サムライ8八丸伝を読んでいると、どうしてもNARUTOと重ねてしまうんですが・・最近気になったのが「カブト」。 彼は自分の居場所を作りたくて、認めてもらうために必死に「自分を変えて」働いているうちに、ついに「自分が何者か」分からなくなってしまったわけですが・・・・でもカブトは「自分」を失くしてはいなかったんですよね。
「9時に寝る習慣」もその証拠の1つでしたが、これは61巻になって明かされた新事実だったので、読者としては正直なところ「後付け感」も否めなかった・・
だけど、もっと前から「オリジナルのカブト」の姿はちゃんと描かれていたんですよね。 というわけで、ところどころに隠れるように存在した「カブトの本当の姿」を見つけるために 勝手に《カブトの任務日誌》をねつ造してみました( ま、ねつ造と言っても一応「事実」に基づいて創作しておりますんで、お許しを;)
大蛇丸の部下時代、カブトがこなしてきた数々の任務・・そこに見え隠れする「カブトの本当の姿」とは・・・・・
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●月●日
- 任務名:中忍試験潜入ミッション(第1の試験 )
- 任務内容
- 中忍試験に潜入する
- 第七班(主にサスケくん)の情報収集
- 成果
- 先輩として第七班に接触、情報を与えて信用させることに成功。
- (個人メモ)
●月●日
2.任務名:中忍試験ミッションその2(第2の試験)
- 任務内容
- 死の森にて再び第七班に接近し、サスケくんの「呪印」の様子を観察、報告
- 成果
- サスケ君の能力を把握。 サスケくんは写輪眼の能力を使いこなし、呪印にも適応しつつある事を確認。
- 意外だったのは、うずまきナルトのチャクラ量。 チャクラの使い方さえマスターすれば、こいつは化けるかも。
- (個人メモ)
●月●日
3.任務名:中忍試験潜入ミッションその3(第3の試験予選)
- 任務内容
- 引き続き中忍試験に潜入し、サスケくんの能力把握。
- およびサスケくんの拉致。
- 成果
- 自己判断にて、中忍試験は棄権。
- また、サスケくんの拉致はしなかった。
- (個人メモ)
●月●日
4.任務名:木ノ葉崩し
- 任務内容
- 第3の試験前に砂隠れの上役と最終的な打ち合わせ。
- 第3の試験開始後は暗部に変装して待機。タイミングを見計らって観客に幻術をかける。
- 砂隠れと共に木ノ葉を落とす
- (個人メモ)
●月●日
5.任務名:綱手様との交渉
- 成果
- 交換条件として加藤ダンと縄樹の復活を提示したが決裂。
- (個人メモ)
●月●日
6.任務名:天地橋任務
- 任務内容
- 天地橋に出向き、サソリを始末する
- その後アジトに侵入してきた木ノ葉小隊の対処
- ダンゾウが送り込んできたサイという忍の監視
- ダンゾウから送られてきた火影直轄暗部のビンゴブック作成←これ急ぐ事!
- 成果
- サソリは木ノ葉によって倒されたことを確認。
- ヤマトという初代火影の木遁の能力を持つ、大蛇丸様な実験体を発見
- 九尾化したナルト君相手に大蛇丸様は仙術のテスト。 あの身体では限界がある。
- サイは結局、木ノ葉側に寝返った
- (個人メモ)
(以上、ナルト好きブログ!捏造による薬師カブトの任務日誌)
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・・・とりあえず「大蛇丸の部下時代」の一部からねつ造でした;
こうして見ると カブトって「とにかく優秀」なんですよね。 最高の右腕だし、大蛇丸の部下にしておくのは本当に勿体無かった・・
それに、カブトは大蛇丸の命令に基本忠実でありながら、ただ忠実なだけじゃなかった事もわかります。結構、「命令外」のことやってるんですよね。
あの大蛇丸の言いなりにならないってのは、ある意味危険かとも思えるんだけど・・あえてカブトは言いなりにならなかった。 「ただ命令を聞いて言いなりになってるだけ」では、便利な使い捨てのコマにされてしまう事をカブトはよく分かっていたんですね。 過去に、“根”で使い捨てのコマにされそうになったり、裏切られてきましたからねぇ・・・
だから要求されていること、期待されていること「以上」のことをして、結果的に大蛇丸を救ったり助けてきた。 それに「大蛇丸の考えを見抜いている」ような発言もして、「賢い」と思わせる。 そうすれば、大蛇丸はカブトを気に入って「認めてくれる」・・ そうやって、カブトは《命令を聞くだけの使い捨てのコマ》にならないようにして生き残ってきたのです。 だから、カブトがしてきた《命令外行動》や《余計な一言》のほとんどは、けして「無駄なモノ」では無かったんですね。 認められるため、生き残るために必要なモノだったのです。
だけど、中には《大蛇丸の命令でもなくカブト本人の利益にもならない》無駄な言動も混じってますよね。例えば・・ 《ヒナタの治療をする》とか《サクラの治療をする》とか、これらは命令外行動。 それに、カブトにとって特に利益は無いのです。
それに《度々ナルトに忠告をする》なんて事も、特にカブトの利益になる訳でもない。カカシへの「その目」に対する忠告も「余計な一言」だったし、大蛇丸に「サイに実験を手伝わせたらどうか」と提案をしたのも、別に利益になるような事でもなさそうだった。 (“根”のサイを見て、いずれは「かつてのカブト」と同じようにダンゾウに使い捨てにされる運命だと感じ、サイも放っておけなかったんじゃないだろうか)。
つまり、カブトが「任務外」「計画外」にしたことといえば・・
《傷ついた子供達を放っておけず、この先傷つくと分かっている人を放っておけない・・・》こと。
たとえ余計な無駄な行動だったとしても、カブトは目の前の傷ついた子を放置できなかった。 たとえ余計な言葉だったとしても、この先傷つく事になりそうな人に忠告をせずにはいられなかった。
そして、自分と同じような境遇の子を見ると、心を揺さぶられ、何とか助けてやりたくなる・・
ほとんどのお仕事を 極めて〝忠実〟に、あるいは〝効率的〟にこなしてきたカブトが、たま〜にやらかしてきた「余計なもの」や「余計な一言」、 いわば無駄なモノ。
それらの「命令外」や「何の得にもならない」ものの中に「カブト本人の意志」はしっかり存在していたのです。
《無駄に見える事》の中に・・・ちゃんと「ボク」があった。
初登場時のカブトは、ナルト達にとって「面倒見のいい親切な先輩」でした。 それは「任務上の演技」でもあったけど・・本来の姿でもあったのかもしれません。
はて、カブト本人は「本当の自分」にずっと気付いていなかったのか・・それとも「見ないふり」をしてきたのだろうか・・?
☆NARUTOの中にも、いろいろ「一見、無駄に見える描写」がありますが・・その多くは「重要な伏線」だったり、「何かを代わりに描写している重要な絵」だったりします。無駄に見えるモノほど面白い・・・
☆長駄文、読んでくださって感謝。
(ナルト好きブログ! 2019/10/28)