情報を得るけど、 ボクは違う。 ボクの情報収集法は「潜入」。 仲間のフリをして近づいて、潜入して情報を得る。  ボクは情報のプロだからね、昔の血が騒ぐってやつさ・・  第七班の子達は、すっかりボクを親切な先輩だと信じていたみたいだからね。
 
それでも、まだ大蛇丸様が何をお考えなのかは分からない。(引き続き彼らとの違いをアピールしていかなくては・・!)
 
それとサスケ君のことだけれど、ナルトくんの存在がサスケくんの心の闇を消し去りつつあるようだね。  早めにこの二人は引き離した方がいいと大蛇丸様にアドバイスしておこう(これもポイント高いかも)。 
ついでに、わざとサスケくんの前でナルトくんの事をほめておいた(「最後なんか凄かったよ ナルトくんはとね)。 サスケ君みたいなタイプにはこういう刺激が効くんだよ。 ボクもそうだからね・・  

 

●月●日

 

 3.任務名:中忍試験潜入ミッションその3(第3の試験予選)

 

  • 任務内容
  • 引き続き中忍試験に潜入し、サスケくんの能力把握。
  • およびサスケくんの拉致。
  • 成果
  • 自己判断にて、中忍試験は棄権。
  • また、サスケくんの拉致はしなかった。
 
  • (個人メモ)
引き続き受験者として潜入する予定だったが、大蛇丸様本人が観戦しておられるし、ヨロイ、ツルギ、ザク、キンも潜入しているので、ボクは棄権して大蛇丸が欲しがりそうな他の情報収集にあたる事にした。  言いなりになるだけの使い捨てのコマじゃない事をアピールしないと!
 
大蛇丸様からサスケくんをさらうように命令された件では、火影直轄暗部に潜入して様子を探ってきた。  
 
でも優秀すぎるってのも考えものだね。サスケ君を見てそう思ったよ・・ボクらは目立ち過ぎた。  大蛇丸様の目にとまってしまったんだからね('・_・`)

 

 

●月●日

 

 4.任務名:木ノ葉崩し

 

  • 任務内容
  • 第3の試験前に砂隠れの上役と最終的な打ち合わせ。
  • 第3の試験開始後は暗部に変装して待機。タイミングを見計らって観客に幻術をかける。
  • 砂隠れと共に木ノ葉を落とす
 
  • 成果
  • 木ノ葉の特別上忍・月光ハヤテに情報を聞かれたが、バキさんが始末。 
  • 大蛇丸様の計画は上手くサポートできたが、結果として大蛇丸様は三代目火影を倒したが、木ノ葉崩しはならず。
 
  • (個人メモ)
都合よく邪魔なザクは我愛羅が始末してくれた。これはラッキーだったね。
大蛇丸様はやはり最後まで迷いがあったようだ。結果として失敗には終わったが、ボクは大蛇丸様の命令通りに動いたまで。 穢土転生の術は思った以上に効果的だった。 相手の心を揺さぶるには、これ以上の術はないかもね。
 
木ノ葉崩し開始前、近くにいた日向ヒナタの治療をしてしまったが、その場で目撃していた犬塚キバは眠らせて対処。 
カカシさんには「見てるだけか」と言われたので「今はね」と言ってしまい、思わず「その目をうちは一族ほどに使いこなしていない」とも言ってしまった。  あの目はねぇ・・

 

●月●日

 

  5.任務名:綱手様との交渉

 

  • 任務内容
  • 綱手様を探し、大蛇丸様の手の治療をしていただく。
 
  • 成果
  • 交換条件として加藤ダンと縄樹の復活を提示したが決裂。
 
  • (個人メモ)
綱手様のチャクラに殺意があった事を見抜き 即、対処した。 大蛇丸様から「心底信頼するわ」「私に対しての忠誠と 綱手の攻撃を見抜いたその眼力をね」とお褒めの言葉をいただいた(/・ω・)/
 
思いがけずもう一人の三忍・自来也様とも遭遇。 三忍揃っての戦いを目の当たりに出来るとは、まるでおとぎ話の実現みたいだった。
 
綱手様と同じ「圧倒的な回復能力」を手に入れておいたおかげで、ナルト君の螺旋丸に対応できた。 この圧倒的な回復力は、大蛇丸様に気に入っていただいているボクの大切な能力だからね・・  
 
ナルト君は相変わらず夢だの火影だのはしゃいでいる。サスケくんとは確実に差があるし、死んだら夢も何もないってのに。イライラしたから、君に忍の才はないとか、諦めて逃げればいい、死んだら夢も何もないと忠告してやったのに、ナルトくんはまったく聞こうとしなかった(-ω-;)  いずれはあの子も・・夢なんて言ってられなくなるのにね。

 

 

●月●日

 

 6.任務名:天地橋任務

 

  • 任務内容
  • 天地橋に出向き、サソリを始末する
  • その後アジトに侵入してきた木ノ葉小隊の対処
  • ダンゾウが送り込んできたサイという忍の監視
  • ダンゾウから送られてきた火影直轄暗部のビンゴブック作成←これ急ぐ事!
 
  • 成果
  • サソリは木ノ葉によって倒されたことを確認。
  • ヤマトという初代火影の木遁の能力を持つ、大蛇丸様な実験体を発見
  • 九尾化したナルト君相手に大蛇丸様は仙術のテスト。 あの身体では限界がある。
  • サイは結局、木ノ葉側に寝返った
 
  • (個人メモ)
うずまきナルトが九尾チャクラをコントロールできずに暴走していた。すっかり人柱力っぽくなっちゃってる。 悲しい子だ・・ 今じゃ自分の意識さえ飛んでしまって・・・それに相変わらずサスケ、サスケと諦めていない。「君を見てるとホントに憐れだよ・・人は変わる サスケ君はもう昔のサスケ君じゃないんだよ」と言っておいたけどね。
 
柱間細胞を取り込み「木遁」を使うヤマトという忍に会った。 大蛇丸様は既に関心がない様子だが、あの実験体は使える。もっと調べておいた方がよさそうだね。
 
サスケ君は相変わらず大蛇丸様への言葉遣いが悪いね。 忠告したけど、効果なし。
同郷のサイにも容赦ない態度をとるし、ナルトくんの話を聞いた時も冷たい反応だった。 やはり人は変わるんだよ・・
 
それと、大蛇丸様に「アナタA型だったかしら?」と聞かれた。ホントはABなんだけどね・・ というか、大蛇丸様はボクの血液型は知っているよね? アレは嫌味だったのかな?
 
大蛇丸様は、ボクが丁寧にメスを洗っているのを待つのがイヤだったらしい。 やっぱり大蛇丸様は気が短くて待つのが苦手。子供みたいなところあるよね・・あの人。
あの人は・・・B型だったよね。
 
それと、ダンゾウから送られた書類を、うっかりサイの部屋に置き忘れてしまった。これじゃ「A型のほうが部下に向いている」とか嫌味を言われちゃうかもね。 注意しないと;大蛇丸様はとにかく短気だから。
 
それと余計なことだったかもしれないが、春野サクラの治療をしておいた。 ナルトくんの暴走を止められるはずもないのに、向かっていくんだからね・・正直イラっとした。 ヤマトに怪しまれたので 「 “暁”を始末してもらいたいので君たちを生かしておく必要がある」と言っておいたけどね。
 
そうだ、こんな事書いてないでさっさとビンゴブックを作らないと。 大蛇丸様にまた小言を言われてしまうからね。あの人、ホント待てないから。 最近も「あと少しでサスケ君は私のもの、我慢よ我慢・・」ってそればっかり言ってて、うるさいし。 
この前、それを少し皮肉っぽく指摘したら「おちょくるのはやめなさい」とか「イヤな性格してるわね」と言われてしまった。 でも、そうやって突っ込まれるのも、嫌いじゃなさそうなんだよね・・ 

 

(以上、ナルト好きブログ!捏造による薬師カブトの任務日誌)

 

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・・・とりあえず「大蛇丸の部下時代」の一部からねつ造でした;

 

こうして見ると カブトって「とにかく優秀」なんですよね。  最高の右腕だし、大蛇丸の部下にしておくのは本当に勿体無かった・・ 

  それに、カブトは大蛇丸の命令に基本忠実でありながら、ただ忠実なだけじゃなかった事もわかります。結構、「命令外」のことやってるんですよね。

 

 あの大蛇丸の言いなりにならないってのは、ある意味危険かとも思えるんだけど・・あえてカブトは言いなりにならなかった。 「ただ命令を聞いて言いなりになってるだけ」では、便利な使い捨てのコマにされてしまう事をカブトはよく分かっていたんですね。 過去に、“根”で使い捨てのコマにされそうになったり、裏切られてきましたからねぇ・・・

 

 だから要求されていること、期待されていること「以上」のことをして、結果的に大蛇丸を救ったり助けてきた。 それに「大蛇丸の考えを見抜いている」ような発言もして、「賢い」と思わせる。 そうすれば、大蛇丸はカブトを気に入って「認めてくれる」・・   そうやって、カブトは《命令を聞くだけの使い捨てのコマ》にならないようにして生き残ってきたのです。 だから、カブトがしてきた《命令外行動》や《余計な一言》のほとんどは、けして「無駄なモノ」では無かったんですね。  認められるため、生き残るために必要なモノだったのです。

 

だけど、中には大蛇丸の命令でもなくカブト本人の利益にもならない》無駄な言動も混じってますよね。例えば・・ 《ヒナタの治療をする》とか《サクラの治療をする》とか、これらは命令外行動。 それに、カブトにとって特に利益は無いのです。

 

それに《度々ナルトに忠告をする》なんて事も、特にカブトの利益になる訳でもない。カカシへの「その目」に対する忠告も「余計な一言」だったし、大蛇丸に「サイに実験を手伝わせたらどうか」と提案をしたのも、別に利益になるような事でもなさそうだった。 (“根”のサイを見て、いずれは「かつてのカブト」と同じようにダンゾウに使い捨てにされる運命だと感じ、サイも放っておけなかったんじゃないだろうか)。

 

 

つまり、カブトが「任務外」「計画外」にしたことといえば・・

 

《傷ついた子供達を放っておけず、この先傷つくと分かっている人を放っておけない・・・》こと。 

 

たとえ余計な無駄な行動だったとしても、カブトは目の前の傷ついた子を放置できなかった。 たとえ余計な言葉だったとしても、この先傷つく事になりそうな人に忠告をせずにはいられなかった。

 そして、自分と同じような境遇の子を見ると、心を揺さぶられ、何とか助けてやりたくなる・・

 

 ほとんどのお仕事を 極めて〝忠実〟に、あるいは〝効率的〟にこなしてきたカブトが、たま〜にやらかしてきた「余計なもの」や「余計な一言」、 いわば無駄なモノ
それらの「命令外」や「何の得にもならない」ものの中に「カブト本人の意志」はしっかり存在していたのです。 

 

《無駄に見える事》の中に・・・ちゃんと「ボク」があった。

 

 初登場時のカブトは、ナルト達にとって「面倒見のいい親切な先輩」でした。  それは「任務上の演技」でもあったけど・・本来の姿でもあったのかもしれません。

 

はて、カブト本人は「本当の自分」にずっと気付いていなかったのか・・それとも「見ないふり」をしてきたのだろうか・・? 

   

 

 

NARUTOの中にも、いろいろ「一見、無駄に見える描写」がありますが・・その多くは「重要な伏線」だったり、「何かを代わりに描写している重要な絵」だったりします。無駄に見えるモノほど面白い・・・

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

(ナルト好きブログ! 2019/10/28)